イコリア:巨獣の棲処

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
13行: 13行:
 
==概要==
 
==概要==
 
怪獣の[[次元/Plane]]、[[イコリア/Ikoria]]を舞台とする。
 
怪獣の[[次元/Plane]]、[[イコリア/Ikoria]]を舞台とする。
 +
 +
怪獣映画をモチーフとした[[トップダウン・デザイン]]のカード・セット。新規[[キーワード能力]]は[[変容]]、[[相棒]]。新たな[[ルール]]を持つ[[カウンター (目印)|カウンター]]として[[キーワード・カウンター]]が登場。[[落葉樹]][[メカニズム]]として[[サイクリング]]、[[混成マナ・シンボル]]、[[プロテクション]]が登場する。
 +
 +
メインとなる新規メカニズムは、イコリアの怪獣が劇的に姿を変え新たな形態や能力を得る様を表現した[[変容]]。変容[[コスト]]で[[唱える]]ことで、[[人間]]でない[[クリーチャー]]に重ねて能力を引き継いだ新たなクリーチャーにすることができる。
 +
 +
同じように怪獣の変質を表す[[キーワード・カウンター]]は、それが置かれた[[パーマネント]]に名前に対応するキーワード能力を与えるカウンター。それに併せて特定のキーワード能力を持つことを参照するカードが多く収録されている。ブースターパックからはキーワード・カウンターを表すのに使用できるパンチカードが出現する。
 +
 +
人間と怪獣の対立も怪獣映画からのテーマの1つであり、人間と「人間でない」両方の[[部族カード]]が存在する。同時に怪獣と絆を結んだ人間も存在し、相互に[[シナジー]]を与え合う。
 +
 +
プレイヤーも怪獣を[[相棒]]とすることができる。相棒を持つ10枚の[[伝説のクリーチャー]][[サイクル]]は、統率者のように[[デッキ]][[構築]]に制限を課すことで[[ゲームの外部]]から唱えることが出来る。
 +
 +
[[サイクリング]]は[[リミテッド]]の[[マナカーブ]]を[[重い|重く]]寄せることの助けとなる。[[白]]と[[赤]]にはサイクリングのサポートカードが与えられている。
 +
 +
[[色の組み合わせ]]としては中心[[色]]1色とその[[対抗色]]2色の3色の組み合わせである[[色の組み合わせ#楔|楔/Wedge]]が強調されている。ただし[[タルキール覇王譚]]ほど強いテーマではなく、3色のカードは[[レア]]以上の[[稀少度]]にのみ存在し、[[リミテッド]]では基本は対抗色2色で組む戦略が推奨される。
 +
 +
新規[[クリーチャー・タイプ]]として[[カワウソ]]が登場。[[サメ]]が復活。セット全体のクリーチャー・タイプとしては人間とイコリアの各地域の支配的生物相である[[猫]]・[[エレメンタル]]・[[ナイトメア]]・[[恐竜]]・[[ビースト]]が多いが、2つ以上の[[種族]]タイプを持つ混種が多いことが特徴。
  
 
*[[統率者戦]]用の[[構築済みデッキ]]、[[統率者2020]]が同時発売される。イコリアを舞台とした新規カードが収録され、メカニズム的にもイコリア:巨獣の棲処と重なっている。統率者戦からマジックに入る初心者が多いことからこれらは[[プレインズウォーカーデッキ]]に代わる入門者用セットとして位置づけられており<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033269/ 2020年の統率者戦にやってくる大きなもの]([[Daily MTG]] 2019年10月30日)</ref>、プレリリース・イベントでも先行して体験、入手できるよう予定されていた。ただしプレインズウォーカーデッキと違いイコリア:巨獣の棲処のセットの一部としては扱われず、'''収録カードはスタンダード用セットに[[カード名|同名]]のカードが含まれていない限りスタンダードでは使用できない'''。
 
