Terese Nielsen

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'''Terese Nielsen'''(テレーズ・ニールセン)は、[[マジック]]の[[カード]]の[[アーティスト|イラストレーター]]。女性。1966年、ネブラスカ(Nebraska)州のオーロラ(Aurora)に生まれる。
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'''Terese Nielsen'''(テレーズ・ニールセン)は、[[マジック]]の[[カード]]の[[アーティスト|イラストレーター]]。女性。
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==概要==
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1966年、ネブラスカ(Nebraska)州のオーロラ(Aurora)に生まれる。
  
 
田舎でまわりに家がないところで育った双子の兄[[Ron Spencer]]と彼女は、有り余る時間のほとんどを絵を描いて過ごしていた。無尽蔵のアイディアを持つ兄の影響もあっただろうが、惜しみない兄の助力と自身の意思により、彼女は最終的にアーティストへの道を歩むこととなった。
 
田舎でまわりに家がないところで育った双子の兄[[Ron Spencer]]と彼女は、有り余る時間のほとんどを絵を描いて過ごしていた。無尽蔵のアイディアを持つ兄の影響もあっただろうが、惜しみない兄の助力と自身の意思により、彼女は最終的にアーティストへの道を歩むこととなった。
  
1996年に[[ウィザーズ社]]の仕事を始め、当時製作されていた[[アライアンス]]でデビュー。[[ミラージュ]]以降も数多くのカードを描いている。90年代から現在まで一貫してマジックに関わり続けている数少ない「古参の」イラストレーターでもある。
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1996年に[[ウィザーズ社]]の仕事を始め、当時製作されていた[[アライアンス]]でデビュー。[[ミラージュ]]以降も数多くのカードを描いている。90年代から2010年代まで一貫してマジックに関わり続けていた、数少ない「古参の」イラストレーターでもあった。
  
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[[2020年]]6月19日、[[ウィザーズ社]]は「[[ゼンディカーの夜明け]]にTerese Nielsenがイラストを手掛けたカードが数点再録されることを最後にTerese Nielsenとの関係を終了する」ことを表明した<ref>[https://www.hipstersofthecoast.com/2020/06/wizards-ends-their-relationship-with-terese-nielsen/ Wizards Ends Their Relationship with Terese Nielsen]([[Hipsters of the Coast]] 2020年6月19日)</ref>。詳しい理由については明らかにしていない。
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ウィザーズ社との断交後もマジックプレイヤー向けのショッピングサイトにNielsenが手掛けた商品が新たに追加されるなどしており<ref>[https://www.originalmagicart.store/ Original Magic Art Store](「Terese Nielsen」で検索すると彼女が手掛けた商品がヒットする。)</ref>、マジックとの係わりが完全に途切れたわけではない。
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==画風==
 
アクリルガッシュだろうか、非常に「キラキラした」画風が多く見られ、{{Gatherer|id=153458|風景}}から{{Gatherer|id=266132|生物}}、{{Gatherer|id=233043|抽象画}}と様々なイラストを描いており、画風の多彩さは群を抜いている。
 
アクリルガッシュだろうか、非常に「キラキラした」画風が多く見られ、{{Gatherer|id=153458|風景}}から{{Gatherer|id=266132|生物}}、{{Gatherer|id=233043|抽象画}}と様々なイラストを描いており、画風の多彩さは群を抜いている。
  
彼女の傑作は本当に枚挙に暇がない。カードパワーから見ればあの最強ピッチスペル[[意志の力/Force of Will]]({{Gatherer|id=3107}})や各所で[[新たな芽吹き/Regrowth]]する[[永遠の証人/Eternal Witness]]({{Gatherer|id=51628}})、ご注文はドッチ!?の[[嘘か真か/Fact or Fiction]]({{Gatherer|id=22998}})と、[[トーナメント]]では非常によく見られる顔ぶれが揃っている。また、[[コレクター]]垂涎の作品も数多く、[[グルランド]]はその頂点にも立ちうる。
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彼女の傑作は本当に枚挙に暇がない。最強クラスのピッチスペル[[意志の力/Force of Will]]({{Gatherer|id=3107}})や[[永遠の証人/Eternal Witness]]({{Gatherer|id=51628}})、[[嘘か真か/Fact or Fiction]]({{Gatherer|id=22998}})と、[[トーナメント]]では非常によく見られる顔ぶれが揃っている。また、[[コレクター]]垂涎の作品も数多く、[[グルランド]]はその頂点にも立ちうる。
  
