「リアニメイト」を編集中

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{{ノート参照}}
 
'''リアニメイト'''(''Reanimater'' / ''Reanimation'')は、[[墓地]]から[[クリーチャー]](まれに、他の[[パーマネント]])を直接[[戦場に出す]]こと。または、そのような[[呪文]]や[[能力]]、[[デッキ]]の総称。'''アニメイト'''、'''リアニ'''、'''リアニメイター'''とも呼ばれる。語源は英語の「Re(再び)」「Animate(魂を吹き込む)」から。[[再活性/Reanimate]]というそのまんまなカードもある。
 
'''リアニメイト'''(''Reanimater'' / ''Reanimation'')は、[[墓地]]から[[クリーチャー]](まれに、他の[[パーマネント]])を直接[[戦場に出す]]こと。または、そのような[[呪文]]や[[能力]]、[[デッキ]]の総称。'''アニメイト'''、'''リアニ'''、'''リアニメイター'''とも呼ばれる。語源は英語の「Re(再び)」「Animate(魂を吹き込む)」から。[[再活性/Reanimate]]というそのまんまなカードもある。
  
 
{{#card:Reanimate}}
 
{{#card:Reanimate}}
  
*なお、この直接戦場に出すことを俗に'''釣る'''、戦場に出す効果の発生源を'''釣り竿'''などともいう。
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*なお、この直接戦場に出すことを'''釣る'''、戦場に出す効果の発生源を'''釣り竿'''という。
 
*[[修繕/Tinker]]などで[[ライブラリー]]から、[[エルフの笛吹き/Elvish Piper]]などで[[手札]]から戦場に出す場合には用いない。
 
*[[修繕/Tinker]]などで[[ライブラリー]]から、[[エルフの笛吹き/Elvish Piper]]などで[[手札]]から戦場に出す場合には用いない。
  
 
==概要==
 
==概要==
リアニメイトの魅力は、[[フィニッシャー]]クラスのパーマネントの[[マナ・コスト]]と[[色]]を完全に無視しながら比較的早い段階で[[戦場に出す|戦場に出せる]]ことにある。普通「出れば強いけど[[重い|重く]]て使えない」と見向きもされないクリーチャーやエンチャントを存分にこき使えるというわけである。
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リアニメイトの魅力は、[[クリーチャー]][[マナ・コスト]]と[[色]]を完全に無視しながら比較的早い段階で[[戦場に出す|戦場に出せる]]ことにある。普通「出れば強いけど[[重い|重く]]て使えない」と見向きもされないクリーチャーを使えるというわけである。
  
古えの[[動く死体/Animate Dead]]しか無かった頃から存在する[[デッキタイプ]]だが、実戦的な[[デッキ]]へと仕上がっていったのは、[[ウェザーライト]]にて[[生き埋め/Buried Alive]]が出てきてから。弱点の多いデッキだが、早い[[ターン]]から超大型の[[ファッティ]]で殴ったり、[[システムクリーチャー]]で[[戦場]]を支配できる快感に取り憑かれたプレイヤーは少なくなく、その後も定期的に実戦的な釣り竿が収録されたこともあって、現在ではメジャーなデッキタイプの一つとして認識されている。
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古えの[[動く死体/Animate Dead]]しか無かった頃から存在する[[デッキタイプ]]だが、実戦的な[[デッキ]]へと仕上がっていったのは、[[ウェザーライト]]にて[[生き埋め/Buried Alive]]が出てきてから。弱点の多いデッキだが、早い[[ターン]]から大型クリーチャーで殴れる快感に取り憑かれた者は多い。
  
[[デッキカラー]]は時代によって様々だが、クリーチャーリアニメイトの軸となる釣り竿を最も擁しているのは[[]]であるため、クリーチャー以外のパーマネントを釣るのでないのならば大抵は黒系デッキとなる。
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(色が合わないなどで)[[手札]]から[[唱える]]ことが不可能なクリーチャーが使われることも多いので、[[バウンス]]に非常に弱い。逆に[[墓地]]に落ちてもリアニメイト手段が残っていれば何度でも戦場に出すことができるので、[[打ち消す|カウンター]]や[[除去]]には若干耐性がある。
  
==特徴==
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===リアニメイト防止===
ベーシックなタイプのリアニメイトは、軸となる機構が釣り竿、[[フィニッシャー]]級のクリーチャー(あるいはパーマネント)、墓地[[肥やす|肥やし]]手段(最初期は[[ディスカード・フェイズ]]を逆利用することすらあった)の3つのみで成立し、大がかりな手順は必要としない一方、「決まれば勝ち」という一撃必殺の破壊力を持ち得ないことも環境次第では起こりうる。そのため[[コンボデッキ]]として先鋭化するか、他のデッキタイプ([[ビートダウンデッキ|ビートダウン]]や[[コントロールデッキ|コントロール]])の要素を併せ持たせ、勝利手段を複数付与するのがデッキビルド上での定石となっている。
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一部の強力なカードは、リアニメイトによって容易に戦場に出すことを防ぐために、墓地に[[カード]]を残さないようにする[[能力]]を備えている場合がある。そのような能力を、俗に'''リアニメイト防止策'''(''anti-reanimation clause'')と呼ぶ。
 
