「精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor」を編集中
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{{#card:Jace, the Mind Sculptor }} | {{#card:Jace, the Mind Sculptor }} | ||
− | [[ワールドウェイク]]で再登場した[[ジェイス]]。[[ | + | [[ワールドウェイク]]で再登場した[[ジェイス]]。[[能力]]は[[ライブラリー操作]]、[[引く|ドロー]]、[[バウンス]]、[[ライブラリー破壊]]。 |
− | + | [[忠誠度能力]]を4つ持つ初の[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]であり、[[忠誠度]]±0の忠誠度能力も史上初である。 | |
強力な[[能力]]を複数備え、高い汎用性を持つ類稀なる[[パワーカード]]。あらゆる[[フォーマット]]で使われる、ワールドウェイクの[[トップレア]]である。 | 強力な[[能力]]を複数備え、高い汎用性を持つ類稀なる[[パワーカード]]。あらゆる[[フォーマット]]で使われる、ワールドウェイクの[[トップレア]]である。 | ||
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==解説== | ==解説== | ||
;+2能力 | ;+2能力 | ||
− | :[[占術]]1か[[消術]] | + | :[[占術]]1か[[消術]]1。潜在的な[[アドバンテージ]]を得つつ忠誠度を上げられる。実戦的には[[対戦相手]]を[[対象]]に連打し、[[火力]]などの自身に対する[[除去]]を弾いたり、[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]を確立した後に[[トップデッキ]]を阻害してソフト[[ロック]]を生み出すといった利用が一般的である。[[手札]]と[[戦場]]の状況によっては、これが回りだした段階で相手はほぼ[[詰み]]である。 |
− | + | :[[あなた|自分]]に使えば、[[ライブラリーの一番上]]の不要な[[土地]]を弾くなどしてドローの質を高める事ができるが、この場合は2つ目の能力との選択になる。忠誠度が上がる点が大きな差別点であろう。特に[[赤]]相手だと、出してから即座にこちらを起動すれば[[稲妻/Lightning Bolt]]を始めとするほとんどの[[火力]]に対して、打たれる前に射程から逃れられるので、いずれを起動するかは重要な選択となる。 | |
− | :[[あなた|自分]]に使えば、[[ライブラリーの一番上]]の不要な[[土地]] | + | |
;±0能力 | ;±0能力 | ||
− | :[[渦まく知識/Brainstorm]] | + | :[[渦まく知識/Brainstorm]]。忠誠度能力の特性上[[インスタント・タイミング]]という強みは失われたが、毎[[ターン]]何の[[リソース]]の消費もなしに手札を補充できるのは実に強力。劣勢の時でも反撃の糸口を探しに行けることもあり、この[[カード]]の中核的な能力である。[[ゼンディカー]]の[[フェッチランド]]など、各種[[切り直す|シャッフル]]手段との相性も良好。 |
− | + | ||
:単なる手札の増強、有効なカードを手に入れる手段としても強力であることに加え、様々な[[シナジー]]がある。 | :単なる手札の増強、有効なカードを手に入れる手段としても強力であることに加え、様々な[[シナジー]]がある。 | ||
− | :*手札に来てしまった[[サーチ]]対象を[[ライブラリー]]に[[戻す]]ことができる。[[徴兵バント]]における[[エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription]]や[[青白コントロール | + | :*手札に来てしまった[[サーチ]]対象を[[ライブラリー]]に[[戻す]]ことができる。[[徴兵バント]]における[[エルドラージの徴兵/Eldrazi Conscription]]や[[青白コントロール#ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期|青白コントロール]]における[[戦隊の鷹/Squadron Hawk]]など。 |
− | :* | + | :*[[ライブラリーの一番上]]を参照するカードとの組み合わせ。同[[エキスパンション]]の[[宝物探し/Treasure Hunt]]やゼンディカーの[[ムル・ダヤの巫女/Oracle of Mul Daya]]は圧倒的なアドバンテージを稼いでくれる。[[輝く根本原理/Brilliant Ultimatum]]などのための[[積み込み]]にも使える。 |
;-1能力 | ;-1能力 | ||
− | :[[送還/Unsummon]] | + | :[[送還/Unsummon]]。他の能力と多少噛み合わないが、戦場に直接干渉できる能力は、あるとないでは大分違う。致命的な[[クリーチャー]]を一時的にでも排除できる他、[[アタッカー]]からジェイス自身や他のプレインズウォーカーを守ることができる。 |
− | + | :自身の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]するクリーチャーを戻し、[[CIP]]能力を何度も利用するといった使い方もできる。[[霧縛りの徒党/Mistbind Clique]]などが良い相方。なお、ただの[[キャントリップ]]持ちでは2つ目の能力に劣ることに注意。 | |
− | :自身の[[コントロール]]するクリーチャーを戻し、[[ | + | |
;-12能力 | ;-12能力 | ||
− | :[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren|ローウィン版ジェイス]]の-10能力と同様に[[ライブラリー破壊]]だが実態は大きく違う。簡単に言えば対象の[[プレイヤー]]の手札がライブラリーになってしまうというもの。 | + | :[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren|ローウィン版ジェイス]]の-10能力と同様に[[ライブラリー破壊]]だが実態は大きく違う。簡単に言えば対象の[[プレイヤー]]の手札がライブラリーになってしまうというもの。[[起動コスト]]はかなり[[重い|重く]]、基本的に+2能力を連打した後にしか[[起動]]できない。だがその状態ではほとんどコントロールを確立できていることが多く、対戦相手は数ターンで[[ライブラリーアウト]]を起こしてしまい[[敗北]]するであろう。起動すれば[[勝利]]と言っても過言ではない能力である。 |