 
イラスト単体で見れば[[ムーン・スプライト/Moon Sprite]]({{Gatherer|id=20229}})は本人も認めるお気に入りの一つで、上下に長いその意匠と絵柄は、特に一度現物を見ていただきたい美しさである。また、[[Foresight]]({{Gatherer|id=3108|イラスト1}}/{{Gatherer|id=3109|2}})は親友をモデルに描かれているが、[[第5版]]/[[第6版]]の[[命の川/Stream of Life]]({{Gatherer|id=4011}})もまた同じ人物で描かれている。しかもモデルの強い要望で「山猫と一緒に描いてくれなきゃイヤ」ということで山猫が追加されたのだという。
 
イラスト単体で見れば[[ムーン・スプライト/Moon Sprite]]({{Gatherer|id=20229}})は本人も認めるお気に入りの一つで、上下に長いその意匠と絵柄は、特に一度現物を見ていただきたい美しさである。また、[[Foresight]]({{Gatherer|id=3108|イラスト1}}/{{Gatherer|id=3109|2}})は親友をモデルに描かれているが、[[第5版]]/[[第6版]]の[[命の川/Stream of Life]]({{Gatherer|id=4011}})もまた同じ人物で描かれている。しかもモデルの強い要望で「山猫と一緒に描いてくれなきゃイヤ」ということで山猫が追加されたのだという。
  
*ビハインド・ザ・カンバスでは[[サマイトの古老/Samite Elder]]({{Gatherer|id=22962}})で祖母および子供達をモデルにしたことも明かされており、マジックのイラストを本当に楽しんでいる様子が伺える。
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*ビハインド・ザ・カンバスでは[[サマイトの古老/Samite Elder]]({{Gatherer|id=22962}})で祖母および子供達をモデルにしたことも明かされており、マジックのイラストを本当に楽しんでいる様子がうかがえる。
 
*[[抑制/Suppress]]({{Gatherer|id=28749}})では[[Thomas M. Baxa]]とマジックでは珍しい合作を残している。
 
*[[抑制/Suppress]]({{Gatherer|id=28749}})では[[Thomas M. Baxa]]とマジックでは珍しい合作を残している。
 
*[[シャドウムーア]]の[[加護の反射/Boon Reflection|反射]][[サイクル]]では[[Ron Spencer]]との兄妹合作を果たしている。
 
*[[シャドウムーア]]の[[加護の反射/Boon Reflection|反射]][[サイクル]]では[[Ron Spencer]]との兄妹合作を果たしている。
 
*彼女は女性のパートナーがいることを公開しており、その事によって敬虔なモルモン教徒である家系との間に生まれた断絶に苦しんでいた。[[末裔の道/Descendants' Path]]({{Gatherer|id=276498}})の制作は彼女の心の中での自らの家系との繋がりを再構築する為の癒しの過程であったと公式サイトで明かしている。([http://teresenielsen.typepad.com/the_world_of_terese_niels/2012/04/avacyn-restored-descendants-path-a-journey-of-personal-healing.html 参照])
 
*彼女は女性のパートナーがいることを公開しており、その事によって敬虔なモルモン教徒である家系との間に生まれた断絶に苦しんでいた。[[末裔の道/Descendants' Path]]({{Gatherer|id=276498}})の制作は彼女の心の中での自らの家系との繋がりを再構築する為の癒しの過程であったと公式サイトで明かしている。([http://teresenielsen.typepad.com/the_world_of_terese_niels/2012/04/avacyn-restored-descendants-path-a-journey-of-personal-healing.html 参照])
  
2020年6月19日、[[ウィザーズ社]]は「[[ゼンディカーの夜明け]]にTerese Nielsenがイラストを手掛けたカードが数点再録されることを最後にTerese Nielsenとの関係を終了する」ことを表明した<ref>[https://www.hipstersofthecoast.com/2020/06/wizards-ends-their-relationship-with-terese-nielsen/ Wizards Ends Their Relationship with Terese Nielsen]([[Hipsters of the Coast]] 2020年6月19日)</ref>。Nielsenが[[Wikipedia:ja:Twitter|Twitter]]にて差別主義的なアカウントをフォローしている点、人種差別主義者とされる[[Wikipedia:ja:Youtuber|Youtuber]]に作品を寄贈したこと等が問題とされたとみられる。
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==スキャンダル==
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[[2018年]]頃より、[[Wikipedia:ja:Twitter|Twitter]]における排外主義・陰謀論アカウントとの繋がりが(主に英語圏の)[[マジック]][[プレイヤー]]の間で指摘され始める。
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[[2019年]]には関連して声明を出していた<ref>[https://twitter.com/tnielsenart/status/1113126515816882176 本人Twitter] (2019年4月3日)</ref>
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<ref>[https://twitter.com/tnielsenart/status/1136405146382901248 本人Twitter] (2019年6月6日)</ref>が、過激な人種差別主義・陰謀論(QAnonとして知られる)[[Wikipedia:ja:Youtuber|Youtuber]]にサイン入りアートを寄贈するなど支援を行っていた。また彼女自身同性愛と信仰の間で悩んでいたが、[[Wikipedia:ja:トランスジェンダー|トランスジェンダー]]については認めない立場であり、[[プロプレイヤー]]から抗議を受けることもあった<ref>[[Autumn Burchett#概要]] 参照。</ref>。
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先に述べたように[[2020年]]を以てウィザーズ社はNielsenと断交することを表明しているが、その理由はこれらのスキャンダルが問題視されたためであるという見方が強い。
  