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また、クリーチャーの高性能化や[[共鳴者]]・自己[[切削]]能力系カード等強力な墓地肥やし手段が増加したことをデザイン的に踏まえてか[[テンペスト・ブロック]]時代は2マナ~3マナ程度であった釣り竿も、2005年下半期頃以降は4~5マナ以上を支払わなければ無条件でのリアニメイトは困難なように調整を受けており、[[スタンダード]]では速攻系[[地雷]]コンボデッキとしてはもはや成り立ちえず、そういった点でもやはり他のデッキタイプの要素を持つことは重要となっている。
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プレイング的に一気に大型クリーチャーや大量のクリーチャーを展開するという性質から、どの時代でもシェアを大きく占める[[ビートダウンデッキ]]に対しては(序盤に決まった時は言うまでもないが)後半からの逆転も容易であり優位に立ちやすい。釣り上げるクリーチャーは色を問わないため選択肢は幅広く、[[ボードコントロール]]に長けたクリーチャー、[[除去]]に強いクリーチャーなど、[[サイドボード|サイドボーディング]]によるメンバーチェンジを含めて[[メタゲーム]]に応じたクリーチャーを投入することによりデッキの流行性に的確に対応できる点もリアニメイトの魅力の一つと言えよう。
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ベーシックなタイプのリアニメイトとはまた別に、自身をリアニメイトする[[能力]]を持ったクリーチャーを利用するタイプのリアニメイトデッキも存在する。タイプとしてビートダウンデッキ寄りとなるかコントロールデッキ寄りとなるかはそのリアニメイトクリーチャーの性質によるところが大きいが、いずれにしても、釣り竿が必要ない代わりに元々クリーチャーが墓地から自力で這い上がってくる能力を持っている必要があることから、デッキの特性はやや変わった方向へと寄りがちとなる。
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他方、対策を考えた場合、釣り竿自体を封じれば相当リスクを減らせるため、[[打ち消す|カウンター]]には弱い傾向にある。また、少数のクリーチャーを釣る場合、[[色]]や[[コスト]]がネックとなって[[手札]]から[[唱える]]ことが難しいクリーチャーが使われることも多いので、釣り上げたクリーチャーを[[バウンス]]されると相当堪える。[[呪禁]]や[[速攻]]持ちのようなバウンスに強いクリーチャーを使ったり、あるいはカウンター・バウンスともに[[青]]が主体なことを逆手に取ったりするなど、対策を用意しておきたい。
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青いカード以上にリアニメイトデッキにおいて危険な障害となるのは[[墓地対策]]である。リアニメイトの定義が「墓地のカードを再利用する」ものである以上、当然困ったことになってしまう。墓地対策として、[[軽い|軽量]]のアーティファクトはコンスタントに収録されており、[[サイドボード]]後に投入されうることは常に覚悟して置かなければならない。「墓地対策への対策」はカウンターや「墓地対策への対策」に特化した一部のカードに頼るほかないため、リアニメイト以外の勝利手段をしっかりと確保しておくことは大事である。
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==リアニメイト防止==
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一部の強力なカードは、リアニメイトによって容易に戦場に出すことを防ぐために、墓地に[[カード]]を残さないようにする[[能力]]を備えている場合がある。そのような能力を、俗に'''リアニメイト防止策'''(''anti-reanimation clause'')と呼ぶ。(ここでいう「リアニメイト防止策」とは「プレイヤーによるリアニメイト対策」という意味ではなく、「[[開発部]]によるシステム的・設計的な防止策」という意味である)
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リアニメイト防止策は、主に以下の2パターンがある。
 
リアニメイト防止策は、主に以下の2パターンがある。
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:*[[虚空の力線/Leyline of the Void]]などの「墓地に置かれる場合、代わりに[[追放]]する」の置換効果の影響下でこの能力を持つカードが戦場や[[スタック]]から墓地に置かれる場合、そのカードの[[コントローラー]]がライブラリーに戻すか追放するかを選択することができる。戦場・スタック以外から墓地に置かれる場合は[[オーナー]]が選ぶ。[[置換効果]]の項目を参照。
 
:*[[虚空の力線/Leyline of the Void]]などの「墓地に置かれる場合、代わりに[[追放]]する」の置換効果の影響下でこの能力を持つカードが戦場や[[スタック]]から墓地に置かれる場合、そのカードの[[コントローラー]]がライブラリーに戻すか追放するかを選択することができる。戦場・スタック以外から墓地に置かれる場合は[[オーナー]]が選ぶ。[[置換効果]]の項目を参照。
 
:;これを持つカード
 
:;これを持つカード
::[[レガシーの兵器/Legacy Weapon]]、[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]、[[大祖始/Progenitus]]、[[荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus]]、[[運命のきずな/Nexus of Fate]]
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::[[レガシーの兵器/Legacy Weapon]]、[[ダークスティールの巨像/Darksteel Colossus]]、[[大祖始/Progenitus]]、[[荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus]]
 
::*[[セラのアバター/Serra Avatar]]も一時期はこちらの能力を持っていた。
 
::*[[セラのアバター/Serra Avatar]]も一時期はこちらの能力を持っていた。
  
 
どの領域からもライブラリーに戻る性質から、リアニメイト防止策を持つカードは[[ライブラリーアウト]]防止として用いられる場合もある([[キメラ]]、対[[ライブラリー破壊]]など)。また、ライブラリーから直接出すタイプのデッキ([[バントアグロ#レガシー|Pro Bant]]など)にとってはメリットにもなり得る。
 
どの領域からもライブラリーに戻る性質から、リアニメイト防止策を持つカードは[[ライブラリーアウト]]防止として用いられる場合もある([[キメラ]]、対[[ライブラリー破壊]]など)。また、ライブラリーから直接出すタイプのデッキ([[バントアグロ#レガシー|Pro Bant]]など)にとってはメリットにもなり得る。
 
