エキスパンション

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'''エキスパンション'''/''Expansion''は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のカードセットの中で、上級者向けとされる拡張セットのこと。'''エクスパンション'''、'''エキスパッション'''は誤表記である。
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'''エキスパンション'''/''Expansion''は、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のカードセットの中で、上級者向けとされる拡張セットのこと。
  
 
==解説==
 
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エキスパンション・セットの[[カード]]には、各エキスパンション固有の[[エキスパンション・シンボル]]が印刷されており、どのエキスパンションに収録されているカードなのかが見てわかるようになっている。
 
エキスパンション・セットの[[カード]]には、各エキスパンション固有の[[エキスパンション・シンボル]]が印刷されており、どのエキスパンションに収録されているカードなのかが見てわかるようになっている。
  
初期は単に基本セットと混ぜて遊ぶためのセットばかりであり、[[ブースターパック]]でのみ発売されたが、[[アイスエイジ]]からはそれ単体でも遊べる「'''独立型エキスパンション'''」(現在では'''大型エキスパンション'''という呼称が主流)も登場している。
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===大型・小型エキスパンション===
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初期は単に基本セットと混ぜて遊ぶためのセットばかりであり、[[ブースターパック]]でのみ発売されたが、[[アイスエイジ]]からはそれ単体でも遊べる「'''独立型エキスパンション'''」(現在では'''大型エキスパンション'''という呼称が主流)も登場している。そのあとに1,2回発売されるのが'''小型エキスパンション'''である。この2,3つのエキスパンションは同じテーマやひとくくりのストーリーで作られており、合わせて[[ブロック (総称)|ブロック]]を成している。
  
カード枚数の多い大型エキスパンションでは、ブースターパック以外に[[トーナメントパック]]も発売される。トーナメントパックには[[基本土地]]や新ルール解説シートなどが含まれている([[ゼンディカー]]以降はトーナメントパックが廃止されているので、纏まった数の基本土地が入手しにくくなった)。そのあとに1,2回発売されるのが'''小型エキスパンション'''である。この2,3つのエキスパンションは同じテーマやひとくくりのストーリーで作られており、合わせて[[ブロック (総称)|ブロック]]を成している。
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大型エキスパンションはおよそ250〜350種類、小型エキスパンションは150種類前後のカードが収録される([[基本土地]]カードの絵違いなど含む)。[[テンペスト・ブロック]]から[[オンスロート・ブロック]]まではほぼ一定だったが、最近では頻繁に1セット当たりの収録カードの枚数変更が行われている。
  
今後は基本セットが7月に発売された後、10月に大型エキスパンション、2月と5月に小型エキスパンションが発売される予定になっている。[[ディセンション]]以前は、基本的に毎年2・6・10月に発売されていた(その内10月が大型エキスパンション)。[[第10版]]までは基本セットが隔年発売であり、基本セットが発売されない2004年・2006年にはそれぞれ[[アンヒンジド]]・[[コールドスナップ]]が発売、2008年は4つのエキスパンションからなる[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]が発売されたことで、この数年は年に4つのセットが発売される形式が続いていた。2006〜2008年は基本セットも含めて2・5・7・10月に発売されていた。
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===現在での発売予定===
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今後は基本セットが7月に発売された後、10月に大型エキスパンション、2月と5月に小型エキスパンションが発売される予定になっている。
  
[[ゼンディカー・ブロック]]の第3エキスパンションである[[エルドラージ覚醒]]を皮切りに、第3エキスパンションを大型とする動きも出てきている。この2度目の大型エキスパンションは、リミテッドがこれ1つで行われるのが基本となっている。
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[[ディセンション]]以前は、基本的に毎年2・6・10月に発売されていた(その内10月が大型エキスパンション)。[[第10版]]までは基本セットが隔年発売であり、基本セットが発売されない2004年・2006年にはそれぞれ[[アンヒンジド]]・[[コールドスナップ]]が発売、2008年は4つのエキスパンションからなる[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]が発売されたことで、この数年は年に4つのセットが発売される形式が続いていた。2006〜2008年は基本セットも含めて2・5・7・10月に発売されていた。
  
