「アブザン家/The Abzan Houses」を編集中
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− | + | '''アブザン家'''/''The Abzan Houses''は[[タルキール/Tarkir]]の5つの[[氏族/Clan]]の1つ。[[色]]は[[黒緑白|白黒緑]]で、中心色は[[白]]。 | |
==解説== | ==解説== | ||
− | 古の[[ドラゴン#ストーリー|龍]]の「'''忍耐'''/''Endurance''」の相を崇拝する氏族。'''龍鱗' | + | 古の[[ドラゴン#ストーリー|龍]]の「'''忍耐'''/''Endurance''」の相を崇拝する氏族。'''龍鱗'''を象徴とする([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/arcana/clan-symbols-2014-09-02 参考]/[http://mtg-jp.com/publicity/0011169/ 翻訳])。 |
− | + | 乾燥した岩石砂漠で生活する氏族であり、この過酷な環境が彼らの文化の源となっている。世界の厳しさを知るアブザンの民は、自らが信頼できる存在となり、かつ自分の周囲の人々を信頼しなければならないと考えている。「義務」と「家族」がアブザン社会の柱であり、彼らはそれを脅かすものを決して許しはしない。 | |
アブザンは自らを石臼に例える――ゆっくりと動き、常に目的を持ち、目の前のものをすべて押し潰す。 | アブザンは自らを石臼に例える――ゆっくりと動き、常に目的を持ち、目の前のものをすべて押し潰す。 | ||
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====族樹/Kin tree==== | ====族樹/Kin tree==== | ||
− | 砂漠地帯の資源の乏しさゆえ、アブザンの各家庭はそれぞれ特定の果樹を育てる責任を負っている。これは'''族樹'''/''Kin tree'' | + | 砂漠地帯の資源の乏しさゆえ、アブザンの各家庭はそれぞれ特定の果樹を育てる責任を負っている。これは'''族樹'''/''Kin tree''と呼ばれる。長子が族樹の管理人となり、他の子供は兵士や商人、職人となる。子が新たな家庭を持ったとき、その者は両親の樹の種とともに自身の樹を植える。 |
家族の誰かが死ぬと、その亡骸は族樹の下に棺を用いず埋葬される。死体は族樹を育てる栄養となり、将来の世代のための果実を生む。埋葬時には墓石の代わりに、族樹に直接死者の名前を刻む。族樹は祖先の[[スピリット|霊]]と強く繋がった結節点であり、有事の際には霊を呼び寄せることもできる([[#魔術]]参照)。 | 家族の誰かが死ぬと、その亡骸は族樹の下に棺を用いず埋葬される。死体は族樹を育てる栄養となり、将来の世代のための果実を生む。埋葬時には墓石の代わりに、族樹に直接死者の名前を刻む。族樹は祖先の[[スピリット|霊]]と強く繋がった結節点であり、有事の際には霊を呼び寄せることもできる([[#魔術]]参照)。 | ||
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家族の信頼を裏切った者は、当事者双方が炎の中に血を落とす儀式によって縁を切られる。縁切りされた者は、法により他の家族の養子となることはできない。アブザンの居住区の外にはこのような者たちが住む地域がある。彼らの中には土地を離れて放浪者や冒険家、傭兵となる者もいる。 | 家族の信頼を裏切った者は、当事者双方が炎の中に血を落とす儀式によって縁を切られる。縁切りされた者は、法により他の家族の養子となることはできない。アブザンの居住区の外にはこのような者たちが住む地域がある。彼らの中には土地を離れて放浪者や冒険家、傭兵となる者もいる。 | ||
− | + | 家族ある者の霊とは異なり、縁切りされた者の霊は死後も行き先がなく、彷徨い続ける。 | |
===戦略=== | ===戦略=== | ||
アブザンは戦略の達人として知られる。彼らに言わせれば、戦争のほとんどは戦場で刃を交える前に終わっている――よく訓練された兵士、高い城壁、十分な糧食が勝利をもたらすのである。 | アブザンは戦略の達人として知られる。彼らに言わせれば、戦争のほとんどは戦場で刃を交える前に終わっている――よく訓練された兵士、高い城壁、十分な糧食が勝利をもたらすのである。 | ||
− | + | アブザンは自らの強さを最大限に活用できる戦場を選び出す能力を重視する。地の利を失うことを避けるため、敵への追撃を諦めることも珍しくない。彼らは過酷な砂漠の地形を武器とすることで知られ、多くの将軍が、敵軍を[[移ろう荒野/The Shifting Wastes]]に誘い込むことで勝利を掴んできた。 | |
==魔術== | ==魔術== | ||