*[[統率者戦]]用の[[構築済みデッキ]]、[[統率者2020]]が同時発売される。イコリアを舞台とした新規カードが収録され、メカニズム的にもイコリア:巨獣の棲処と重なっている。統率者戦からマジックに入る初心者が多いことからこれらは[[プレインズウォーカーデッキ]]に代わる入門者用セットとして位置づけられており<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033269/ 2020年の統率者戦にやってくる大きなもの]([[Daily MTG]] 2019年10月30日)</ref>、プレリリース・イベントでも先行して体験、入手できるよう予定されていた。ただしプレインズウォーカーデッキと違いイコリア:巨獣の棲処のセットの一部としては扱われず、'''収録カードはスタンダード用セットに[[カード名|同名]]のカードが含まれていない限りスタンダードでは使用できない'''。
33行: 49行:
  
 
;[[ショーケース・フレーム|ショーケース・フレーム/Showcase Frame]]
 
;[[ショーケース・フレーム|ショーケース・フレーム/Showcase Frame]]
:セット毎に固有のデザインとなる特別なカード枠。イコリア:巨獣の棲処ではすべての変容を持つカードに存在する。[[コモン]][[アンコモン]]は外枠まで、[[レア]]以上はカード下部を残し枠無しでカード全体に渡ってコミック・ブック風のイラストで怪獣達が描かれており、[[文章欄]]は通常のカードより縮小され、カード名や[[タイプ行]]までイラストがはみ出したものが多い。
+
:セット毎に固有のデザインとなる特別なカード枠。イコリア:巨獣の棲処ではすべての変容を持つカードと、レアの[[タップイントライランドサイクル]]に存在する。
 +
:[[カード名]]欄、[[タイプ行]][[文章欄]]は半透明で文章欄は通常のカードより縮小されており、[[コモン]]と[[アンコモン]]はカードの色枠まで、[[レア]]と[[神話レア]]は外周までイラストが描かれたフルアート仕様となっている。変容を持つカードは枠無しプレインズウォーカーと同様にコミック・ブック風のイラストで怪獣達が描かれており、カード名やタイプ行までイラストがはみ出したものが多い。
 
:コレクターブースターに封入されるが、通常のブースターパックからも非プレミアム版、プレミアム版共に一定の確率で入手できる。
 
:コレクターブースターに封入されるが、通常のブースターパックからも非プレミアム版、プレミアム版共に一定の確率で入手できる。
  
 
;[[拡張アート#拡張アート (カード枠)|拡張アート枠/Extended-Art Frame]]
 
;[[拡張アート#拡張アート (カード枠)|拡張アート枠/Extended-Art Frame]]
 
:イラストが両端の枠まで拡大されたカード。プレインズウォーカーでもショーケースでもないすべての[[レア]]・[[神話レア]]に存在する。
 
:イラストが両端の枠まで拡大されたカード。プレインズウォーカーでもショーケースでもないすべての[[レア]]・[[神話レア]]に存在する。
:非プレミアム版、プレミアム版ともにコレクター・ブースターでしか入手できない。<!--
+
:非プレミアム版、プレミアム版ともにコレクター・ブースターでしか入手できない。
  
 
;バンドルプロモ
 
;バンドルプロモ
 +
:通常とは[[イラスト]]違いの[[著大化/Colossification]]。
 +
:バンドルからのみ入手でき、非プレミアム版は存在しない。
  
 
;WPNプロモ
 
;WPNプロモ
-->
+
:イラストは通常版と同じだが枠がダークフレームのカード。
 +
:テーロス還魂記シーズンの[[WPNプロモパック]]からのみ入手できる。プレミアム版はプレミアムプロモパックからのみ入手できる。
 +
:*[[繁栄の狐/Flourishing Fox]]
 +
:*[[無情な行動/Heartless Act]]
 +
:*[[禁じられた友情/Forbidden Friendship]]
 +
:*[[移動経路/Migration Path]]
 +
:*[[スプライトのドラゴン/Sprite Dragon]]
 +
 
 
;ゴジラシリーズ・カード/Godzilla Series Monster card
 
;ゴジラシリーズ・カード/Godzilla Series Monster card
 
:ゴジラシリーズとのコラボレーション・カード。ショーケース・フレームと同様の仕様だが、元のカードが[[アンコモン]]以下でも枠無しのフルアートとなっている。カード名の欄が2段組になっており、ルール上では怪獣の名前の下欄に書かれたカード名のカードとして扱われる。ショーケースと日本語版のみ存在する日本語限定ゴジラシリーズ・カードが3枚存在する。
 