なお、この2つに入らない例として、リアニメイトが[[敗北条件]]となっている[[触れられざる者フェイジ/Phage the Untouchable]]や[[反転カード]]であるためフィニッシャー側で釣ることが出来ない[[新参の武士/Bushi Tenderfoot|冷酷なる者、謙造/Kenzo the Hardhearted]]等が存在する。
 
  
 
==主なデッキ==
 
==主なデッキ==
 
このジャンルの主なデッキには以下のタイプが存在する。
 
このジャンルの主なデッキには以下のタイプが存在する。
  
*'''通常の[[ファッティ]]を呼ぶタイプ''' : [[ゴジラ]]、[[ベンツォ]]など
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*'''通常の[[ファッティ]]を呼ぶタイプ''' : [[ゴジラ]]、[[ニコル・シュート]]、[[ベンツォ]]など
*'''大量のクリーチャーを一気に呼び出すタイプ''' : [[リビングデス]]、[[波動機リアニメイト]]、[[ゴブリン召集]]など
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*'''大量のクリーチャーを一気に呼び出すタイプ''' : [[波動機リアニメイト]]、[[ゴブリン召集]]など
*'''[[コントロールデッキ]]''' : [[ターボジョークル]]、[[Animate Mix]]、[[ナチュラルデス]]、[[ナイトメア・サバイバル]]、[[太陽拳]]など
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*'''[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]''' : [[Animate Mix]]、[[ナチュラルデス]]、[[ナイトメア・サバイバル]]、[[太陽拳]]など
*'''瞬殺コンボタイプ''' : [[クラーケンバーン]]、[[ニコル・シュート]]、[[アングリーハーミット2]]、[[セファリッド・ブレックファースト]]、[[ワールドゴージャー]]など
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*'''瞬殺コンボタイプ''' : [[アングリーハーミット2]]、[[セファリッド・ブレックファースト]]、[[ワールドゴージャー]]など
*'''クリーチャーではなく、[[エンチャント]]や[[アーティファクト]]をリアニメイトするタイプ''' : [[補充]]、[[スタックス]]、[[エスパー・スタックス]] 
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*'''クリーチャーではなく、[[エンチャント]]や[[アーティファクト]]をリアニメイトするタイプ''' : [[補充]]、[[スタックス]] 
*'''[[ビートダウンデッキ|ビートダウン]]''' : [[ベリード・アライブ]]、[[フリゴリッド]]、[[ドレッジ]]
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*'''[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]''' : [[ベリード・アライブ]]、[[フリゴリッド]]
  
 
詳細は各項目を参照のこと。
 
詳細は各項目を参照のこと。
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==スタンダード==
 
==スタンダード==
 
下記の時期の[[スタンダード]]においても、活躍を見せる。
 
下記の時期の[[スタンダード]]においても、活躍を見せる。
 
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*[[リアニメイト/スタンダード/イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期]]
*[[リアニメイト/スタンダード/イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期|イニストラード:真夜中の狩り〜サンダー・ジャンクションの無法者期]]
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*[[リアニメイト/スタンダード/イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期|イニストラード:真夜中の狩り〜機械兵団の進軍:決戦の後に期]]
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*[[戦慄衆の指揮|イクサラン・ブロック~基本セット2020期]]
+
*[[リアニメイト/スタンダード/テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期|テーロス・ブロック+タルキール覇王譚ブロック期]]
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*[[リアニメイト/スタンダード/イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期|イニストラード・ブロック+ラヴニカへの回帰ブロック期]]
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*[[リアニメイト/スタンダード/ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期]]
 
*[[リアニメイト/スタンダード/ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期|ミラディンの傷跡ブロック+イニストラード・ブロック期]]
 
*[[リアニメイト/スタンダード/アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期]]
 
*[[リアニメイト/スタンダード/アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期]]
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==ブロック構築==
 
==ブロック構築==
 
下記の時期の[[ブロック構築]]においても、活躍を見せる。
 
下記の時期の[[ブロック構築]]においても、活躍を見せる。
 
*[[リアニメイト/ブロック構築/テーロス|テーロス・ブロック構築]]
 
 
*[[リアニメイト/ブロック構築/イニストラード|イニストラード・ブロック構築]]
 
*[[リアニメイト/ブロック構築/イニストラード|イニストラード・ブロック構築]]
 
*[[リアニメイト/ブロック構築/オンスロート‎|オンスロート・ブロック構築]]
 
*[[リアニメイト/ブロック構築/オンスロート‎|オンスロート・ブロック構築]]
 
*[[リアニメイト/ブロック構築/テンペスト|テンペスト・ブロック構築]]
 
*[[リアニメイト/ブロック構築/テンペスト|テンペスト・ブロック構築]]
  
==エクステンデッド==
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==エクステンデッド(時のらせん期)==
下記の時期の[[エクステンデッド]]においても、活躍を見せる。
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[[ローテーション]]後も、[[#エクステンデッド(ミラディン期)|ミラディン期]]に引き続き、'''[[ナルコブリッジ#エクステンデッド|ナルコブリッジ]]'''と'''[[死せる生]]'''が存在している。
  
*[[リアニメイト/エクステンデッド/時のらせん期|時のらせん期]]
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==エクステンデッド(ミラディン期)==
*[[リアニメイト/エクステンデッド/ミラディン期|ミラディン期]]
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この時期のリアニメイト[[デッキ]]は、主に二つ存在する。
*[[リアニメイト/エクステンデッド/オンスロート期|オンスロート期]]
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*[[リアニメイト/エクステンデッド/インベイジョン期|インベイジョン期]]
+
*[[リアニメイト/エクステンデッド/テンペスト期|テンペスト期]]
+
*[[リアニメイト/エクステンデッド/アイスエイジ期|アイスエイジ期]]
+
*[[リアニメイト/エクステンデッド/黎明期|黎明期]]
+
  
