「エルドレインの王権」を編集中

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==概要==
 
==概要==
アーサー王伝説とおとぎ話がモチーフの[[次元/Plane]]、[[エルドレイン/Eldraine]]を舞台とする。5つの宮廷に支えられた[[エルドレイン/Eldraine#王国/The Realm|王国/The Realm]]の平和は、王の行方が分からなくなったことによって破られつつある。[[王家の跡継ぎ/The Royal Scions]]である[[ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith (ストーリー)|ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith]]と[[ウィル・ケンリス/Will Kenrith (ストーリー)|ウィル・ケンリス/Will Kenrith]]は、王を見つけるために妖精や怪物、荒々しい魔法が跋扈する[[僻境/The Wilds]]の探索へ向かう。
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アーサー王伝説とおとぎ話がモチーフの[[次元/Plane]]、[[エルドレイン/Eldraine]]を舞台とする。5つの宮廷に支えられた[[エルドレイン/Eldraine#王国/The Realm|王国/The Realm]]の平和は、王の行方が分からなくなったことによって破られつつある。[[王家の跡継ぎ/The Royal Scions]]である[[ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith (ストーリー)|ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith]]と[[ウィル・ケンリス/Will Kenrith (ストーリー)|ウィル・ケンリス/Will Kenrith]]は、王を見つけるために妖精や怪物、荒々しい魔法が跋扈する[[エルドレイン/Eldraine#僻境/The Wilds|僻境/The Wilds]]の探索へ向かう。
  
[[イニストラード・ブロック]]等と同じように[[フレイバー]]先行で[[カード]]をデザインした[[トップダウン・デザイン]]のセット。アーサー王伝説の部分が中核を成しており、それを彩るのがおとぎ話の部分となっている。ここで言う「おとぎ話」とは、本やアニメ映画になっているようなヨーロッパ風のフォークロア(伝承)を指している。
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[[イニストラード・ブロック]]等と同じように[[フレイバー・テキスト|フレイバー]]先行で[[カード]]をデザインした[[トップダウン・デザイン]]のセット。アーサー王伝説の部分が中核を成しており、それを彩るのがおとぎ話の部分となっている。ここで言う「おとぎ話」とは、本やアニメ映画になっているようなヨーロッパ風のフォークロア(伝承)を指している。
  
 
*おとぎ話をテーマとしたセットは[[Mark Rosewater]]が10年以上も実現を目指してきたものであったと語られている<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033240/ さらなるこぼれ話:『エルドレインの王権』](Making Magic 2019年10月21日)</ref>。このことはセットの正式発表前から繰り返しコラムや各メディアでほのめかされてきていた<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032157/ それは「どこ」にある](Making Magic 2019年3月11日)</ref><ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032525/ こぼれ話:『灯争大戦』](Making Magic 2019年5月13日)</ref>。
 
*おとぎ話をテーマとしたセットは[[Mark Rosewater]]が10年以上も実現を目指してきたものであったと語られている<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033240/ さらなるこぼれ話:『エルドレインの王権』](Making Magic 2019年10月21日)</ref>。このことはセットの正式発表前から繰り返しコラムや各メディアでほのめかされてきていた<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032157/ それは「どこ」にある](Making Magic 2019年3月11日)</ref><ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032525/ こぼれ話:『灯争大戦』](Making Magic 2019年5月13日)</ref>。
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|[[アーデンベイル/Ardenvale]]||[[白]]||忠誠(Loyalty)||他のクリーチャーを助ける
 
|[[アーデンベイル/Ardenvale]]||[[白]]||忠誠(Loyalty)||他のクリーチャーを助ける
 
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|[[ヴァントレス/Vantress]]||[[青]]||知識(Knowledge)||カードを[[引く]][[濾過]][[占術]]
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|[[ヴァントレス/Vantress]]||[[青]]||知識(Knowledge)||カードを[[引く]]、濾過([[衝動]])、[[占術]]
 