:ゴジラシリーズとのコラボレーション・カード。ショーケース・フレームと同様の仕様だが、元のカードが[[アンコモン]]以下でも枠無しのフルアートとなっている。カード名の欄が2段組になっており、ルール上では怪獣の名前の下欄に書かれたカード名のカードとして扱われる。ショーケースと日本語版のみ存在する日本語限定ゴジラシリーズ・カードが3枚存在する。
53行: 79行:
 
===事前情報===
 
===事前情報===
 
プレビューに先駆けて、かつて[[Duelist]]誌で企画されていた、新セットに収録されるカードの事前情報コラムが[[Mark Rosewater]]のTumblr「[[Blogatog]]」で復活した<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/612967583098011648/maros-ikoria-teaser Maro’s Ikoria Teaser]([[Mark Rosewater]]のBlog 2020年3月18日)</ref>。
 
プレビューに先駆けて、かつて[[Duelist]]誌で企画されていた、新セットに収録されるカードの事前情報コラムが[[Mark Rosewater]]のTumblr「[[Blogatog]]」で復活した<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/612967583098011648/maros-ikoria-teaser Maro’s Ikoria Teaser]([[Mark Rosewater]]のBlog 2020年3月18日)</ref>。
*[[マジック:ザ・ギャザリング]]で7枚目の[[卵]]
+
*[[マジック:ザ・ギャザリング]]で7枚目の[[卵]]:[[不思議な卵/Mysterious Egg]]
*「この[[ゲーム]]で4回以上」と書かれたカード
+
*「この[[ゲーム]]で4回以上」と書かれたカード:[[さまよう怪物、イダーロ/Yidaro, Wandering Monster]]
*「[[パワー]]の合計が10以下」と書かれたカード
+
*「[[パワー]]の合計が10以下」と書かれたカード:[[死の頂点、ネスロイ/Nethroi, Apex of Death]]
*マジックで最大の[[P/T]][[修整]]を与える[[オーラ]]
+
*マジックで最大の[[P/T]][[修整]]を与える[[オーラ]]:[[著大化/Colossification]]
*「[[X]]はこの[[クリーチャー]]が[[変容]]した回数に等しい」と書かれたカード
+
*「[[X]]はこの[[クリーチャー]]が[[変容]]した回数に等しい」と書かれたカード:[[猟匠ライガー/Huntmaster Liger]]他
*マジックで3枚目と4枚目の「(0は偶数。)」という[[注釈文]]が書かれたカード
+
*マジックで3枚目と4枚目の「(0は偶数。)」という[[注釈文]]が書かれたカード:[[ラバブリンクの冒険者/Lavabrink Venturer]]、[[絶滅の契機/Extinction Event]]
*3枚の「異なる[[カード名|名前]]」と書かれたカード
+
*3枚の「異なる[[カード名|名前]]」と書かれたカード:[[奇妙な根本原理/Eerie Ultimatum]]、[[出現の根本原理/Emergent Ultimatum]]、[[呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser]]
*([[忠誠カウンター]]を含めて)13種類の[[カウンター (目印)]]
+
*([[忠誠カウンター]]を含めて)13種類の[[カウンター (目印)]]:[[キーワード・カウンター]]他
*「カウンターの種類を無作為に選ぶ」と書かれたカード
+
*「カウンターの種類を無作為に選ぶ」と書かれたカード:[[結晶の巨人/Crystalline Giant]]
*「foreshadow(予兆)カウンターを8つ取り除く」と書かれたカード
+
*「foreshadow(予兆)カウンターを8つ取り除く」と書かれたカード:[[不吉な海/Ominous Seas]]
*10年以上プレイヤーから作ることを望まれてきた[[サイクル]]
+
*10年以上プレイヤーから作ることを望まれてきた[[サイクル]]:新たな[[根本原理]]サイクル
 
