マーフォーク (デッキ)

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
(モダン)
(7人の利用者による、間の18版が非表示)
1行: 1行:
 
{{Otheruses|デッキ|クリーチャー・タイプ|マーフォーク}}
 
{{Otheruses|デッキ|クリーチャー・タイプ|マーフォーク}}
 
 
'''マーフォーク'''(''Merfolk'')は、[[マーフォーク]]を多数投入した[[部族 (俗称)|部族]][[デッキ]]の総称。  
 
'''マーフォーク'''(''Merfolk'')は、[[マーフォーク]]を多数投入した[[部族 (俗称)|部族]][[デッキ]]の総称。  
  
9行: 8行:
 
基本は、[[フィッシュ]]などと同様、[[軽い]][[クリーチャー]]を序盤に[[展開]]し、[[打ち消す|カウンター]]で[[クロック]]を維持する[[クロック・パーミッション]]の形態を取る。
 
基本は、[[フィッシュ]]などと同様、[[軽い]][[クリーチャー]]を序盤に[[展開]]し、[[打ち消す|カウンター]]で[[クロック]]を維持する[[クロック・パーミッション]]の形態を取る。
  
黎明期から存在し続けている[[デッキタイプ]]であり、クロック・パーミッションという[[アーキタイプ]]に加えて[[ロード (俗称)|ロード]]の[[アトランティスの王/Lord of Atlantis]]により[[島]][[土地渡り|渡り]]を持たせることができるため、青の[[コントロール (デッキ)|コントロール]]や[[コンボデッキ]]が活躍する[[環境]]で強い。ただし、[[対戦相手]]のデッキが青でなくても[[魔法改竄/Magical Hack]]などで[[土地渡り]]や[[土地タイプ]]を書き換えられるため、相手のデッキに左右されないという強みもある。
+
黎明期から存在し続けている[[デッキタイプ]]であり、クロック・パーミッションという[[アーキタイプ]]に加えて[[ロード (俗称)|ロード]]の[[アトランティスの王/Lord of Atlantis]]により[[島]][[土地渡り|渡り]]を持たせることができるため、青の[[コントロール (デッキ)|コントロール]]や[[コンボデッキ]]が活躍する[[環境]]で強い。ただし、[[対戦相手]]のデッキが青でなくても[[広がりゆく海/Spreading Seas]]や[[魔法改竄/Magical Hack]]などで[[土地渡り]]を機能させることができるため、相手のデッキに左右されないという強みもある。
  
 
*俗にこれを指してフィッシュと言うこともある。しかし本来別のデッキであるし、海外では元々殆ど使われていなかった。ただし広義には、フィッシュに、これや他の[[青]]の[[部族 (俗称)|部族]][[ウィニー]]を含める場合もある。
 
*俗にこれを指してフィッシュと言うこともある。しかし本来別のデッキであるし、海外では元々殆ど使われていなかった。ただし広義には、フィッシュに、これや他の[[青]]の[[部族 (俗称)|部族]][[ウィニー]]を含める場合もある。
  
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期==
+
==スタンダード==
要の[[ローウィン・ブロック]]は健在だが[[時のらせんブロック]]の退場で[[アトランティスの王/Lord of Atlantis]]を失ったことにより一時期衰退。だが、[[基本セット2010]]で新たな[[ロード (俗称)|ロード]]の[[マーフォークの君主/Merfolk Sovereign]]を獲得し復活を果たす。
+
下記の時期の[[スタンダード]]においても、活躍を見せる。
 
+
{{#card:Merfolk Sovereign}}
+
{{#card:Sygg, River Guide}}
+
 
+
動きはこれまでのものと変わらず、[[マーフォーク]]を並べ[[ロード (俗称)|ロード]]で[[全体強化]]、[[謎めいた命令/Cryptic Command]]のサポートを受けつつ殴り倒す。
+
 
+
===サンプルレシピ===
+
*備考
+
**[[ドイツ選手権09]] 優勝 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gernat09/welcome 参考])
+
**使用者:[[Sebastian Thaler]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]+[[アラーラの断片ブロック]])
+
  
{{#MagicFactory:df301991}}
+
*[[マーフォーク (デッキ)/スタンダード/イクサラン・ブロック期|イクサラン・ブロック期]]
 +
*[[マーフォーク (デッキ)/スタンダード/ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期|ローウィン=シャドウムーア・ブロック+アラーラの断片ブロック期]]
 +
*[[マーフォーク (デッキ)/スタンダード/時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期]]
 +
*マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期
 +
**[[対立オーブ]]の[[クリーチャー]]を[[マーフォーク]]に差し替えたバージョンが存在する。詳細は'''[[フィッシュ対立]]'''を参照。
 +
**[[海のハンター/Seahunter]]から連続して[[衝撃のマーフォーク/Jolting Merfolk]]を引っ張ってくる[[シナジー]]を搭載したタイプのデッキも存在した。
 +
*テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期
 +
**凶悪な[[コンボデッキ]]や有力な[[青単コントロール/スタンダード/テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期|青単コントロール]]が[[メタゲーム]]の中心にあり、それらへの対抗手段として組まれた。特に、[[青]]の超極悪コンボデッキ・[[MoMa]]を強く意識している。
 +
*[[マーフォーク (デッキ)/スタンダード/ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期|ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期]]
  
 
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築==
 
==ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築==
38行: 33行:
 
[[石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret]]で両者の[[コスト]]を軽減して加速し高速[[展開]]。[[アドバンテージ]]をとりながら[[謎めいた命令/Cryptic Command]]などでサポートしつつで一気に押し切る。
 
[[石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret]]で両者の[[コスト]]を軽減して加速し高速[[展開]]。[[アドバンテージ]]をとりながら[[謎めいた命令/Cryptic Command]]などでサポートしつつで一気に押し切る。
  
