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− | {{情報ボックス/エキスパンション
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− | |英語名=Unglued
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− | |日本語名=アングルード
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− | |シンボル=割れた卵
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− | |略号=UG, UGL
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− | |発売日=1998年8月
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− | |セット枚数=全94種類
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− | }}
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− | '''アングルード'''/''Unglued''は、公式のジョーク・[[セット]]。1998年8月に発売された。[[銀枠]]の[[カード]]83種類、[[基本土地]]カード5種類、[[トークン・カード]]6種類で構成される。
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− | ==概要== | + | =アングルード/Unglued= |
− | [[アン・ゲーム]]用の[[アン・セット]]第1弾。ジョーク・セットの名の通り、アングルードのカードの効果には奇抜なものが多く、ニワトリの鳴きまねをしたり([[Mesa Chicken]])、韻を踏んでしゃべったり([[I'm Rubber, You're Glue]])、いきなり服を脱ぎ始めたり([[Hurloon Wrangler]])、アングルードのカードを用いてゲームを行うと普通では見られない光景が見られる……かもしれない。特有の種族としては[[クラムフォーク]]、メカニズムとしては「カードを破る」ことをコストに要求するもの([[Blacker Lotus]]など)や、ダイスを振る([[Goblin Tutor]]など)ものがあった。しかし、いずれも不評に終わっている。
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− | また、カードの効果はおろかデザインやレイアウトまで冗談に溢れており、しかもカードの縁が銀色([[銀枠]])であるため、一目見ればアングルードのカードは見分けがつくだろう。
| + | 公式のジョーク・[[エキスパンション]]。 |
− | *もっとも、[[黒枠]]の方でも[[分割カード]]や[[反転カード]]、イラストが枠からはみ出した[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]、[[未来予知]][[タイムシフト]]、[[無色]]の[[エルドラージ]]、[[両面カード]]、[[奇跡]]カード、[[クリーチャー・エンチャント]]および[[アーティファクト・エンチャント]]、そもそも枠がない上にデザインまでエジプト風な[[Amonkhet Invocations]]といった奇妙なレイアウトのものが登場してしまったのだが。
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− | 基本土地カードでもトークン・カードでもないカードは、どの[[フォーマット]]でも使用できない。ただし、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のカードであることには変わりないため、このセットにしかない[[カード名]]や[[クリーチャー・タイプ]]も「マジックに存在する」として認められ、カード名やクリーチャー・タイプを選ぶ際に、それらを選ぶことができた。しかし、[[2007年9月サブタイプ変更]]に伴うルール変更によって、現在ではそれらは選べない。
| + | [[基本土地]]カードでも[[トークン]]カードでもないカードは、どの[[フォーマット]]でも使用できない。 |
| + | ただし、[[マジック]]のカードであることには変わりないため、このセットにしかない[[カード名]]や[[クリーチャー・タイプ]]名も「マジックに存在する」として認められていた。 |
| + | 今はルール変更により選択は出来ない。 |
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− | *[[NetRep]]([[WotC]]公式のルール回答者)のStephen D'Angeloによって「Unglued Rulings Summary(アングルードルール裁定集)」が出された。また、[[相良守人]]による私訳版も公開されている([http://www.asahi-net.or.jp/~CN9M-SGR/mtg/unglued/ungl-j.txt Unglued Ruling Summery日本語訳])。
| + | [[Mesa Chicken|ニワトリの鳴きまねをしたり]]、[[I'm Rubber, You're Glue|韻を踏んでしゃべったり]]、[[Hurloon Wrangler|いきなり服を脱ぎ始めたり]]、 |
− | *このセットの[[基本土地]]カードは、その独特なレイアウトから人気が高い(画像:{{Gatherer|id=9680|平地}} / {{Gatherer|id=9677|島}} / {{Gatherer|id=9676|沼}} / {{Gatherer|id=9707|山}} / {{Gatherer|id=9683|森}})。なお[[基本土地]]カードは銀枠ではなく[[黒枠]]であり、公式[[フォーマット]]で使うことができる。
| + | このカードを用いてゲームを行うと普通では見られない光景が見られる……かもしれない。 |
− | *当初はすぐ後に「'''[[アングルード2]]'''」を出す予定だったらしいが、中止されてしまった。その後、2004年11月に続編が「[[アンヒンジド]]」として登場した。
| + | また、カードの効果はおろかデザインやレイアウトまで冗談に溢れており、しかもカードの縁が銀色([[銀枠]])であるため、一目見ればアングルードのカードは見分けがつくだろう。 |
− | **デザインはほぼ完成しており、[[絵|アート]]も全て揃っていたようだ。いくつかは[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/023320/ アンの視点]で紹介されている。
| + | (もっとも、本家の方でも[[分割カード]]や[[反転カード]]なんて奇妙なレイアウトのものが登場してしまったのだが。) |
− | **発売直後は反響がよく非常に売れたため、すぐさま「2」を作るようにゴーサインが出たものの、徐々に供給過剰状態となり、最終的に在庫を廃棄するはめになったためアングルード2は無期延期となった。ちなみに後続のアンヒンジドも同様の道を辿っている<ref>[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0019954/ 終わりなき銀枠物語 その1](Making Magic 2017年11月6日)</ref>。
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− | *これ以降、冗談のような内容のカードが出るたびに「アングルードのようだ」と言われることになる。
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− | **特に[[ミラディン・ブロック]]ではルール破壊カードがとても多かったため、そのようなカードが多かったといえる([[精神隷属器/Mindslaver]]、[[白金の天使/Platinum Angel]]など)。
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− | **実際に、アングルード2のために用意されていたネタのいくつかが黒枠へ採用されている(→上記の[[精神隷属器/Mindslaver]]<!-- [[ゴブリンのゲーム/Goblin Game]] コメントアウトの理由はゴブリンのゲームの記事参照-->など)。
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− | *ジョーク・セットのため、[[第6版]]や[[基本セット2010]]でのルール変更に[[オラクル]]は対応していなかったが、[[Unstable]]が発売された[[2017年]]12月に現在のテンプレートに沿ったテキストに改訂された。
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− | ==パッケージ・イラスト==
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− | *[[Jester's Sombrero]]
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− | ==隠しメッセージ==
| + | 実際プレイしたことがある人によると、案外このセット内でのカードバランスは取れているそうだ。 |
− | カード下部に書かれた謎の英単語を[[コレクター番号]]順に並べるとボツカードの名前になる。
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− | Here are some cards that didn't make it to print:
| + | 特有の種族としては[[クラムフォーク]]、メカニズムとしては「カードを破る」ことをコストに要求するものや「ダイスを振る」ものがあった。 |
− | *Socks of Garfield
| + | しかし、いずれも不評に終わっている。 |
− | *Hot Monkey Love
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− | *Colonel's Secret Recipe
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− | *Squee's Play
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− | *Banned in France
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− | *Spoon
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− | *Disrobing Scepter
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− | *Butt Wolf