*以下の[[クリーチャー・タイプ]]のクリーチャー
 
*以下の[[クリーチャー・タイプ]]のクリーチャー
**[[恐竜]]・[[海亀]]
+
**[[恐竜]]・[[海亀]]:[[さまよう怪物、イダーロ/Yidaro, Wandering Monster]]
**[[サメ]]・[[ビースト]]
+
**[[サメ]]・[[ビースト]]:[[飛びかかる岸鮫/Pouncing Shoreshark]]
**[[デーモン]]・[[クラーケン]]
+
**[[デーモン]]・[[クラーケン]]:[[深海の破滅、ジャイルーダ/Gyruda, Doom of Depths]]
**[[エレメンタル]]・[[カワウソ]]
+
**[[エレメンタル]]・[[カワウソ]]:[[呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser]]
**[[ブラッシュワグ]]
+
**[[ブラッシュワグ]]:[[万能のブラッシュワグ/Almighty Brushwagg]]
**[[ヘリオン]]・[[ホラー]]
+
**[[ヘリオン]]・[[ホラー]]:[[獲物貫き、オボシュ/Obosh, the Preypiercer]]
**[[ナイトメア]]・[[リス]]
+
**[[ナイトメア]]・[[リス]]:[[らせん樹の滑空獣/Helica Glider]]
  
 
==イベント==
 
==イベント==
149行: 175行:
 
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033912/ スペースゴジラのカード名に関する声明]([[Daily MTG]] 2020年4月2日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033912/ スペースゴジラのカード名に関する声明]([[Daily MTG]] 2020年4月2日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/kochima/0033907/ マジックの世界に怪獣王上陸!? 『イコリア:巨獣の棲処』ゴジラシリーズカードのお知らせ](マジック日本公式サイト 2020年4月3日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/kochima/0033907/ マジックの世界に怪獣王上陸!? 『イコリア:巨獣の棲処』ゴジラシリーズカードのお知らせ](マジック日本公式サイト 2020年4月3日)
 +
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ikoria-lair-behemoths-and-commander-2020-edition-release-notes-2020-04-10 Ikoria: Lair of Behemoths and Commander (2020 Edition) Release Notes]([[Daily MTG]] 2020年4月10日)
  
===開発コラム===<!--
+
===開発コラム===
 
[[Making Magic -マジック開発秘話-]] - [[Mark Rosewater]]によるコラム。
 
[[Making Magic -マジック開発秘話-]] - [[Mark Rosewater]]によるコラム。
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033923/ 『イコリア』に出会う以上に]([[Making Magic]] 2020年4月6日)
 +
<!--
 
Play Design - [[プレイ・デザイン・チーム]]によるコラム。-->
 
Play Design - [[プレイ・デザイン・チーム]]によるコラム。-->
 
その他。
 
その他。
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033918/ イコリア統率者]([[Daily MTG]] 2020年4月3日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033918/ イコリア統率者]([[Daily MTG]] 2020年4月3日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033919/ 怒り、審判、神話]([[Daily MTG]] 2020年4月3日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033919/ 怒り、審判、神話]([[Daily MTG]] 2020年4月3日)
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033926/ セットデザインの怪物]([[Daily MTG]] 2020年4月7日)
  
 
===背景設定===
 
===背景設定===
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/ikoria-lair-behemoths-sundered-bond-ebook-available-preorder-2020-03-26 Ikoria: Lair of Behemoths—Sundered Bond ebook available for Preorder]([[Daily MTG]] 2020年3月26日)
+
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/ikoria-lair-behemoths-sundered-bond-ebook-available-preorder-2020-03-26 Ikoria: Lair of Behemoths?Sundered Bond ebook available for Preorder]([[Daily MTG]] 2020年3月26日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033910/ プレインズウォーカーのためのイコリア案内]([[Daily MTG]] 2020年4月2日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033910/ プレインズウォーカーのためのイコリア案内]([[Daily MTG]] 2020年4月2日)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ikoria-lair-behemoths-story-cards-2020-04-03 The Ikoria: Lair of Behemoths Story on Cards]([[Daily MTG]] 2020年4月3日)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/ikoria-lair-behemoths-story-cards-2020-04-03 The Ikoria: Lair of Behemoths Story on Cards]([[Daily MTG]] 2020年4月3日)
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0033927/ イコリアの世界構築]([[Daily MTG]] 2020年4月7日)
  