また、同[[環境]]は[[多色地形]]が優秀な為、[[多色デッキ|多色]]化し[[黒]]や[[緑]]を追加する場合も多い。
+
また、同[[環境]]は[[多色地形]]が優秀なため、[[多色デッキ|多色]]化し[[黒]]や[[緑]]を追加する場合も多い。
  
 
===サンプルレシピ===
 
===サンプルレシピ===
50行: 45行:
  
 
*[[緑]]を[[タッチ]]して[[カメレオンの巨像/Chameleon Colossus]]を追加したバージョン。[[多相]]持ちのため[[部族 (俗称)|部族]]サポートをフルに受けられるのが利点である。
 
*[[緑]]を[[タッチ]]して[[カメレオンの巨像/Chameleon Colossus]]を追加したバージョン。[[多相]]持ちのため[[部族 (俗称)|部族]]サポートをフルに受けられるのが利点である。
 
==時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期==
 
[[ローウィン・ブロック]]で[[マーフォーク]]が主要[[部族 (俗称)|部族]]に選ばれたことで復活を果たす。[[川の案内者、シグ/Sygg, River Guide]]などのために[[白青]]で組まれることが多いが、[[緑青]]のものも存在する。
 
 
{{#card:Sygg, River Guide}}
 
{{#card:Cryptic Command}}
 
 
動きは同[[環境]]の[[フェアリー (デッキ)#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|フェアリー]]に近く、[[軽い|軽量]]マーフォークによる[[ダメージ]][[クロック]]を[[引く|ドロー]]ソースの[[祖先の幻視/Ancestral Vision]]や[[打ち消す|カウンター]]の[[謎めいた命令/Cryptic Command]]でサポートする[[クロック・パーミッション]][[デッキ]]である。
 
 
序盤は[[石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret]]や[[メロウの騎兵/Merrow Reejerey]]で[[マナ加速]]。この2枚が揃うことで、1マナ、2マナ[[シングルシンボル]]のマーフォークがさながら[[フリースペル]]のように機能するため、[[展開]]によっては圧倒的な物量を揃えることができる。
 
 
最後は[[アトランティスの王/Lord of Atlantis]]や川の案内者、シグの[[全体強化]]により一気に押し切る。アトランティスの王を採用したことで[[メタゲーム]]の中心である[[ヒバリブリンク]]やフェアリーに優位に立てることも大きな利点である。
 
 
海外では[[プロツアーハリウッド08]]の少し前から[[メタゲーム]]の一角を担っており、実際にベスト8進出者を輩出し、日本でも話題になった。→[[#青白型|*1]]
 
 
また、[[イーブンタイド]]で[[対抗色]]がフィーチャーされてからは[[緑青]]のものも生み出されている。超強力な[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]やマーフォークの一種でもある[[カメレオンの巨像/Chameleon Colossus]]を投入することで打撃力を向上させ、またメタゲームの中心にあがってきた[[スライ/スタンダード/時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|スライ]]などの[[赤]]系デッキに対する耐性を向上させている。このタイプが[[グランプリコペンハーゲン08]]でベスト8入りし、話題となった。→[[#青緑型|*2]]
 
 
===青白型===
 
*備考
 
**[[プロツアーハリウッド08]] 準優勝 ([http://web.archive.org/web/20090402122452/http://mtg.takaratomy.co.jp/others/column/protour2008/hollywood/index.html 参考])
 
**使用者:[[Jan Ruess]]
 
*[[フォーマット]]
 
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン・ブロック]]+[[シャドウムーア]])
 
 
{{#MagicFactory:df310590}}
 
 
*[[石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret]]が[[ウィザード]][[呪文]]の[[コスト]]も軽減することに着目した、マーフォーク・ウィザードデッキとでも呼ぶべきチューニング。特に、[[造物の学者、ヴェンセール/Venser, Shaper Savant]]の[[メインデッキ|メイン]]投入は当時としては高い奇襲性を誇った。
 
 
===青緑型===
 
*備考
 
**[[グランプリコペンハーゲン08]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/gpcop08/welcome 参考])
 
**使用者:[[William Cavaglieri]]
 
*[[フォーマット]]
 
**[[スタンダード]]([[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]])
 
 
{{#MagicFactory:df300829}}
 
 
==マスクス・ブロック+インベイジョン・ブロック期==
 
[[対立オーブ]]の[[クリーチャー]]を[[マーフォーク]]に差し替えたバージョン([[フィッシュ対立]])が存在する。
 
 
{{#card:Opposition}}
 
{{#card:Static Orb}}
 
 
[[アトランティスの王/Lord of Atlantis]]により特に対[[ブルーオーブ]]に有利になるのが大きい。
 
 
*この時期には[[海のハンター/Seahunter]]から連続して[[衝撃のマーフォーク/Jolting Merfolk]]を引っ張ってくる[[シナジー]]を搭載したタイプのデッキも存在した。
 
 
==ウルザ・ブロック期==
 
[[ウルザ・ブロック]]のころは凶悪な[[コンボデッキ]]や有力な[[青単コントロール/スタンダード/テンペスト・ブロック+ウルザ・ブロック期|青単コントロール]]が[[メタゲーム]]の中心にあり、それらへの対抗手段として組まれた。[[ウルザズ・サーガ]]参入直後は[[青]]の超極悪コンボデッキ・[[MoMa]]への[[アンチデッキ]]として。
 
 
[[マスクス・ブロック]]参入後も[[補充]]や[[イタリックブルー]]といった青い[[デッキ]]が[[トップメタ]]であったため、同様にそれに対抗する形で戦果を挙げている。
 
