マナ・アーティファクト

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'''マナ・アーティファクト'''''Mana Artifact'')は[[マナ]]を生成することができる[[アーティファクト]]のこと。縮めた言い方にマナファクトがある。[[マジック]]の黎明期から様々な[[カード]]が存在する。
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'''マナ・アーティファクト'''(''Mana Artifact'')は[[マナ]]を生成することができる[[アーティファクト]]のこと。縮めた言い方にマナファクトがある。イメージは「[[ダイアモンド|宝石]]」や「[[Black Lotus|水蓮]]」など。
  
凶悪な高速[[デッキ]]の元凶となる、行き過ぎた[[マナ加速]]に繋がる理由から、[[禁止カード]]や[[制限カード]]に指定されているものも沢山ある。→[[#ヴィンテージで制限カードに指定されているマナ・アーティファクト]]
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{{#card:Sisay's Ring}}
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{{#card:Talisman of Unity}}
  
[[パワー9]]のうち実に6枚がマナ・アーティファクトであることからも、これらが孕む危険性がわかる。裏を返せば「[[土地]]は1[[ターン]]に1枚しか出せず、使えるマナも1つずつしか増えない」というマジックの大原則の重要性がわかるであろう。
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どの[[]]でも使える[[マナ加速]]や[[マナ基盤]]安定要員として、さまざまな[[デッキ]]で使われている。[[プリズン]]や[[ライジングウォーター]]など、[[土地]][[マナ拘束|拘束]]手段にひっかからないマナ発生源という面を利用する場合もある。
  
[[色マナ]]を出すものは、5色分の[[サイクル]]として作られることが多い。[[Mox]][[ダイアモンド]][[レイモスの歯/Tooth of Ramos|レイモスのパーツ]][[貝殻のカメオ/Seashell Cameo|カメオ]][[タリスマン]][[印鑑]]10種、[[雷のトーテム像/Thunder Totem|トーテム像]]など。
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一方で、行き過ぎたマナ加速が凶悪な高速デッキの元凶となり、[[禁止カード]][[制限カード]]に指定されているものも多い(→[[#ヴィンテージで制限カードに指定されているマナ・アーティファクト|後述]])。[[パワー9]]のうち実に6枚がマナ・アーティファクトであることからも、これらが孕む危険性がわかる。裏を返せば「土地は1[[ターン]]に1枚しか[[プレイ]]できない」という[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の大原則の重要性がわかるであろう。
*ただ、その中で[[]]マナ関連のもの([[Mox Emerald]]を除いて)はあまり使われない。わざわざ[[アーティファクト]]に頼らずとも、自前の[[マナ・クリーチャー]]を使えばいいからだ。
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*マジックの歴史において、[[環境]]を歪めるほどのパワーを持った[[デッキ]]の影には、常に強力なマナ・アーティファクトの存在があった。例えば[[水蓮の花びら/Lotus Petal]][[MoMa]][[ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond]][[ロング・デック]]と、それぞれマジック史上最強クラスの高速[[コンボデッキ]][[マナ加速]]の中核を担ったため、各種[[フォーマット]]で禁止・制限カードに指定された。
**緑関連でも、もう1色のマナも出せるものになら[[デッキタイプ]][[環境]]次第では可能性がある。
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最近の傾向を見るに、2~3マナのマナ・アーティファクトには1マナ分の加速しか許されないようだ(かろうじて[[名誉に磨り減った笏/Honor-Worn Shaku]]が、特定の条件下で複数のマナを出すことができる)。しかし、[[ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot]]や[[幽体の照明灯/Spectral Searchlight]]など5色のマナを軽々出すものも登場しつつあり、色マナを出すことに関しては非常に強化されている。
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[[色マナ]]を出すものは5色分の[[サイクル]]として作られることが多い([[#主なサイクル]])が、その中で[[緑マナ]]関連のものは他の物に比べ使われにくい。わざわざアーティファクトに頼らずとも、自前の[[マナ・クリーチャー]]や[[不屈の自然/Rampant Growth]]に代表される[[土地]][[サーチ]]を使えばいいからである。[[緑]]関連でも、他の色マナも出せるものなら[[デッキタイプ]]や[[環境]]次第では採用される場合もある。
  