 
===広報===
 
===広報===
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/where-find-ikoria-and-c20-previews-2020-03-31 Where to Find Ikoria and C20 Previews]([[Daily MTG]] 2020年3月31日) - プレビュースケジュール
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/where-find-ikoria-and-c20-previews-2020-03-31 Where to Find Ikoria and C20 Previews]([[Daily MTG]] 2020年3月31日) - プレビュースケジュール
 
*[https://mtg-jp.com/reading/special/0033913/ 『イコリア:巨獣の棲処』カードプレビュー:空の支配者](マジック日本公式サイト 2020年4月3日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/special/0033913/ 『イコリア:巨獣の棲処』カードプレビュー:空の支配者](マジック日本公式サイト 2020年4月3日)
 +
*[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033924/ 店舗の勇者となれ]([[Daily MTG]] 2020年4月6日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/kochima/0033929/ こちらマジック広報室!!家の中からプレリリースに参加しよう! 『イコリア:巨獣の棲処』「自宅でプレリリース」のススメ](マジック日本公式サイト 2020年4月8日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/kochima/0033929/ こちらマジック広報室!!家の中からプレリリースに参加しよう! 『イコリア:巨獣の棲処』「自宅でプレリリース」のススメ](マジック日本公式サイト 2020年4月8日)
  

2020年4月10日 (金) 23:40時点における版

イコリア:巨獣の棲処/Ikoria: Lair of Behemoths
シンボル 怪獣の目
略号 IKO
コードネーム Cricket
発売日 MOArena:2020年4月16日
:2020年4月17日/5月15日
セット枚数 274枚+番外カード

イコリア:巨獣の棲処/Ikoria: Lair of Behemothsは、スタンダード用のエキスパンション。2020年5月15日発売(ただし日本含み一部地域は4月17日、理由は後述)。キャッチコピーは「怪物にも上には上がいる/There’s Always a Bigger Monster」。日本独自のキャッチコピーは「君だけの相棒と、戦え。

目次

概要

怪獣の次元/Planeイコリア/Ikoriaを舞台とする。

怪獣映画をモチーフとしたトップダウン・デザインのカード・セット。新規キーワード能力変容相棒。新たなルールを持つカウンターとしてキーワード・カウンターが登場。落葉樹メカニズムとしてサイクリング混成マナ・シンボルプロテクションが登場する。

メインとなる新規メカニズムは、イコリアの怪獣が劇的に姿を変え新たな形態や能力を得る様を表現した変容。変容コスト唱えることで、人間でないクリーチャーに重ねて能力を引き継いだ新たなクリーチャーにすることができる。

同じように怪獣の変質を表すキーワード・カウンターは、それが置かれたパーマネントに名前に対応するキーワード能力を与えるカウンター。それに併せて特定のキーワード能力を持つことを参照するカードが多く収録されている。ブースターパックからはキーワード・カウンターを表すのに使用できるパンチカードが出現する。

人間と怪獣の対立も怪獣映画からのテーマの1つであり、人間と「人間でない」両方の部族カードが存在する。同時に怪獣と絆を結んだ人間も存在し、相互にシナジーを与え合う。

プレイヤーも怪獣を相棒とすることができる。相棒を持つ10枚の伝説のクリーチャーサイクルは、統率者のようにデッキ構築に制限を課すことでゲームの外部から唱えることが出来る。

サイクリングリミテッドマナカーブ重く寄せることの助けとなる。にはサイクリングのサポートカードが与えられている。

色の組み合わせとしては中心1色とその対抗色2色の3色の組み合わせである楔/Wedgeが強調されている。ただしタルキール覇王譚ほど強いテーマではなく、3色のカードはレア以上の稀少度にのみ存在し、リミテッドでは基本は対抗色2色で組む戦略が推奨される。

新規クリーチャー・タイプとしてカワウソが登場。サメが復活。セット全体のクリーチャー・タイプとしては人間とイコリアの各地域の支配的生物相であるエレメンタルナイトメア恐竜ビーストが多いが、2つ以上の種族タイプを持つ混種が多いことが特徴。

