「ストームネクロ」を編集中

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'''ストームネクロ'''(''Firestorm Necro'')は、[[エクステンデッド]]に於いて[[Erik Lauer]]が製作した[[ネクロ|ネクロデッキ]][[プロツアーシカゴ97]]で[[Randy Buehler]]を優勝へと導いた。Buehlerは製作者のLauerに敬意を表し“ラウアーポーテンス”と呼んだ。
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=ストームネクロ (Firestorm Necro)=
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[[プロツアーシカゴ97]][[Randy Buehler]]と"いかれた天才"[[Erik Lauer]]が使用し、Randy Buehlerを優勝へと導いた[[デッキ]]
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チームCMUがまだこの二枚看板を有し、名実ともにカーネギーメロン大学チームであった頃のデッキである。
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Erik Lauerがデザインし、Randy Buehlerが改良を加えた。
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後にRandy BuehlerはErikの名を冠した「Lauer Potence」と呼称している。「コントロールネクロ」とも。
  
==概要==
 
 
{{#card:Necropotence}}
 
{{#card:Necropotence}}
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{{#card:Firestorm}}
 
{{#card:Firestorm}}
  
初期[[エクステンデッド]][[デッキ]]であり、[[黒赤]][[タッチ]][[白]]で[[構築]]される。[[ネクロポーテンス/Necropotence]]で得た大量の[[カード]]で[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]しつつ、最終的には[[カウンターバーン]]さながらに[[プレイヤー]]へ[[火力]]を向け、そのまま[[勝利]]する。
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初期[[エクステンデッド]]のデッキであり、[[]][[]][[タッチ]][[白]]で構築される。
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[[ネクロポーテンス/Necropotence]]で得た大量の[[カード]]で[[コントロール]]しつつ、最終的には[[カウンターバーン]]さながらに[[プレイヤー]]へ[[火力]]を向け、そのまま勝利する。
  
多くの[[ネクロ|ネクロデッキ]]で採用されていた[[ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk]]が入っておらず、代わりに[[稲妻/Lightning Bolt]]・[[火葬/Incinerate]]・[[炎の嵐/Firestorm]]といった[[]]の火力を採用することで、[[軽い|軽量]]かつ速攻性の高い[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]耐性を獲得している。また、[[スタンダード]]で[[ネクロディスク]]を支えた[[ライフ]][[回復]]手段である[[象牙の塔/Ivory Tower]]と[[ズアーの宝珠/Zuran Orb]]は[[禁止カード]]であったためこれも入っていない。代わりに[[Paul McCabe]]が[[プロツアーダラス96]]で使用していたネクロからヒントを得て、[[Lake of the Dead]][[生命吸収/Drain Life]]の「レイク・[[ドレイン]][[コンボ]]を採用している。この2点の変更で得たコントロール手段は最終的に対プレイヤー火力としても働くため、より素早い勝利へと直結することができる。更に[[アーティファクト]]対策がまったく効かなくなったというのも強みである。
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[[ネクロ]]デッキでありながら[[ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk]]が入っていない。
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代わりに[[稲妻/Lightning Bolt]]・[[火葬/Incinerate]]・[[炎の嵐/Firestorm]]といった赤の[[火力]]を採用することで低[[マナ]]域かつ速攻性の高い[[ビートダウン]]耐性を獲得している。
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また、[[スタンダード]]で[[ネクロディスク]]を支えた[[ライフ]][[回復]]手段である[[象牙の塔/Ivory Tower]]と[[Zuran Orb]]は[[禁止カード]]であった為これも入っていない。
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代わりに[[Paul McCabe]]が[[プロツアーダラス96]]で使用していた[[ネクロ]]からヒントを得て[[Lake of the Dead|レイク・ドレインコンボ]]を採用している。
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この2点の変更で得た[[コントロール]]手段は最終的に対プレイヤー[[火力]]としても働く為、より素早い勝利へと直結することができる。
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更に[[アーティファクト]]対策がまったく効かなくなったというのも強みである。
  
一般のネクロデッキにおいて、ネビニラルの円盤には自らネクロポーテンスを[[破壊]]する役割もあったが、その役割を担うカードは[[解呪/Disenchant]]のみである。だが基本的には圧倒的な[[カード・アドバンテージ]]でそのまま勝利できるため、あまり破壊することを意識していなかったのかもしれない。
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一般のネクロデッキにおいて、ネビニラルの円盤には自らネクロポーテンスを破壊する役割もあったが、その役割を担うカードは[[解呪/Disenchant]]のみである。
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だが基本的には圧倒的な[[カード・アドバンテージ]]でそのまま勝利できる為、あまり破壊することを意識していなかったのかもしれない。
  