 
[[日本選手権00]]では[[パララクス補充]]と[[青茶単]]の荒海を泳ぎきり、見事ベスト8(2日目時点では1位)に輝いた。
 
 
===サンプルレシピ===
 
*備考
 
**[[日本選手権00]] ベスト8(スイスラウンド1位)
 
**使用者:[[野瀬恒二]]
 
*フォーマット
 
**[[スタンダード]]([[第6版]]+[[ウルザ・ブロック]]+[[メルカディアン・マスクス]]+[[ネメシス]])
 
 
{{#MagicFactory:df310591}}
 
 
*7枚の[[ピッチスペル|ピッチ]]・[[打ち消す|カウンター]]が高速展開を強力にバックアップする。[[リシャーダの港/Rishadan Port]]による[[マナ拘束]]も定番。
 
  
 
==エクステンデッド(時のらせん期)==
 
==エクステンデッド(時のらせん期)==
139行: 70行:
 
史上最悪と謳われるコンボデッキ・[[MoMa]]が荒れ狂った[[プロツアーローマ98]]では、[[Nicolas Labarre]]がこのデッキを使用して準優勝を飾った。また、[[Alan Comer]]製作のオリジナルの[[グロウ]]デッキは[[グロウフィッシュ]]と呼ばれ、当時[[メタゲーム]]の中心にあった[[トリックス]]を意識した強烈な青[[メタる|メタ]]デッキであった。
 
史上最悪と謳われるコンボデッキ・[[MoMa]]が荒れ狂った[[プロツアーローマ98]]では、[[Nicolas Labarre]]がこのデッキを使用して準優勝を飾った。また、[[Alan Comer]]製作のオリジナルの[[グロウ]]デッキは[[グロウフィッシュ]]と呼ばれ、当時[[メタゲーム]]の中心にあった[[トリックス]]を意識した強烈な青[[メタる|メタ]]デッキであった。
  
最強の[[ピッチスペル|ピッチ]]・[[打ち消す|カウンター]]、[[Force of Will]]の存在がその背景にあることは言うまでも無い。
+
最強の[[ピッチスペル|ピッチ]]・[[打ち消す|カウンター]]、[[意志の力/Force of Will]]の存在がその背景にあることは言うまでもない。
  
 
{{#card:Force of Will}}
 
{{#card:Force of Will}}
148行: 79行:
 
**使用者:[[Nicolas Labarre]]
 
**使用者:[[Nicolas Labarre]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[エクステンデッド]]([[リバイズド]]~[[第5版]]、[[ザ・ダーク]]~[[ウルザズ・サーガ]])
+
**[[エクステンデッド]]([[リバイズド・エディション]]~[[第5版]]、[[ザ・ダーク]]~[[ウルザズ・サーガ]])
  
 
{{#MagicFactory:df310592}}
 
{{#MagicFactory:df310592}}
  
 
*[[MoMaの冬]]に現れた[[エクステンデッド]]バージョン。
 
*[[MoMaの冬]]に現れた[[エクステンデッド]]バージョン。
*史上最凶のコンボデッキ・[[MoMa]]の[[アンチデッキ]]としてこのデッキを持ち込み、[[プロツアーローマ98]]で準優勝に輝いている(決勝で引導を渡したのは[[Tommi Hovi]]の[[MoMa]]であったが)。
+
*史上最凶のコンボデッキ・[[MoMa]]の[[アンチデッキ]]としてこのデッキを持ち込み、[[プロツアーローマ98]]で準優勝に輝いている(決勝で引導を渡したのは[[Tommi Hovi]]のMoMaであったが)。
  
 
==モダン==
 
==モダン==
[[テーロス]]参入以降、[[波使い]][[海の神、タッサ]]といった[[青単信心]]で活躍しているカードを組み込むことで、トーナメント上位に食い込むようになった。
+
[[モダン]]でも、[[環境]]初期から一定の人気がある[[デッキタイプ]]となっている。
  
==エターナル==
+
{{#card:Master of the Pearl Trident}}
[[ローウィン]]参入以降、[[レガシー]]では[[マーフォーク]]の[[部族 (俗称)|部族]][[シナジー]]を生かしたクリーチャー構成も登場した。[[ヴィンテージ]]においても、わずかながらマーフォーク主体のものがあるようである。
+
{{#card:Master of Waves}}
 +
 
 +
[[呪い捕らえ/Cursecatcher]]や[[銀エラの達人/Silvergill Adept]]などの優良[[マーフォーク]]を並べ、多数の[[ロード (俗称)|ロード]]で[[全体強化]]して戦うのが基本的な動き。サポートとしては[[展開]]を加速する[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]や、[[マナ拘束]]と[[島]][[土地渡り|渡り]]の補助を兼ねる[[広がりゆく海/Spreading Seas]]がよく用いられる。
 +
 
 +
[[クリーチャー]]は[[#レガシー|レガシーのマーフォーク]]にも引けを取らないラインナップだが、[[ピッチスペル]]がないため、[[打ち消す|カウンター]]は[[メインデッキ]]には採用されないか、されても少数であることが多い。
 +
 
 +
[[基本セット2013]]からは[[真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident]]を獲得。さらに[[テーロス]]からは[[波使い/Master of Waves]]や[[海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea]]といった[[スタンダード]]の[[青単信心]]でも活躍している[[カード]]を獲得し、大きく強化された。
 +
 
 +
青単が主流だが、[[白]]をタッチしたタイプも存在する。
 +
 
 +
===青単===
 +
*備考
 +
**[[グランプリコペンハーゲン15]] 優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpcop15 参考])
 +
**使用者:[[Przemek Knocinski]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[タルキール龍紀伝]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df313600}}
 +
 
 +
*[[窒息/Choke]]などの対策として、定番の[[水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water's Edge]]や[[雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds]]に加えて、[[白マナ]]を要求するカードが1枚も入っていないにも関わらず[[ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub]]が3枚採用されている。
 +
 
 +
===タッチ白===
 +
*備考
 +
**[[グランプリコペンハーゲン15]] ベスト4 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpcop15 参考])
 +
**使用者:[[Christoffer Larsen]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[モダン]](~[[タルキール龍紀伝]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df313603}}
 +
 