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|[[ロークスワイン/Locthwain]]||[[黒]]||執念(Persistence)||[[破壊不能]]、[[墓地]]から[[戻す]]
 
|[[ロークスワイン/Locthwain]]||[[黒]]||執念(Persistence)||[[破壊不能]]、[[墓地]]から[[戻す]]
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新たなメカニズムとして、物語を内包したキャラクターを表す[[当事者カード]]が登場。[[文章欄]]が開いた本のようになっており、クリーチャーではなく左側のページ部分に書かれた[[出来事]]として唱えることができる。さらに出来事として[[解決]]された後にクリーチャーとしても唱えることが可能。すべての当事者カードには'''[[ショーケース・フレーム|ショーケース・カード]]'''としてまるで古書の挿絵のようなイラストと[[枠|フレーム]]の特別カードが存在し、これらは一定の確率で[[ブースターパック]]から出現する。[[#プロジェクト・ブースター・ファン|プロジェクト・ブースター・ファン]]も参照。
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新たなメカニズムとして、物語を内包したキャラクターを表す[[当事者カード]]が登場。[[文章欄]]が開いた本のようになっており、クリーチャーではなく左側のページ部分に書かれた[[出来事]]として唱えることができる。さらに出来事として[[解決]]された後にクリーチャーとしても唱えることが可能。すべての当事者カードには'''ショーケース・カード'''としてまるで古書の挿絵のようなイラストと[[枠|フレーム]]の特別カードが存在し、これらは一定の確率で[[ブースターパック]]から出現する。[[#プロジェクト・ブースター・ファン|プロジェクト・ブースター・ファン]]も参照。
  
 
エルドレインの5つの宮廷の忠義へ殉ずることを表す[[能力語]]、[[一徹]]は[[コスト]]として同じ[[色マナ]]を3つ以上[[支払う]]ことで[[効果]]がより強力になる[[能力]]を示す。
 
エルドレインの5つの宮廷の忠義へ殉ずることを表す[[能力語]]、[[一徹]]は[[コスト]]として同じ[[色マナ]]を3つ以上[[支払う]]ことで[[効果]]がより強力になる[[能力]]を示す。
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[[落葉樹]]メカニズムとして、[[混成カード]]と[[有色アーティファクト]]が登場。さらに[[伝説のクリーチャー]]が[[アンコモン]]にも収録されている。
 
[[落葉樹]]メカニズムとして、[[混成カード]]と[[有色アーティファクト]]が登場。さらに[[伝説のクリーチャー]]が[[アンコモン]]にも収録されている。
  
アーサー王伝説をテーマとしたセットなだけに[[赤白黒]]を中心に[[騎士]]の[[部族 (俗称)|部族]]カードが収録されている。それに対するように王国の外の存在を表す「[[人間でない]]」クリーチャーへの部族カードも収録されている。
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アーサー王伝説をテーマとしたセットなだけに[[赤白黒]]を中心に[[騎士]]の[[部族 (俗称)|部族]]カードが収録されている。それに対するように王国の外の存在を表す「[[人間]]でない」クリーチャーへの部族カードも収録されている。
  
 
新規[[サブタイプ]]は多岐にわたり、[[クリーチャー・タイプ]]として[[ハツカネズミ]]、[[農民]]、[[邪術師]]が新登場し[[貴族]]が復活した。[[アーティファクト・タイプ]]として[[食物]]、[[呪文タイプ]]として[[出来事]]が登場した。
 
新規[[サブタイプ]]は多岐にわたり、[[クリーチャー・タイプ]]として[[ハツカネズミ]]、[[農民]]、[[邪術師]]が新登場し[[貴族]]が復活した。[[アーティファクト・タイプ]]として[[食物]]、[[呪文タイプ]]として[[出来事]]が登場した。
  
*世界王者をカードに登場させる[[プレイヤー・スポットライト・カード]]が導入された。プレイヤーが[[インビテーショナルカード]]のようにカードをデザインするわけではないが、[[開発部]]と相談して選んだカードのイラストに登場することになる。エルドレインの王権では[[世界選手権18]]の優勝者である[[Javier Domínguez]]が[[熱烈な勇者/Fervent Champion]]としてカード化された。
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*世界王者をカードに登場させるプレイヤー・スポットライト・カードが導入された。プレイヤーが[[インビテーショナルカード]]のようにカードをデザインするわけではないが、[[開発部]]と相談して選んだカードのイラストに登場することになる。エルドレインの王権では[[世界選手権18]]の優勝者である[[Javier Domínguez]]が[[熱烈な勇者/Fervent Champion]]としてカード化された。
 
