チビ・ドラゴン/Dragon Whelp

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2016年11月30日 (水) 22:14時点におけるStaunton (トーク | 投稿記録)による版
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「火を吹く」というイメージのパンプアップ能力を持った小型ドラゴン。幼さゆえに火を上手く制御できないため、1ターンに4回以上能力を起動すると死んでしまう。

4マナフライヤーならば、3回までの起動でパワー5でも悪くはない。とどめに使ったりファッティと相打ちしたりする場合は4回以上起動できるのもポイント。

黎明期の4マナクリーチャーとしては格段に性能が高く、Roc of Kher Ridgesよりも高い評価を得ていたようだ。ビートダウンコントロールを問わず、様々なデッキフィニッシャーとして採用されることがあった。

また第5版発売直前のステロイド系デッキでもフィニッシャーとして使用された。当時はタフネス3以下のクリーチャーの天敵の稲妻/Lightning Boltこそ存在していたが、何よりもカウンターポストの全盛期であり、Kjeldoran Outpost兵士トークンをかわせる回避能力持ちのクリーチャーであることが重視された。赤緑のデッキでは貴重な飛行持ちとして出番があったというわけである。

  • 第5版では「能力の割に低コスト。赤にしてはあまりに強力な飛行クリーチャー」という理由で収録されなかった(Taming the Flames(Duelist誌17号の記事))。
  • From the Vault:DragonsSteven Belledinによる新規イラストで収録された。このイラストは基本セット2010でも使われている。
  • リミテッド・エディション第4版までの基本セット、時のらせん)版のイラストが愛らしく、結構人気がある。『デュエルファイター刃』に出てくるフェルプゥの元ネタにもなっている。
    • 愛称?は「ふぇるぷー」・「ちびどら」。こだわりのある人に言わせると「ひらがななのがポイント」だそうだ。
  • プレミアム・カードの登場に至る試験印刷の一つとして、唯一ホログラフィック処理が施されたバージョンが存在するカードである。生産コストが大きすぎるということで製品版での採用は見送られた(参考 Magic Rarities)。

オラクルの変遷

現在のパンプアップ能力は、4回以上起動した場合にのみ遅延誘発型能力を生成するが、一時期は少し機能が異なっていた。時のらせん再録時に変更されたルール文章は「ターン終了時に、このターンこの能力が4回以上プレイされている場合、チビ・ドラゴンを生け贄に捧げる。」と、起動した回数に問わず遅延誘発型能力を生成し、if節ルールに基づき、4回以上起動した場合のみ誘発する効果であった。終了ステップに起動した場合、これが誘発するのは、次のターンの終了ステップ開始時になるが、そのとき「このターン」が起動したターンなのか、誘発したターンのどちらを指すのか不明瞭という問題があった。この問題を解決するため、2009年7月11日のオラクル更新で現在のルール文章に変更された。後述する同様のペナルティ能力を持つカードに関しても同時期にルール文章の変更が行われている。

  • 現在のルール文章では、4回起動した場合、1枚のもみ消し/Stifleペナルティ能力打ち消せるが、時のらせん版のものでは、ペナルティ能力を完全に打ち消すためにはもみ消しを4回唱える必要があった。
  • 基本セット2010版は、ルール文章の更新が間に合わず、時のらせん版のままで印刷されているので注意。

関連カード

ストーリー

チビ・ドラゴンと訳されている「Dragon Whelp」は文字通り「ドラゴンの子供(whelp)」のこと(イラストイラスト)。ただ小型な種類というわけではない。

ドラゴンの生息する各種次元/Planeではドラゴンの子が存在し、実際にカードや記事、物語上で描かれることもあるが、特にこのカードを登場させた物語は小説And Peace Shall SleepとコミックThe Tickery Manがある。

前者では、主人公リーオッド・ダイ/Reod Daiと一行はドラゴンの卵を輸送しており、リーオッドは魔術で強制孵化させてドラゴンの子を制御するなどした。後者では、エルダー・ドラゴン/Elder Dragon暴虐の覇王アスマディ/Vaevictis Asmadiは呪いで小さなDragon Whelpに姿を変えられていた。

参考

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