 +
==レガシー==
 +
[[ローウィン]]参入以降、[[レガシー]]では[[マーフォーク]]の[[部族 (俗称)|部族]][[シナジー]]を生かしたクリーチャー構成も登場した。
  
 
{{#card:AEther Vial}}
 
{{#card:AEther Vial}}
169行: 131行:
 
[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]は青に強いだけでなく、[[行き詰まり/Standstill]]との相性も良い。また行き詰まりは[[変わり谷/Mutavault]]との相性も良好である。このように、それぞれの[[カード]]がそれぞれのカードと上手く噛み合うような構成になっている。
 
[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]は青に強いだけでなく、[[行き詰まり/Standstill]]との相性も良い。また行き詰まりは[[変わり谷/Mutavault]]との相性も良好である。このように、それぞれの[[カード]]がそれぞれのカードと上手く噛み合うような構成になっている。
  
近年追加された機能的なマーフォークが活かされているのも特長。[[呪い捕らえ/Cursecatcher]]は[[テンポ]]が重要なエターナルでは地味に良い働きをしてくれるし、[[冷淡なセルキー/Cold-Eyed Selkie]]は不安定な[[引く|ドロー]]をサポートしてくれ、[[真の名の宿敵/True-Name Nemesis]]は独特の能力で[[回避能力]]と[[除去耐性]]を備えた[[フィニッシャー]]になる。またヴィンテージでは、多数のロードによる攻撃力上昇に加え、[[呪文書の盗人/Grimoire Thief]]のようなトリッキーなマーフォークを採用して対策性を高める構成が主流である。
+
近年追加された機能的なマーフォークが活かされているのも特長。[[呪い捕らえ/Cursecatcher]]は[[テンポ]]が重要なエターナルでは地味に良い働きをしてくれるし、[[冷淡なセルキー/Cold-Eyed Selkie]]は不安定な[[引く|ドロー]]をサポートしてくれる。またヴィンテージでは、多数のロードによる攻撃力上昇に加え、[[呪文書の盗人/Grimoire Thief]]のようなトリッキーなマーフォークを採用して対策性を高める構成が主流である。
  
上記の様に質の良いマーフォークが多数存在するため、デッキを[[単色デッキ|単色]]構成とすることで、エターナルでしばしば見られる[[特殊地形]]対策を回避することができ、また逆に、こちらが[[不毛の大地/Wasteland]]や[[もみ消し/Stifle]]を用いて[[多色デッキ]]を食うことも可能となった。しかしながら、単色のままでは[[ゴブリン (デッキ)#レガシー|ゴブリン]]や[[Zoo#レガシー|Zoo]]などの[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]には歯が立たないことが多いため、他の色を[[タッチ]]することも多い。タッチする色によって以下のような特徴がある。
+
上記の様に質の良いマーフォークが多数存在するため、デッキを[[単色デッキ|単色]]構成とすることで、エターナルでしばしば見られる[[基本でない土地]]への対策を回避することができ、また逆に、こちらが[[不毛の大地/Wasteland]]や[[もみ消し/Stifle]]を用いて[[多色デッキ]]を食うことも可能となった。しかしながら、単色のままでは[[ゴブリン (デッキ)#レガシー|ゴブリン]]や[[Zoo/レガシー|Zoo]]などの[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]には歯が立たないことが多いため、他の色を[[タッチ]]することも多い。タッチする色によって以下のような特徴がある。
*[[黒]] - [[メインデッキ|メイン]]には色を足さず、[[サイドボード|サイド]]に対ゴブリンやZoo用に[[非業の死/Perish]]や[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]を採用する。[[コンボ]]対策として[[思考囲い/Thoughtseize]]を採用することもある。
+
*[[黒]] - [[メインデッキ]]には色を足さず、[[サイドボード]]に対ゴブリンやZoo用に[[非業の死/Perish]]や[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]を採用する。[[コンボ]]対策として[[思考囲い/Thoughtseize]]を採用することもある。
*[[白]] - [[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]がメインに採用され、相手側のクリーチャーを排除できるような構成を取る。またサイドに[[解呪/Disenchant]]を搭載して仕組まれた疫病などに対応する。
+
*[[白]] - [[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]がメインデッキに採用され、相手側のクリーチャーを排除できるような構成を取る。またサイドに[[解呪/Disenchant]]を搭載して仕組まれた疫病などに対応する。
*[[緑]] - [[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]をメインに採用し打点力を上げる。また、サイドには[[クローサの掌握/Krosan Grip]]が採用され、天敵である仕組まれた疫病に柔軟に対応できるような構成を取る。
+
*[[緑]] - [[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]をメインデッキに採用し打点力を上げる。また、サイドには[[クローサの掌握/Krosan Grip]]が採用され、天敵である仕組まれた疫病に柔軟に対応できるような構成を取る。
 
*[[赤]] - [[稲妻/Lightning Bolt]]や[[渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer]]を採用し、相手側のクリーチャーを排除できるような構成を取る。
 
*[[赤]] - [[稲妻/Lightning Bolt]]や[[渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer]]を採用し、相手側のクリーチャーを排除できるような構成を取る。
 +
 +
[[基本セット2013]]で新しい2マナロードである[[真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident]]、[[統率者2013]]で[[回避能力]]と[[除去耐性]]を備えた[[フィニッシャー]]になる[[真の名の宿敵/True-Name Nemesis]]を獲得し打点が向上、青単色が主流となっている。また、不毛の大地を採用しないことも多くなっている。
  
 
クロック・パーミッションであるが、小粒のマーフォークを並べるためにクリーチャーに[[スロット]]を多めに割かなければならないのが弱点である。デッキの構造やスロットの関係上、[[渦まく知識/Brainstorm]]や[[思案/Ponder]]を入れにくいため、他のクロック・パーミッションデッキと比べてドローにムラがあり、必要なカードを引けないまま押し負けることも少なくない。
 