*[[構築済みデッキ]]として、[[プレインズウォーカーデッキ]]の他に[[ブロール]]用構築済みデッキである「Brawl Deck」が4種類発売され、専用のカードも封入される。プレインズウォーカーデッキ専用カードと同様にそれらのカードはエルドレインの王権の一部として扱われ、スタンダードを含むエルドレインの王権が使用可能な[[フォーマット]]で使用可能。[[Magic: The Gathering Arena]]でも発売と同時にブロールがフォーマットとして導入され、2019年9月5日から10日までBrawl Deckを用いた先行体験イベントが行われた。また、エルドレインの王権シーズンの[[マジック・ウィークエンド]]は「マジック・ウィークエンド:ブロール」となる。
 
*[[構築済みデッキ]]として、[[プレインズウォーカーデッキ]]の他に[[ブロール]]用構築済みデッキである「Brawl Deck」が4種類発売され、専用のカードも封入される。プレインズウォーカーデッキ専用カードと同様にそれらのカードはエルドレインの王権の一部として扱われ、スタンダードを含むエルドレインの王権が使用可能な[[フォーマット]]で使用可能。[[Magic: The Gathering Arena]]でも発売と同時にブロールがフォーマットとして導入され、2019年9月5日から10日までBrawl Deckを用いた先行体験イベントが行われた。また、エルドレインの王権シーズンの[[マジック・ウィークエンド]]は「マジック・ウィークエンド:ブロール」となる。
**Brawl Deckの日本語版は発売されないが、Brawl Deck専用カードの日本語版はコレクター・ブースターから入手することができる。何故か不明だが日本語版カードは[[Gatherer]]には登録されていない。
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**Brawl Deckの日本語版は発売されないが、Brawl Deck専用カードの日本語版はコレクター・ブースターから入手することができる。
*[[#プロジェクト・ブースター・ファン|プロジェクト・ブースター・ファン]]による特別枠カードは[[コレクター番号]]が異なる番外カードとなっている。また[[バンドル]]や[[WPNプロモパック]]入りのイラスト違いプロモーション・カードも従来と異なり別個にコレクター番号が振られている。もちろんコレクター番号が違っても英語の[[カード名]]が同一のカードは[[構築]]では4枚しか[[デッキ]]に入れられない。番外カードの順番は拡張アート版プレインズウォーカー、ショーケース、BOX特典カード、プレインズウォーカーデッキ、Brawl Deck、拡張アート、バンドルプロモ、WPNプロモとなっている。
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*[[#プロジェクト・ブースター・ファン|プロジェクト・ブースター・ファン]]による特別枠カードは[[コレクター番号]]が異なる番外カードとなっている。また[[バンドル]]や[[WPNプロモパック]]入りのイラスト違いプロモーション・カードも従来と異なり別個にコレクター番号が振られている。もちろんコレクター番号が違っても英語の[[カード名]]が同一のカードは[[構築]]では4枚しか[[デッキ]]に入れられない。番外カードの順番は枠無しプレインズウォーカー、ショーケース、BOX特典カード、プレインズウォーカーデッキ、Brawl Deck、拡張アート、バンドルプロモ、WPNプロモとなっている。
*当初は次のセットもエルドレインを舞台とする予定であったが、プレイヤーが包括的な物語から少し離れたがっているとの声を受け1セットだけとなった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/dominaria-united-states-design-part-1-2022-08-29 Dominaria United States of Design, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036272/ 『団結のドミナリア』デザイン演説 その1]([[Making Magic]] [[2022年]]8月29日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>
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*[[2019年]]11月22日([[Magic: The Gathering Arena]]、[[Magic Online]]では11月18日)付けで、[[むかしむかし/Once Upon a Time]]と[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]の2枚が[[スタンダード]]で[[禁止カード]]に指定された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/november-18-2019-banned-and-restricted-announcement November 18, 2019 Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033448/ 2019年11月18日 禁止制限告知]</ref>。
*[[名前|英語名]]が同じ[[カード]]が[[エルドレインの森統率者デッキ]]で登場した([[エルドレインの玉座/Throne of Eldraine]])
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===[[リミテッド]]===
 
===[[リミテッド]]===
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|[[青黒]]||自分と相手の[[墓地]]
 
|[[青黒]]||自分と相手の[[墓地]]
 
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|[[青赤]]||[[2回目の行動を参照するカード|ターン中に2枚目のカードを引くこと]]
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|[[青赤]]||[[ターン]]中に2枚目のカードを[[引く]]こと
 
