プロテクション

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プロテクション/Protection
種別 常在型能力
登場セット 多数
CR CR:702.16

プロテクション/Protectionは、マジック初期から存在した常磐木キーワード能力。これは常在型能力である。


Apostle of Purifying Light / 浄光の使徒 (1)(白)
クリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)

プロテクション(黒)(このクリーチャーは黒のものによっては、ブロックされず、対象にならず、ダメージを与えられず、エンチャントされず、装備されない。)
(2):墓地からカード1枚を対象とし、それを追放する。

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Runed Halo / ルーンの光輪 (白)(白)
エンチャント

ルーンの光輪が戦場に出るに際し、カード名1つを選ぶ。
あなたはプロテクション(その選ばれたカード名)を持つ。(あなたはそのカード名を持つものの対象にならず、ダメージを与えられず、エンチャントされない。)



Progenitus / 大祖始 (白)(白)(青)(青)(黒)(黒)(赤)(赤)(緑)(緑)
伝説のクリーチャー — ハイドラ(Hydra) アバター(Avatar)

プロテクション(すべて)
大祖始がいずれかの領域からいずれかの墓地に置かれる場合、代わりに大祖始を公開しそれをオーナーのライブラリーに加えた上で切り直す。

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目次

[編集] 定義

プロテクション([性質])/Protection from [性質]は以下の能力からなる。

[編集] 解説

パーマネントプレイヤーを特定の性質から多角的に保護するキーワード能力。

[編集] ルール

プロテクションが機能するのは、それをパーマネントやプレイヤーが持っている場合のみである。戦場以外の領域にあるカードが持っていても機能しない。

プロテクションによってつけることのできないオブジェクトやプレイヤーに、何らかの効果でオーラがつけられる場合、その効果は失敗する。「不正なオブジェクトプレイヤーついているオーラは、墓地に置かれる。」という状況起因処理があるため誤解されやすいが、一度ついてから状況起因処理で墓地に置かれるわけではない。装備品城砦についても同様であり、「ついてからはずれる」わけではなく、つける効果が失敗する。

プロテクションで指定されている性質がカード・タイプサブタイプ特殊タイプである場合、それはその性質を持つパーマネントだけではなく、すべての領域にあるその性質を持った発生源に対しても適用される。

  • これは「『カード』『呪文』『発生源』『計略』という単語なしでカード・タイプやサブタイプを用いてオブジェクトを表現している場合、戦場に出ているそのカード・タイプやサブタイプのパーマネントのことを意味する」というルール(CR:109.2)の例外である。
  • 例:「プロテクション(ゴブリン)」を持つパーマネントは、ゴブリンである宝石の手の焼却者/Gempalm Incineratorサイクリング誘発型能力の対象にならない。

(昔のルールと異なることもあり、)プロテクションとトランプルの相互作用で混乱することも多い。詳細はトランプルの項を参照。

[編集] 書式

「プロテクション([値A])、プロテクション([値B])」、英語では「Protection from [値A] and from [値B]」)とは、値Aと値Bに対するそれぞれ独立した2つのプロテクション能力を意味する。仮に値Aに対するプロテクションが失われたとしても、値Bに対するプロテクションは持ったままである。

「プロテクション(すべての[特性])/Protection from all [特性]」とは、「プロテクション([値A])」、「プロテクション([値B])」…と、その特性の取りうるすべての値に対するそれぞれ独立したプロテクション能力を意味する。仮に値Aに対するプロテクションが失われたとしても、値B、値C…に対するプロテクションは持ったままである。

  • 例えば、玉虫色の天使/Iridescent Angelに対して(何らかの効果無色になった)セファリッドの密告者の起動型能力を起動して解決した場合、玉虫色の天使は依然として、赤、に対するプロテクションは持ったままである。

「プロテクション(すべて)/Protection from everything」とは、すべてのオブジェクトに対するプロテクションを意味する。そのオブジェクトの特性は問わない。これは複数のプロテクションの省略表記というわけではない。

「プロテクション([プレイヤー])/Protection from [player]」とは、そのプレイヤーがコントロールしているすべてのオブジェクトと、そのプレイヤーがオーナーでありかつ他のプレイヤーにコントロールされていないすべてのオブジェクトに対するプロテクションを意味する。

  • 日本語版では、「プロテクション(すべての色)」のみ「すべての色に対するプロテクション」と、書式から外れていた。これを使用する3枚目のカード、強き者の優位/Favor of the Mightyでは書式どおりとなっている。
  • 中国語版の訳語は「保護」。「反黒保護(プロテクション(黒))」など、日本語としてもそのまま読める形で表現される。

[編集] 定義の拡張

最初はに対するプロテクションしか存在しなかったが、ミラージュで色以外のプロテクションも得られるように拡張され、1998年7月のオラクル更新にてArtifact Wardがプロテクション(アーティファクト)を獲得。その後、インベイジョン・ブロックにてクリーチャー・タイプに対するプロテクションが登場し、オデッセイ・ブロックではクリーチャーなどのカード・タイプに対するプロテクションが登場した。未来予知ではプレイヤーもプロテクションが得られるように拡張された。コンフラックスでは、プロテクション(すべて)を持つ大祖始/Progenitusが登場した。統率者2013では、プロテクション((戦場に出る際に)選ばれたプレイヤー)を持つ真の名の宿敵/True-Name Nemesisが登場した。

[編集] 色との関係

色の役割としては、プロテクションを持つカード、プロテクションを与えるカード共にに最も多い。インベイジョンプロテクションを持つ2マナ2/2クリーチャーのサイクルのようにサイクルとして各色に作られることもある。

色に対するプロテクションの中ではプロテクション(黒)とプロテクション(赤)が多く、次いでプロテクション(白)が多い。プロテクション(青)とプロテクション(緑)は少なく、プロテクション(無色)を扱うカードはルーンの与え手/Giver of Runesのみ。

[編集] 常磐木からの離脱と復帰

キーワード能力の中でも特に多彩な効果を併せ持っており、慣れるまではすべて覚えるのが難しい。そのため、初心者には難しすぎるとして基本セットに収録されていなかった時期がある。

  • 語呂合わせの覚え方として、MJMJでは「双円形舞台」(備/エンチャント/減/ロック/象)、英語では"DEBT"(Damage, Enchantment/Equipment, Block, Target)としている(ちなみにdebt(デット)とは借金のこと)。
    • ただし、上記は「城砦化されない」に関して含まれていないので注意。

上記のややこしさが新世界秩序にそぐわなかったためか、マジック・オリジンの発売とともに常磐木ではなくなった。ただし、同時に常磐木から外れた他のメカニズム(威嚇土地渡り)とは異なり完全な引退ではなく、落葉樹扱いとなった[1]

その後のイニストラード:真夜中の狩りの時点で、落葉樹から常磐木に戻っていることが明らかにされた[4]。ただし4年前(2017年)と比較しての変更点として記載されているため、具体的にどの時点から常磐木に復帰したのかは明確ではない。

[編集] 脚注

  1. Evergreen Eggs & Ham/常磐木な日常Making Magic 2015年6月8日 Mark Rosewater著)
  2. Stories from Dominaria, Part 2/『ドミナリア』での話 その2(Making Magic 2018年4月23日 Mark Rosewater著)
  3. Core Than Meets the Eye/目に見えるよりもっと『基本』(Making Magic 2019年6月24日 Mark Rosewater著)
  4. Color Pie 2021 Changes/メカニズム的カラー・パイ 2021年版変更点(Making Magic 2021年10月18日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

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