「ラクドス教団/The Cult of Rakdos」を編集中
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==解説== | ==解説== | ||
− | その名を冠することからわかるように、この教団の性格・目的・存在意義はまさしく[[パルンズ/Paruns|創始者]]である[[デーモン | + | その名を冠することからわかるように、この教団の性格・目的・存在意義はまさしく[[パルンズ/Paruns|創始者]]である[[デーモン]]、[[ラクドス/Rakdos]]のそれそのものである。すなわち「利己主義と快楽主義」。やりたいことを、やりたい時に。他の全てを犠牲にしてでも、自分たちだけのために動き、今の楽しみだけを享受する。世界の残りの者たちにとっては不幸なことに、教団の言う「楽しみ」は、血や炎、そして多くの叫び声を伴うものだ。 |
''“――血と堕落があれば、世の中は素晴らしい”'' | ''“――血と堕落があれば、世の中は素晴らしい”'' | ||
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以上のように、単なる反社会的な狂人集団にしか思えないラクドス教団であるが(実際ほぼその通りではあるが)、ラクドス教団に所属すること自体が直ちに罪になるものではない。ラクドスのために金属製の「おもちゃ」を作っている職人集団はラヴニカの鉄鋼業界の中核となっており、ラクドスのために歌い騒ぎ飲み明かす人々の集まる場はラヴニカ市民にとっても歓楽の場として機能している。ギルドの都ラヴニカは、彼らの活動すらも経済の一部として取り込んでしまっており、取り除くことができないのである。 | 以上のように、単なる反社会的な狂人集団にしか思えないラクドス教団であるが(実際ほぼその通りではあるが)、ラクドス教団に所属すること自体が直ちに罪になるものではない。ラクドスのために金属製の「おもちゃ」を作っている職人集団はラヴニカの鉄鋼業界の中核となっており、ラクドスのために歌い騒ぎ飲み明かす人々の集まる場はラヴニカ市民にとっても歓楽の場として機能している。ギルドの都ラヴニカは、彼らの活動すらも経済の一部として取り込んでしまっており、取り除くことができないのである。 | ||
− | + | 他にも、精神に著しく異常をきたした者や反社会的思想者を隔離するという社会機能も有してはいるが、教団の性格上、彼らがおとなしく隔離されていたためしはない。 | |
*旧ラヴニカブロックでは上記の暗殺者ギルドや狂気のカルト集団といった趣が強かったが、ラヴニカへの回帰ブロックを経て<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/look-return-ravnica-2012-09-25 The Look of Return to Ravnica]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0004034/ ラヴニカへの回帰の眺め](Feature 2012年9月25日 [[Jeremy Jarvis]]著)</ref>新ラヴニカ三部作(ラヴニカのギルド、ラヴニカの献身、灯争大戦)では、歌劇やサーカスなど過激で危険な娯楽を提供する集団という面が強調されている。 | *旧ラヴニカブロックでは上記の暗殺者ギルドや狂気のカルト集団といった趣が強かったが、ラヴニカへの回帰ブロックを経て<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/look-return-ravnica-2012-09-25 The Look of Return to Ravnica]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0004034/ ラヴニカへの回帰の眺め](Feature 2012年9月25日 [[Jeremy Jarvis]]著)</ref>新ラヴニカ三部作(ラヴニカのギルド、ラヴニカの献身、灯争大戦)では、歌劇やサーカスなど過激で危険な娯楽を提供する集団という面が強調されている。 | ||
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混沌を愛し、秩序や統制を嫌うラクドスの性格を反映し、組織や階級などと言った堅苦しいものはほとんど存在しない。所属に関しても形式的な儀礼は求めず、教団の精神に共感して共に楽しむ者は教団員として歓迎する。 | 混沌を愛し、秩序や統制を嫌うラクドスの性格を反映し、組織や階級などと言った堅苦しいものはほとんど存在しない。所属に関しても形式的な儀礼は求めず、教団の精神に共感して共に楽しむ者は教団員として歓迎する。 | ||
− | 主な種族は[[スケルトン]]・[[ゴブリン | + | 主な種族は[[スケルトン]]・[[ゴブリン]]・[[デビル]]。[[人間]]は刹那主義ばかりで、性別問わず覆面や過剰な装飾で素顔を隠すものがほとんど(厳密に言うと入団希望者にそうさせる)。そして平均寿命は非常に短い。 |
===リックス・マーディ/Rix Maadi=== | ===リックス・マーディ/Rix Maadi=== | ||
教団の本拠地にして、ラクドスおよび幹部の血魔女たちが住まう場所。地底街の溶岩穴の周囲に建てられた華美な石造りの宮殿。しかしそういった凝った建造物は正面だけであり、その内部は溶岩の池がそこかしこに広がる自然の洞窟のままという、混沌と残酷さをこよなく愛するラクドス好みの造りとなっている。 | 教団の本拠地にして、ラクドスおよび幹部の血魔女たちが住まう場所。地底街の溶岩穴の周囲に建てられた華美な石造りの宮殿。しかしそういった凝った建造物は正面だけであり、その内部は溶岩の池がそこかしこに広がる自然の洞窟のままという、混沌と残酷さをこよなく愛するラクドス好みの造りとなっている。 | ||
− | + | リックス・マーディへ降りる最短ルートである巨大な石段は、信者たちからは「悪魔の玄関口」と呼ばれている。また、宮殿の正面には「祝祭の庭」と言う中庭があり、ラクドスが催した退廃の宴の残骸が無造作に放置されている。 | |
===血魔女/Bloodwitch=== | ===血魔女/Bloodwitch=== | ||
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ここまで上り詰めてきただけあり、構成員はおしなべて権力欲が強い。混沌を愛するラクドスの手前、彼が目を覚ましている間は乱痴気騒ぎで賑うが、彼が眠りについている数日間は政治工作や勢力争いに余念がない。 | ここまで上り詰めてきただけあり、構成員はおしなべて権力欲が強い。混沌を愛するラクドスの手前、彼が目を覚ましている間は乱痴気騒ぎで賑うが、彼が眠りについている数日間は政治工作や勢力争いに余念がない。 | ||
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===リング/Rings=== | ===リング/Rings=== | ||
ラクドス教団のほぼ唯一の集団単位。リングの規模や構成員は流動的である。[[ラヴニカへの回帰]]時点ではリングは9個あるが、その時点でそうだというだけで、ラクドスのきまぐれやリング同士の抗争・分裂によって増減してもおかしくはない。 | ラクドス教団のほぼ唯一の集団単位。リングの規模や構成員は流動的である。[[ラヴニカへの回帰]]時点ではリングは9個あるが、その時点でそうだというだけで、ラクドスのきまぐれやリング同士の抗争・分裂によって増減してもおかしくはない。 | ||
− | + | リングには「リングマスター」というリーダーの下に、「暴動魔道士」と呼ばれるラクドス教団の主要構成員、「人足」と呼ばれる下っ端労働者、「棘打ち」と呼ばれる腕力自慢のギャング、「向こう見ず」と呼ばれる芸人などが集い、「娯楽クラブ」「放蕩クラブ」などを経営する。縄張りを主張するために暴力に訴えることも茶飯事である。 | |