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|[[黒赤]]||騎士、[[装備品]]
 
|[[黒赤]]||騎士、[[装備品]]
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|[[黒緑]]||食物
 
|[[黒緑]]||食物
 
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|[[赤緑]]||[[人間でない]]クリーチャー
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|[[赤緑]]||人間でないクリーチャー
 
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|[[赤白]]||騎士、クリーチャーの[[横並べ]]
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|[[赤白]]||騎士、クリーチャーの横並べ
 
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|[[緑白]]||出来事
 
|[[緑白]]||出来事
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===プロジェクト・ブースター・ファン===
 
===プロジェクト・ブースター・ファン===
プレイヤーが[[ブースターパック]]を開封する楽しみを増やす目的として、ブースターパックからは[[プレミアム・カード]]以外にも特定の確率で[[イラスト]]違いの[[ボーダーレス]]版[[プレインズウォーカー]]カードや特殊な[[枠]]の'''ショーケース・カード'''が出現する。また[[ラヴニカのギルド]]などで販売された特定のテーマのカードのみが封入された[[ブースターパック#テーマ・ブースターパック|テーマ・ブースターパック]]や、[[拡張アート#拡張アート (カード枠)|拡張アート枠]]・カードや[[プレミアム・カード]]が封入された[[ブースターパック#コレクター・ブースターパック|コレクター・ブースターパック]]などブースター商品のラインナップも増やしている。エルドレインの王権のブースターパックに封入される特殊な枠のカードは以下の通り;
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プレイヤーが[[ブースターパック]]を開封する楽しみを増やす目的として、ブースターパックからは[[プレミアム・カード]]以外にも特定の確率で[[イラスト]]違いの枠無し[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]カードや特殊な[[枠]]の'''ショーケース・カード'''が出現する。また[[ラヴニカのギルド]]などで販売された特定のテーマのカードのみが封入された[[ブースターパック#テーマ・ブースターパック|テーマ・ブースターパック]]や、[[拡張アート#拡張アート (カード枠)|拡張アート枠]]・カードや[[プレミアム・カード]]が封入された[[ブースターパック#コレクター・ブースターパック|コレクター・ブースターパック]]などブースター商品のラインナップも増やしている。エルドレインの王権のブースターパックに封入される特殊な枠のカードは以下の通り;
  
;[[ボーダーレス|拡張アート版プレインズウォーカー/Borderless Planeswalker]]<ref group="注釈">[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032718/ プロジェクト・ブースター・ファン]のコラム中において、当初は「枠無しプレインズウォーカー」と訳されていたが、後日この名称に修正された。[[ゼンディカーの夜明け]]以降は[[ボーダーレス]]版と訳されるようになる。</ref>
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;枠無しプレインズウォーカー/Borderless Planeswalker
:[[Guilds of Ravnica Mythic Edition]]と同じ仕様の、ドラフト・ブースターから出るカードとは別イラストのプレインズウォーカー・カード。
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:[[Guilds of Ravnica Mythic Edition]]と同じ仕様の、通常ブースター・パックから出るカードとは別イラストのプレインズウォーカー・カード。
:ドラフト・ブースターにも一定の確率で封入される。
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:通常のブースターパックにも一定の確率で封入される。
  
 
;[[拡張アート#拡張アート (カード枠)|拡張アート枠/Extended-Art Frame]]
 
;[[拡張アート#拡張アート (カード枠)|拡張アート枠/Extended-Art Frame]]
:[[アルティメットマスターズ]]の[[ボックストッパー]]・カードと同じ仕様の拡張アート・カード。プレインズウォーカーでもショーケースでもないすべての[[レア]]・[[神話レア]]に存在する。
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:[[アルティメットマスターズ]]のボックス・トッパー・カードと同じ仕様の拡張アート・カード。プレインズウォーカーでもショーケースでもないすべての[[レア]]・[[神話レア]]に存在する。
 
:コレクター・ブースターにしか封入されない。
 
:コレクター・ブースターにしか封入されない。
  
;[[ショーケース・フレーム|ショーケース・フレーム/Showcase Frame]]
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;ショーケース・フレーム/Showcase Frame
 