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アブザンの[[人間]]の魔術は祖先への崇拝を中心とするもので、それは族樹への崇敬と繋がっている。アブザンの中には祖先の霊と交信する術を学んだ者がおり、'''精霊語り'''/''Spirit speakers''と呼ばれる。彼らは仲間を守るため、あるいは敵を害するために祖先の霊を呼び出すことさえできる。縁切りされた者の霊は特に強力な攻撃手段となるが、そのような霊は復讐に燃え、悪意に満ちているため、扱うのには骨が折れる。 | アブザンの[[人間]]の魔術は祖先への崇拝を中心とするもので、それは族樹への崇敬と繋がっている。アブザンの中には祖先の霊と交信する術を学んだ者がおり、'''精霊語り'''/''Spirit speakers''と呼ばれる。彼らは仲間を守るため、あるいは敵を害するために祖先の霊を呼び出すことさえできる。縁切りされた者の霊は特に強力な攻撃手段となるが、そのような霊は復讐に燃え、悪意に満ちているため、扱うのには骨が折れる。 | ||
− | + | アブザンは琥珀、樹脂、樹液が精霊魔術の力となることを発見している。アブザンの家には琥珀の防護魔術がかけられており、アブザンの兵士は琥珀を持って戦地に赴く。精霊語りは蒸留した樹脂を飲み、霊と繋がる手助けとする。 | |
− | + | また、倒れた族樹から作られた武器は祝福を受けたものとされている。 | |
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==種族== | ==種族== | ||
− | * | + | *'''人間'''/''Human'' |
− | *[[エイヴン/Aven#タルキールのエイヴン|'''エイヴン'''/''Aven'']] - [[鳥#ストーリー|鳥人]] | + | *[[エイヴン/Aven#タルキールのエイヴン|'''エイヴン'''/''Aven'']] - [[鳥#ストーリー|鳥人]]の種族。[[カード名百科事典#禿鷹|ハゲタカ]]の姿をした'''禿鷹エイヴン'''/''Vulture-aven''が所属している。 |
*[[オーク|'''オーク'''/''Orc'']] - クルーマには人間だけでなく、多数のオークが含まれる。一部のオークは家の護衛として育てられる([[#役割]]参照)。 | *[[オーク|'''オーク'''/''Orc'']] - クルーマには人間だけでなく、多数のオークが含まれる。一部のオークは家の護衛として育てられる([[#役割]]参照)。 | ||
− | *[[アイノク/Ainok|'''アイノク'''/''Ainok'']] - [[ | + | *[[猟犬#アイノク/Ainok|'''アイノク'''/''Ainok'']] - [[猟犬|犬人]]の種族。アブザンは氏族外の者には非常に狭量で疑い深いが、アイノクは唯一の例外である。長い世代にわたってアブザンを助けてきたアイノクは、今でもアブザンの都市内では寛大に扱われている。また一部のアイノクは、盟族の関係によってアブザンの一員となる。 |
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==役割== | ==役割== | ||
− | *[[カン/Khan|'''カン'''/''Khan'']] - | + | *[[カン/Khan|'''カン'''/''Khan'']] - 氏族の指導者。アブザンの防衛を組織し、戦時には軍を率いる。現在のカンは[[アナフェンザ/Anafenza]]。 |
− | *''' | + | *'''龍鱗'''/''Dragonscale'' - アブザンの軍隊の大部分を占める[[カード名百科事典#重装歩兵|重装歩兵]]。各家族から召集された部隊であり(すべての家族には軍に兵士を提供する義務がある)、龍の鱗の盾を持つ。 |
− | *'''戦山羊騎兵隊'''/''Ibex cavalry'' - [[Wikipedia:ja:重騎兵|重騎兵]]もしくは[[Wikipedia:ja:カタフラクト|カタフラクト]] | + | *'''戦山羊騎兵隊'''/''Ibex cavalry'' - [[Wikipedia:ja:重騎兵|重騎兵]]もしくは[[Wikipedia:ja:カタフラクト|カタフラクト]]。槍と弓を持ち、戦山羊に騎乗して戦う。 |
− | *'''クルーマのオーク'''/''Krumar orcs'' - | + | *'''クルーマのオーク'''/''Krumar orcs'' - オークの家族から引き抜かれ、家の護衛として育てられたオーク。戦時には突撃隊として従軍する。現在の指揮官は[[ガヴァール・バーズィール/Gvar Barzeel]]。 |
− | *'''斥候'''/''Scouts'' - 情報収集に長けた者。敵の部隊の移動を妨害するために配置されることも多い。 | + | *[[スカウト|'''斥候'''/''Scouts'']] - 情報収集に長けた者。敵の部隊の移動を妨害するために配置されることも多い。 |
*'''樹の管理人'''/''Tree wardens'' - 各家庭の長子。おそらくは最も熟達した戦士であるとされる。自分の家の族樹を何としても守ることがただ一つの任務。 | *'''樹の管理人'''/''Tree wardens'' - 各家庭の長子。おそらくは最も熟達した戦士であるとされる。自分の家の族樹を何としても守ることがただ一つの任務。 | ||