軽量の[[インスタント]]によるコントロールとLake of the Deadによる[[マナ加速]]は、ネクロディスクが苦手としていた[[停滞/Stasis]]や[[ハルマゲドン/Armageddon]]による[[マナ拘束]]への回答ともなった。
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[[軽い|軽量]]の[[インスタント]]によるコントロールと[[Lake of the Dead]]による[[マナ加速]]は、ネクロディスクが苦手としていた[[停滞/Stasis]]や[[ハルマゲドン/Armageddon]]による[[マナ拘束]]への回答ともなった。
  
[[クリーチャー]]は基本的に[[パンプアップ]][[騎士]]([[ストロームガルドの騎士/Knight of Stromgald]]・[[Order of the Ebon Hand]]の「[[マナ]]さえあれば一体で地上を制圧できる[[小型クリーチャー]]」)のみである。1枚だけ投入されている[[イーサンの影/Ihsan's Shade]]は火力が厳しい相手と対戦した時に活躍することができる。すべてのクリーチャーが[[プロテクション]](白)を持っており、当時[[環境]]に蔓延していた[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]と[[Kjeldoran Outpost]]の[[兵士]]・[[トークン]]に止められることが一切ない。
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[[クリーチャー]]は基本的に[[パンプアップ]][[騎士]]([[ストロームガルドの騎士/Knight of Stromgald]]・[[Order of the Ebon Hand]]の「マナさえあれば一体で地上を制圧できる[[小型クリーチャー]]」)のみである。
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1枚だけ投入されている[[イーサンの影/Ihsan's Shade]]は[[火力]]が厳しい相手と対戦した時に活躍することができる。
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すべてのクリーチャーが[[プロテクション]](白)を持っており、当時[[環境]]に蔓延していた[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]と[[Kjeldoran Outpost]]の兵士[[トークン]]に止められることが一切ない。
  
炎の嵐にしてもレイク・ドレインにしても[[リソース]]を大量に消費するため、とにかく早期にネクロポーテンスを展開することが重要である。こうした理想的な動きを高い精度で実現する為、ネクロポーテンス4枚に加えて[[Demonic Consultation]]が4枚採用されている。ネクロポーテンスを展開した後は必要なコントロール要素を瞬時に手に入れる役にも立つ。瞬間的な加速の為に展開の安定性を欠くことを嫌ってか、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]は採用されていない。
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炎の嵐にしてもレイク・ドレインにしても[[リソース]]を大量に消費する為、とにかく早期にネクロポーテンスを展開することが重要である。
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こうした理想的な動きを高い精度で実現する為、ネクロポーテンス4枚に加えて[[Demonic Consultation]]が4枚採用されている。
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ネクロポーテンスを展開した後は必要なコントロール要素を瞬時に手に入れる役にも立つ。
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瞬間的な加速の為に展開の安定性を欠くことを嫌ってか、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]は採用されていない。
  
なお、生命吸収その物は[[スタンダード]]のネクロディスクと共通しているし、その中にはレイク・ドレインを搭載しているものももちろん存在していたが、[[Randy Buehler]]がスタンダードで構築していたネクロディスクには含まれていなかった。またDemonic Consultationは彼がスタンダードで構築していたネクロディスクにも2枚ながら含まれており、彼がいかにネクロポーテンスを早く戦場に出すことを重視し、また突き詰めて行ったかを如実に表している。
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なお、[[生命吸収/Drain Life]]その物はスタンダードのネクロディスクと共通しているし、その中にはレイク・ドレインを搭載しているものももちろん存在していたが、Randy Buehlerがスタンダードで構築していたネクロディスクには含まれていなかった。
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またDemonic Consultationは彼がスタンダードで構築していたネクロディスクにも2枚ながら含まれており、彼がいかにネクロポーテンスを早く場に出すことを重視し、また突き詰めて行ったかを如実に表している。
  
勝利へと直結するカードを選択するという思想は[[サイドボード]]にも表れており、苦手とする赤のデッキへのサイドカードが[[名誉の道行き/Honorable Passage]]であったり、白を使っていながら剣を鍬にではなく[[恐怖/Terror]]が採用されていたりする。恐怖は、Lake of the Deadを使ってもまだ分が悪いハルマゲドンを擁する[[アーニーゲドン]]系のデッキを強烈に意識していることが窺える。ネクロデッキへの同系[[メタる|メタ]]になり[[浄火の鎧/Empyrial Armor]]の力を削ぐ[[精神歪曲/Mind Warp]]というカードが採用されているのも特徴的である。
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勝利へと直結するカードを選択するという思想は[[サイドボード]]にも表れており、苦手とする赤のデッキへのサイドカードが[[名誉の道行き/Honorable Passage]]であったり、白を使っていながら剣を鍬にではなく[[恐怖/Terror]]が採用されていたりする。
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恐怖は、Lake of the Deadを使ってもまだ分が悪いハルマゲドンを擁する[[アーニーゲドン]]系のデッキを強烈に意識していることが窺える。
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ネクロデッキへの同系メタになり[[浄火の鎧/Empyrial Armor]]の力を削ぐ[[精神歪曲/Mind Warp]]というカードが採用されているのも特徴的である。
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==サンプルレシピ==
  
