不死
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− | '''不死'''/''Undying'' | + | '''不死'''/''Undying''は、「このパーマネントが戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、それの上に[[+1/+1カウンター]]が置かれていなかった場合、それを[[オーナー]]の[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]下で+1/+1カウンターが1個置かれた状態で[[戦場に出す|戦場に戻す]]」を意味する。 |
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− | + | 戦場から墓地に置かれるパーマネントを1回だけ復帰させることができる[[能力]]である(厳密には+1/+1カウンターが置かれていなければ何度でも復帰できる)。[[シャドウムーア・ブロック]]で登場した[[頑強]]とは逆に、さらに[[強化]]されて戦場に戻ってくる。闇の隆盛と[[アヴァシンの帰還]]に収録され、[[モダンホライゾン]]で再登場した。 | |
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+ | [[ミラディンの傷跡ブロック]]の[[感染]]にとっては天敵。一撃で倒せない場合、延々と復活される事となる。 | ||
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+ | *クリーチャーに限らずすべてのパーマネントが持ちうる能力だが、[[モダンホライゾン]]現在、不死を持つ/得るパーマネント・カードはクリーチャー・カードのみ。 | ||
+ | *ちなみに、不死は[[転生]]のデザイン時の名前でもあった([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr141 参照]) | ||
===ルール=== | ===ルール=== | ||
− | * | + | *不死と頑強を同時に持つクリーチャーが死亡した場合、不死と頑強が相殺してカウンターが置かれず[[墓地]]から戦場へ出るということは無い。どちらか先に解決した方の効果で戦場に出て、もう片方は解決しても何も起こらない。 |
− | *+1/+1カウンターが置かれた状態で、[[萎縮]] | + | *不死を複数持つクリーチャーが死亡した場合、戦場に戻った際に置かれている+1/+1カウンターは1つのみである。理屈は不死と頑強を同時に持つ場合と同じである。 |
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− | + | +1/+1カウンターが置かれた状態で、[[萎縮]]・感染や[[黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenith]]等の-1/-1カウンターを置く効果との相互作用に注意。これらで不死クリーチャーが[[死亡]]した場合、不死は誘発しない場合がある。 | |
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− | + | 通常、+1/+1カウンターと-1/-1カウンターは、[[状況起因処理]]の「単一のパーマネントに、+1/+1カウンターと-1/-1カウンターが置かれている場合、その2つのうちで少ないほうと同数だけ、両方のカウンターを取り除く」によって相殺される。これを利用して、[[堕落の三角護符/Trigon of Corruption]]等を使い不死クリーチャーを使いまわすことが可能。 | |
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− | * | + | だが、これらの効果で不死クリーチャーが死亡するとき、[[状況起因処理]]の「[[致死ダメージ]]を受けた、タフネスが正の数であるクリーチャーは破壊される」、または「タフネスが0以下のクリーチャーはオーナーの墓地に置かれる」と同時に1つの[[イベント]]として処理される。[[領域変更誘発]]による誘発能力が誘発するかは、このイベントの前を見ることになるので、その時点で+1/+1カウンターが置かれた状態であったなら誘発しない。({{CR|704.7}}) |
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+ | *例1:+1/+1カウンターが置かれた[[絡み根の霊/Strangleroot Geist]](3/2)が[[ファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader]](2/2 感染)の[[戦闘ダメージ]]によって死亡した。この場合不死は誘発しない。 | ||
+ | *例2:+1/+1カウンターが置かれた[[食百足/Vorapede]](6/5)が[[骨砕きの巨人/Bonebreaker Giant]](4/4)と[[墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus]](1/1 感染)によって[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]され戦闘ダメージで死亡した。この場合もやはり誘発しない。 | ||
+ | *例3:+1/+1カウンターが置かれ、さらに[[戦墓の隊長/Diregraf Captain]](2/2)によって強化された[[ゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger]](5/4)がいる時に[[X]]=3の黒の太陽の頂点が解決された。この場合ゲラルフの伝書使の不死は誘発する。状況起因処理のチェックで、まず伝書使の上のカウンターの相殺と、タフネスが0以下の戦墓の隊長が墓地に置かれることが1つのイベントとして処理される。その後再度状況起因処理がチェックされ、隊長の[[継続的効果]]が無くなりタフネスが0になった伝書使が墓地に置かれるイベントが処理される。(ゆえに戦墓の隊長の方の死亡誘発は誘発しない。) | ||
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+ | ==関連リンク== | ||
+ | ===Undying Week=== | ||
+ | [[WotC]]の公式ウェブマガジン『[[Daily MTG]]』では、2012年2月20日から24日にかけて「Undying Week(不死特集)」として、各連載記事で不死に関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。 | ||
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/183 Support Group]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/mm/003080/ サポート・グループ] (Making Magic、文:[[Mark Rosewater]]) | ||
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/183 The Horror of Breaking the Rules]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/stf/0004355/ 法則を破るという恐怖] (Savor the Flavor、文:[[Doug Beyer]]) | ||