:セット毎に固有のデザインとなる特別なカード枠。エルドレインの王権では出来事を持つクリーチャー・カードすべてに存在する。
 
:セット毎に固有のデザインとなる特別なカード枠。エルドレインの王権では出来事を持つクリーチャー・カードすべてに存在する。
:ドラフト・ブースターにも一定の確率で封入されているが、「プレミアム・カードではないコモンのショーケース」はコレクター・ブースターにしか封入されない。これは製造工程の問題等によるものであり、将来的にはすべての[[稀少度]]のショーケースがドラフト・ブースターから出るようになると[[Mark Rosewater]]は述べている<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/187843835488/the-problem-with-making-your-kids-breakfast The Problem with Making Your Kids Breakfast]([[Blogatog]] 2019年9月20日)</ref>。
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:通常のブースターパックにも一定の確率で封入されているが、「プレミアム・カードではないコモンのショーケース」はコレクター・ブースターにしか封入されない。これは製造工程の問題等によるものであり、将来的にはすべての[[稀少度]]のショーケースが通常のブースターから出るようになると[[Mark Rosewater]]は述べている<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/187843835488/the-problem-with-making-your-kids-breakfast The Problem with Making Your Kids Breakfast]([[Blogatog]] 2019年9月20日)</ref>。
  
ドラフト・ブースターに封入される特別枠の確率は以下の通り<ref>[https://wpn.wizards.com/ja/article/video-unpacking-project-booster-fun 動画記事:「プロジェクト・ブースターファン」の説明]([[ウィザーズ・プレイ・ネットワーク]] 2019年8月20日)</ref>;
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通常のブースターパックに封入される特別枠の確率は以下の通り<ref>[https://wpn.wizards.com/ja/article/video-unpacking-project-booster-fun 動画記事:「プロジェクト・ブースターファン」の説明]([[ウィザーズ・プレイ・ネットワーク]] 2019年8月20日)</ref>;
 
*9パックに1枚の確率で、アンコモンのショーケース・カード。
 
*9パックに1枚の確率で、アンコモンのショーケース・カード。
*27パックに1枚の確率で、拡張アート版プレインズウォーカーかレアか神話レアのショーケース・カード。
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*27パックに1枚の確率で、枠無しプレインズウォーカーかレアか神話レアのショーケース・カード。
*34パックに1枚の確率で、拡張アート版プレインズウォーカーかショーケース・カードのプレミアム・カード。
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*34パックに1枚の確率で、枠無しプレインズウォーカーかショーケース・カードのプレミアム・カード。
 