− | + | ||
==利用== | ==利用== | ||
− | [[ハンド・アドバンテージ]]と[[ボードコントロール]]の両面に優れ、かつ[[フィニッシャー]]にもなれる万能カードであるため、[[ | + | [[ハンド・アドバンテージ]]と[[ボードコントロール]]の両面に優れ、かつ[[フィニッシャー]]にもなれる万能カードであるため、[[ブロック構築]]から[[エターナル]]に至るまで、[[青]]系[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]を中心に高い採用率を誇る。 |
− | === | + | ===ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築=== |
− | 下記の[[スタンダード]]同様、[[青白コントロール | + | 下記の[[スタンダード]]同様、[[青白コントロール#ゼンディカー=エルドラージ覚醒・ブロック構築|青白コントロール]]、[[青赤緑コントロール#ゼンディカー・ブロック期|青赤緑ターボランド]]の重要なパーツである。 |
− | === | + | ===スタンダード=== |
− | ==== | + | ====アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期==== |
− | スタンダードで割と冷遇な状態にあった青の復権を大きく支え、[[ジャンドコントロール#アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|ジャンド]]一強体制を揺るがした張本人である。[[青白コントロール | + | スタンダードで割と冷遇な状態にあった青の復権を大きく支え、[[ジャンドコントロール#アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|ジャンド]]一強体制を揺るがした張本人である。[[青白コントロール#アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|青白タップアウトコントロール]]はもちろん、[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]である[[バントアグロ#アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|バント]]でも他のプレインズウォーカーと共に使われていた。 |
− | ==== | + | ====ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期==== |
− | 万能[[パーマネント]]対策である[[忘却の輪/Oblivion Ring]]、[[大渦の脈動/Maelstrom Pulse]]、[[真髄の針/Pithing Needle]]が揃って[[落ちる|落ちて]]しまったため、前[[環境]]より対処されにくくなっている。特に[[荒廃稲妻/Blightning]]や[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]] | + | 万能[[パーマネント]]対策である[[忘却の輪/Oblivion Ring]]、[[大渦の脈動/Maelstrom Pulse]]、[[真髄の針/Pithing Needle]]が揃って[[落ちる|落ちて]]しまったため、前[[環境]]より対処されにくくなっている。特に[[荒廃稲妻/Blightning]]や[[血編み髪のエルフ/Bloodbraid Elf]]と言った返しに出される事で除去された上アドバンテージで損をするような物が軒並み退場し、早い段階から強気に出す事が容易になった上、[[続唱]]が消えた事で+2能力によるドロー妨害を避ける事が難しくなるなど、このカードを使う上で抑止力となっていた要素が消え、本格的な環境の支配が始まった。[[青白コントロール#ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期|青白]]・[[青黒コントロール#ゼンディカー・ブロック+ミラディンの傷跡ブロック期|青黒コントロール]]の[[ミラーマッチ]]での鍵を握るカードと言え、ジェイスの[[打ち消す|打ち消し]]、[[対消滅]]を巡るゲームになることも多い。そのためこのカードの4枚[[積む|積み]]に加えて[[メインデッキ]]から[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]まで採用されることも。 |
− | [[ | + | また[[緑青|青緑]]系の[[ターボランド (用語)|ターボランドデッキ]]でも使われる。上述のようにムル・ダヤの巫女との相性も良い。 |
− | + | *[[グランプリダラス11]]において、とうとうベスト8全員がこのカード(と相性がよい[[定業/Preordain]])をメインから4枚積みしたデッキという結果となり、大きな話題を呼んだ。これを受けて書かれた公式記事「[http://mtg-jp.com/reading/translated/001402/ ジェイスの話]」では、このカードを強く作り過ぎたことを公式的に認めた上で、緊急[[禁止カード|禁止]]措置を取る可能性を否定した。 | |
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− | *[[グランプリダラス11]] | + | |
*その後[[グランプリシンガポール11]]でもベスト8中7名計26枚が投入、加えて対消滅要員の[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]までもが計9枚投入されるに至る。 | *その後[[グランプリシンガポール11]]でもベスト8中7名計26枚が投入、加えて対消滅要員の[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]までもが計9枚投入されるに至る。 | ||
− | + | 2011年6月20日、ついに翌7月1日発効として[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]とともにスタンダードで禁止となった。これは、[[ミラディン・ブロック]]時から実に6年3ヶ月ぶりのスタンダードの禁止である([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/148 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/001716/ 邦訳])。 | |
− | === | + | ===エクステンデッド=== |
− | ==== | + | ====時のらせん期~ローウィン期==== |