==モダン==
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一つ目は、[[面晶体のカニ/Hedron Crab]]などの[[墓地]][[肥やす|肥やし]]手段を獲得した新型の'''[[ナルコブリッジ#エクステンデッド|ナルコブリッジ]]'''。
当初は、エクステンデッドに続いて[[死せる生/Living End]][[サイクリング]]を軸にした[[死せる生]]が代表。
+
  
{{#card:Living End}}
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{{#card:Bridge from Below}}
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{{#card:Dread Return}}
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{{#card:Hedron Crab}}
  
各種[[コンボパーツ]]や[[野生のナカティル/Wild Nacatl]][[禁止カード|禁止]]指定により[[環境]]が低速化してからは、[[掘葬の儀式/Unburial Rites]]によるリアニメイト戦略も姿を見せるようになった。
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二つ目は、[[死せる生/Living End]][[キーカード]]とする[[コンボデッキ]]、'''[[死せる生]]'''。
  
{{#card:Gifts Ungiven}}
+
{{#card:Living End}}
{{#card:Unburial Rites}}
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{{#card:Demonic Dread}}
  
主な[[フィニッシャー]]は[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]、[[大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite]]など。[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]で掘葬の儀式とフィニッシャーの2枚だけを選ぶことにより、確実に両方を[[墓地]]に落とすことができる。[[青白トロン#モダン|青白トロン]]などの[[けちコントロール#モダン|けちコントロール]]において勝ち手段を務めるだけでなく、手軽な瞬殺[[ギミック]]であることから、[[白青]]を含む[[デッキ]][[アグレッシブ・サイドボーディング]]として採用されることもしばしば。
+
==エクステンデッド(オンスロート期)==
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[[墓地]]活用手段を豊富に擁する[[オデッセイ・ブロック]]が退場したため、この時期はリアニメイト系の[[デッキ]]が非常に少ない。リアニメイトシステムを組み込んだデッキの数少ない例としては、'''[[Bubble Hulk]]'''が挙げられる。
  
また[[グリセルブランド/Griselbrand]]の登場後は、フィニッシャーの居座りではなく高速[[召喚]]を目的とした[[御霊の復讐/Goryo's Vengeance]]型のデッキも現れた。追加の踏み倒し手段として[[裂け目の突破/Through the Breach]]が併用されることが多い。
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{{#card:Footsteps of the Goryo}}
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{{#card:Protean Hulk}}
  
{{#card:Persist}}
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[[御霊の足跡/Footsteps of the Goryo]]から[[変幻の大男/Protean Hulk]]を[[戦場に出す]]ことで[[コンボパーツ]]を揃える瞬殺[[コンボデッキ]]である。詳細は[[Bubble Hulk]]を参照。
{{#card:Unmarked Grave}}
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{{#card:Archon of Cruelty}}
+
{{#card:Faithful Mending}}
+
  
モダンホライゾン2にて[[頑強/Persist]][[無名の墓/Unmarked Grave]]が登場したことにより同[[カード・セット|セット]][[残虐の執政官/Archon of Cruelty]][[セラの使者/Serra's Emissary]]などの非[[伝説のクリーチャー]]をリアニメイトするデッキが組まれることになった。
+
==エクステンデッド(インベイジョン期)==
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[[テンペスト・ブロック]][[ウルザ・ブロック]]の退場によって[[再活性/Reanimate]][[死体発掘/Exhume]]などの主力リアニメイト手段を失ったため、古典的なリアニメイトデッキは急激に衰退することになる。[[生+死/Life+Death]]を用いるタイプも一部では使用されたが、主流となるほどの勢いはなかった。
  
[[イニストラード:真夜中の狩り]]にてモダンで禁止された[[信仰無き物あさり/Faithless Looting]]の[[リメイク]]カード[[信仰の繕い/Faithful Mending]]が登場するとキーパーツの黒に信仰の繕いの青白を加えた[[白青黒|エスパー]]型が誕生した。
+
{{#card:Life+Death}}
  
*[[戦慄の復活/Dread Return]]は[[フォーマット]]制定当初からの禁止カード。
 
  
===サンプルリスト===
+
しかし、[[ラヴニカ:ギルドの都]]の新メカニズム・[[発掘]]と、自力でリアニメイトできる[[イチョリッド/Ichorid]]を組み合わせた'''[[フリゴリッド#エクステンデッド|フリゴリッド]]'''が登場、[[メタゲーム|メタ]]の中心を担うことになる。
*備考
+
**[[チャンピオンズカップファイナル シーズン2ラウンド2]] ベスト8([https://mtg-jp.com/coverage/pcyokohama24/ 参考])
+
**使用者:[[市川佑樹|市川ユウキ]]
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*[[フォーマット]]
+
**[[モダン]](〜[[カルロフ邸殺人事件]]
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{{#MagicFactory: df323231}}
+
{{#card:Ichorid}}
*'''御霊ブリンク'''と呼ばれる構成。
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{{#card:Golgari Grave-Troll}}
  
==レガシー==
+
[[未来予知]]以降、フリゴリッドは'''[[ナルコブリッジ#エクステンデッド|ナルコブリッジ]]'''システムを獲得し、さらなる発展を遂げる。
[[発掘]]を使用した[[ドレッジ#レガシー|ドレッジ]]が長期に渡って活躍を続けている。
+
  
{{#card:Golgari Grave-Troll}}
+
{{#card:Bridge from Below}}
{{#card:Dread Return}}
+
  
