「グルール一族/The Gruul Clans」を編集中
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グルール一族は「文明とは、欲望を抑圧し、弱者を強者であるかのように見せかける、一種のまやかしや檻だ」と感じている。彼らにとって、文明は彼らに対する侮辱に他ならない。グルールはその場その場の感情で生き、彼らは他のものにもそうであるよう「勧告」している。昔は強力なギルドであったが、今では物乞い、ならず者、そして略奪者の緩い集まりに成り下がっている。グルールのならず者達は、近辺の略奪と放火を行い、その廃墟と灰燼の上に居座ることで生き延びている<ref name="Golgari">『マナバーン2019』(ホビージャパン、2018年12月26日初版)p.24 ISBN 9784798618388</ref>。そして、あらかた略奪が終わり、食料や資源が尽きると、また新たな略奪が始まるのである。 | グルール一族は「文明とは、欲望を抑圧し、弱者を強者であるかのように見せかける、一種のまやかしや檻だ」と感じている。彼らにとって、文明は彼らに対する侮辱に他ならない。グルールはその場その場の感情で生き、彼らは他のものにもそうであるよう「勧告」している。昔は強力なギルドであったが、今では物乞い、ならず者、そして略奪者の緩い集まりに成り下がっている。グルールのならず者達は、近辺の略奪と放火を行い、その廃墟と灰燼の上に居座ることで生き延びている<ref name="Golgari">『マナバーン2019』(ホビージャパン、2018年12月26日初版)p.24 ISBN 9784798618388</ref>。そして、あらかた略奪が終わり、食料や資源が尽きると、また新たな略奪が始まるのである。 | ||
− | [[ギルドパクト/Guildpact]]が締結される前のグルールは今とは違い、都市の過度な拡大を憂い、野生生物達の住処となる原生地域の保護を謳う高貴な[[ドルイド]]と[[シャーマン]] | + | [[ギルドパクト/Guildpact]]が締結される前のグルールは今とは違い、都市の過度な拡大を憂い、野生生物達の住処となる原生地域の保護を謳う高貴な[[ドルイド]]と[[シャーマン]]によるギルドであった<ref name="Golgari"/>。だが都市の進歩と発展、そして他の9つのギルドの伸張によって、彼らは都市の隅へと追いやられていった。[[シミック連合/The Simic Combine|シミック]]は自然の未来の管理者の役割を主張し、[[セレズニア議事会/The Selesnya Conclave|セレズニア]]はラヴニカに残された自然を自らの内に囲い込んだ。ギルドパクトが定める公務から彼らは遠ざけられた。役目がない彼らを他のギルドは野蛮な未開人とみなした。[[アゾリウス評議会/The Azorius Senate|アゾリウス]]は法の制定や公的ギルド集会から彼らを締め出した。[[ボロス軍/Boros Legion|ボロス]]は自身の役割を固めるため彼らを扇動者とみなした。[[ラクドス教団/The Cult of Rakdos|ラクドス]]は騒ぎに便乗して自分たちの祭典の標的、もしくは舞台にした。[[オルゾフ組/The Orzhov Syndicate|オルゾフ]]は彼らの立場が危ういことを利用し多くを労働力や奴隷として扱った。彼らは新しい法から村八分にされ、散り散りとなっていった。いまや彼らはギルドと呼ぶにはあまりにバラバラだが、文明への報復という点ではどのギルドよりも一致団結する。 |
==ラヴニカへの貢献== | ==ラヴニカへの貢献== | ||
− | 反体制組織ゆえに、ギルドとしての都市社会への貢献は皆無と言ってよい。しかし前述通り、他のギルドから「利用」されることで都市文明の一部を担うことがある。具体的には都市を創造・維持・あるいは破壊する労働力として利用されるなど。あるいは略奪者が横行する未開発地域を旅しなければならなくなった市民が案内役としてグルールの者を頼ることもある(もっとも案内者が略奪者に変貌することも珍しくないが)。また社会全体で見れば、社会や都市から弾き出された者たちの最後の受け皿としても機能している。その中には「お伽話」として信仰も憚られるような、グルール一族がなければ絶えていたような伝承を受け継ぐ者、語る者も属している。[[イルハグ | + | 反体制組織ゆえに、ギルドとしての都市社会への貢献は皆無と言ってよい。しかし前述通り、他のギルドから「利用」されることで都市文明の一部を担うことがある。具体的には都市を創造・維持・あるいは破壊する労働力として利用されるなど。あるいは略奪者が横行する未開発地域を旅しなければならなくなった市民が案内役としてグルールの者を頼ることもある(もっとも案内者が略奪者に変貌することも珍しくないが)。また社会全体で見れば、社会や都市から弾き出された者たちの最後の受け皿としても機能している。その中には「お伽話」として信仰も憚られるような、グルール一族がなければ絶えていたような伝承を受け継ぐ者、語る者も属している。[[ラヴニカのその他のキャラクター#I|イルハグ]]、[[ネフィリム]]などの伝承もその一例<ref name="Golgari"/>。 |