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===スタンダードでの[[禁止カード]]===
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[[マジック:ザ・ギャザリング]]史上、セット単位では[[ミラディン]]と並んで最多となる合計6枚のスタンダード禁止カードを出してしまった。
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*[[2019年]]11月22日([[Magic: The Gathering Arena]]、[[Magic Online]]では11月18日)付けで、[[むかしむかし/Once Upon a Time]]と[[王冠泥棒、オーコ/Oko, Thief of Crowns]]の2枚が[[スタンダード]]で[[禁止カード]]に指定された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/november-18-2019-banned-and-restricted-announcement November 18, 2019 Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033448/ 2019年11月18日 禁止制限告知]([[Daily MTG]] 2019年11月19日)</ref>。
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*[[2020年]]6月1日(Magic: The Gathering Arenaでは6月4日)付けで、[[創案の火/Fires of Invention]]がスタンダードで禁止カードに指定された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/june-1-2020-banned-and-restricted-announcement June 1, 2020 Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034028/ 2020年6月1日 禁止制限告知]([[Daily MTG]] 2020年6月1日)</ref>。
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*[[2020年]]8月3日付けで、[[大釜の使い魔/Cauldron Familiar]]がスタンダードで禁止カードに指定された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/august-8-2020-banned-and-restricted-announcement August 3, 2020 Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034244/ 2020年8月3日 禁止制限告知]([[Daily MTG]] 2020年8月3日)</ref>。
+
*[[2020年]]10月12日付けで、[[幸運のクローバー/Lucky Clover]]と[[僻境への脱出/Escape to the Wilds]]の2枚がスタンダードで禁止カードに指定された<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/october-12-2020-banned-and-restricted-announcement October 12, 2020 Banned and Restricted Announcement]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0034476/ 2020年10月12日 禁止制限告知]([[Daily MTG]] 2020年10月12日)</ref>。
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[[開発部]]がデザインミスと自認した[[アーティファクト・土地]]の[[サイクル]]が数を稼いでいるミラディンと比べると、[[クリーチャー]]/[[プレインズウォーカー]]/[[インスタント]]/[[ソーサリー]]/[[エンチャント]]/[[アーティファクト]]と多様な[[カード・タイプ]]のカード群が禁止の憂き目に遭い、それら同士がそこまで関連性の無い別メカニズムのカードという事実は、エルドレインの王権の禁止カードの特筆すべき点である。
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また、[[ウルザ・ブロック]]、ミラディン、[[カラデシュ]]などアーティファクトシナジーが強いブロック・セットが歴代でも禁止カードを多く輩出してきた事を考えると、[[単色]]シナジーや[[部族 (俗称)|部族]]メインで[[出来事]]以外はそこまで新鋭の奇怪なデザインが無いのにもかかわらず、歴代最多のカードをスタンダード禁止リストに送り込んだこのエキスパンションは、かなり異質である。
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さらに、これらの禁止カードを除いてなお、他のカードもカードパワーが全体的に高い。プレイデザインチームはオーコ禁止時のコラムで「(禁止カードを除けば)新しい標準の範囲内」「今後もこれくらいのレベル(を上限とする範囲内)に固定したい」と述べていた<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/play-design-lessons-learned-2019-11-18 Play Design Lessons Learned]/[https://mtg-jp.com/reading/pd/0033449/ プレイデザインの教訓](Feature 2019年11月18日 [[Bryan Hawley]]著)</ref>が、その後も様々なカードがスタンダード環境の[[メタゲーム]]を定義し続けた。その結果、翌年のデザイン演説においても、エルドレインの王権が強すぎたことが反省点に挙げられてしまった<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035334/ デザイン演説2021]([[Making Magic]] [[2021年]]8月16日)</ref>。
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==イベント==
 
==イベント==
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*「エルドレインの王権」ブースターパックx6
 
*「エルドレインの王権」ブースターパックx6
 
*[[プレリリース・カード]](レアか神話レアからランダムに1枚)
 
*[[プレリリース・カード]](レアか神話レアからランダムに1枚)
*進行中の出来事の[[注釈カード]]。裏面には[[Magic: The Gathering Arena]]でエルドレインの王権を6パック獲得できる特典コードが印字されている。
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*進行中の出来事の[[トークン・カード]]。裏面には[[Magic: The Gathering Arena]]でエルドレインの王権を6パック獲得できる特典コードが印字されている。
 
*スピンダウン・[[ライフカウンター]] 1個
 
*スピンダウン・[[ライフカウンター]] 1個
 
*ストーリーとデッキ構築のアドバイスが記載された説明書 1枚
 
*ストーリーとデッキ構築のアドバイスが記載された説明書 1枚
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==製品ラインナップ==
 
==製品ラインナップ==
;[[ドラフト・ブースター]]
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;[[ブースターパック]]
:[[ブースターパック]]の種類の増加を受け、従来の通常の15枚入りブースターパックの呼称が[[ドラフト・ブースター]]に変更された(日本語版では「ブースターパック」表記。[[ゼンディカーの夜明け]]から「ドラフト・ブースター」表記になった)。[[ウィザーズ・プレイ・ネットワーク]]加盟店舗でドラフト・ブースターのボックスを早期購入すると、[[BOX特典カード]]として[[帰還した王、ケンリス/Kenrith, the Returned King]]と、コレクター・ブースター1つが特典として配布される(配布数に限りあり)。
+
:ブースターパックの種類の増加を受け、呼称がDraft Boosterに変更された(日本語板はそのまま)。[[ウィザーズ・プレイ・ネットワーク]]加盟店舗でブースターボックスを早期購入すると、[[BOX特典カード]]として[[帰還した王、ケンリス/Kenrith, the Returned King]]と、コレクター・ブースター1つが特典として配布される(配布数に限りあり)。
  
 
;[[ブースターパック#テーマ・ブースターパック|テーマ・ブースターパック]](日本語版なし)
 
;[[ブースターパック#テーマ・ブースターパック|テーマ・ブースターパック]](日本語版なし)
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;[[バンドル]]
 
;[[バンドル]]
 