クロック・パーミッションであるが、小粒のマーフォークを並べるためにクリーチャーに[[スロット]]を多めに割かなければならないのが弱点である。デッキの構造やスロットの関係上、[[渦まく知識/Brainstorm]]や[[思案/Ponder]]を入れにくいため、他のクロック・パーミッションデッキと比べてドローにムラがあり、必要なカードを引けないまま押し負けることも少なくない。
  
===サンプルレシピ1===
+
===青単===
 
*備考
 
*備考
 
**[[世界選手権09]] 団体戦優勝
 
**[[世界選手権09]] 団体戦優勝
188行: 152行:
 
{{#MagicFactory:df310593}}
 
{{#MagicFactory:df310593}}
  
===サンプルレシピ2===
+
===タッチ白===
 +
*備考
 +
**[[レガシー選手権10]] ベスト8 ([http://archive.wizards.com/Magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/feature/104b 参考])
 +
**使用者:[[Tim Hunt]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[レガシー]](~[[基本セット2011]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df313142}}
 +
 
 +
===タッチ黒===
 
*備考
 
*備考
 
**[[世界選手権10]] 団体戦準優勝
 
**[[世界選手権10]] 団体戦準優勝
197行: 170行:
 
{{#MagicFactory:df310594}}
 
{{#MagicFactory:df310594}}
  
*タッチ黒のタイプ
+
===基本セット2013後===
 +
*備考
 +
**[[グランプリストラスブール13]] ベスト8 ([http://archive.wizards.com/Magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpstr13/welcome#1 参考])
 +
**使用者:[[Alexey Romanchuk]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[レガシー]](~[[ギルド門侵犯]])
  
===サンプルレシピ3===
+
{{#MagicFactory:df313339}}
 +
 
 +
===統率者2013後===
 +
*備考
 +
**[[レガシー選手権15]] ベスト8 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/legacychamp15 参考])
 +
**使用者:[[George Flete]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[レガシー]](~[[マジック・オリジン]])
 +
 
 +
{{#MagicFactory:df314367}}
 +
 
 +
*真の名の宿敵を採用した青単型。
 +
*公式記事Daily Deckの解説([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/daily-deck/legacy-merfolk-2015-09-02 参考]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/dd/0015677/ 翻訳])も参照。
 +
 
 +
==ヴィンテージ==
 +
[[ヴィンテージ]]においても、わずかながらマーフォーク主体のものがあるようだ。
 +
 
 +
===サンプルレシピ===
 
*備考
 
*備考
 
**[[ヴィンテージ選手権13]] 優勝
 
**[[ヴィンテージ選手権13]] 優勝
208行: 203行:
 
{{#MagicFactory:df311350}}
 
{{#MagicFactory:df311350}}
  
*ヴィンテージ版。[[修繕/Tinker]]などへの対策になる[[波止場の用心棒/Waterfront Bouncer]]が採用されている。[[無のロッド/Null Rod]]を使うため霊気の薬瓶は非採用。
+
*[[修繕/Tinker]]などへの対策になる[[波止場の用心棒/Waterfront Bouncer]]が採用されている。[[無のロッド/Null Rod]]を使うため霊気の薬瓶は非採用。
  
 
==参考==
 
==参考==
238行: 233行:
 
[[Category:スタンダードデッキ]]
 
[[Category:スタンダードデッキ]]
 
[[Category:エクステンデッドデッキ]]
 
[[Category:エクステンデッドデッキ]]
 +
[[Category:モダンデッキ]]
 
[[Category:レガシーデッキ]]
 
[[Category:レガシーデッキ]]
 
[[Category:ヴィンテージデッキ]]
 
[[Category:ヴィンテージデッキ]]

2019年2月25日 (月) 09:22時点における版

マーフォーク(Merfolk)は、マーフォークを多数投入した部族デッキの総称。

目次

概要


Lord of Atlantis / アトランティスの王 (青)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk)

他のマーフォーク(Merfolk)は+1/+1の修整を受けるとともに島渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)

2/2


Counterspell / 対抗呪文 (青)(青)
インスタント

呪文1つを対象とし、それを打ち消す。


基本は、フィッシュなどと同様、軽いクリーチャーを序盤に展開し、カウンタークロックを維持するクロック・パーミッションの形態を取る。

黎明期から存在し続けているデッキタイプであり、クロック・パーミッションというアーキタイプに加えてロードアトランティスの王/Lord of Atlantisにより渡りを持たせることができるため、青のコントロールコンボデッキが活躍する環境で強い。ただし、対戦相手のデッキが青でなくても広がりゆく海/Spreading Seas魔法改竄/Magical Hackなどで土地渡りを機能させることができるため、相手のデッキに左右されないという強みもある。

  • 俗にこれを指してフィッシュと言うこともある。しかし本来別のデッキであるし、海外では元々殆ど使われていなかった。ただし広義には、フィッシュに、これや他の部族ウィニーを含める場合もある。

スタンダード

下記の時期のスタンダードにおいても、活躍を見せる。

ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築

ローウィン=シャドウムーア・ブロック構築では、マーフォークウィザードの折衷デッキとして組まれることが多い。


Stonybrook Banneret / 石ころ川の旗騎士 (1)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)

島渡り(このクリーチャーは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
あなたが唱えるマーフォーク(Merfolk)呪文とウィザード(Wizard)呪文は、それを唱えるためのコストが(1)少なくなる。

1/1


Cryptic Command / 謎めいた命令 (1)(青)(青)(青)
インスタント

以下から2つを選ぶ。
・呪文1つを対象とし、それを打ち消す。
・パーマネント1つを対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
・あなたの対戦相手がコントロールするすべてのクリーチャーをタップする。
・カードを1枚引く。


石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneretで両者のコストを軽減して加速し高速展開アドバンテージをとりながら謎めいた命令/Cryptic Commandなどでサポートしつつで一気に押し切る。

