ブースター・ドラフト

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ブースター・ドラフト/Booster Draftとは、ドラフトの一種であり、認定大会でも多く行われているリミテッド形式。略して「ブードラ」と呼ばれることも多い。

目次

基本的な流れ

未開封のブースターパックを1人3つ持ち、全員が指定されたパックを1つ開封し、そのうちの1枚を取り(これをドラフト、あるいはピックという)、残りのカードは伏せたまま隣のプレイヤーに渡す。その後、「回ってきたカードから1枚取って、残りを隣に渡す」を繰り返し、パックのすべてのカードを全員がドラフトするまで続ける。ドラフトしたカードは裏向きで束にしておく。

既にドラフトしたカードは特定のタイミングでのみ確認できる。ルール適用度がプロまたは競技の場合、1パック分のドラフトが終了した後、次のパックを開封するまでにカードを確認する時間が与えられる。ルール適用度が一般の場合は、これからドラフトを行うカードの束を受け取る前(カード束が手元にない状態)であれば確認できる。

この手順を3パックぶん繰り返し、自分がドラフトしたカードと好きな枚数の基本土地カードで40枚以上のデッキを構築する。

認定大会でのルール

認定大会ブースター・ドラフトでは、以下の3つが必要である。

  • プレイヤー1人ごとにブースター3パック
  • プレイヤー8人(まれに7人)
  • 十分な基本土地カード

認定大会の場合、1つのドラフトテーブルでは、全員が同じブースターの組み合わせを同じ順番で開封しなければならない。ドラフト開始前に無作為に席を決め、プレイヤーは1パック目を開封する。1パック目は右回り、2パック目は左回り、3パック目は右回りでドラフトを行う。

  • グランプリの決勝ラウンドなど、席順が作為的(1位と8位、2位と7位、4位と5位、3位と6位がそれぞれ反対の席)に決められる場合もある。

ルール適用度の高いドラフト戦になると、カードをドラフトする際に所定の制限時間が設けられるとともに、自分がドラフトしたカードおよび土地の枚数、メインデッキに使用するカードをデッキ登録用紙に登録しなければならない。また、カードの外部からの持ち込みなどの不正行為防止のため、あらかじめジャッジが開封し印を入れたカードでドラフト戦を行う場合もある。ドラフトの際、テーブルジャッジが同席することもある。

通常は最新のブロックを用いて行われ、ブースターの開封の順序は発売された順の逆であることが推奨されている(なお、このルールはミラディン包囲戦の発売に際し改訂されたもので、ゼンディカー・ブロック以前のブースターを用いる場合は、発売された順で開封することが推奨されていた)。しかしながら、推奨されているだけで強制ではないため、グランプリサイドイベントでよく行われているカオスドラフトのような、古いカードセットや複数のブロックにまたがるカードセットを用いたドラフトも認定大会として開催することができる。

ドラフト戦の細かい規則はマジック・イベント規定に記されている。

カードの分配

ブースター・ドラフトでは未開封パックを用いるため、当然のことではあるが各自が未開封のパックを購入する必要がある。ドラフト終了後のカードの(法的な)所有権を明確にするため、ドラフト開始前にパックから出たカードを誰がどのように持ち帰るかを決めるのが普通である。

勝者総取り」は、シングル・エリミネーションの優勝者がレアプレミアム・カード(まれにアンコモンも)を全て得られるというもの。この方式は負けた人が勝った人にレアを渡していくことで最終的に優勝者にレアが集まる。

ドラフト取りきり」は自分がドラフトしたカードをそのまま持ち帰ることができる。デッキの強さよりも欲しいカードを優先してドラフトしてしまうと、ドラフトテーブル全体のゲームとしてのバランスが崩れる傾向にある。このため仲間内でのカジュアルプレイや、プレミアイベントのようにカードより大きな報酬が賭けられている場合に推奨される。

「レアドラフト(順位取り)」は上記2つの折衷案である。大会が終わったらレアプレミアム・カードを1箇所に集めロチェスター・ドラフトのように公開する。その後、1位から順番に欲しいカードをドラフトして持ち帰ることができる。まれに折り返しを行う場合もある。

ほとんどの場合、優勝者以外でも自分がドラフトしたコモン・アンコモンカードは(プレミアム・カードでなければ)そのまま持ち帰ることができる。

Magic Onlineのファントム・ドラフトと極一部のイベント(→世界選手権14)では、(基本土地以外の)全てのカードは終了後に主催に返却する場合もある。

  • プレイヤー自身の所有物ではない基本土地カードは、終了後にスタッフに返却することが推奨される。

参考

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