稀少度

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(概要: エキスパンションシンボルの色と「スペシャル」について。ブースターからは出てこないカードの希少度について)
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稀少度が高い順(珍しい順)に[[神話レア]]・[[レア]]・[[アンコモン]]・[[コモン]]という4段階になっており、パックごとにそれぞれ一定枚数ずつ封入されている。稀少度の高いカードほど少なく、稀少度の低いカードほど多い。
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稀少度が高い順(珍しい順)に[[神話レア]]・[[レア]]・[[アンコモン]]・[[コモン]]という4段階になっており、パックごとにそれぞれ一定枚数ずつ封入されている。稀少度の高いカードほど少なく、稀少度の低いカードほど多い。[[エクソダス]]以降のカードは[[エキスパンション・シンボル]]の色で区別できるようになっている。さらに特定のセットにおいては、[[スペシャル]]と呼ばれる特殊な希少価値が設定されている場合がある。
  
 
パックに含まれる稀少度ごとのカードの枚数はあくまで「目安」であり、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|WotC]]社は必ずその枚数が含まれているということを保証していない。
 
パックに含まれる稀少度ごとのカードの枚数はあくまで「目安」であり、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|WotC]]社は必ずその枚数が含まれているということを保証していない。
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稀少度と[[構築]]における[[カードパワー]]は比例するわけではない。[[カスレア]]も多数存在するし、トーナメントで多用される強力なコモンも多数存在する。また、同一[[カード・セット]]の中で[[上位互換]]・[[下位互換]]になるレアとコモンの[[クリーチャー]]が収録されることが珍しくないため、構築の観点や一般的な[[トレーディングカードゲーム]]の基準で見れば稀少度と強さの関係は露骨に思えるが、これはマジックの特徴的な遊び方の一つである[[リミテッド]]の存在に依るところが大きい。稀少度によるカードパワーの調整はリミテッドのゲームバランスを考慮して決定されている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/nuts-bolts-higher-rarities-2012-02-27-0 Nuts & Bolts: Higher Rarities]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/基本根本:より高いレアリティ-2012-02-27 「基本根本」:より高いレアリティ](Making Magic [[2012年]]2月27日 Mark Rosewater著)</ref>。
 
稀少度と[[構築]]における[[カードパワー]]は比例するわけではない。[[カスレア]]も多数存在するし、トーナメントで多用される強力なコモンも多数存在する。また、同一[[カード・セット]]の中で[[上位互換]]・[[下位互換]]になるレアとコモンの[[クリーチャー]]が収録されることが珍しくないため、構築の観点や一般的な[[トレーディングカードゲーム]]の基準で見れば稀少度と強さの関係は露骨に思えるが、これはマジックの特徴的な遊び方の一つである[[リミテッド]]の存在に依るところが大きい。稀少度によるカードパワーの調整はリミテッドのゲームバランスを考慮して決定されている<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/nuts-bolts-higher-rarities-2012-02-27-0 Nuts & Bolts: Higher Rarities]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/基本根本:より高いレアリティ-2012-02-27 「基本根本」:より高いレアリティ](Making Magic [[2012年]]2月27日 Mark Rosewater著)</ref>。
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[[BOX特典カード]]や[[構築済みデッキ]]限定カードのように、ブースターパックからは出てこないカードにも原則として通常のカード同様に4段階の希少度が設定されている(他の[[トレーディングカードゲーム]]では専用の希少度が設定されている例があるが、マジックでは区別しない)。このような場合は実際の希少価値とは必ずしも一致しないが、コモン限定フォーマットの[[Pauper]]や、[[Magic: The Gathering Arena]]におけるワイルドカードからの生成においては、通常のカードと同様にシンボルの色に準じた希少度として扱われる。
  
 
==封入率の沿革==
 
==封入率の沿革==

2019年8月17日 (土) 00:28時点における版

稀少度/Rarityとは、ブースターパックからのカードの出やすさのこと。カタカナ語でレアリティとも。

目次

概要

稀少度が高い順(珍しい順)に神話レアレアアンコモンコモンという4段階になっており、パックごとにそれぞれ一定枚数ずつ封入されている。稀少度の高いカードほど少なく、稀少度の低いカードほど多い。エクソダス以降のカードはエキスパンション・シンボルの色で区別できるようになっている。さらに特定のセットにおいては、スペシャルと呼ばれる特殊な希少価値が設定されている場合がある。