  • 統率者戦用の構築済みデッキ統率者2020が同時発売される。イコリアを舞台とした新規カードが収録され、メカニズム的にもイコリア:巨獣の棲処と重なっている。統率者戦からマジックに入る初心者が多いことからこれらはプレインズウォーカーデッキに代わる入門者用セットとして位置づけられており[1]、プレリリース・イベントでも先行して体験、入手できるよう予定されていた。ただしプレインズウォーカーデッキと違いイコリア:巨獣の棲処のセットの一部としては扱われず、収録カードはスタンダード用セットに同名のカードが含まれていない限りスタンダードでは使用できない
  • 背景ストーリーを書いた小説、Ikoria: Lair of Behemoths – Sundered Bondが電子書籍で販売される。日本語訳の発刊予定なし。
  • Twitterの各国マジック公式アカウントでは、巨大な足跡が残された風景の写真でプレビューの開始が予告された[2][3][4][5]

ゴジラシリーズ・カード/Godzilla Series Monster card

怪獣をテーマとしたセットとして、世界的に有名な東宝の特撮怪獣映画「ゴジラ」シリーズとのコラボレーションが行われ、ゴジラシリーズの怪獣が描き下ろしイラストプロモーション・カードとして登場する。ただしこれらは新規の独立したカードではなく、フレイバー的に最もふさわしいと考えられたイコリア:巨獣の棲処のカードの別イラスト版という扱いである。ただしBOX特典カードである怪獣王、ゴジラ/Godzilla, King of the Monstersだけは、マジックとしてのカード名は設定されているがゴジラシリーズ・カードとしてしか存在しない。カード名欄が二段組になっており、ルール上では怪獣の名前の下欄に書かれたカード名のカードとして扱われ、ルール文章中の自身のカード名も元のカードの名前で書かれている。BOX特典1枚、基本ゴジラシリーズ15枚、日本語版限定ゴジラシリーズ3枚の計19枚が存在し、それぞれ入手方法が微妙に違う。詳細は#番外カードを参照。

番外カード

プロモーション・カードや別イラスト、特殊なのカードはコレクター番号が275番以降の番外カードとなっている。

BOX特典カード
ウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗でブースターボックスを早期購入したプレイヤーに配布されるカード。怪獣王、ゴジラ/Godzilla, King of the Monsters。カードのレイアウトの仕様は後述のゴジラシリーズと同様。
非プレミアム版はコレクターブースターから入手できる。プレミアム版はBOX購入特典としてのみ入手できる。
拡張アート版プレインズウォーカー/Borderless Planeswalker
カードの縁までイラストが描かれたプレインズウォーカー・カード。イラストも通常版と異なりコミック・ブック風に描かれたものとなっている。
コレクターブースターに封入されるが、通常のブースターパックからも非プレミアム版、プレミアム版共に一定の確率で入手できる。
ショーケース・フレーム/Showcase Frame
セット毎に固有のデザインとなる特別なカード枠。イコリア:巨獣の棲処ではすべての変容を持つカードと、レアのタップイントライランドサイクルに存在する。
カード名欄、タイプ行文章欄は半透明で文章欄は通常のカードより縮小されており、コモンアンコモンはカードの色枠まで、レア神話レアは外周までイラストが描かれたフルアート仕様となっている。変容を持つカードは枠無しプレインズウォーカーと同様にコミック・ブック風のイラストで怪獣達が描かれており、カード名やタイプ行までイラストがはみ出したものが多い。
コレクターブースターに封入されるが、通常のブースターパックからも非プレミアム版、プレミアム版共に一定の確率で入手できる。
拡張アート枠/Extended-Art Frame
イラストが両端の枠まで拡大されたカード。プレインズウォーカーでもショーケースでもないすべてのレア神話レアに存在する。
非プレミアム版、プレミアム版ともにコレクター・ブースターでしか入手できない。
バンドルプロモ
通常とはイラスト違いの著大化/Colossification
バンドルからのみ入手でき、非プレミアム版は存在しない。
WPNプロモ
イラストは通常版と同じだが枠がダークフレームのカード。
テーロス還魂記シーズンのWPNプロモパックからのみ入手できる。プレミアム版はプレミアムプロモパックからのみ入手できる。
ゴジラシリーズ・カード/Godzilla Series Monster card
ゴジラシリーズとのコラボレーション・カード。ショーケース・フレームと同様の仕様だが、元のカードがアンコモン以下でも枠無しのフルアートとなっている。カード名の欄が2段組になっており、ルール上では怪獣の名前の下欄に書かれたカード名のカードとして扱われる。ショーケースと日本語版のみ存在する日本語限定ゴジラシリーズ・カードが3枚存在する。
  • コレクターブースターには専用のスロットが設けられ、非プレミアム版、プレミアム版が入手できる。日本語限定ゴジラシリーズもこのスロットから出現するが、どの言語のコレクターブースターでも日本語版が出現する。
  • 日本語版ブースターパックのみ、12パックに1枚、BOX特典を除き日本語限定を加えた18枚の中からいずれか1枚のゴジラシリーズ・カードが封入されている。60パックに1枚の確率でプレミアム版が封入される。
  • ブースター・ボックス1箱についてくるボックストッパーには、ゴジラシリーズ・カードのプレミアム版1枚が封入されている。日本語以外の言語ではBOX特典を除いた15枚のいずれかであり、日本語版では日本語限定を加えた18枚の内いずれかが封入されている。
  • 後述の#新型コロナウイルスによる影響により、初版以外のロットでは虚空を招くもの/Void Beckonerのゴジラシリーズ・カードである虚空の侵略者、スペースゴジラ/Spacegodzilla, Void Invaderは封入されない。