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==ゲームでの特徴== | ==ゲームでの特徴== | ||
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*[[ほくそ笑む悪意/Grinning Malice]] ([[デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013]]) | *[[ほくそ笑む悪意/Grinning Malice]] ([[デュエルズ・オブ・ザ・プレインズウォーカーズ2013]]) | ||
==関連リンク== | ==関連リンク== | ||
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/dissension/rakdos Rakdos] ([[WotC]]、ディセンションミニサイト) |
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/magic/tcg/productarticle.aspx?x=mtg/tcg/guilds/rakdos ラクドス教団] (WotC、ラヴニカへの回帰特設サイト) |
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mc52 Sympathy for the Demon] (Savor the Flavor、2006年8月17日、文:[[Matt Cavotta]]) |
− | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ravnica-then-and-now-2012-08-29-0 Ravnica, Then and Now]/[https:// | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ravnica-then-and-now-2012-08-29-0 Ravnica, Then and Now]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%80%81%E3%81%9D%E3%81%AE%E9%81%8E%E5%8E%BB%E3%81%A8%E7%8F%BE%E5%9C%A8-2012-08-29 ラヴニカ、その過去と現在] (Feature Article、2012年8月29日、文:Adam Lee) |
− | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/planeswalkers-guide | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/planeswalkers-guide-part-3-2012-09-19 Planeswalker's Guide to Return to Ravnica: Part 3]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%BA%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%81%AE%E3%81%9F%E3%82%81%E3%81%AE%E3%80%8C%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%81%B8%E3%81%AE%E5%9B%9E%E5%B8%B0%E3%80%8D%E6%A1%88%E5%86%85%E3%80%80%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%93-2012-09-19 プレインズウォーカーのための「ラヴニカへの回帰」案内 その3] (Feature Article、2012年9月19日、The 文:Magic Creative Team、翻訳:[[若月繭子]]) |
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ur/246 Life in the Ring]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0004399/ リングでの生き様] (Uncharted Realms、2013年5月8日、文:[[Sam Stoddard]]、翻訳:[[若月繭子]]) |
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===Rakdos Week=== | ===Rakdos Week=== | ||
[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]の公式ウェブマガジン『[[Daily MTG]]』では、2012年12月10日から14日にかけて「Rakdos Week(ラクドス特集)」として、各連載記事でラクドス教団に関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。 | [[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]の公式ウェブマガジン『[[Daily MTG]]』では、2012年12月10日から14日にかけて「Rakdos Week(ラクドス特集)」として、各連載記事でラクドス教団に関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。 | ||
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/225 Designing for Rakdos]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004210/ ラクドスのデザイン] (Making Magic、2012年12月10日、文:[[Mark Rosewater]]) |
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/rc/225 The End of the World]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/rc/0004280/ 世界の終わり] (ReConstructed、2012年12月11日、[[Gavin Verhey]]) |
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/sf/225 Welcome to the Bash] (Serious Fun、2012年12月11日、文:[[Adam Styborski]]) |
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/1123 Rakdos, Then and Now] (Magic Arcana、2012年12月12日、文:[[Monty Ashley]]) |
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/td/225 The New Hotness] (Top Decks、2012年12月13日、文:[[Mike Flores]]) |
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/225 Developing, UNLEASHED]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0004118/ 解鎖のデベロップ] (Latest Developments、2012年12月14日、文:[[Billy Moreno]]) |
===脚注=== | ===脚注=== |