==組織== | ==組織== | ||
− | グルールは組織と呼べるほどの組織構造は持たないし、認めない。その構造は単純そのものであり、構成員が集まって部族となり、その中で強い者が族長となるだけである。そしてすべての部族の中でも最強の者は誰からも敬意を払われ、事実上リーダーとして全体を統率している。それが巨大な[[サイクロプス]]、[[腹音鳴らし/Borborygmos]]である。彼はグルール一族の[[パルンズ/Paruns]](創始者)、Cisarzim の子孫を自称しているが、真偽のほどは明らかではない。[[ラヴニカへの回帰ブロック|ラヴニカへの回帰]] | + | グルールは組織と呼べるほどの組織構造は持たないし、認めない。その構造は単純そのものであり、構成員が集まって部族となり、その中で強い者が族長となるだけである。そしてすべての部族の中でも最強の者は誰からも敬意を払われ、事実上リーダーとして全体を統率している。それが巨大な[[サイクロプス]]、[[腹音鳴らし/Borborygmos]]である。彼はグルール一族の[[パルンズ/Paruns]](創始者)、Cisarzim の子孫を自称しているが、真偽のほどは明らかではない。[[ラヴニカへの回帰ブロック|ラヴニカへの回帰]]の時代でも彼はグルール最強の族長ではあるが、その強さには老いが見え始めている<ref name="Golgari"/>。 |
グルール内では戦闘が日常的に行われており、ほとんど慣習化してしまっている。弱肉強食こそグルールの信条であり、部族同士での闘争はもちろん、部族内部でも下克上や独立は常に起こっており、族長の入れ替わりや部族の新設や崩壊は決して珍しいことではない。そんな中でも下記の六部族はそれなりの期間に渡って安定して存在し続けており、グルールの主要部族と呼んで差し支えない。 | グルール内では戦闘が日常的に行われており、ほとんど慣習化してしまっている。弱肉強食こそグルールの信条であり、部族同士での闘争はもちろん、部族内部でも下克上や独立は常に起こっており、族長の入れ替わりや部族の新設や崩壊は決して珍しいことではない。そんな中でも下記の六部族はそれなりの期間に渡って安定して存在し続けており、グルールの主要部族と呼んで差し支えない。 | ||
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*[[炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shaman]] | *[[炎樹族のシャーマン/Burning-Tree Shaman]] | ||
*[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]] | *[[炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary]] | ||
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===ゴーア族/Ghor clan=== | ===ゴーア族/Ghor clan=== | ||
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*[[ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager]] | *[[ゴーア族の暴行者/Ghor-Clan Rampager]] | ||
*[[自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed]] | *[[自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed]] | ||
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===瘡蓋族/Scab clan=== | ===瘡蓋族/Scab clan=== | ||
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登場カード | 登場カード | ||
*[[破壊のオーガ/Wrecking Ogre]] | *[[破壊のオーガ/Wrecking Ogre]] | ||
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===スリーツ族/Slizt clan=== | ===スリーツ族/Slizt clan=== | ||
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登場カード | 登場カード | ||