事前情報

プレビューに先駆けて、かつてDuelist誌で企画されていた、新セットに収録されるカードの事前情報コラムがMark RosewaterのTumblr「Blogatog」で復活した[6]

イベント

プレリリース

#新型コロナウイルスによる影響により、日本でのイベントは中止となった。代わりに、イベントに参加しなくてもプレリリース・パックや統率者戦用デッキを購入でき、自宅で家族同士やネット環境を利用してのプレイを推奨する「自宅でプレリリース」キャンペーンが行われた[7]。本来のイベントでは、通常のプレリリース・パックを使用したシールド戦の他、統率者2020を使ったイベントも開催される予定だった。

プレリリース・パックの内容は

  • 「イコリア:巨獣の棲処」ブースターパックx6
  • プレリリース・カード(レアか神話レアからランダムに1枚)
  • スピンダウン・ライフカウンター 1個
  • キーワード・カウンター用パンチアウト・カード 1枚
  • ストーリーとデッキ構築のアドバイスが記載された説明書 1枚
  • 「相棒」置き場カード。裏面にはMagic: The Gathering Arenaでイコリア:巨獣の棲処を6パック獲得できる特典コードが印字されている。

他地域では2020年4月17~19日(韓国、中国、台湾、香港)/2020年5月15日~17日(北米、ヨーロッパ、南米、オーストラリア、ニュージーランド)に開催される。

ドラフト・ウィークエンド

2020年4月25日、26日に行われる。

マジック初心者体験会

2020年5月2日、3日に開催される。

製品ラインナップ

ブースターパック
15枚+トークン・カード入りの基本製品。日本語版に限り、一定の確率でゴジラシリーズ・カードが封入されている。
36パック入りのブースター・ボックスにはボックストッパーがついており、プレミアム版ゴジラシリーズ・カード(BOX特典の怪獣王、ゴジラを除く。また日本語版の場合は日本語版限定ゴジラシリーズ・カードを含む)がいずれか1枚封入されている。さらにウィザーズ・プレイ・ネットワーク加盟店舗でブースターボックスを早期購入すると、BOX特典カードとしてプレミアム版怪獣王、ゴジラ/Godzilla, King of the Monstersが配布される。
テーマブースター(日本語版なし)
特定のテーマに沿ったカードのみが封入されたブースターパック。各に対応した5種類の製品が存在する。
  • レアか神話レア1枚
  • コモンかアンコモン34枚
コレクターブースター
主に拡張アート枠やプレミアム・カードが封入されたコレクター向けのブースターパック。内容は下記の15+1枚。
  • プレミアム版コモンか、タップインデュアルランドいずれか4枚
  • プレミアム版アンコモン2枚
  • プレミアム版基本土地1枚
  • 統率者2020の統率者カード1枚
  • 拡張アートのレアか神話レア1枚
  • プレミアム版のレアか神話レア1枚(希にプレミアム版の拡張アートのレアか神話レア1枚)
  • コモンかアンコモンのショーケース・カード2枚
  • レアか神話レアのショーケース・カード1枚
  • プレミアム版のいずれかの希少度のショーケース・カード1枚
  • 通常版かプレミアム版のゴジラシリーズ・カード1枚(ボックス特典の怪獣王、ゴジラは通常版のみが封入される。日本語版限定ゴジラシリーズはどの言語でも日本語版カードが封入される。)
  • プレミアム版トークン・カード
バンドル
以下の内容が封入された大型商品