パックに含まれる稀少度ごとのカードの枚数はあくまで「目安」であり、WotC社は必ずその枚数が含まれているということを保証していない。

  • 訴訟社会であるアメリカでは、うかつに明言や保証をしてしまうとエラーがあったときにクレームをつけられて大損害を蒙ることがあるため、「明言しないように」しているようだ[1]
  • 実際、封入エラーによってこの比率通りにカードが入っていないこともままある。その場合にもショップやトーナメント主催者に交換を求めることはできない。

なお、ブースターパック内に含まれているカードの枚数が同じでも、「特定のカードがパックに封入されている確率」はセットごとに微妙に変化している。たとえば大型エキスパンションは、かつては全350枚構成であったが、現在は250枚前後の構成が一般的になっている。分母が小さくなったぶん、特定のレアの封入確率は高くなっていることになる。

稀少度と構築におけるカードパワーは比例するわけではない。カスレアも多数存在するし、トーナメントで多用される強力なコモンも多数存在する。また、同一カード・セットの中で上位互換下位互換になるレアとコモンのクリーチャーが収録されることが珍しくないため、構築の観点や一般的なトレーディングカードゲームの基準で見れば稀少度と強さの関係は露骨に思えるが、これはマジックの特徴的な遊び方の一つであるリミテッドの存在に依るところが大きい。稀少度によるカードパワーの調整はリミテッドのゲームバランスを考慮して決定されている[2]

BOX特典カード構築済みデッキ限定カードのように、ブースターパックからは出てこないカードにも原則として通常のカード同様に4段階の希少度が設定されている(他のトレーディングカードゲームでは専用の希少度が設定されている例があるが、マジックでは区別しない)。このような場合は実際の希少価値とは必ずしも一致しないが、コモン限定フォーマットのPauperや、Magic: The Gathering Arenaにおけるワイルドカードからの生成においては、通常のカードと同様にシンボルの色に準じた希少度として扱われる。

封入率の沿革

一般的なブースターパックにおける、基本的な封入率の沿革を記す。特殊な封入率が採用されているブースターパックも多数存在するが、それらに関しては変則的な稀少度およびブースターパックの項を参照。

基本セット

リバイズド・エディション以前
レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成。しかし基本土地が各稀少度ごとに一定割合で収録されており、レアやアンコモンの枠に基本土地が入っている開封者泣かせのパックも存在する。ブースターパック#基本土地カードの項も参照。
第4版第6版
基本土地カードがブースターパックに収録されなくなり、レア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成になった。
第7版第10版
基本土地カード1枚が必ず収録されるようになった。このため、レア1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・基本土地1枚の15枚構成になった。第10版以降はトークン・カード豆知識カードなどおまけカード1枚が追加された16枚構成になった。
基本セット2010以降
基本セット2010より、基本セットにも神話レアが設けられた。

エキスパンション

アライアンス以前
アライアンス以前の古いエキスパンションではこの4段階ではなく、コモンとアンコモンのみの2段階であったりあるいはレアを含む3段階ではあるが、各レアリティごとにさらに出現率に差異があるという変則的な稀少度になっている(エラーパックという意味ではなく、意図的に変則的にしてある)。これらのエキスパンションのトレードや新規開封の際にはレアの有無やみなし稀少度(アンコモン1はレア、コモン1はアンコモンとして扱う)といった差異が生まれる点などは理解しておきたい。
  • 稀少度ごとにシートと呼ばれる大きな紙にたくさんのカードが刷られており、そこから1枚1枚カード大に切り取ってカードが作られる。コモン11というのは、コモン・シートに11枚の割合で印刷されているという意味。
ミラージュイーブンタイド
ミラージュ以降のセットでは、ブースターパックの構成がレア1枚・アンコモン3枚・コモン11枚の15枚構成。ローウィン以降はトークン・カード豆知識カードなどおまけカード1枚が追加された16枚構成。
アラーラの断片以降
アラーラの断片以降は新たな稀少度として神話レアが作られ、確率としては8パックに1つ、レアの代わりに封入される。また、基本セット同様ブースターパックにも基本土地が必ず収録されるようになった。それにより、レア(もしくは神話レア)1枚・アンコモン3枚・コモン10枚・基本土地1枚・おまけカード1枚の16枚構成になった。

脚注

  1. Unanswered Questions: Innistrad/未回答問題:イニストラード(Feature 2011年10月10日 Mark Rosewater著)
  2. Nuts & Bolts: Higher Rarities/「基本根本」:より高いレアリティ(Making Magic 2012年2月27日 Mark Rosewater著)

参考

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