クルフィックス/Kruphix

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(クルフィックスの洞察/Kruphix's Insight: ゼナゴスは継時により脅威ではなくなると推測している。即時的な話ではない。)
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それ以来、クルフィックス神の声は途絶え、キデーレは自分が見たものに困惑していた。そこにクルフィックスが再び現れ、キデーレに話しかけた。キデーレはゼナゴスが神となり数週間のうちに死んだことは、神々が不変であるという哲学者の教えを揺るがすものだと述べた。クルフィックスは神々は定命の者たちの信仰によって生みだされた存在であり、信仰より先に神が存在したわけではないと答えた。そして神々の存在はそれゆえ儚いものであると認めた。その理由はと問うキデーレに対し、仮に神の性質の背後に目的があるとしてもクルフィックス自身は知ることを望まないと答えた。知ることこそクルフィックス神の義務ではないかと食い下がるキデーレに、クルフィックスは自分はテーロスの既知のことすべてを知っているが、誰にも知られていないことは数多いと述べた。そして自分が最近知った世界の安全に関する重大な事実について知るつもりはあるかと問いかけた。キデーレは知ることを願った。
 
それ以来、クルフィックス神の声は途絶え、キデーレは自分が見たものに困惑していた。そこにクルフィックスが再び現れ、キデーレに話しかけた。キデーレはゼナゴスが神となり数週間のうちに死んだことは、神々が不変であるという哲学者の教えを揺るがすものだと述べた。クルフィックスは神々は定命の者たちの信仰によって生みだされた存在であり、信仰より先に神が存在したわけではないと答えた。そして神々の存在はそれゆえ儚いものであると認めた。その理由はと問うキデーレに対し、仮に神の性質の背後に目的があるとしてもクルフィックス自身は知ることを望まないと答えた。知ることこそクルフィックス神の義務ではないかと食い下がるキデーレに、クルフィックスは自分はテーロスの既知のことすべてを知っているが、誰にも知られていないことは数多いと述べた。そして自分が最近知った世界の安全に関する重大な事実について知るつもりはあるかと問いかけた。キデーレは知ることを願った。
 
   
 
   
クルフィックスは語った。テーロスのほかにも[[多元宇宙/Multiverse|多くの世界]]があり、そして世界から世界へ渡り歩く者([[プレインズウォーカー/Planeswalker]])がいる。ゼナゴスはその一人であり、ほかの世界を見た結果としてテーロスの神の本質を知り、自分が神になることで神々は偽りの存在だと知らせようとした。だが人々は彼を崇めることを学び、そして彼の起源を忘れた。人々は信じるようになった、彼は常にそこにいて、自分達の崇拝を待っていたのだと。最終的には、ゼナゴスは何も脅かさなかった。そして真にクルフィックスを悩ませるのは、ゼナゴスの昇天でも、世界の間を歩む者の存在でもなく、世界を歩む者たちを悩ませるものである。キオーラは故郷([[ゼンディカー/Zendikar]])を[[エルドラージ/Eldrazi]]に脅かされている。アジャニは世界を歩むものである[[ドラゴン]]([[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]])と対峙した。エルズペスは[[ファイレクシア/Phyrexia]]による支配から逃れてきたが、それはすでに違う世界への道を切り開いている([[新ファイレクシア/New Phyrexia]])。もしもそういったもの達がテーロスへ来たとすると、神々でも止められないかもしれない。
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クルフィックスは語った。テーロスのほかにも[[多元宇宙/Multiverse|多くの世界]]があり、そして世界から世界へ渡り歩く者([[プレインズウォーカー/Planeswalker]])がいる。ゼナゴスはその一人であり、ほかの世界を見た結果としてテーロスの神の本質を知り、自分が神になることで神々は偽りの存在だと知らせようとした。しかし、クルフィックスの推測では、ゼナゴスが神のままであり続ければ、人々はやがてゼナゴスを崇めることを学び、同時にゼナゴスが人間であったことを忘れると考えており、ゼナゴスや彼の所業は脅威であると思っていなかった。真にクルフィックスを悩ませるのは、ゼナゴスの昇天でも、世界の間を歩む者の存在でもなく、世界を歩む者たちを悩ませるものである。キオーラは故郷([[ゼンディカー/Zendikar]])を[[エルドラージ/Eldrazi]]に脅かされている。アジャニは世界を歩むものである[[ドラゴン]]([[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]])と対峙した。エルズペスは[[ファイレクシア/Phyrexia]]による支配から逃れてきたが、それはすでに違う世界への道を切り開いている([[新ファイレクシア/New Phyrexia]])。もしもそういったもの達がテーロスへ来たとすると、神々でも止められないかもしれない。
  
 
そしてクルフィックスはこの知識をどうするかとキデーレに問いかけた。彼女は結局それを誰にも語らぬことにした。
 
そしてクルフィックスはこの知識をどうするかとキデーレに問いかけた。彼女は結局それを誰にも語らぬことにした。

2015年11月9日 (月) 01:58時点における版

クルフィックス/Kruphixテーロス・ブロックのキャラクター。カードとしてはニクスへの旅彼方の神、クルフィックス/Kruphix, God of Horizonsが初出。