また、同環境多色地形が優秀なため、多色化しを追加する場合も多い。

サンプルレシピ

UWG Merfolk [1]
土地 (24)
4 溢れかえる果樹園/Flooded Grove
2 変わり谷/Mutavault
3 反射池/Reflecting Pool
4 人里離れた谷間/Secluded Glen
4 鮮烈な小川/Vivid Creek
3 鮮烈な林/Vivid Grove
4 ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub
クリーチャー (19)
4 カメレオンの巨像/Chameleon Colossus
2 妖精の女王、ウーナ/Oona, Queen of the Fae
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
3 誘惑蒔き/Sower of Temptation
4 石ころ川の旗騎士/Stonybrook Banneret
2 川の案内者、シグ/Sygg, River Guide
呪文 (17)
1 外身の交換/Crib Swap
4 謎めいた命令/Cryptic Command
3 炎渦竜巻/Firespout
3 ジェイス・ベレレン/Jace Beleren
4 名も無き転置/Nameless Inversion
2 賢人の消火/Sage's Dousing
サイドボード (15)
3 雲打ち/Cloudthresher
2 外身の交換/Crib Swap
2 神聖なる埋葬/Hallowed Burial
2 くぐつ師の徒党/Puppeteer Clique
3 至福の休息/Recumbent Bliss
3 薄れ馬/Wispmare


エクステンデッド(時のらせん期)

時のらせん期のエクステンデッドにも同様のデッキは存在している。


Silvergill Adept / 銀エラの達人 (1)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)

この呪文を唱えるための追加コストとして、あなたの手札からマーフォーク(Merfolk)・カードを1枚公開するか、(3)を支払う。
銀エラの達人が戦場に出たとき、カードを1枚引く。

2/1


Spreading Seas / 広がりゆく海 (1)(青)
エンチャント — オーラ(Aura)

エンチャント(土地)
広がりゆく海が戦場に出たとき、カードを1枚引く。
エンチャントされている土地は島(Island)である。


マーフォークを並べてロード全体強化カウンターでバックアップ、という基本方針は変わっていない。

この時期のものには広がりゆく海/Spreading Seasが採用されており、アトランティスの王/Lord of Atlantisによる渡り能力を強化すると共に以外の多色デッキに対してマナ拘束手段としても機能するようになっている。

サンプルレシピ

Merfolk [2]
土地 (24)
1 アダーカー荒原/Adarkar Wastes
1 天界の列柱/Celestial Colonnade
4 氷河の城砦/Glacial Fortress
8 島/Island
4 変わり谷/Mutavault
2 秘教の門/Mystic Gate
4 ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub
クリーチャー (25)
3 珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander
4 呪い捕らえ/Cursecatcher
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 翻弄する魔道士/Meddling Mage
2 マーフォークの君主/Merfolk Sovereign
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
呪文 (11)
4 謎めいた命令/Cryptic Command
4 マナ漏出/Mana Leak
3 広がりゆく海/Spreading Seas
サイドボード (15)
3 ブレンタンの炉の世話人/Burrenton Forge-Tender
1 エレンドラ谷の大魔導師/Glen Elendra Archmage
2 流刑への道/Path to Exile
3 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
2 目覚ましヒバリ/Reveillark
2 法の定め/Rule of Law
1 誘惑蒔き/Sower of Temptation
1 広がりゆく海/Spreading Seas


エクステンデッド(デュアルランド期)

古いエクステンデッドでも時折組まれるデッキタイプであった。特に、環境を席巻したコンボデッキへのアンチデッキとしての色彩が強い。

史上最悪と謳われるコンボデッキ・MoMaが荒れ狂ったプロツアーローマ98では、Nicolas Labarreがこのデッキを使用して準優勝を飾った。また、Alan Comer製作のオリジナルのグロウデッキはグロウフィッシュと呼ばれ、当時メタゲームの中心にあったトリックスを意識した強烈な青メタデッキであった。

最強のピッチカウンター意志の力/Force of Willの存在がその背景にあることは言うまでもない。


Force of Will / 意志の力 (3)(青)(青)
インスタント

あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。


サンプルレシピ

ex [3]
土地 (22)
18 島/Island
4 不毛の大地/Wasteland
クリーチャー (23)
4 マンタ・ライダーズ/Manta Riders
4 マーフォークの交易商人/Merfolk Traders
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 大クラゲ/Man-o'-War
4 スークアタの火渡り/Suq'Ata Firewalker
3 竜巻のジン/Waterspout Djinn
呪文 (15)
2 魔力の乱れ/Force Spike
4 対抗呪文/Counterspell
4 意志の力/Force of Will
2 好奇心/Curiosity
3 ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk
サイドボード (15)
2 ボトルのノーム/Bottle Gnomes
2 魔力の乱れ/Force Spike
4 水流破/Hydroblast
2 撹乱/Disrupt
2 ファイレクシアの炉/Phyrexian Furnace
1 ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk
2 鋸刃の矢/Serrated Arrows


モダン

モダンでも、環境初期から一定の人気があるデッキタイプとなっている。


Master of the Pearl Trident / 真珠三叉矛の達人 (青)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk)

あなたがコントロールする他のマーフォーク(Merfolk)・クリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに島渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)

2/2


Master of Waves / 波使い (3)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) ウィザード(Wizard)

プロテクション(赤)
あなたがコントロールするエレメンタル(Elemental)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
波使いが戦場に出たとき、あなたの青への信心に等しい数の青の1/0のエレメンタル・クリーチャー・トークンを生成する。(あなたの青への信心は、あなたがコントロールするパーマネントのマナ・コストに含まれる(青)の数に等しい。)

2/1

呪い捕らえ/Cursecatcher銀エラの達人/Silvergill Adeptなどの優良マーフォークを並べ、多数のロード全体強化して戦うのが基本的な動き。サポートとしては展開を加速する霊気の薬瓶/AEther Vialや、マナ拘束渡りの補助を兼ねる広がりゆく海/Spreading Seasがよく用いられる。