*[[ヴィーアシーノの軸尾/Viashino Shanktail]] | *[[ヴィーアシーノの軸尾/Viashino Shanktail]] | ||
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===ザル=ター族/Zhur-Taa clan=== | ===ザル=ター族/Zhur-Taa clan=== | ||
− | グルール本来の教義である「旧き道/The Old Ways」に従うと主張する唯一の部族。ケンタウルスの[[ニーキャ/Nikya|旧き道のニーキャ/Nikya of the Old Ways]]を族長とする。野生動物達を従え、戦いの相棒や乗騎として扱うことに長けた部族である。 | + | グルール本来の教義である「旧き道/The Old Ways」に従うと主張する唯一の部族。ケンタウルスの[[ニーキャ/Nikya|旧き道のニーキャ/Nikya of the Old Ways]]を族長とする。野生動物達を従え、戦いの相棒や乗騎として扱うことに長けた部族である。[[ラクドス教団/The Cult of Rakdos]]が瓦礫帯で起こした虐殺で部族の赤ん坊を殺され、彼らに報復を始めた。 |
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登場カード | 登場カード | ||
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*[[ザル=ターのドルイド/Zhur-Taa Druid]] | *[[ザル=ターのドルイド/Zhur-Taa Druid]] | ||
*[[ザル=ターの古きもの/Zhur-Taa Ancient]] | *[[ザル=ターの古きもの/Zhur-Taa Ancient]] | ||
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==拠点== | ==拠点== | ||
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非常に攻撃的なギルド。クリーチャーも暴力的で[[攻撃]]に特化したような能力を持ったものが多い。同じく攻撃的な[[ボロス軍/Boros Legion|ボロス]]や[[ラクドス教団/The Cult of Rakdos|ラクドス]]と比べると、[[ファッティ]]が多いのが特徴。また、文明を忌み嫌うことから、[[アーティファクト]]破壊に長ける。 | 非常に攻撃的なギルド。クリーチャーも暴力的で[[攻撃]]に特化したような能力を持ったものが多い。同じく攻撃的な[[ボロス軍/Boros Legion|ボロス]]や[[ラクドス教団/The Cult of Rakdos|ラクドス]]と比べると、[[ファッティ]]が多いのが特徴。また、文明を忌み嫌うことから、[[アーティファクト]]破壊に長ける。 | ||
− | + | 独自の[[キーワード能力]]として[[ラヴニカ・ブロック]]では[[狂喜]]を、[[ラヴニカへの回帰ブロック]]では[[湧血]]を有する。 | |
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+ | ==関連カード・関連[[デッキ]]== | ||
+ | ===ラヴニカ・ブロック=== | ||
+ | *[[腹音鳴らし/Borborygmos]] | ||
+ | *[[憎悪の種、ウラシュト/Ulasht, the Hate Seed]] | ||
+ | *[[怒りの穴蔵、スカルグ/Skarrg, the Rage Pits]] | ||
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*[[グルール猛撃/Gruul Wilding]]([[テーマデッキ]]) | *[[グルール猛撃/Gruul Wilding]]([[テーマデッキ]]) | ||
− | + | ===ラヴニカへの回帰ブロック=== | |
− | *[[ | + | *[[怒れる腹音鳴らし/Borborygmos Enraged]] |
− | *[[ | + | *[[自由なる者ルーリク・サー/Ruric Thar, the Unbowed]] |
*[[狂戦士の憤怒/Berserker Rage]]([[デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013]]) | *[[狂戦士の憤怒/Berserker Rage]]([[デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013]]) | ||
+ | *[[Gruul Goliaths]]([[エントリーセット]]) | ||
===デッキ=== | ===デッキ=== | ||
*[[ステロイド]] | *[[ステロイド]] |