イメージは「宝石」や「睡蓮」など。
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使い捨てではなく恒久的にマナを出せるマナ・アーティファクトは、黎明期は最初期の[[Mox]]や[[太陽の指輪/Sol Ring]]等の壊れたカードを除けば[[構築]]で耐えうる性能を持つカードは少なかった。[[基本土地]]と同じようにマナを出す[[ダイアモンド]]が2マナだが[[タップイン]]であり、[[真鍮の都/City of Brass]]とほぼ同機能の[[ファイレクシアのレンズ/Phyrexian Lens]]が3マナだったりと、マナ加速にはなるが性能は今1つであった。だが[[ミラディン]]では[[ペインランド]]と同等の性能を持つ[[タリスマン]]が作られ、[[ラヴニカ・ブロック]]では[[印鑑]]によってマナ・アーティファクトが[[多色デッキ]]のマナ基盤として頼られる時代が来た。ただ印鑑のような2マナの多色マナ・アーティファクトはマナ基盤の安定が容易すぎると考えられたのか、[[アラーラの断片]]以降は多色マナ・アーティファクトは3マナが標準となっている。
  
*[[タリスマン]][[ペインランド]][[印鑑]][[フィルターランド]]など、土地とまったく同じテキストを持つマナ・アーティファクトが登場することがある。 これらに関して言えばコストは2マナであり、最近のマナ・アーティファクトのコスト設定の1つの基準になっていると言えそう。
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*[[彩色の宝球/Chromatic Sphere]][[マナの大鉢/Mana Cylix]]など、[[マナ]]の数が増えないものは単に[[マナフィルター]]と呼ばれ、マナ・アーティファクトとは区別される。
*[[基本土地]]と同じようにマナを出す[[ダイアモンド]]が2マナで[[タップイン]]であったり、[[真鍮の都/City of Brass]]とほぼ同機能の[[ファイレクシアのレンズ/Phyrexian Lens]]が3マナだったりと、[[ミラージュ]][[インベイジョン]]当時は、土地相当であるマナ・アーティファクトのコストは現在より高かったことがうかがえる。
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**同様にして考えれば、[[Mox]][[Sol Ring]]の壊れ具合は説明するまでもないだろう。
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==主なサイクル==
**そのうち[[タップインデュアルランド]]のマナ・アーティファクト版も登場するかもしれない。
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サイクルでなく、1枚で5色全てに対応する(好きな[[色マナ]]を生み出す)ものは[[マナリス/Manalith]]を参照。
*最近の傾向としては2マナのものには無色1マナ+α、3マナのものには5色+α、もしくは1色しか出せないが他にメインの[[能力]]がある、ぐらいがベースのようだ。
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*[[Mox]]
*[[彩色の宝球/Chromatic Sphere]][[スカイクラウドの卵/Skycloud Egg]]など、[[マナ]]の数が増えないものは単に[[マナフィルター]]と呼ばれ、マナ・アーティファクトとは区別される。
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*[[魔力貯蔵器]]
===[[ヴィンテージ]]で[[制限カード]]に指定されているマナ・アーティファクト===
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*[[ダイアモンド]]
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*[[レイモスの骨]]
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*[[カメオ]]
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*[[タリスマン]]
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*[[マナマイア]]
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*[[印鑑]]
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*[[雷のトーテム像/Thunder Totem|トーテム像]]
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*[[オベリスク]]
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*[[境界石]]
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*[[魔鍵]]
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*[[導き石]]
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*[[戦旗]]
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*[[]]
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*[[ロケット]]
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*[[水晶]]
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==[[ヴィンテージ]]で[[制限カード]]に指定されているマナ・アーティファクト==
 