クリーチャーレガシーのマーフォークにも引けを取らないラインナップだが、ピッチスペルがないため、カウンターメインデッキには採用されないか、されても少数であることが多い。

基本セット2013からは真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Tridentを獲得。さらにテーロスからは波使い/Master of Waves海の神、タッサ/Thassa, God of the Seaといったスタンダード青単信心でも活躍しているカードを獲得し、大きく強化された。

青単が主流だが、をタッチしたタイプも存在する。

青単

Merfolk [4]
土地 (20)
10 島/Island
3 ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub
1 水辺の学舎、水面院/Minamo, School at Water's Edge
1 雲の宮殿、朧宮/Oboro, Palace in the Clouds
1 魂の洞窟/Cavern of Souls
4 変わり谷/Mutavault
クリーチャー (25)
3 波使い/Master of Waves
3 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
3 潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage
4 真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
4 呪い捕らえ/Cursecatcher
呪文 (15)
2 蒸気の絡みつき/Vapor Snag
3 四肢切断/Dismember
2 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 広がりゆく海/Spreading Seas
サイドボード (15)
1 波使い/Master of Waves
1 潮縛りの魔道士/Tidebinder Mage
2 冬眠/Hibernation
1 払拭/Dispel
1 大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner
2 差し戻し/Remand
3 呪文貫き/Spell Pierce
4 地盤の際/Tectonic Edge


タッチ白

Uw Merfolk(Modern) [5]
土地 (22)
4 幽霊街/Ghost Quarter
4 変わり谷/Mutavault
2 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
4 ワンダーワインの分岐点/Wanderwine Hub
4 金属海の沿岸/Seachrome Coast
1 神聖なる泉/Hallowed Fountain
3 島/Island
クリーチャー (24)
2 呪文滑り/Spellskite
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
4 コーシのペテン師/Cosi's Trickster
4 真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident
2 波使い/Master of Waves
呪文 (14)
4 流刑への道/Path to Exile
2 統一された意思/Unified Will
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 広がりゆく海/Spreading Seas
サイドボード (15)
2 呪文滑り/Spellskite
4 石のような静寂/Stony Silence
1 冬眠/Hibernation
2 安らかなる眠り/Rest in Peace
2 戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage
4 白鳥の歌/Swan Song


レガシー

ローウィン参入以降、レガシーではマーフォーク部族シナジーを生かしたクリーチャー構成も登場した。


AEther Vial / 霊気の薬瓶 (1)
アーティファクト

あなたのアップキープの開始時に、あなたは霊気の薬瓶の上に蓄積(charge)カウンターを1個置いてもよい。
(T):あなたの手札にある、マナ総量が霊気の薬瓶の上に置かれている蓄積カウンターの数に等しいクリーチャー・カード1枚を戦場に出してもよい。



Merrow Reejerey / メロウの騎兵 (2)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk) 兵士(Soldier)

あなたがコントロールする他のマーフォーク(Merfolk)・クリーチャーは+1/+1の修整を受ける。
あなたがマーフォーク呪文を唱えるたび、パーマネント1つを対象とする。あなたはそれをタップまたはアンタップしてもよい。

2/2


Lord of Atlantis / アトランティスの王 (青)(青)
クリーチャー — マーフォーク(Merfolk)

他のマーフォーク(Merfolk)は+1/+1の修整を受けるとともに島渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが島(Island)をコントロールしているかぎりブロックされない。)

2/2

エターナル環境デッキが多い関係から、アトランティスの王/Lord of Atlantisによる渡りの実用性が高いことが大きな強み。特にローウィン以降は、ロードや優秀な小型クリーチャーの種類にも恵まれており、従来のクロック・パーミッションが持つ「攻めが細い」という弱点を大きく覆したことから、存在感が高まっている。

霊気の薬瓶/AEther Vialは青に強いだけでなく、行き詰まり/Standstillとの相性も良い。また行き詰まりは変わり谷/Mutavaultとの相性も良好である。このように、それぞれのカードがそれぞれのカードと上手く噛み合うような構成になっている。

近年追加された機能的なマーフォークが活かされているのも特長。呪い捕らえ/Cursecatcherテンポが重要なエターナルでは地味に良い働きをしてくれるし、冷淡なセルキー/Cold-Eyed Selkieは不安定なドローをサポートしてくれる。またヴィンテージでは、多数のロードによる攻撃力上昇に加え、呪文書の盗人/Grimoire Thiefのようなトリッキーなマーフォークを採用して対策性を高める構成が主流である。

上記の様に質の良いマーフォークが多数存在するため、デッキを単色構成とすることで、エターナルでしばしば見られる基本でない土地への対策を回避することができ、また逆に、こちらが不毛の大地/Wastelandもみ消し/Stifleを用いて多色デッキを食うことも可能となった。しかしながら、単色のままではゴブリンZooなどのビートダウンには歯が立たないことが多いため、他の色をタッチすることも多い。タッチする色によって以下のような特徴がある。

基本セット2013で新しい2マナロードである真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident統率者2013回避能力除去耐性を備えたフィニッシャーになる真の名の宿敵/True-Name Nemesisを獲得し打点が向上、青単色が主流となっている。また、不毛の大地を採用しないことも多くなっている。

クロック・パーミッションであるが、小粒のマーフォークを並べるためにクリーチャーにスロットを多めに割かなければならないのが弱点である。デッキの構造やスロットの関係上、渦まく知識/Brainstorm思案/Ponderを入れにくいため、他のクロック・パーミッションデッキと比べてドローにムラがあり、必要なカードを引けないまま押し負けることも少なくない。