また、2009年10月に[[納墓/Entomb]][[禁止カード|禁止]]解除されたため、オーソドックスな[[ファッティ]]高速[[召喚]]型も活躍するようになった。
+
==エクステンデッド(テンペスト期)==
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[[環境]]初期より、[[納墓/Entomb]]を活用した古典的なリアニメイトデッキが活躍した(→[[#サンプルレシピ(納墓禁止前)|*1]])。
  
 
{{#card:Entomb}}
 
{{#card:Entomb}}
 
{{#card:Reanimate}}
 
{{#card:Reanimate}}
{{#card:Griselbrand}}
 
  
基本的な動きは[[#エクステンデッド(オデッセイ後)|旧エクステンデッドのもの]]とほぼ同じ。納墓や[[入念な研究/Careful Study]][[フィニッシャー]][[墓地]]に落とし、[[再活性/Reanimate]]や[[死体発掘/Exhume]]、[[動く死体/Animate Dead]]でリアニメイトする。
+
同時期には、[[隠遁ドルイド/Hermit Druid]]を利用した'''[[アングリーハーミット2]]'''、[[オース#エクステンデッド|オースデッキ]]にリアニメイト要素を組み込んだ'''[[リアニメイトオース]]'''などが存在した。
  
1枚でゲームエンドに持ち込めるフィニッシャーを利用するため、[[初期手札]]に4枚程度のパーツがあればコンボが完結することもあり、[[手札]][[事故]]による[[マリガン]]にも比較的強い。
+
納墓が[[禁止カード]]に指定されて以降は、[[入念な研究/Careful Study]][[実物提示教育/Show and Tell]]のために[[]]を足した高速型(→[[#サンプルレシピ(納墓禁止後)|*2]])に発展。また隠遁ドルイドが禁止されたことで消滅したアングリーハーミット2は、'''[[アングリーグール]]'''や'''[[セファリッド・ブレックファースト]]'''('''[[セファリッド・ライフ]]''')へと形を変える。
  
初期は[[神秘の教示者/Mystical Tutor]]により高い安定性と柔軟性を得ていたが、これが禁止されたことで一時勢いを落としていた。その後大量[[引く|ドロー]][[能力]]を持つ[[核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur]]が登場、リアニメイトの二の矢と[[ピッチスペル|ピッチ]][[打ち消す|カウンター]]を常に構え続ける戦略によって復権を果たす。さらにより速効性の高い[[グリセルブランド/Griselbrand]]が登場し、この戦略を継承する形で再び[[メタゲーム]]の上位に食い込むようになっている。
 
  
その他のフィニッシャー候補は様々で、[[除去]][[コンボ]]を封じる[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]][[展開]]済みの盤面を止める[[鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind]]や[[大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite]]や[[魅力的な執政官/Blazing Archon]]、万能[[パーマネント]]対策となる[[灰燼の乗り手/Ashen Rider]]や[[潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant]]などから数枚を採用し、状況に応じて[[シルバーバレット]]する。
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[[ミラディン]]参入後は、[[ゴブリンの溶接工/Goblin Welder]]を利用した[[アーティファクト]]型リアニメイトが登場した(→'''[[ティンカースタックス]]'''、'''[[ウェルダー・リアニメイト]]''')。
  
また[[2016年]]には従来の[[青黒]]型に加え、スピードに特化した[[黒赤]]のタイプも結果を残すようになった。
+
{{#card:Goblin Welder}}
  
{{#card:Dark Ritual}}
 
{{#card:Faithless Looting}}
 
{{#card:Chancellor of the Annex}}
 
  
[[水蓮の花びら/Lotus Petal]][[暗黒の儀式/Dark Ritual]][[マナ加速]]を行い、納墓か[[信仰無き物あさり/Faithless Looting]]経由で最序盤にフィニッシャーを釣り上げることを狙う。対戦相手の妨害手段は[[暴露/Unmask]]などの[[手札破壊]]で取り除くか、フィニッシャーを兼ねる[[別館の大長/Chancellor of the Annex]]の能力で封じ込める。
+
その他にも、[[総帥の召集/Patriarch's Bidding]]を利用した[[部族 (俗称)|部族]]型リアニメイト、'''[[ゴブリン召集]]'''も存在した。
  
その後、黒単型も現れて結果を残している。
+
{{#card:Patriarch's Bidding}}
  
{{#card:Hymn to Tourach}}
+
===サンプルレシピ(納墓禁止後)===
{{#card:Liliana of the Veil}}
+
*備考
 +
**[[プロツアーコロンバス04]] ベスト4 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptcol05ja/welcome 参考])
 +
**使用者:[[Gadiel Szleifer]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[エクステンデッド]]([[第6版]]~[[第8版]]、[[テンペスト]]~[[神河物語]])
  
高速リアニメイト一点特化ではなく、サブプランとして[[トーラックへの賛歌/Hymn to Tourach]]を筆頭に大量の[[手札破壊]]で[[シュナイダーポックス#レガシー|ポックス]]と[[ハイブリッド]]したようなプランを取る(実際に[[小悪疫/Smallpox]]が入ることもある)。
+
{{#MagicFactory:df300296}}
  
{{#card:Lake of the Dead}}
+
*[[納墓/Entomb]][[禁止カード|禁止]]後の後期型。
{{#card:Grave Titan}}
+
  