目次

解説

テーロス/Therosの一柱で、マナに関連する小神。男性。輪郭は4本の腕を持つ人間のような形だが、全身にニクス/Nyxの星空が映し出されているため、その容姿は判然としない(イラスト)。

彼方の地平の神。可能性、距離、見えざるものを支配しており、そのため彼は夢の信託者であると見なされている。彼は他の誰も学ぼうとしない神秘の守り手であり、航海や時の循環を統べている。

謎に包まれた神で、滅多に口を開くことはない。彼の崇拝者はごくわずかである。彼はしばしば、実体ではなくただニクスに満ちた空間だけを空に映す。

テーロスで最も古い神であり、テーロスそのものと神々の起源の真実を知る者である。彼はすべての神を定命の者の世界からニクスへと呼び戻すことができる。この神々の一時的不在は定命の者の間では「沈黙/The Silence」と呼ばれ、恐れられている。

彼を祀る神殿である神秘の神殿/Temple of Mysteryは、世界の縁の大瀑布の上に建造されている(イラスト)。

経歴

ニクスへの旅

テーロスに秩序を取り戻すことを誓ったエルズペス/Elspethアジャニ/Ajaniは、定命の者がニクスに入り、神をニクスから引き剥がす方法を知る数少ない存在であるクルフィックスに会うため、世界の果てにある神秘の神殿を目指す旅に出た。マーフォークの女性キオーラ/Kioraの助力でタッサ/Thassaが篭もるアリクスメテス/Arixmethesに辿り着いた二人は、タッサの波によってニクスへの門であるクルフィックス自身まで運ばれる。

クルフィックスの洞察/Kruphix's Insight

クルフィックスの預言者であるキデーレ/Kydeleは、ゼナゴス/Xenagosが神となり、その咆哮がニクスの清純なる表面を野火のように走るのを見た。人間エルズペス・ティレルと彼女の友アジャニの到来を見た。二人がクルフィックス神の身体、ニクスへの門を通り抜け、そして空へと歩み出すのを見た。エルズペスが神送りと呼ばれる刃で、ゼナゴスを空から切り離すのを見た。そして神々の中でも至上を称するヘリオッド/Heliod神が、エルズペスの手からその武器を強奪し、彼女を殺害するのを見た。

それ以来、クルフィックス神の声は途絶え、キデーレは自分が見たものに困惑していた。そこにクルフィックスが再び現れ、キデーレに話しかけた。キデーレはゼナゴスが神となり数週間のうちに死んだことは、神々が不変であるという哲学者の教えを揺るがすものだと述べた。クルフィックスは神々は定命の者たちの信仰によって生みだされた存在であり、信仰より先に神が存在したわけではないと答えた。そして神々の存在はそれゆえ儚いものであると認めた。その理由はと問うキデーレに対し、仮に神の性質の背後に目的があるとしてもクルフィックス自身は知ることを望まないと答えた。知ることこそクルフィックス神の義務ではないかと食い下がるキデーレに、クルフィックスは自分はテーロスの既知のことすべてを知っているが、誰にも知られていないことは数多いと述べた。そして自分が最近知った世界の安全に関する重大な事実について知るつもりはあるかと問いかけた。キデーレは知ることを願った。

クルフィックスは語った。テーロスのほかにも多くの世界があり、そして世界から世界へ渡り歩く者(プレインズウォーカー/Planeswalker)がいる。ゼナゴスはその一人であり、ほかの世界を見た結果としてテーロスの神の本質を知り、自分が神になることで神々は偽りの存在だと知らせようとした。しかし、クルフィックスの推測では、ゼナゴスが神のままであり続ければ、人々はやがてゼナゴスを崇めることを学び、同時にゼナゴスが人間であったことを忘れると考えており、ゼナゴスや彼の所業は脅威であると思っていなかった。真にクルフィックスを悩ませるのは、ゼナゴスの昇天でも、世界の間を歩む者の存在でもなく、世界を歩む者たちを悩ませるものである。キオーラは故郷(ゼンディカー/Zendikar)をエルドラージ/Eldraziに脅かされている。アジャニは世界を歩むものであるドラゴン(ニコル・ボーラス/Nicol Bolas)と対峙した。エルズペスはファイレクシア/Phyrexiaによる支配から逃れてきたが、それはすでに違う世界への道を切り開いている(新ファイレクシア/New Phyrexia)。もしもそういったもの達がテーロスへ来たとすると、神々でも止められないかもしれない。

そしてクルフィックスはこの知識をどうするかとキデーレに問いかけた。彼女は結局それを誰にも語らぬことにした。

登場

登場カード

カード名に登場

テーロス
クルフィックスの預言者/Prophet of Kruphix
神々の軍勢
クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix
ニクスへの旅
クルフィックスの指図/Dictate of Kruphixクルフィックスの洞察力/Kruphix's Insight

フレイバー・テキストに登場

テーロス
彼方の工作員/Agent of Horizons
ニクスへの旅
印章持ちのヒトデ/Sigiled Starfish
マジック・オリジン
印章持ちのヒトデ/Sigiled Starfish

イラストに登場

ニクスへの旅
クルフィックスの指図/Dictate of Kruphix、クルフィックスの洞察力/Kruphix's Insight

登場作品・登場記事

参考

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