タフネス

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'''タフネス'''/''Toughness''は、[[クリーチャー]]にのみ存在する、[[オブジェクト]]が持つ[[特性]]の1つであり、クリーチャーが[[破壊]]されるために必要な[[ダメージ]]の最小値。「頑丈さ」くらいの意味で、RPGでいうところの最大HPをイメージすれば分かりやすい。
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#REDIRECT [[パワー/タフネス]]
 
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==ルール==
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[[ルール文章]]においては、A/Bの形で数字が並んだとき、スラッシュ( / )の右側に書かれている数字Bがタフネスを表す。クリーチャー・[[カード]]には、この形式で右下に「[[パワー]]/タフネス」([[P/T]])が書かれている。2/3とあれば、そのオブジェクトが2のパワーと3のタフネスを持つことを示す。これらの値は、[[効果]]によって[[修整]]されたり、ある値に変更されたりすることもある。
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クリーチャーのタフネスが数字でなく記号「*(カードでは★)」で表わされていることがある。この場合、そのクリーチャーの[[特性定義能力]]によって値が定められる。何らかの理由でその値が定められない場合、その値は0とする。
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*上限・下限は存在せず、負の値をとることもある。
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*クリーチャーでない[[パーマネント]]はタフネスを持たない。
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**[[機体]]のように元がクリーチャーでないカードにタフネスが記載されている場合、[[戦場]]以外ではそれは記載されているタフネスを持つものとして扱われる。[[戦場]]にある場合、それは[[クリーチャー化|クリーチャーである間]]だけ参照される。
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**クリーチャーでないパーマネントのパワーやタフネスに影響を及ぼす効果が発生する場合、その効果は、そのパーマネントがクリーチャーでない限り何もしないが、発生する([[経験豊富な操縦者/Veteran Motorist]])。
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*[[ポータル]]系列のカードでは、タフネスの値の横に盾のイラストが描かれている(参考:[[怒り狂うゴブリン/Raging Goblin]]の{{Gatherer|id=4356|ポータル版のイラスト}})。
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クリーチャーが[[致死ダメージ]](そのタフネスを上回るダメージ)を負っている場合、タフネスが1以上あれば、状況起因処理によりそのクリーチャーは破壊される。
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タフネスが0以下になったクリーチャーは、次に[[優先権]]が発生したときに[[オーナー]]の[[墓地に置く|墓地に置かれる]]。これは[[状況起因処理]]によるものであり、かつ破壊ではない。すなわち[[再生]]や[[破壊不能]]で防ぐことはできない。
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*ダメージによってタフネスが変化することはない。2/2の[[灰色熊/Grizzly Bears]]に1点のダメージが[[与える|与え]]られれば、それは「1点のダメージを負った2/2の灰色熊」である。2/1になるわけではない。
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==各色の傾向==
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;[[白]]
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:防御的な性質を反映して、タフネスがパワーを上回る傾向が強い。[[不屈の古樹/Indomitable Ancients]]はその典型例とも言える。
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;[[青]]
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:クリーチャーが弱い色であるため、一部の[[大型クリーチャー]]を除き、タフネスもパワーも低めにデザインされる傾向がある。しかし、[[角海亀/Horned Turtle]]のようなタフネス偏重なクリーチャーが登場することも少なくない。
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;[[黒]]
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:攻撃的な性質を反映して、パワーが大きい代わりにタフネスが低い傾向が強い。[[赤]]との差別化のため、[[ラヴニカへの回帰ブロック]]以降はタフネス寄りのクリーチャーも存在する色として設定されている(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/244 Dragon Along](邦訳:[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mmjp/244 ドラゴンとともに])参照)。
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;[[赤]]
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:最も攻撃的な色であるため、パワー偏重([[頭でっかち]])であることが多く、タフネスは低く設定されがちである。
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;[[緑]]
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:クリーチャーの性能が最も優れる色であるため、パワー、タフネス共に大きく設定されることが多い。
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==備考==
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*しばしばRPGにおけるHPのようなものと表現されたり混同されるが、それでは誤解が生まれる場合がある。たとえば、「ダメージを負っているクリーチャーがタフネスにマイナス修整を加えられた場合」などである。このときタフネスが最大HPであると解釈してしまうと、既に与えられていたダメージがどこに行くのか、という問題が生じてしまう(多くのRPGでは現在のHPが保存されたまま最大HPが減少するだけなので尚更誤解を受けやすい)。実際には「与えられているダメージ」の値のほうが保存され、修整を受けた後のタフネスがその値を下回れば致死ダメージを受けたとみなされる。
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*タフネスの大きさは基本的に防御的な能力であるが、[[攻撃]]の際にも当然役に立つ。よって尻でっかち=[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]要員と短絡的に考えると足を掬われる。
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**例えば、こちらが[[巨大ゴキブリ/Giant Cockroach]]と[[歩兵部隊/Foot Soldiers]]、[[対戦相手]]が[[若年の騎士/Youthful Knight]]を[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]しており、双方とも[[巨大化/Giant Growth]]などの[[コンバット・トリック]]はないものとする。[[頭でっかち]]な巨大ゴキブリで攻撃すると、若年の騎士の[[先制攻撃]]で一方的な討ち死にに終わる。これに対し、尻でっかちな歩兵部隊ならば、若年の騎士でブロックされても生き残り、反撃で倒すことができる。[[小型クリーチャー|小型]]の[[ブロッカー]]につぶされないタフネスの大きさが生きるケースである。
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*低い値であるほど、タフネス1の差が大きい。1だと[[ティム]]に焼かれてしまうが、2ならそれに耐えられるようになり、3なら[[ショック/Shock]]にも耐えられるようになって、と大きく死ににくさに差が出るが、10が11になったからと言って耐えられる状況にそれほど差は出ない。大抵の[[環境]]では、4くらいまでは1の差が特に重要となってくる。
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**もっとも、これは環境に存在する[[火力]]によって大きく変わる。例えば[[火炎舌のカヴー/Flametongue Kavu]]が大暴れした[[インベイジョン・ブロック]]ではタフネス4と5の差は非常に大きいものだったし、[[爆片破/Shrapnel Blast]]や[[四肢切断/Dismember]]などが活躍する環境ならばタフネス6である事に大きな価値が出て来る。逆に、安定した[[火力]]が2点以下ばかり、と言うような環境であればタフネス3と4の価値の差は小さくなる。
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*[[機体]]の登場によって、タフネスを持つがクリーチャーではないカードが登場した。登場時は戦場以外でもタフネスを持たないカードとして扱われていたが、[[イクサランの相克]]発売時の総合ルール更新で戦場以外では印刷されたタフネスの値を持つよう変更された。
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==参考==
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*[[パワー]]
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*[[ルーリング]]
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2022年5月14日 (土) 06:27時点における最新版

  1. REDIRECT パワー/タフネス
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