バニラ

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2019年2月26日 (火) 20:46時点におけるブラー (トーク | 投稿記録)による版
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バニラ(Vanilla)とは、何の能力も持たないクリーチャーの総称。由来はアイスクリームのバニラで、何も入っていないシンプルな、ということから。


Savannah Lions / サバンナ・ライオン (白)
クリーチャー — 猫(Cat)

2/1


Scaled Wurm / 甲鱗のワーム (7)(緑)
クリーチャー — ワーム(Wurm)

7/6

何も能力がない分、マナ・コストの割に大きいサイズを持つ事が多い。長毛のソクター/Woolly Thoctar皮背のベイロス/Leatherback Balothのように、色拘束が強いものは時として驚くべきマナレシオをたたき出すこともある。能力がなくてもサバンナ・ライオン/Savannah Lions番狼/Watchwolfなどの優秀なウィニーや、ゴブリンマーフォークなど部族シナジーが得られるものは、下手な能力持ちより採用される頻度が高い。

ただしそれはあくまで一部の有用な例外で、たいていのバニラは、同マナ・コストで能力がついているカードに比べて使い勝手やカードパワーは大きく見劣り、時には完全な下位互換となることも珍しくない。そのため基本的に「バニラ」と言うと「有用な能力を持たず、(構築においては)弱い」という否定的イメージが強い。それらはもっぱらリミテッド向けにデザインされ、大型セットでは各色のコモンに1枚以上のバニラが収録されることが多く、色の特徴づけやバランス調整に一役買っている。

最も引き合いに出されるバニラの1つに、(1)(緑)で2/2の灰色熊/Grizzly Bearsがある。「」という俗称があるように、2マナで2/2のみという性質はクリーチャーのスペックの基準として捉えられていた時期があった(一時期、以外の「熊」には何らかのペナルティ能力を持たされ、緑はクリーチャーの質が高いことを示す役割があった)。現在では灰色熊自体のスペックが相対的に低くなったが、第10版まで再録され続け、基本セット2010以降でも同型再版であるルーン爪の熊/Runeclaw Bearが引き続き収録されており、この俗称に身近なバニラとしての象徴的役割が残っている。

同様に、4マナ3/3を丘巨人/Hill Giant、3マナ2/2を灰色オーガ/Gray Ogreと総称するが、こちらは日本ではあまり一般的ではない。その他、1/1バニラや4/4以上のバニラは絶対数が少なく、伴ってリミテッドでも使用頻度が低いため、特定の総称はあまり無い。

参考

  1. 1.0 1.1 A Few More Words from R&D/開発部語辞典・増補版Making Magic 2013年6月10日 Mark Rosewater著)
  2. A Few More Words from R&D/開発部語辞典2016(Making Magic 2016年11月8日 Mark Rosewater著)
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