また[[/Swamp]]を大量搭載することで[[Lake of the Dead]]が使えるようになり、暗黒の儀式と合わせて[[マナ加速]]からの素出しも可能なフィニッシャーとして[[墓所のタイタン/Grave Titan]]が採用される。
+
===サンプルレシピ(納墓禁止前)===
 +
*備考
 +
**[[プロツアーヒューストン02]] 準優勝 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/pthou02/welcomeja 参考])
 +
**使用者:[[Rob Dougherty]]
 +
*[[フォーマット]]
 +
**[[エクステンデッド]][[第6版]]~[[第7版]]、[[テンペスト]]~[[オンスロート]]
  
{{#card:Atraxa, Grand Unifier}}
+
{{#MagicFactory:df300297}}
[[モダンホライゾン2]]では[[残虐の執政官/Archon of Cruelty]]、[[ファイレクシア:完全なる統一]]では[[偉大なる統一者、アトラクサ/Atraxa, Grand Unifier]]を新たなフィニッシャーとして入手した。
+
  
{{#card:Grief}}
+
*チーム[[Your Move Games]]の製作したバージョン。
{{#card:Undercity Sewers}}
+
*[[#エクステンデッド(アイスエイジ期)|前の環境]][[ベンツォ]]と異なり、[[黒単色デッキ|黒単色]]の純粋な速攻デッキに仕上がっている。
[[指輪物語:中つ国の伝承]]以降は[[悲嘆/Grief]]+[[再活性/Reanimate]]パッケージを組み込んだ'''青黒想起'''というデッキが存在したが、[[カルロフ邸殺人事件]]で[[地底街の下水道/Undercity Sewers]]が登場すると、よりリアニメイトに特化した'''青黒リアニメイト'''へ変遷していった。下水道の[[諜報]]に[[対応して]][[渦まく知識/Brainstorm]]を唱えることで手札のカード1枚を墓地に置けるため、実質的に[[フェッチランド]]をフィニッシャーの仕込みに使えるようになっている。
+
  
===初期型===
+
==エクステンデッド(アイスエイジ期)==
*備考
+
[[メルカディアン・マスクス]][[ゴブリンの太守スクイー/Squee, Goblin Nabob]]を獲得したことで、リアニメイト型[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]の'''[[ナイトメア・サバイバル]]'''が躍進を果たす。
**[[グランプリマドリード10]] 優勝 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpmad10/welcome 参考]
+
**使用者:[[Andreas Muller]]
+
*[[フォーマット]]
+
**[[レガシー]](~[[ワールドウェイク]]
+
  
{{#MagicFactory:df302634}}
+
{{#card:Recurring Nightmare}}
*神秘の教示者禁止前の青黒型。
+
{{#card:Survival of the Fittest}}
  
===アヴァシンの帰還後===
+
また、[[ネメシス]]以降には[[補充]][[コンボデッキ]]の'''[[パンデバースト]]'''が活躍した。
*備考
+
**[[グランプリパリ14]] ベスト4 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gppar14/welcome 参考])
+
**使用者:[[Loïc Le Briand]]
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*[[フォーマット]]
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**[[レガシー]](~[[神々の軍勢]]
+
  
{{#MagicFactory:df312877}}
+
{{#card:Replenish}}
*グリセルブランド登場後の青黒型。
+
*[[墓地対策]]をかわすため、[[Show and Tell]]とのハイブリッドになっている。
+
  
===青黒(カルロフ邸殺人事件後)===
+
しかし、2001年4月1日より[[適者生存/Survival of the Fittest]][[補充/Replenish]][[禁止カード]]に指定されたことで、上記二つのデッキは姿を消した。
*備考
+
**Legacy Challenge 32 準優勝 ([https://www.mtgo.com/decklist/legacy-challenge-32-2024-03-2412622512 参考]
+
**使用者:[[Lukas Jaklovsky]]
+
*フォーマット
+
**[[レガシー]](~[[カルロフ邸殺人事件]]
+
{{#MagicFactory:df323284}}
+
*青黒型。従来のリアニメイトよりも墓地への依存度が低くなっている。
+
  
===黒赤===
 
*備考
 
**[[グランプリルイビル17]] 準優勝 ([http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gplou17 参考])
 
**使用者:[[Andrew Sullano]]
 
*[[フォーマット]]
 
**[[レガシー]](~[[統率者2016]])
 
  
{{#MagicFactory:df317597}}
+
その後、[[アポカリプス]]参入後に[[リビングデス]]の流れを汲むコントロールデッキである'''[[マルカ・デス]]'''が登場する。
*黒赤型。[[サイドボード]][[恭しき沈黙/Reverent Silence]][[突然の衰微/Abrupt Decay]]のために[[緑]]が[[タッチ]]されている。
+
  
===黒赤(ファイレクシア:完全なる統一後)===
+
{{#card:Living Death}}
*備考
+
{{#card:Pernicious Deed}}
**2023 Magic Online Champions Showcase Season 2 優勝 ([https://magic.gg/events/2023-magic-online-champions-showcase-season-2 参考])
+
**使用者:[[Lukas Jaklovsky]]
+
*フォーマット
+
**[[レガシー]](~[[指輪物語:中つ国の伝承]])
+
{{#MagicFactory:df323283}}
+
*黒赤型。後の型では[[カザド=ドゥームのトロール/Troll of Khazad-dûm]]を採用しているタイプもあった。同時期には黒単型も存在している。
+
  
===黒単===
+
さらに[[オデッセイ]]が参入して[[納墓/Entomb]]を獲得して以降は、より積極的にリアニメイトを組み込んだ'''[[ベンツォ]]'''、およびその派生の'''[[ワイルドゾンビ]]'''や'''[[ゾンビプリズン]]'''が登場した。
*備考
+
**Competitive Legacy League 2019-01-05, (5-0) ([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/competitive-legacy-constructed-league-2019-01-05 参考]
+
**使用者:cocinillas
+
*[[フォーマット]]
+
**[[レガシー]](~[[ラヴニカのギルド]]
+
  
