イマーラ・タンドリス/Emmara Tandris

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2019年5月31日 (金) 02:07時点における58.93.118.119 (トーク) - whois による版
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セレズニア議事会/The Selesnya Conclaveの迷路走者。

1/1や2/2のトークン戦闘全体火力で死ななくなるというのはそれなりに有用ではあるのだが、7マナ伝説のクリーチャー能力としてはかなり地味。過去の活力/Vigorと比べてもコスト・パフォーマンスは高いとは言い難い。

リミテッドではなにはなくともファッティであり、また緑白ピックしていけば自然とトークンを使用するデッキになるはずなので、相応に有用。しかし構築では、トークンが並んでいる状態で大量のマナを用意できるのであれば、集団的祝福/Collective Blessing孔蹄のビヒモス/Craterhoof Behemothで直接勝負を決めに行く方がよいと思われる。たとえ防御的なカードが欲しい場合でも、もう1マナ出せば希望の天使アヴァシン/Avacyn, Angel of Hopeという選択肢がある。

開発秘話

ストーリー上の主要人物であるにも関わらず性能が地味すぎること、キャラクターのイメージから乖離したP/Tを持つことが話題にされやすいカード。公式記事でも、ジェラード・キャパシェン/Gerrard Capashenと並ぶ失敗例に挙げられている[1]

こうなってしまったのは、以下のような事情による。迷路走者は元々神話レア5枚、レア5枚から成るサイクルであったが、開発段階の終盤になってサイクルをレアに統一することが決まった。イマーラはトーナメントシーンで使われる神話レアとして作られていたためボツにできず、一方でイマーラ用の新しいカードをテストする時間はなかったため(それがトーナメントレベルを目指すのであれば尚更である)、イマーラはレアの緑白クリーチャールール文章を交換することになった。こうしてイマーラと、ドラゴンの迷路トップレアである復活の声/Voice of Resurgenceが誕生したのである[2]

後のラヴニカのギルドではこのカードの反省から、魅力的な能力と適切なP/Tを持つ協約の魂、イマーラ/Emmara, Soul of the Accordが作られた。

  • ただし、Mark Rosewaterブログによれば、そのまま双方のカード文章を交換した訳ではない、との事。
  • また、イマーラは迷路走者となった時点で、エレメンタルを操る呪文をトロスターニへと返還させられている。そのため、復活の声が持つエレメンタル生成能力は背景ストーリー上イマーラに持たせるには不適切である。ストーリーを反映して能力が変更されたのか、能力の変更を反映してストーリーが作られたのか、たまたま両者が合致したのかは不明。

関連カード

サイクル

ドラゴンの迷路の各ギルド/Guildの迷路走者サイクル。いずれもレア伝説のクリーチャー

ストーリー

イマーラ・タンドリス/Emmara Tandrisはセレズニア議事会に所属するエルフの癒し手/Healerで、暗黙の迷路/The Implicit Mazeの走者の一人。ジェイス・ベレレン/Jace Belerenラヴニカ/Ravnicaにおける最も古い友人。

詳細はイマーラ・タンドリス/Emmara Tandris (ストーリー)を参照。

脚注

  1. Developing for Story/物語のためのデベロップ(Latest Developments 2015年8月21日 Sam Stoddard著)
  2. More Stories from the City/都からのさらなる話(Making Magic 2018年10月1日 Mark Rosewater著)

参考

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