 
==手がけた有名なカード==
 
==手がけた有名なカード==

2023年8月3日 (木) 10:59時点における最新版

Terese Nielsen(テレーズ・ニールセン)は、マジックカードイラストレーター。女性。

目次

[編集] 概要

1966年、ネブラスカ(Nebraska)州のオーロラ(Aurora)に生まれる。

田舎でまわりに家がないところで育った双子の兄Ron Spencerと彼女は、有り余る時間のほとんどを絵を描いて過ごしていた。無尽蔵のアイディアを持つ兄の影響もあっただろうが、惜しみない兄の助力と自身の意思により、彼女は最終的にアーティストへの道を歩むこととなった。

1996年にウィザーズ社の仕事を始め、当時製作されていたアライアンスでデビュー。ミラージュ以降も数多くのカードを描いている。90年代から2010年代まで一貫してマジックに関わり続けていた、数少ない「古参の」イラストレーターでもあった。

2020年6月19日、ウィザーズ社は「ゼンディカーの夜明けにTerese Nielsenがイラストを手掛けたカードが数点再録されることを最後にTerese Nielsenとの関係を終了する」ことを表明した[1]。詳しい理由については明らかにしていない。

ウィザーズ社との断交後もマジックプレイヤー向けのショッピングサイトにNielsenが手掛けた商品が新たに追加されるなどしており[2]、マジックとの係わりが完全に途切れたわけではない。

[編集] 画風

アクリルガッシュだろうか、非常に「キラキラした」画風が多く見られ、風景から生物抽象画と様々なイラストを描いており、画風の多彩さは群を抜いている。

彼女の傑作は本当に枚挙に暇がない。最強クラスのピッチスペル意志の力/Force of Willイラスト)や永遠の証人/Eternal Witnessイラスト)、嘘か真か/Fact or Fictionイラスト)と、トーナメントでは非常によく見られる顔ぶれが揃っている。また、コレクター垂涎の作品も数多く、グルランドはその頂点にも立ちうる。

イラスト単体で見ればムーン・スプライト/Moon Spriteイラスト)は本人も認めるお気に入りの一つで、上下に長いその意匠と絵柄は、特に一度現物を見ていただきたい美しさである。また、Foresightイラスト1/2)は親友をモデルに描かれているが、第5版/第6版命の川/Stream of Lifeイラスト)もまた同じ人物で描かれている。しかもモデルの強い要望で「山猫と一緒に描いてくれなきゃイヤ」ということで山猫が追加されたのだという。

[編集] スキャンダル

2018年頃より、Twitterにおける排外主義・陰謀論アカウントとの繋がりが(主に英語圏の)マジックプレイヤーの間で指摘され始める。

2019年には関連して声明を出していた[3] [4]が、過激な人種差別主義・陰謀論(QAnonとして知られる)Youtuberにサイン入りアートを寄贈するなど支援を行っていた。また彼女自身同性愛と信仰の間で悩んでいたが、トランスジェンダーについては認めない立場であり、プロプレイヤーから抗議を受けることもあった[5]

先に述べたように2020年を以てウィザーズ社はNielsenと断交することを表明しているが、その理由はこれらのスキャンダルが問題視されたためであるという見方が強い。

[編集] 手がけた有名なカード

[編集] 来日記録

[編集] 脚注

  1. Wizards Ends Their Relationship with Terese Nielsen(Hipsters of the Coast 2020年6月19日)
  2. Original Magic Art Store(「Terese Nielsen」で検索すると彼女が手掛けた商品がヒットする。)
  3. 本人Twitter (2019年4月3日)
  4. 本人Twitter (2019年6月6日)
  5. Autumn Burchett#概要 参照。

[編集] 参考

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