{{#MagicFactory:df319778}}
+
{{#card:Entomb}}
*黒単型。これまで[[大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite]]が担っていた横並び対策が、素出し可能な[[虐殺のワーム/Massacre Wurm]]になっている。
+
*[[墓地対策]]に対しては[[群れネズミ/Pack Rat]]で戦う[[アグレッシブ・サイドボーディング|変形サイドボード]]を行う。
+
  
==ヴィンテージ==
+
==エクステンデッド(黎明期)==
[[ヴィンテージ]]においても、リアニメイトは有力なデッキの一角である。[[引く|ドロー]][[捨てる|ディスカード]]を両立させる[[Bazaar of Baghdad]]の存在が大きい。
+
[[テンペスト・ブロック]]で、[[再活性/Reanimate]][[繰り返す悪夢/Recurring Nightmare]]などを獲得して以降に姿を出し始める。
  
1つは、[[世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon]]の[[ナイトメア能力]]を逆手に取った[[無限コンボ]]デッキ、'''[[ワールドゴージャー]]'''。
+
{{#card:Reanimate}}
 +
{{#card:Recurring Nightmare}}
  
{{#card:Worldgorger Dragon}}
+
[[ナイトメア・サバイバル]]もこの頃から存在しており、繰り返す悪夢を利用した[[コンボデッキ]]として'''[[フリー・ホエリイ]]'''も登場している。
  
もう1つは、[[ゴブリンの溶接工/Goblin Welder]]で強力な[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]力を持つ[[アーティファクト]]を使い回す[[コントロールデッキ]]、'''[[スタックス]]'''である。
 
  
{{#card:Goblin Welder}}
+
いわゆるリアニメイトデッキとは異なるが、サポートとして再活性を採用するようなデッキは存在した。[[パンデモノート]]はその代表例。
  
これ以外にも様々なデッキが存在しており、ヴィンテージでは[[墓地対策]]は必須とされる。
+
==モダン==
 +
当初は、エクステンデッドに続いて[[死せる生/Living End]]と[[サイクリング]]を軸にした[[死せる生]]が代表。
  
==パウパー==
+
{{#card:Living End}}
[[パウパー]]でも少数が存在している。
+
  
{{#card:Exhume}}
+
各種[[コンボパーツ]]や[[野生のナカティル/Wild Nacatl]]の[[禁止カード|禁止]]指定により[[環境]]が低速化してからは、[[堀葬の儀式/Unburial Rites]]によるリアニメイト戦略も姿を見せるようになった。
{{#card:Ulamog's Crusher}}
+
  
[[大あわての捜索/Frantic Search]]や[[入念な研究/Careful Study]]で[[ウラモグの破壊者/Ulamog's Crusher]]を墓地に落とし、[[死体発掘/Exhume]]でリアニメイトするのが基本的な動き。また、[[ドラゴンエンチャント]]もしばしば採用される。
+
{{#card:Gifts Ungiven}}
 +
{{#card:Unburial Rites}}
  
死体発掘以外のリアニメイト手段が大型クリーチャーには使えない[[発掘/Unearth]]程度しか環境に存在しないこと、強力な大型クリーチャーがコモンには乏しいこと、また各種打ち消しや[[大祖始の遺産/Relic of Progenitus]]、[[ボジューカの沼/Bojuka Bog]]といった墓地対策が環境に多いことなどの欠点もあってかなかなか[[トップメタ]]には食い込めてない[[地雷]]デッキ止まりであるのが現状である。
+
主な[[フィニッシャー]][[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]、[[大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite]]など。[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]で堀葬の儀式とフィニッシャーの2枚だけを選ぶことにより、確実に両方を[[墓地]]に落とすことができる。[[青白トロン#モダン|青白トロン]]などの[[けちコントロール#モダン|けちコントロール]]において勝ち手段を務めるだけでなく、手軽な瞬殺[[ギミック]]であることから、[[白青]]を含む[[デッキ]][[アグレッシブ・サイドボーディング]]として採用されることもしばしば。
  
{{#card:Striped Riverwinder}}
+
また[[グリセルブランド/Griselbrand]]の登場後は、フィニッシャーの居座りではなく高速[[召喚]]を目的とした[[御霊の復讐/Goryo's Vengeance]]型のデッキも現れた。追加の踏み倒し手段として[[裂け目の突破/Through the Breach]]が併用されることが多い。
  
[[破滅の刻]]では自分で墓地に落とせ、[[呪禁]]で単体除去も効かない[[縞カワヘビ/Striped Riverwinder]]が登場。[[Delver-Go|青黒アンコウ・デルバー]]とのハイブリッドタイプも少数だが結果を残している。
+
*[[戦慄の復活/Dread Return]][[フォーマット]]制定当初からの禁止カード。
  
===大あわての捜索禁止前===
+
==レガシー==
*備考
+
[[発掘]]を使用した[[フリゴリッド#レガシー|フリゴリッド]]が長期に渡って活躍を続けている。
**Pauper Daily #2152331 on 03/12/2011 4-0 ([http://archive.wizards.com/Magic/Digital/MagicOnlineTourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/2152331 参考])
+
**使用者:DArnold131
+
*[[フォーマット]]
+
**[[パウパー]](~[[ミラディン包囲戦]]
+
  