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/boab/183 Optimal Brain Buffet] (Building on a Budget、文:[[Jacob Van Lunen]]) | ||
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ftl/183 Fun with Undeath] (From the Lab、文:[[Noel deCordova]]) | ||
+ | *[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/ld/183 (Un)Die Another Day]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0004078/ (アン)ダイ・アナザー・デイ] (Latest Developments、文:[[Zac Hill]]) | ||
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2019年6月8日 (土) 08:25時点における版
不死/Undying | |
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種別 | 誘発型能力 |
登場セット | 闇の隆盛 アヴァシンの帰還 モダンホライゾン |
CR | CR:702.93 |
不死(ふし)/Undyingは、闇の隆盛で初登場したキーワード能力。これを持つパーマネントが戦場から墓地に置かれたときに誘発する誘発型能力である。
クリーチャー — スピリット(Spirit)
速攻
不死(このクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
伝説のクリーチャー — ゾンビ(Zombie) クレリック(Cleric)
威嚇(このクリーチャーはアーティファクト・クリーチャーかこれと共通の色を持つクリーチャー以外にはブロックされない。)
いずれかの人間(Human)があなたにダメージを与えるたび、それを破壊する。
あなたがコントロールする他の人間でないクリーチャーは、+1/+1の修整を受けるとともに不死を持つ。(不死を持つクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
定義
不死/Undyingは、「このパーマネントが戦場からいずれかの墓地に置かれたとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それをオーナーのコントロール下で+1/+1カウンターが1個置かれた状態で戦場に戻す」を意味する。
解説
戦場から墓地に置かれるパーマネントを1回だけ復帰させることができる能力である(厳密には+1/+1カウンターが置かれていなければ何度でも復帰できる)。シャドウムーア・ブロックで登場した頑強とは逆に、さらに強化されて戦場に戻ってくる。闇の隆盛とアヴァシンの帰還に収録され、モダンホライゾンで再登場した。
頑強と同じく、2対1交換が前提になるこの能力はコントロールデッキにとって厄介になる能力。ただし、頑強クリーチャーと比べると当然コストは重めに設定されている。 また、+1/+1カウンターを置く手段は-1/-1カウンターを置くよりも豊富なので、頑強に比べ再利用がしづらく、また相手による妨害を受けやすい点には注意が必要。
ミラディンの傷跡ブロックの感染にとっては天敵。一撃で倒せない場合、延々と復活される事となる。
- クリーチャーに限らずすべてのパーマネントが持ちうる能力だが、モダンホライゾン現在、不死を持つ/得るパーマネント・カードはクリーチャー・カードのみ。
- ちなみに、不死は転生のデザイン時の名前でもあった(参照)
ルール
- 不死と頑強を同時に持つクリーチャーが死亡した場合、不死と頑強が相殺してカウンターが置かれず墓地から戦場へ出るということは無い。どちらか先に解決した方の効果で戦場に出て、もう片方は解決しても何も起こらない。
- 不死を複数持つクリーチャーが死亡した場合、戦場に戻った際に置かれている+1/+1カウンターは1つのみである。理屈は不死と頑強を同時に持つ場合と同じである。
+1/+1カウンターと-1/-1カウンターの相互作用
+1/+1カウンターが置かれた状態で、萎縮・感染や黒の太陽の頂点/Black Sun's Zenith等の-1/-1カウンターを置く効果との相互作用に注意。これらで不死クリーチャーが死亡した場合、不死は誘発しない場合がある。
通常、+1/+1カウンターと-1/-1カウンターは、状況起因処理の「単一のパーマネントに、+1/+1カウンターと-1/-1カウンターが置かれている場合、その2つのうちで少ないほうと同数だけ、両方のカウンターを取り除く」によって相殺される。これを利用して、堕落の三角護符/Trigon of Corruption等を使い不死クリーチャーを使いまわすことが可能。
だが、これらの効果で不死クリーチャーが死亡するとき、状況起因処理の「致死ダメージを受けた、タフネスが正の数であるクリーチャーは破壊される」、または「タフネスが0以下のクリーチャーはオーナーの墓地に置かれる」と同時に1つのイベントとして処理される。領域変更誘発による誘発能力が誘発するかは、このイベントの前を見ることになるので、その時点で+1/+1カウンターが置かれた状態であったなら誘発しない。(CR:704.7)
- 例1:+1/+1カウンターが置かれた絡み根の霊/Strangleroot Geist(3/2)がファイレクシアの十字軍/Phyrexian Crusader(2/2 感染)の戦闘ダメージによって死亡した。この場合不死は誘発しない。
- 例2:+1/+1カウンターが置かれた食百足/Vorapede(6/5)が骨砕きの巨人/Bonebreaker Giant(4/4)と墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(1/1 感染)によってブロックされ戦闘ダメージで死亡した。この場合もやはり誘発しない。
- 例3:+1/+1カウンターが置かれ、さらに戦墓の隊長/Diregraf Captain(2/2)によって強化されたゲラルフの伝書使/Geralf's Messenger(5/4)がいる時にX=3の黒の太陽の頂点が解決された。この場合ゲラルフの伝書使の不死は誘発する。状況起因処理のチェックで、まず伝書使の上のカウンターの相殺と、タフネスが0以下の戦墓の隊長が墓地に置かれることが1つのイベントとして処理される。その後再度状況起因処理がチェックされ、隊長の継続的効果が無くなりタフネスが0になった伝書使が墓地に置かれるイベントが処理される。(ゆえに戦墓の隊長の方の死亡誘発は誘発しない。)
関連リンク
Undying Week
WotCの公式ウェブマガジン『Daily MTG』では、2012年2月20日から24日にかけて「Undying Week(不死特集)」として、各連載記事で不死に関する特集が組まれた。以下は各コーナーの特集記事。
- Support Group/サポート・グループ (Making Magic、文:Mark Rosewater)
- The Horror of Breaking the Rules/法則を破るという恐怖 (Savor the Flavor、文:Doug Beyer)
- Optimal Brain Buffet (Building on a Budget、文:Jacob Van Lunen)
- Fun with Undeath (From the Lab、文:Noel deCordova)
- (Un)Die Another Day/(アン)ダイ・アナザー・デイ (Latest Developments、文:Zac Hill)
参考
引用:総合ルール 20231117.0
- 7 その他のルール