− | [[フェアリー (デッキ) | + | [[フェアリー (デッキ)|青黒フェアリー]]や[[オーメン・ヴァラクート]]、[[残酷コントロール#エクステンデッド|残酷コントロール]]など様々な[[デッキ]]で採用されている。ただし、同環境の青の4[[マナ]]域にはほぼ4枚積み確定の[[謎めいた命令/Cryptic Command]]が存在するため、枚数は抑えられがちである。 |
− | 「[[スタンダード]]で最強だったデッキがそのまま[[エクステンデッド]] | + | 「[[スタンダード]]で最強だったデッキがそのまま[[エクステンデッド]]でも最強」と言う状況を防止するため、2011年10月1日より[[禁止カード]]に。 |
− | === | + | ===レガシー=== |
− | [[ | + | [[メタゲーム|メタ]]が多様な環境であるため、他の環境ほど支配的な地位ではないが、[[CTG]]などの青が入るコントロール、[[クロック・パーミッション]]にはよく採用されており、環境の一角として存在感を示している。 |
− | + | ===ヴィンテージ=== | |
− | + | 4マナの重さに加え長期戦向けの性能でありながら、[[ヴィンテージ]]でも使われる。妨害で序盤を凌ぎ、長期戦にもつれ込ませれば、一方的に手札を増強し続ける事のできるアドバンテージカードとなる。クリーチャーや火力の少ない環境であるため生き残りやすいのもポイント。[[Tezzeret's Vault]]において、[[求道者テゼレット/Tezzeret the Seeker]]より優先して採用されることが多く、このチューンを施したデッキが[[ヴィンテージ選手権10]]優勝・準優勝を占めた。[[世界選手権10]]併催の日本ヴィンテージ選手権でもベスト8中6つのデッキで使われるなど、大きな結果を残している。 | |
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− | 4マナの重さに加え長期戦向けの性能でありながら、[[ヴィンテージ]] | + | |
*[[ドルイドの誓い/Oath of Druids]]や[[修繕/Tinker]]に対し、-1能力が非常に効くのも無視できない。 | *[[ドルイドの誓い/Oath of Druids]]や[[修繕/Tinker]]に対し、-1能力が非常に効くのも無視できない。 | ||
===リミテッド=== | ===リミテッド=== | ||
[[リミテッド]]においても1枚でゲームを制する力があるので極めて強力である。 | [[リミテッド]]においても1枚でゲームを制する力があるので極めて強力である。 | ||
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+ | ===モダン=== | ||
+ | [[モダン]]では公式フォーマット化と同時に[[禁止カード]]に指定された。 | ||
==その他== | ==その他== | ||
− | *[[ワールドウェイク]] | + | *[[ワールドウェイク]]の特別先行プレビュー企画『Worldwake Planeswalker Chase』に使われたカード。世界8箇所に断片を分布する企画だった。日本でもアメニティドリーム新宿店に配布された。 |
*「もの」が漢字かひらがなかの違いこそあるものの、日本語名の一部が[[精神を刻むもの/Mindslicer]]と同じ。だが、英語のslicerが切り刻むものという意味なのに対して、Sculptorは彫刻家という意味である。単にバラバラに破壊するのではなく、望む形に彫刻してしまうという点がプレインズウォーカーの強大さを表している。 | *「もの」が漢字かひらがなかの違いこそあるものの、日本語名の一部が[[精神を刻むもの/Mindslicer]]と同じ。だが、英語のslicerが切り刻むものという意味なのに対して、Sculptorは彫刻家という意味である。単にバラバラに破壊するのではなく、望む形に彫刻してしまうという点がプレインズウォーカーの強大さを表している。 | ||
− | + | *[[中村修平]]曰く「恐らく[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]以来のぶっ壊れカード」([http://archive.mtg-jp.com/reading/006654/ 参考])。 | |
− | *[[中村修平]]曰く「恐らく[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]] | + | *強さとカード名の精神を刻む者から、[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]]からみて新しいという意味の「新(shin)」と掛けて、神ジェイスと呼ばれる事が多い。 |
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==関連カード== | ==関連カード== | ||
− | + | *[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren]] | |
+ | *[[記憶の熟達者、ジェイス/Jace, Memory Adept]] | ||
===サイクル=== | ===サイクル=== | ||
− | {{サイクル/ゼンディカー・ブロックのプレインズウォーカー}} | + | {{Template:サイクル/ゼンディカー・ブロックのプレインズウォーカー}} |
==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
詳細は[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)]]を参照。 | 詳細は[[ジェイス・ベレレン/Jace Beleren (ストーリー)]]を参照。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/magic/tcg/productarticle.aspx?x=mtg/tcg/worldwake/planeswalkerchase Worldwake Planeswalker Chase] |
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/arcana/345 壁紙・待受] | ||
*[[カード個別評価:ワールドウェイク]] - [[神話レア]] | *[[カード個別評価:ワールドウェイク]] - [[神話レア]] | ||
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[[Category:俗称のあるカード|せいしんおきさむものしえいす]] | [[Category:俗称のあるカード|せいしんおきさむものしえいす]] |