「剣を鍬に/Swords to Plowshares」を編集中
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[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]最強の[[クリーチャー]][[単体除去]][[呪文]]。たった1[[マナ]]で無条件にクリーチャーを[[追放]]できるのに、その反動が[[コントローラー]]に幾らかの[[ライフ]]を与えるだけ。黎明期にはライフ[[回復]]が不当に重視されていたことをよく示している[[カード]]である。 | [[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]最強の[[クリーチャー]][[単体除去]][[呪文]]。たった1[[マナ]]で無条件にクリーチャーを[[追放]]できるのに、その反動が[[コントローラー]]に幾らかの[[ライフ]]を与えるだけ。黎明期にはライフ[[回復]]が不当に重視されていたことをよく示している[[カード]]である。 | ||
− | 使用可能な[[フォーマット]]では[[白]]系[[コントロールデッキ]]に確実に採用されるだけでなく、このカードを入れるために白を[[タッチ]]することもあるほど。特に[[エターナル]]ではその傾向が強く、[[単体除去]]の代名詞的存在となっている。 | + | 使用可能な[[フォーマット]]では[[白]]系[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]に確実に採用されるだけでなく、このカードを入れるために白を[[タッチ]]することもあるほど。特に[[エターナル]]ではその傾向が強く、[[単体除去]]の代名詞的存在となっている。 |
*[[第5版]]では「[[カードパワー]]の割に低コスト」という理由で収録されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。 | *[[第5版]]では「[[カードパワー]]の割に低コスト」という理由で収録されなかった(Taming the Flames([[Duelist]]誌17号の記事))。 | ||
− | *[[ | + | *[[コールドスナップ]]の[[テーマデッキ]]、[[キイェルドー計略/Kjeldoran Cunning]]に収録され、[[新枠|現行デザイン]]では初お目見えとなった([http://magiccards.info/cstd/en/7.html カード画像])。 |
− | ** | + | **その後も[[エルズペスvsテゼレット]]に新枠・{{Gatherer|id=218581|新規イラスト}}で収録された。[[From the Vault:Twenty]]収録時にもこちらのイラストが使用されている。 |
− | * | + | **ただし[[再録]]として登場したわけではないので、[[モダン]]では使用できない。実績を考慮すると今後もそうなるだろう。 |
+ | *除去のイメージとしては、「殺す」のではなく「戦いをやめさせる」という感じである。したがって、[[墓地]]には行かず、追放されるのである。この追放は[[カード名]]や{{Gatherer|id=271|イラスト}}から[[農場送り]]と呼ばれたりもした。 | ||
*絶体絶命の状況におけるライフの回復のために、まれに自分のクリーチャーに向かって[[唱える]]ことがある。実際、[[プロツアーシカゴ99]]の決勝戦では、この[[プレイング]]によって即死級の[[生命吸収/Drain Life]]からギリギリで生き残り、[[勝利]]を得た[[マッチ]]があった。 | *絶体絶命の状況におけるライフの回復のために、まれに自分のクリーチャーに向かって[[唱える]]ことがある。実際、[[プロツアーシカゴ99]]の決勝戦では、この[[プレイング]]によって即死級の[[生命吸収/Drain Life]]からギリギリで生き残り、[[勝利]]を得た[[マッチ]]があった。 | ||
+ | *2001年6月の[[フライデー・ナイト・マジック]]で、[[プロモーション・カード]]になった。[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]に続き、FNMプロモでは初めて古典作品の[[フレイバー・テキスト]]をあてがわれた。 | ||
*当時はまだ追放[[効果]]が珍しかったこともあり、これで追放したカードを離れた場所に置いておいた結果、ゲーム終了後に戻し忘れてしまう[[プレイヤー]]が多かった。マジック日本語版発売開始直後だったこともあり、日本では初心者が多かったのも一因。 | *当時はまだ追放[[効果]]が珍しかったこともあり、これで追放したカードを離れた場所に置いておいた結果、ゲーム終了後に戻し忘れてしまう[[プレイヤー]]が多かった。マジック日本語版発売開始直後だったこともあり、日本では初心者が多かったのも一因。 | ||
*最強と謳われているこのカードだが、それゆえ当時ほとんどのプレイヤーが除去をこのカードに頼っていたため、たった一体の[[プロテクション]](白)を処理できずに多くのプレイヤーが敗れ去ったという話も残っている。 | *最強と謳われているこのカードだが、それゆえ当時ほとんどのプレイヤーが除去をこのカードに頼っていたため、たった一体の[[プロテクション]](白)を処理できずに多くのプレイヤーが敗れ去ったという話も残っている。 | ||
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− | == | + | ==訳語・読み方== |
− | [[ | + | 俗称は「ソープロ」または「けんすき」。英語の頭文字からStP,StoPなどとも呼ばれる。→[[カードの俗称]] |