:以下の内容が封入された大型商品
 
:以下の内容が封入された大型商品
:*ドラフト・ブースター×10
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:*ブースターパック×10
 
:*[[プレミアム・カード]]基本土地20枚
 
:*[[プレミアム・カード]]基本土地20枚
 
:*基本土地20枚
 
:*基本土地20枚
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==パッケージ・イラスト==
 
==パッケージ・イラスト==
*ドラフト・ブースター
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*ブースターパック
 
**[[ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith (ストーリー)|ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith]](販促専用のイラスト)
 
**[[ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith (ストーリー)|ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith]](販促専用のイラスト)
 
**[[エンバレスの聖騎士/Embereth Paladin]]
 
**[[エンバレスの聖騎士/Embereth Paladin]]
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*[https://mtg-jp.com/products/0000184/ エルドレインの王権](製品情報 マジック日本公式サイト)
 
*[https://mtg-jp.com/products/0000184/ エルドレインの王権](製品情報 マジック日本公式サイト)
 
*[https://magic.wizards.com/ja/products/throne-of-eldraine 『エルドレインの王権』](マジック英語公式日本語版  セット特設サイト)
 
*[https://magic.wizards.com/ja/products/throne-of-eldraine 『エルドレインの王権』](マジック英語公式日本語版  セット特設サイト)
*[https://magic.wizards.com/ja/news/card-image-gallery/throne-of-eldraine-card-image-gallery 『エルドレインの王権』カードイメージギャラリー](マジック英語公式日本語版)
+
*[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/throne-eldraine 『エルドレインの王権』カードイメージギャラリー](マジック英語公式日本語版)
*[https://magic.wizards.com/ja/news/card-image-gallery/throne-eldraine-variants Throne of Eldraine Variants](マジック英語公式日本語版) - 特殊枠カードギャラリー
+
*[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/card-image-gallery/throne-eldraine-variants Throne of Eldraine Variants](マジック英語公式日本語版) - 特殊枠カードギャラリー
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032718/ プロジェクト・ブースター・ファン]([[Daily MTG]] [[Making Magic]] 2019年7月21日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0032718/ プロジェクト・ブースター・ファン]([[Daily MTG]] [[Making Magic]] 2019年7月21日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0032723/ ブロールの新時代]([[Daily MTG]] [[Making Magic]] 2019年7月22日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/translated/0032723/ ブロールの新時代]([[Daily MTG]] [[Making Magic]] 2019年7月22日)
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*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033429/ 『エルドレインの王権』展望デザインの提出物 その1]([[Making Magic]] 2019年11月11日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033429/ 『エルドレインの王権』展望デザインの提出物 その1]([[Making Magic]] 2019年11月11日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033454/ 『エルドレインの王権』展望デザインの提出物 その2]([[Making Magic]] 2019年11月18日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033454/ 『エルドレインの王権』展望デザインの提出物 その2]([[Making Magic]] 2019年11月18日)
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0034274/ デザイン演説2020]([[Making Magic]] 2020年8月18日)
 
*[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036581/ ストーム値:『エルドレインの王権』~『ストリクスヘイヴン:魔法学院』 その1]([[Making Magic]] [[2022年]]12月19日)
 
  
 
Play Design - [[プレイ・デザイン・チーム]]によるコラム。
 
Play Design - [[プレイ・デザイン・チーム]]によるコラム。
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==脚注==
 
==脚注==
===注釈===
 
<references group="注釈"/>
 
===出典===
 
 
<references />
 
<references />
  
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**[[ラヴニカのギルド]] - [[ラヴニカの献身]] - [[灯争大戦]] - [[基本セット2020]]
 
**[[ラヴニカのギルド]] - [[ラヴニカの献身]] - [[灯争大戦]] - [[基本セット2020]]
 
**[[エルドレインの王権]] - [[テーロス還魂記]] - [[イコリア:巨獣の棲処]] - [[基本セット2021]]
 
**[[エルドレインの王権]] - [[テーロス還魂記]] - [[イコリア:巨獣の棲処]] - [[基本セット2021]]
**[[ゼンディカーの夜明け]] - [[カルドハイム]] - [[ストリクスヘイヴン:魔法学院]] - [[フォーゴトン・レルム探訪]]
 
  
 
[[Category:エキスパンション|えるとれいんのおうけん]]
 
[[Category:エキスパンション|えるとれいんのおうけん]]

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