*'''精霊語り'''/''Spirit speakers'' - 祖先の霊と交信し、それを[[召喚]]する者([[#魔術]]参照)。 | *'''精霊語り'''/''Spirit speakers'' - 祖先の霊と交信し、それを[[召喚]]する者([[#魔術]]参照)。 | ||
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==重要地点== | ==重要地点== | ||
===アラシン/Arashin=== | ===アラシン/Arashin=== | ||
− | '''マー=エク要塞'''/''Mer-Ek Fortress'' | + | '''マー=エク要塞'''/''Mer-Ek Fortress''の巨大な城壁に囲まれ、守られた城塞都市。砂漠の砂から突き出た岩がちな丘の頂上にある。アブザンの領土内で最大の都市というわけではないが、氏族の象徴かつ行政上の中心地となっている。移ろう荒野を貫く交易路はすべてこの都市を通過し、領土内外からの富を運び込んでいる。 |
====始まりの木の広場/The Plaza of the First Tree==== | ====始まりの木の広場/The Plaza of the First Tree==== | ||
アラシンにある、'''始まりの木'''/''The First Tree''が植えられた広場。カンの法廷が存在する。 | アラシンにある、'''始まりの木'''/''The First Tree''が植えられた広場。カンの法廷が存在する。 | ||
− | + | 始まりの木は氏族が興ったときに植えられたと言われる聖なる樹であり、首都が変わるたびに移されてきた。始まりの木は広場全体を覆うほどに大きく、そこにいる者にまるで屋内にいるかのような印象を与える。その根本には始まりの木の樹脂だけによって作られた'''琥珀の玉座'''/''The Amber Throne''――カンの玉座が置かれている。 | |
===砂草原の門/Sandsteppe Gateway=== | ===砂草原の門/Sandsteppe Gateway=== | ||
− | + | [[マルドゥ族/The Mardu Horde]]の領土との国境近く、砂漠が[[カード名百科事典#ステップ|ステップ]]へと移り変わる場所にある要塞橋。アブザンの領土から流れる河によって隔てられた二つの山の間に架けられている。 | |
===見張りの休息地/The Lookout Roost=== | ===見張りの休息地/The Lookout Roost=== | ||
− | [[スゥルタイ群/The Sultai Brood]] | + | [[スゥルタイ群/The Sultai Brood]]の領土との国境となる山脈の間の荒れ地に建てられた監視塔。赤みがかった石で建造され、400フィート(約120m)もの高さがある。アブザンとアナフェンザに忠誠を誓った禿鷹エイヴンたちが、監視のためにここに送られている。 |
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==ゲームでの特徴== | ==ゲームでの特徴== | ||
− | + | 固有のメカニズムとして、[[キーワード能力]]の[[長久]]が存在する。 | |
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− | 固有のメカニズムとして、[[キーワード能力]]の[[長久]] | + | |
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==関連ページ== | ==関連ページ== | ||
− | + | *[http://magic.wizards.com/en/game-info/products/card-set-archive/khans-of-tarkir KHANS OF TARKIR]/[http://magic.wizards.com/ja/game-info/products/card-set-archive/khans-of-tarkir 『タルキール覇王譚』](公式サイト) | |
− | *[ | + | *[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/planeswalkers-guide-khans-tarkir-part-1-2014-09-03 Planeswalker's Guide to Khans of Tarkir, Part 1]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ur/0011167/ プレインズウォーカーのための『タルキール覇王譚』案内 その1](Uncharted Realms 2014年9月3日 The Magic Creative Team著) |
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==参考== | ==参考== | ||
*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] |