− | + | ただし公式訳は「'''''けん'''''を''すき''に」では無く「'''''つるぎ'''''を''すき''に」。「鍬」は「くわ」と読むことが多いが、「すき」とも読む。 | |
− | + | *{{Gatherer|id=271|イラスト}}に描かれた農具は、持ち手の特徴から除草機能があることが知れる。「鍬(hoe)」はその機能はなく、本来は「鋤」を充てるのが妥当。意味上は「剣を鍬に」ではなく、「剣を鋤に」が正しい。 | |
+ | *「剣を鋤に」は聖書「イザヤ書」の一節(2章4節)が出典。また、ミカ書4章3節にもある。''「剣を鋤に、槍を刈り取り鎌に」"their swords into plowshares and their spears into pruning hooks"''この文章は国連本部の玄関口にも記されている。 | ||
+ | *本来はplowだけで「鋤」を表し、 plowshareは「鋤の刃」の意。語呂の良さもあり引用元の聖書の多くの和訳と同様、[[カード名]]でも「刃」は省略。慣例に従った意訳といえる。ちなみに何故鋤の”刃”かというと、一般的に鋤の柄は木製なので金属製の剣を鋳直しても刃の部分にしかならないから。 | ||
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==関連カード== | ==関連カード== | ||
===主な亜種=== | ===主な亜種=== | ||
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**[[災難の補償/Misfortune's Gain]] - 平和の道の[[同型再版]]。([[ポータル三国志]]) | **[[災難の補償/Misfortune's Gain]] - 平和の道の[[同型再版]]。([[ポータル三国志]]) | ||
*[[今わの際/Last Breath]] - [[パワー]]2以下に限定され、[[コントローラー]]が4点ライフ回復する。2マナ。([[メルカディアン・マスクス]]) | *[[今わの際/Last Breath]] - [[パワー]]2以下に限定され、[[コントローラー]]が4点ライフ回復する。2マナ。([[メルカディアン・マスクス]]) | ||
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*[[懲罰/Chastise]] - 攻撃クリーチャーに限定され、破壊。自分がそのパワー分のライフを回復する。4マナ。([[ジャッジメント]]) | *[[懲罰/Chastise]] - 攻撃クリーチャーに限定され、破壊。自分がそのパワー分のライフを回復する。4マナ。([[ジャッジメント]]) | ||
*[[奉納/Oblation]] - 土地でないパーマネント1つをライブラリーに戻して切り直す。オーナーが2ドローする。3マナ。(オンスロート) | *[[奉納/Oblation]] - 土地でないパーマネント1つをライブラリーに戻して切り直す。オーナーが2ドローする。3マナ。(オンスロート) | ||
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*[[糾弾/Condemn]] - 攻撃クリーチャーに限定され、[[ライブラリーの一番下]]に置くようになった。1マナ。([[ディセンション]]) | *[[糾弾/Condemn]] - 攻撃クリーチャーに限定され、[[ライブラリーの一番下]]に置くようになった。1マナ。([[ディセンション]]) | ||
*[[正義の凝視/Gaze of Justice]] - [[追加コスト]]に白のクリーチャー3体を[[タップ]]する必要がある。ソーサリー。1マナ。([[時のらせん]]) | *[[正義の凝視/Gaze of Justice]] - [[追加コスト]]に白のクリーチャー3体を[[タップ]]する必要がある。ソーサリー。1マナ。([[時のらせん]]) | ||
**[[丸呑み/Swallow Whole]] - 追加コストのクリーチャーが色問わず1体でよくなった代わりに、対象が[[タップ状態]]である必要がある正義の凝視。[[+1/+1カウンター]]も置く。([[イコリア:巨獣の棲処]]) | **[[丸呑み/Swallow Whole]] - 追加コストのクリーチャーが色問わず1体でよくなった代わりに、対象が[[タップ状態]]である必要がある正義の凝視。[[+1/+1カウンター]]も置く。([[イコリア:巨獣の棲処]]) | ||
*[[流刑への道/Path to Exile]] - コントローラーが[[ライブラリー]]から[[基本土地]]を[[戦場に出す|戦場に出せる]](タップ状態)。1マナ。([[コンフラックス]]) | *[[流刑への道/Path to Exile]] - コントローラーが[[ライブラリー]]から[[基本土地]]を[[戦場に出す|戦場に出せる]](タップ状態)。1マナ。([[コンフラックス]]) | ||
− | ** | + | **[[残骸の漂着/Settle the Wreckage]] - 流刑への道の全体版だが、攻撃クリーチャーに限定されている。[[ダブルシンボル]]4マナ。(イクサラン) |
− | *[[失脚/Oust]] - コントローラーの[[ライブラリー]] | + | **[[暗殺者の戦利品/Assassin's Trophy]] - [[パーマネント]]全般を対象に出来る代わりに、追放でなく破壊、土地が[[アンタップイン]]、自分のパーマネントに撃てない流刑への道。[[黒緑]]2マナ。([[ラヴニカのギルド]]) |