{{#MagicFactory:df313660}}
+
{{#card:Golgari Grave-Troll}}
*[https://mtg-jp.com/reading/formats/0003629/ 公式コラム]で紹介されたデッキ。
+
{{#card:Dread Return}}
*墓地に落とす手段として大あわての捜索、入念な研究、[[巧みな軍略/Strategic Planning]]、[[トレイリアの風/Tolarian Winds]]の4種類が採用されている。
+
  
===青黒コントロール===
+
また、2009年10月に[[納墓/Entomb]]が[[禁止カード|禁止]]解除されたため、オーソドックスな[[ファッティ]]高速[[召喚]]型も活躍するようになった。
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{{#card:Entomb}}
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{{#card:Reanimate}}
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基本的な動きは[[#エクステンデッド(オデッセイ後)|旧エクステンデッドのもの]]とほぼ同じ。納墓や[[入念な研究/Careful Study]]で[[フィニッシャー]]を[[墓地]]に落とし、[[再活性/Reanimate]]や[[死体発掘/Exhume]]、[[動く死体/Animate Dead]]でリアニメイトする。
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初期は[[神秘の教示者/Mystical Tutor]]により高い安定性と柔軟性を得ていたが、これが禁止されたことで一時勢いを落としていた。その後大量[[引く|ドロー]][[能力]]を持つ[[核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur]]が登場、リアニメイトの二の矢と[[ピッチスペル|ピッチ]][[打ち消す|カウンター]]を常に構え続ける戦略によって復権を果たす。さらにより速効性の高い[[グリセルブランド/Griselbrand]]が登場し、この戦略を継承する形で再び[[メタゲーム]]の上位に食い込むようになっている。
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その他のフィニッシャー候補は様々で、[[除去]]や[[コンボ]]を封じる[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]]、[[展開]]済みの盤面を止める[[鋼の風のスフィンクス/Sphinx of the Steel Wind]]や[[大修道士、エリシュ・ノーン/Elesh Norn, Grand Cenobite]]や[[魅力的な執政官/Blazing Archon]]、万能[[パーマネント]]対策となる[[絶望の天使/Angel of Despair]]や[[潮吹きの暴君/Tidespout Tyrant]]などから数枚を採用し、状況に応じて[[シルバーバレット]]する。
 +
 
 +
===初期型===
 
*備考
 
*備考
**Pauper Premier #6767329 on 02/22/2014 5th Place ([http://archive.wizards.com/Magic/Digital/MagicOnlineTourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/6767329 参考])
+
**[[グランプリマドリード10]] 優勝 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpmad10/welcome 参考])
**使用者:Shaffawaffa5
+
**使用者:[[Andreas Muller]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[パウパー]](~[[神々の軍勢]])
+
**[[レガシー]](~[[ワールドウェイク]])
  
{{#MagicFactory:df313391}}
+
{{#MagicFactory:df302634}}
*[[青黒コントロール#Pauper|青黒コントロール]]に近いタイプ。墓地に落とす手段は[[調査/Probe]]と[[強迫的な研究/Compulsive Research]]に絞られ、除去や打ち消しが多く採用されている。
+
  
=== アンコウ・デルバー型 ===
+
*神秘の教示者禁止前のタイプ。
 +
 
 +
===アヴァシンの帰還後===
 
*備考
 
*備考
**Pauper Challenge #10798972 on 08/06/2017 優勝([http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-challenge-2017-08-07 参考])
+
**[[グランプリアトランタ12]] 9位、12勝3敗 ([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpatl12/welcome 参考])
**使用者:SamuelBeckett
+
**使用者:[[Jeremy Blair]]
 
*[[フォーマット]]
 
*[[フォーマット]]
**[[パウパー]](~[[破滅の刻]])
+
**[[レガシー]](~[[アヴァシンの帰還]])
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{{#MagicFactory:df307156}}
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 +
*グリセルブランド登場後のタイプ。
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*[[墓地対策]]をかわすため、[[サイドボード]]後は[[Show and Tell]]に変形できるようになっている。
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 +
==ヴィンテージ==
 +
[[ヴィンテージ]]においても、リアニメイトは有力なデッキの一角である。[[引く|ドロー]]と[[捨てる|ディスカード]]を両立させる[[Bazaar of Baghdad]]の存在が大きい。
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 +
1つは、[[世界喰らいのドラゴン/Worldgorger Dragon]]の[[ナイトメア]]能力を逆手に取った[[無限コンボ]]デッキ、'''[[ワールドゴージャー]]'''。
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 +
{{#card:Worldgorger Dragon}}
 +
 
 +
もう1つは、[[ゴブリンの溶接工/Goblin Welder]]で強力な[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]力を持つ[[アーティファクト]]を使い回す[[コントロール (デッキ)|コントロールデッキ]]、'''[[スタックス]]'''である。
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{{#card:Goblin Welder}}
 +
 
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これ以外にも様々なデッキが存在しており、ヴィンテージでは[[墓地対策]]は必須とされる。
  
{{#MagicFactory:df318062}}
 
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[World Championship Decks 2003]]
 
*[[World Championship Decks 2003]]
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*[[リアニメイトカード]]
 
*[[リアニメイトカード]]
  
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[[Category:コンボデッキ|*]]
 
[[Category:コンボデッキ|*]]
 
[[Category:リアニメイトデッキ|*]]
 
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[[Category:ブロック構築デッキ]]
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[[Category:スタンダードデッキ]]
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[[Category:エクステンデッドデッキ]]
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[[Category:レガシーデッキ]]
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[[Category:レガシーデッキ|りあにめいと]]
[[Category:ヴィンテージデッキ]]
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[[Category:パウパーデッキ]]
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