青単

LEG [6]
土地 (20)
12 島/Island
4 変わり谷/Mutavault
4 不毛の大地/Wasteland
クリーチャー (19)
4 呪い捕らえ/Cursecatcher
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
3 航跡の打破者/Wake Thrasher
呪文 (21)
3 目くらまし/Daze
4 意志の力/Force of Will
2 呪文嵌め/Spell Snare
2 もみ消し/Stifle
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 行き詰まり/Standstill
2 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
サイドボード (15)
4 水流破/Hydroblast
2 大いなる玻璃紡ぎ、綺羅/Kira, Great Glass-Spinner
2 マーフォークの君主/Merfolk Sovereign
2 精神壊しの罠/Mindbreak Trap
2 誘惑蒔き/Sower of Temptation
2 不忠の糸/Threads of Disloyalty
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte


タッチ白

Uw Merfolk(Legacy) [7]
土地 (21)
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
3 島/Island
4 変わり谷/Mutavault
2 沸騰する小湖/Scalding Tarn
4 Tundra
4 不毛の大地/Wasteland
クリーチャー (18)
2 珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
2 石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic
2 川の案内者、シグ/Sygg, River Guide
呪文 (21)
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 目くらまし/Daze
4 意志の力/Force of Will
4 行き詰まり/Standstill
1 火と氷の剣/Sword of Fire and Ice
3 剣を鍬に/Swords to Plowshares
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
サイドボード (15)
3 翻弄する魔道士/Meddling Mage
1 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
3 呪文貫き/Spell Pierce
3 水没/Submerge
1 剣を鍬に/Swords to Plowshares
2 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt
2 拭い捨て/Wipe Away


タッチ黒

+b [8]
土地 (21)
4 溢れかえる岸辺/Flooded Strand
2 島/Island
1 霧深い雨林/Misty Rainforest
4 変わり谷/Mutavault
2 汚染された三角州/Polluted Delta
4 Underground Sea
4 不毛の大地/Wasteland
クリーチャー (20)
4 珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander
4 呪い捕らえ/Cursecatcher
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
呪文 (19)
4 目くらまし/Daze
4 意志の力/Force of Will
3 呪文貫き/Spell Pierce
1 呪文嵌め/Spell Snare
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
3 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
サイドボード (15)
4 仕組まれた疫病/Engineered Plague
4 非業の死/Perish
2 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1 呪文嵌め/Spell Snare
4 思考囲い/Thoughtseize


基本セット2013後

Merfolk(Legacy) [9]
土地 (20)
12 島/Island
4 変わり谷/Mutavault
4 不毛の大地/Wasteland
クリーチャー (23)
2 珊瑚兜の司令官/Coralhelm Commander
4 呪い捕らえ/Cursecatcher
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident
4 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
1 幻影の像/Phantasmal Image
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
呪文 (18)
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
4 目くらまし/Daze
2 四肢切断/Dismember
3 意志の力/Force of Will
2 呪文貫き/Spell Pierce
3 行き詰まり/Standstill
サイドボード (15)
1 呪われたトーテム像/Cursed Totem
2 方向転換/Divert
1 残響する真実/Echoing Truth
1 意志の力/Force of Will
2 真髄の針/Pithing Needle
2 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
1 呪文貫き/Spell Pierce
2 水没/Submerge
1 外科的摘出/Surgical Extraction
2 梅澤の十手/Umezawa's Jitte


統率者2013後

Merfolk(Legacy) [10]
土地 (21)
1 不毛の大地/Wasteland
4 魂の洞窟/Cavern of Souls
4 変わり谷/Mutavault
12 島/Island
クリーチャー (26)
4 呪い捕らえ/Cursecatcher
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
4 真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident
4 真の名の宿敵/True-Name Nemesis
3 幻影の像/Phantasmal Image
2 潮流の先駆け/Harbinger of the Tides
1 ヴェンディリオン三人衆/Vendilion Clique
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
呪文 (13)
4 意志の力/Force of Will
4 虚空の杯/Chalice of the Void
4 霊気の薬瓶/AEther Vial
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
サイドボード (15)
1 梅澤の十手/Umezawa's Jitte
1 不毛の大地/Wasteland
1 大祖始の遺産/Relic of Progenitus
2 真髄の針/Pithing Needle
2 不忠の糸/Threads of Disloyalty
2 基本に帰れ/Back to Basics
2 秘儀の研究室/Arcane Laboratory
1 エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria
1 金粉のドレイク/Gilded Drake
1 万力鎖/Manriki-Gusari
1 誤った指図/Misdirection


  • 真の名の宿敵を採用した青単型。
  • 公式記事Daily Deckの解説(参考/翻訳)も参照。

ヴィンテージ

ヴィンテージにおいても、わずかながらマーフォーク主体のものがあるようだ。

サンプルレシピ

Reel Fish [11]
土地 (18)
4 魂の洞窟/Cavern of Souls
9 島/Island
1 露天鉱床/Strip Mine
4 不毛の大地/Wasteland
クリーチャー (24)
4 呪い捕らえ/Cursecatcher
4 アトランティスの王/Lord of Atlantis
4 真珠三叉矛の達人/Master of the Pearl Trident
3 メロウの騎兵/Merrow Reejerey
3 幻影の像/Phantasmal Image
4 銀エラの達人/Silvergill Adept
1 真の名の宿敵/True-Name Nemesis
1 波止場の用心棒/Waterfront Bouncer
呪文 (18)
1 Ancestral Recall
1 ブラック・ロータス/Black Lotus
2 目くらまし/Daze
1 狼狽の嵐/Flusterstorm
4 意志の力/Force of Will
3 精神的つまづき/Mental Misstep
1 Mox Sapphire
3 無のロッド/Null Rod
1 鋼の妨害/Steel Sabotage
1 Time Walk
サイドボード (15)
3 四肢切断/Dismember
1 幽霊街/Ghost Quarter
4 墓掘りの檻/Grafdigger's Cage
1 ハーキルの召還術/Hurkyl's Recall
1 真髄の針/Pithing Needle
3 鋼の妨害/Steel Sabotage
2 トーモッドの墓所/Tormod's Crypt


参考

QR Code.gif