[[ラヴニカへの回帰ブロック]]では、10のクランを最初2つのエキスパンションに5-5で割り振るために、第2エキスパンションが大型、第3エキスパンションが小型となった。またリミテッドでは最初2つの大型エキスパンションがそれ単体で行われるのに対し、第3エキスパンション導入後は3エキスパンションを1-1-1([[ブースター・ドラフト]]時)、もしくは2-2-2([[シールド]]時)と、大型エキスパンションを同時に使うという変則的な割り振りが行われた。
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===エキスパンションの発売順===
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上記の通り、エキスパンションはブロックごとに(基本セット→)大型→小型→小型の順で発売されることが基本であるが、例外的なパターンもいくつか存在している。
  
大型エキスパンションはおよそ250〜350種類、小型エキスパンションは150種類前後のカードが収録される([[基本土地]]カードの絵違いなど含む)。[[テンペスト・ブロック]]から[[オンスロート・ブロック]]まではほぼ一定だったが、最近では頻繁に1セット当たりの収録カードの枚数変更が行われている。
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*ローウィン=シャドウムーア・ブロックでは、1年の間に「大型→小型」の2セットからなる2つのブロックが発売された。
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*[[ゼンディカー・ブロック]]の第3エキスパンションである[[エルドラージ覚醒]]を皮切りに、第3エキスパンションを大型とする動きも出てきている。この2度目の大型エキスパンションは、リミテッドがこれ1つで行われるのが基本となっている。
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*[[ラヴニカへの回帰ブロック]]では、10の[[ギルド/Guild]]を最初2つのエキスパンションに5-5で割り振るために、第1・第2エキスパンションが大型、第3エキスパンションが小型となった。またリミテッドでは最初2つの大型エキスパンションがそれ単体で行われるのに対し、第3エキスパンション導入後は3エキスパンションを1-1-1([[ブースター・ドラフト]]時)、もしくは2-2-2([[シールド]]時)と、大型エキスパンションを同時に使うという変則的な割り振りが行われた。
  
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===その他===
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*'''エクスパンション'''、'''エキスパッション'''は誤表記である。
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*かつてはカード枚数の多い大型エキスパンションでは、ブースターパック以外に[[基本土地]]や新ルール解説シートなどが含まれている[[トーナメントパック]]も発売されていた。[[ゼンディカー]]以降はトーナメントパックが廃止されているので、纏まった数の基本土地が入手しにくくなった。
 
*[[アングルード]]と[[アンヒンジド]]はカードの枠が[[銀枠]]であり、公式[[トーナメント]]で使用できるセットのうちにも含まれない。
 
*[[アングルード]]と[[アンヒンジド]]はカードの枠が[[銀枠]]であり、公式[[トーナメント]]で使用できるセットのうちにも含まれない。
 
*[[ローテーション]]は大型エキスパンションの発売時期にあわせて行われるため、後に発売される小型エキスパンションほど[[スタンダード]]などで使用できる期間は短い。そのため、ブロックの3つ目のエキスパンションはその分強力なカードが多く収録される、という説もある。実際にそんな方針で製作されているのかは全くの不明(→[[俗説#ブロックの最後のエキスパンションは強い]])。
 
*[[ローテーション]]は大型エキスパンションの発売時期にあわせて行われるため、後に発売される小型エキスパンションほど[[スタンダード]]などで使用できる期間は短い。そのため、ブロックの3つ目のエキスパンションはその分強力なカードが多く収録される、という説もある。実際にそんな方針で製作されているのかは全くの不明(→[[俗説#ブロックの最後のエキスパンションは強い]])。