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− | *Lotus Roach
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− | *Sesame Efreet
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− | *Needless Reminder Text
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− | *Chicken Choker
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− | *Clockwork Doppelganger
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− | *Henway
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− | *HELP I'M TRAPPED IN CARTA MUNDI
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− | *Mad Cow
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− | *Poke
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− | *Lord of Wombats
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− | *Gratuitous Babe Art
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− | *Brothers' War Bonds
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− | *Dwarven Kickboxer
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− | *Mickey's Drunk
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− | *Pact with the Wastes
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− | *CoP:BO
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− | *Urza's Chia® Pet
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− | *Thallid Shooter
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− | *Shoelace
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− | *When Chihuahuas Attack
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− | *Wall of Cookies
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− | *Kobold Ninja
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− | *Mucusaur
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− | *Kjeldoran Outhouse
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− | *Bear in the Woods
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− | *Dental Thrull
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− | *Flavatog
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− | *Cereal Killer
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− | ==主な開発スタッフ==
| + | *アングルードには[[Oracle]]が存在しないので、当時のテキストから訂正されていない。 |
− | *'''デザイン・チーム''' - [[Mark Rosewater]] (リード) | + | 当時と[[テンプレート]]が変わってしまっているものも多いため、注意が必要。 |
− | *'''デベロップ・チーム''' - [[Mark Rosewater]] (リード) ([http://www.starcitygames.com/magic/misc/807-Interview-with-Mark-Rosewater.html 参考]) | + | *このセットの[[基本土地]]カードは、その独特なレイアウトから非常に人気が高い。 |
| + | なお、[[日本語画像:Plains~UGL|基本土地]]カードは[[銀枠]]ではなく[[黒枠]]である。もちろん公式戦で使うことができる。 →画像:[[平地]]、[[日本語画像:Island~UGL|島]]、[[日本語画像:Swamp~UGL|沼]]、[[日本語画像:Mountain~UGL|山]]、[[日本語画像:Forest~UGL|森]] |
| + | *当初はすぐ後に「アングルード2」を出す予定だったらしいが、中止されてしまった。 |
| + | その後、2004年11月に続編が「[[アンヒンジド]]」として登場した。 |
| + | *これ以降、冗談のような内容のカードが出るたびに「アングルードのようだ」と言われることになる。 |
| + | **特に[[ミラディン・ブロック]]ではそのようなカードが多かったといえる。ルール破壊カードがとても多かったためである。 |
| + | [[精神隷属器/Mindslaver]]とか、[[白金の天使/Platinum Angel]]とか。 |
| + | **実際に、アングルード2のために用意されていたネタのいくつかが黒枠へ採用されている。 |
| + | →精神隷属器、[[ゴブリンのゲーム/Goblin Game]]など。 |
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− | ==公式特集ページ==
| + | [[エキスパンション・シンボル]]は割れた卵。 |
− | *[https://web.archive.org/web/20170119050449/https://magic.wizards.com/ja/products/unglued UNGLUED(Internet Archive)](マジック英語公式日本語版)
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− | *[https://mtg-jp.com/products/0000134/ Unglued 製品情報](マジック日本公式サイト)
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− | *[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/un-seen-2013-08-12 Un-Seen]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0004239/ アンの視点]([[Making Magic]] [[2013年]]8月12日 [[Mark Rosewater]]著)
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− | *[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/un-seen-2-electric-bugaloo-2014-11-10 Un-Seen 2: Electric Bugaloo]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0011484/ アンの視点・その2 エレキ・ブーガルー](Making Magic 2014年11月10日 Mark Rosewater著)
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− | *[https://mtg-jp.com/reading/mm/0031537/ よ~いドン!](Making Magic 2018年12月10日) - セット開発の基本的な発想について
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− | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/unglued-qas-questions-asked-sometimes Unglued QAS (Questions Asked, Sometimes)]([[Daily MTG]] 1998年8月11日)
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− | ==脚注==
| + | パッケージ・イラストは[[Jester's Sombrero]]。 |
− | <references />
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| + | 1998年8月発売。全94種類。 |
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| ==参考== | | ==参考== |
− | *[http://whisper.wisdom-guild.net/cardlist/Unglued/ カードリスト(Wisdom Guild)]
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− | *[[カード個別評価:アングルード]]
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| *[[カードセット一覧]] | | *[[カードセット一覧]] |
− | **[[アン・セット]]
| + | *[[カード個別評価:Unglued系]] |
− | | + | |
− | [[Category:エキスパンション|あんくるうと]]
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