*[[Black Lotus]]
 
*[[Black Lotus]]
*[[金属モックス/Chrome Mox]]
 
*[[厳かなモノリス/Grim Monolith]]
 
 
*[[ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond]]
 
*[[ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond]]
 
*[[水蓮の花びら/Lotus Petal]]
 
*[[水蓮の花びら/Lotus Petal]]
*[[Mana Crypt]]
+
*[[魔力の墓所/Mana Crypt]]
 
*[[魔力の櫃/Mana Vault]]
 
*[[魔力の櫃/Mana Vault]]
*[[モックス・ダイアモンド/Mox Diamond]]
 
 
*[[Mox Emerald]]
 
*[[Mox Emerald]]
 
*[[Mox Jet]]
 
*[[Mox Jet]]
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*[[Mox Ruby]]
 
*[[Mox Ruby]]
 
*[[Mox Sapphire]]
 
*[[Mox Sapphire]]
*[[Sol Ring]]
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*[[太陽の指輪/Sol Ring]]
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==参考==
 
==参考==
 
*[[マナ加速]]
 
*[[マナ加速]]
 
*[[カードの俗称]]
 
*[[カードの俗称]]
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]

2020年4月11日 (土) 19:03時点における版

マナ・アーティファクト(Mana Artifact)はマナを生成することができるアーティファクトのこと。縮めた言い方にマナファクトがある。イメージは「宝石」や「水蓮」など。


Sisay's Ring / シッセイの指輪 (4)
アーティファクト

(T):(◇)(◇)を加える。



Talisman of Unity / 団結のタリスマン (2)
アーティファクト

(T):(◇)を加える。
(T):(緑)か(白)を加える。団結のタリスマンはあなたに1点のダメージを与える。


どのでも使えるマナ加速マナ基盤安定要員として、さまざまなデッキで使われている。プリズンライジングウォーターなど、土地拘束手段にひっかからないマナ発生源という面を利用する場合もある。

一方で、行き過ぎたマナ加速が凶悪な高速デッキの元凶となり、禁止カード制限カードに指定されているものも多い(→後述)。パワー9のうち実に6枚がマナ・アーティファクトであることからも、これらが孕む危険性がわかる。裏を返せば「土地は1ターンに1枚しかプレイできない」というマジックの大原則の重要性がわかるであろう。

色マナを出すものは5色分のサイクルとして作られることが多い(#主なサイクル)が、その中で緑マナ関連のものは他の物に比べ使われにくい。わざわざアーティファクトに頼らずとも、自前のマナ・クリーチャー不屈の自然/Rampant Growthに代表される土地サーチを使えばいいからである。関連でも、他の色マナも出せるものならデッキタイプ環境次第では採用される場合もある。

使い捨てではなく恒久的にマナを出せるマナ・アーティファクトは、黎明期は最初期のMox太陽の指輪/Sol Ring等の壊れたカードを除けば構築で耐えうる性能を持つカードは少なかった。基本土地と同じようにマナを出すダイアモンドが2マナだがタップインであり、真鍮の都/City of Brassとほぼ同機能のファイレクシアのレンズ/Phyrexian Lensが3マナだったりと、マナ加速にはなるが性能は今1つであった。だがミラディンではペインランドと同等の性能を持つタリスマンが作られ、ラヴニカ・ブロックでは印鑑によってマナ・アーティファクトが多色デッキのマナ基盤として頼られる時代が来た。ただ印鑑のような2マナの多色マナ・アーティファクトはマナ基盤の安定が容易すぎると考えられたのか、アラーラの断片以降は多色マナ・アーティファクトは3マナが標準となっている。

主なサイクル

サイクルでなく、1枚で5色全てに対応する(好きな色マナを生み出す)ものはマナリス/Manalithを参照。

ヴィンテージ制限カードに指定されているマナ・アーティファクト

参考

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