==サンプルリスト==
 
 
*備考
 
*備考
 
**[[プロツアーシカゴ97]]優勝
 
**[[プロツアーシカゴ97]]優勝
**使用者:[[Randy Buehler]]
+
**使用者:[[Randy Buehler]]
**デザイン:[[Erik Lauer]]
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*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[エクステンデッド]]([[リバイズド・エディション]][[第5版]]、[[ザ・ダーク]][[テンペスト]])
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**[[エクステンデッド]]([[リバイズド]][[第5版]]、[[ザ・ダーク]][[テンペスト]])
  
 
{| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;"
 
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!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
 
!colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60)
 
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!colspan="2" style="background-color:#ffddee"|クリーチャー (9)
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!colspan="2" style="background:#ffddee"|クリーチャー (9)
 
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|4||[[Order of the Ebon Hand]]
 
|4||[[Order of the Ebon Hand]]
41行: 63行:
 
|1||[[イーサンの影/Ihsan's Shade]]
 
|1||[[イーサンの影/Ihsan's Shade]]
 
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!colspan="2" style="background-color:#eeddff"|呪文 (27)
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!colspan="2" style="background:#ffeedd"|インスタント・ソーサリー (23)
 
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|4||[[Demonic Consultation]]
 
|4||[[Demonic Consultation]]
53行: 75行:
 
|3||[[解呪/Disenchant]]
 
|3||[[解呪/Disenchant]]
 
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|4||[[トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach]]
+
|4||[[Hymn to Tourach]]
 
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|4||[[生命吸収/Drain Life]]
 
|4||[[生命吸収/Drain Life]]
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!colspan="2" style="background:#eeeeee"|エンチャント・アーティファクト (4)
 
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|4||[[ネクロポーテンス/Necropotence]]
 
|4||[[ネクロポーテンス/Necropotence]]
 
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|-
!colspan="2" style="background-color:#ddffee"|土地 (24)
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!colspan="2" style="background:#ddffee"|土地 (24)
 
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|8||[[沼/Swamp]]
 
|8||[[沼/Swamp]]
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|3||[[宝石鉱山/Gemstone Mine]]
 
|3||[[宝石鉱山/Gemstone Mine]]
 
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!colspan="2" style="background-color:#ddeeff"|サイドボード
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!colspan="2" style="background:#ddeeff"|サイドボード
 
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|1||[[炎の嵐/Firestorm]]
 
|1||[[炎の嵐/Firestorm]]
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|3||[[紅蓮破/Pyroblast]]
 
|3||[[紅蓮破/Pyroblast]]
 
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|2||[[黒の防御円/Circle of Protection: Black]]
+
|2||[[黒の防御円/Circle of Protection: Black]]
 
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|3||[[名誉の道行き/Honorable Passage]]
 
|3||[[名誉の道行き/Honorable Passage]]
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==参考==
 
==参考==
*[http://web.archive.org/web/20190602184053/http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,en Finding the Tinker Deck(Internet Archive)]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/feature/tinker-%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AD%E3%81%B8%E3%81%AE%E6%8E%A2%E7%A9%B6-2000-01-01 Tinkerデッキへの探究]([[WotC]]、文:[[Mike Flores]])
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/power-skulls-2002-12-06 The Power of the Skulls](Latest Developments [[2002年]]12月6日 [[Randy Buehler]]著、サイドボードまで含む[[デッキリスト]]が参照できる)
 
 
*[[ネクロ]]
 
*[[ネクロ]]
 
**[[ネクロディスク]]
 
**[[ネクロディスク]]
 +
*[[http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,en|Finding the Tinker Deck]]([[WotC]]、文:[[Mike Flores]])
 +
*[[http://www.wizards.com/sideboard/JParticle.asp?x=sb20010607a,,ja|Tinkerデッキへの探求]](上の邦訳)
 +
*[[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb49|The Power of the Skull]]([[WotC]]、文:[[Randy Buehler]]、サイドボードまで含む[[デッキリスト]]が参照できる)
 
*[[デッキ集]]
 
*[[デッキ集]]
 
[[Category:黒赤デッキ|すとおむねくろ]]
 
[[Category:コントロールデッキ|すとおむねくろ]]
 
[[Category:黒赤コントロールデッキ|すとおむねくろ]]
 
[[Category:黎明期のエクステンデッドデッキ|すとおむねくろ]]
 

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