2013年10月15日 (火) 23:41時点における版

エキスパンション/Expansionは、マジックのカードセットの中で、上級者向けとされる拡張セットのこと。

目次

解説

上級者向けセットのため、ルール解説書などは基本的に含まれていない。「拡張」であり、基本セットを強化するためのカードセットである。基本セットはエキスパンションではない。

エキスパンション・セットのカードには、各エキスパンション固有のエキスパンション・シンボルが印刷されており、どのエキスパンションに収録されているカードなのかが見てわかるようになっている。

大型・小型エキスパンション

初期は単に基本セットと混ぜて遊ぶためのセットばかりであり、ブースターパックでのみ発売されたが、アイスエイジからはそれ単体でも遊べる「独立型エキスパンション」(現在では大型エキスパンションという呼称が主流)も登場している。そのあとに1,2回発売されるのが小型エキスパンションである。この2,3つのエキスパンションは同じテーマやひとくくりのストーリーで作られており、合わせてブロックを成している。

大型エキスパンションはおよそ250〜350種類、小型エキスパンションは150種類前後のカードが収録される(基本土地カードの絵違いなど含む)。テンペスト・ブロックからオンスロート・ブロックまではほぼ一定だったが、最近では頻繁に1セット当たりの収録カードの枚数変更が行われている。

現在での発売予定

今後は基本セットが7月に発売された後、10月に大型エキスパンション、2月と5月に小型エキスパンションが発売される予定になっている。

ディセンション以前は、基本的に毎年2・6・10月に発売されていた(その内10月が大型エキスパンション)。第10版までは基本セットが隔年発売であり、基本セットが発売されない2004年・2006年にはそれぞれアンヒンジドコールドスナップが発売、2008年は4つのエキスパンションからなるローウィン=シャドウムーア・ブロックが発売されたことで、この数年は年に4つのセットが発売される形式が続いていた。2006〜2008年は基本セットも含めて2・5・7・10月に発売されていた。

エキスパンションの発売順

上記の通り、エキスパンションはブロックごとに(基本セット→)大型→小型→小型の順で発売されることが基本であるが、例外的なパターンもいくつか存在している。

  • ローウィン=シャドウムーア・ブロックでは、1年の間に「大型→小型」の2セットからなる2つのブロックが発売された。
  • ゼンディカー・ブロックの第3エキスパンションであるエルドラージ覚醒を皮切りに、第3エキスパンションを大型とする動きも出てきている。この2度目の大型エキスパンションは、リミテッドがこれ1つで行われるのが基本となっている。
  • ラヴニカへの回帰ブロックでは、10のギルド/Guildを最初2つのエキスパンションに5-5で割り振るために、第1・第2エキスパンションが大型、第3エキスパンションが小型となった。またリミテッドでは最初2つの大型エキスパンションがそれ単体で行われるのに対し、第3エキスパンション導入後は3エキスパンションを1-1-1(ブースター・ドラフト時)、もしくは2-2-2(シールド時)と、大型エキスパンションを同時に使うという変則的な割り振りが行われた。

その他

  • エクスパンションエキスパッションは誤表記である。
  • かつてはカード枚数の多い大型エキスパンションでは、ブースターパック以外に基本土地や新ルール解説シートなどが含まれているトーナメントパックも発売されていた。ゼンディカー以降はトーナメントパックが廃止されているので、纏まった数の基本土地が入手しにくくなった。
  • アングルードアンヒンジドはカードの枠が銀枠であり、公式トーナメントで使用できるセットのうちにも含まれない。
  • ローテーションは大型エキスパンションの発売時期にあわせて行われるため、後に発売される小型エキスパンションほどスタンダードなどで使用できる期間は短い。そのため、ブロックの3つ目のエキスパンションはその分強力なカードが多く収録される、という説もある。実際にそんな方針で製作されているのかは全くの不明(→俗説#ブロックの最後のエキスパンションは強い)。

参考

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