+ | **[[遺棄の風/Winds of Abandon]] - [[超過]](4)(白)(白)付き流刑への道。ソーサリー。2マナ。([[モダンホライゾン]]) | ||
+ | *[[失脚/Oust]] - コントローラーの[[ライブラリー]]の上から2枚目に置く。[[コントローラー]]が3点ライフ回復する。ソーサリー。1マナ。([[エルドラージ覚醒]]) | ||
*[[急送/Dispatch]] - 通常はタップするだけで、[[金属術]]を達成しているときのみ追放する。1マナ。([[新たなるファイレクシア]]) | *[[急送/Dispatch]] - 通常はタップするだけで、[[金属術]]を達成しているときのみ追放する。1マナ。([[新たなるファイレクシア]]) | ||
− | *[[発光の始源体/Luminate Primordial]] - | + | *[[発光の始源体/Luminate Primordial]] - クリーチャーの[[ETB]]能力で各対戦相手のクリーチャー1体ずつを対象に剣を鋤に。7マナ。([[ギルド門侵犯]]) |
*[[石の宣告/Declaration in Stone]] - 対象と同名クリーチャーも全て追放する。追放した数と同数の[[手掛かり]]をコントローラーが得る。ソーサリー。2マナ。([[イニストラードを覆う影]]) | *[[石の宣告/Declaration in Stone]] - 対象と同名クリーチャーも全て追放する。追放した数と同数の[[手掛かり]]をコントローラーが得る。ソーサリー。2マナ。([[イニストラードを覆う影]]) | ||
− | + | *[[不撓のアジャニ/Ajani Unyielding]] - [[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]の-2[[忠誠度能力]]が剣を鍬に。[[緑白]]6マナ。([[霊気紛争]]) | |
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**[[鼓舞する指導者、アジャニ/Ajani, Inspiring Leader]] - プレインズウォーカーの-3忠誠度能力。コントローラーが2点ライフ回復する。ダブルシンボル6マナ。([[基本セット2020]]) | **[[鼓舞する指導者、アジャニ/Ajani, Inspiring Leader]] - プレインズウォーカーの-3忠誠度能力。コントローラーが2点ライフ回復する。ダブルシンボル6マナ。([[基本セット2020]]) | ||
− | *[[不吉な戦術/Dire Tactics]] - | + | *[[不吉な戦術/Dire Tactics]] - [[白黒]]2マナ。逆にあなたが対象の[[タフネス]]分のライフを失う。ただし[[人間]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]していればデメリットはない。(イコリア:巨獣の棲処) |
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==参考== | ==参考== | ||
*[[誤訳/名訳]] | *[[誤訳/名訳]] | ||
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*[[カード個別評価:バトルボンド]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:バトルボンド]] - [[アンコモン]] | ||
*[[カード個別評価:コンスピラシー]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:コンスピラシー]] - [[アンコモン]] | ||
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*[[カード個別評価:マスターズ25th]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:マスターズ25th]] - [[アンコモン]] | ||
*[[カード個別評価:アイコニックマスターズ]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:アイコニックマスターズ]] - [[アンコモン]] | ||
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*[[カード個別評価:Masters Edition 4]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:Masters Edition 4]] - [[アンコモン]] | ||
*[[カード個別評価:Masters Edition 2]] - [[アンコモン]] | *[[カード個別評価:Masters Edition 2]] - [[アンコモン]] | ||
− | + | *[[Secret Lair Drop Series#Happy Yargle Day!|Secret Lair Drop Series: Happy Yargle Day!]] | |
− | *[[Secret Lair Drop Series | + | |
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*[[From the Vault:Twenty]] | *[[From the Vault:Twenty]] | ||
[[Category:俗称のあるカード|つるきをすきに]] | [[Category:俗称のあるカード|つるきをすきに]] | ||
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