主な開発スタッフ

その他のスタッフについてはクレジット[8]を参照。

公式特集ページ

製品情報

開発コラム

Making Magic -マジック開発秘話- - Mark Rosewaterによるコラム。

その他。

背景設定

広報

動画

マジック:ザ・ギャザリングYoutube公式チャンネル

新型コロナウイルスによる影響

2019新型コロナウイルスの世界的流行により、このセットもイベントの中止から封入カードの変更まで様々な影響を受けた。

  • での各種製品と統率者2020のリリースは、当初はプレリリースを2020年4月17日、発売日を4月24日と予定されていたが、5月15日にプレリリースと発売が同時になるよう延期された。ただし日本、韓国、中国、台湾、香港5つの国と地域のみ、当初のプレリリース初日である4月17日が正式発売日となった。
  • 日本におけるプレリリースは当初の予定通り4月17日~19日で行われる予定だったが、イベントを自粛する店舗のためにプレリリースイベントに参加しなくてもプレリリース・パックや統率者戦用デッキを購入できるよう予め予告されていた[9]。2020年4月7日に日本政府から発令された緊急事態宣言を受け、5月8日までのプレリリースを含むWPN公認イベントは正式に中止となった[10]。それに伴い「店舗の勇者となれ」や「自宅でプレリリース」など、プレイヤーコミュニティや店舗を応援するキャンペーンが行われた[11][7]
  • イコリア:巨獣の棲処・シーズンの間、WPNプロモパックは店舗の裁量で販促としてプレイヤーへ配布することもできる。BOX特典カードも店頭受取以外の形式でブースターパックを箱買いするプレイヤーへ配布できるようになる。
  • 虚空を招くもの/Void Beckonerのゴジラシリーズ版カード名「死のコロナビーム、スペースゴジラ/Spacegodzilla, Death Corona」は「コロナ」という言葉が別の意味を帯びるようになったとして、「虚空の侵略者、スペースゴジラ/Spacegodzilla, Void Invader」に変更された[12]
    • この修正はArenaにのみ適用される。紙の初版のカード名は修正前のものであり、再版ではゴジラシリーズ版虚空を招くものは削除される。MOではTreasure Chestからゴジラシリーズが入手できるが、ゴジラシリーズ版虚空を招くものは出現しない。

脚注

  1. 2020年の統率者戦にやってくる大きなもの(Daily MTG 2019年10月30日)
  2. Magic: The Gathering Latinoamérica(マジック南アメリカ公式Twitter 2020年3月30日)
  3. Magic Europe(マジックヨーロッパ公式Twitter 2020年3月31日)
  4. Magic: The Gathering(マジック米国公式Twitter 2020年4月1日)
  5. マジック:ザ・ギャザリング(マジック日本公式Twitter 2020年4月2日)
  6. Maro’s Ikoria Teaser(Mark RosewaterのBlog 2020年3月18日)
  7. 7.0 7.1 こちらマジック広報室!!家の中からプレリリースに参加しよう! 『イコリア:巨獣の棲処』「自宅でプレリリース」のススメ(マジック日本公式サイト 2020年4月8日)
  8. Ikoria: Lair of Behemoths Credits(マジック英語公式サイト)
  9. イベントについてのガイドラインおよびポリシー変更のお知らせ(Daily MTG 2020年3月11日)
  10. 公認店舗におけるイベント開催中止のお知らせ(マジック日本公式サイト 2020年4月8日)
  11. 店舗の勇者となれ(Daily MTG 2020年4月6日)
  12. Statement on Spacegodzilla/スペースゴジラのカード名に関する声明(Daily MTG 2020年4月2日)

参考

QR Code.gif