「蘇生」を編集中
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|英名=Unearth | |英名=Unearth | ||
|種別=[[起動型能力]] | |種別=[[起動型能力]] | ||
− | |登場セット=[[アラーラの断片ブロック]]<br>[[モダンホライゾン]]<br>[[モダンホライゾン2 | + | |登場セット=[[アラーラの断片ブロック]]<br>[[モダンホライゾン]]<br>[[モダンホライゾン2]] |
|リーガル=legal | |リーガル=legal | ||
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==解説== | ==解説== | ||
− | 蘇生の[[起動コスト]]を[[支払う]]ことで、1[[ターン]]に限り自身を[[リアニメイト]]することができる[[能力]]である。この能力で[[戦場]]に[[戻す|戻し]]た[[ | + | 蘇生の[[起動コスト]]を[[支払う]]ことで、1[[ターン]]に限り自身を[[リアニメイト]]することができる[[能力]]である。この能力で[[戦場]]に[[戻す|戻し]]た[[クリーチャー]]は、[[戦場を離れる]]と[[追放]]される。 |
− | アラーラの断片ブロックでは、アンデッド溢れる世界の[[グリクシス/Grixis]]に割り振られた能力で、蘇生を持つ(与える)カードは[[青]]・[[黒]]・[[赤]]に割り振られている。 | + | アラーラの断片ブロックでは、アンデッド溢れる世界の[[グリクシス/Grixis]]に割り振られた能力で、蘇生を持つ(与える)カードは[[青]]・[[黒]]・[[赤]]に割り振られている。 |
===ルール=== | ===ルール=== | ||
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*「終了ステップ開始時に、それを追放する」というのは[[遅延誘発型能力]]である。これは[[もみ消し/Stifle]]などで[[打ち消す]]ことができ、一度打ち消せば再び[[誘発]]することはない。 | *「終了ステップ開始時に、それを追放する」というのは[[遅延誘発型能力]]である。これは[[もみ消し/Stifle]]などで[[打ち消す]]ことができ、一度打ち消せば再び[[誘発]]することはない。 | ||
**一方、「それが戦場を離れる場合、それを追放する。」という[[置換効果]]は、次のターン以降も有効であるので注意。 | **一方、「それが戦場を離れる場合、それを追放する。」という[[置換効果]]は、次のターン以降も有効であるので注意。 | ||
− | *速攻は蘇生によって付加される能力であるが、「追放する」[[効果]]はどちらもその[[ | + | *速攻は蘇生によって付加される能力であるが、「追放する」[[効果]]はどちらもその[[クリーチャー]]に付加される能力ではない。「すべての能力を失う」ような効果があった場合、蘇生によって戻ったクリーチャーは速攻を失うが、「追放する」効果は実行される。 |
*他の[[呪文]]や能力によって追放されることを蘇生の「追放する」効果が置換することはない。蘇生による追放効果は、追放領域以外に置かれる場合にのみ起こる置換だからである(他のあらゆる[[領域]]というのは、追放領域以外の領域のことを指している)。追放される場合、単純に呪文や能力の効果そのものによって追放される。 | *他の[[呪文]]や能力によって追放されることを蘇生の「追放する」効果が置換することはない。蘇生による追放効果は、追放領域以外に置かれる場合にのみ起こる置換だからである(他のあらゆる[[領域]]というのは、追放領域以外の領域のことを指している)。追放される場合、単純に呪文や能力の効果そのものによって追放される。 | ||
− | **[[ちらつき鬼火/Flickerwisp]] | + | **[[ちらつき鬼火/Flickerwisp]]などでクリーチャーが一時的に追放されてから戦場に戻った場合、それはそのまま戦場に残る。蘇生で戻ったものとは異なる[[オブジェクト]]として扱われるためである。 |
===開発秘話=== | ===開発秘話=== | ||
− | + | 「蘇生」は、グリクシス担当チームがオーバーパワーな過去の失敗([[発掘]])を反省して開発した、墓地利用メカニズムである<ref name="LD1">[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/unearthing-grixis-2008-10-24 Unearthing Grixis](Latest Devlopments 2008年10月24日)</ref>。 | |
− | *開発時には、「蘇生」ではなく「虐殺/Carnage」というメカニズムがグリクシスに割り当てられていた。これは「クリーチャーが戦場から墓地に置かれたときに誘発して何かを行う」能力で[[Khabal Ghoul]]を祖とするものであったが、青にそぐうメカニズムとはいえず、反対に赤の[[貪食]]とは高い親和性を示したことから、グリクシスから[[ジャンド/Jund]]に移された<ref>[ | + | *開発時には、「蘇生」ではなく「虐殺/Carnage」というメカニズムがグリクシスに割り当てられていた。これは「クリーチャーが戦場から墓地に置かれたときに誘発して何かを行う」能力で[[Khabal Ghoul]]を祖とするものであったが、青にそぐうメカニズムとはいえず、反対に赤の[[貪食]]とは高い親和性を示したことから、グリクシスから[[ジャンド/Jund]]に移された<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/shard-candy-2008-09-15 Shard Candy](Feature 2008年9月15日)</ref><ref name="LD1" />。 |
**「虐殺/Carnage」には、[[藻のガリアル/Algae Gharial]]と[[死を出迎える者/Deathgreeter]]、[[風切るイグアナール/Hissing Iguanar]]、[[血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraided]]、[[崖崩れの精霊/Rockslide Elemental]]、[[ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake]]、[[不純な影/Vicious Shadows]]が該当する。 | **「虐殺/Carnage」には、[[藻のガリアル/Algae Gharial]]と[[死を出迎える者/Deathgreeter]]、[[風切るイグアナール/Hissing Iguanar]]、[[血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraided]]、[[崖崩れの精霊/Rockslide Elemental]]、[[ゴミあさりのドレイク/Scavenger Drake]]、[[不純な影/Vicious Shadows]]が該当する。 | ||
**「虐殺/Carnage」は、「死テーマ」のメカニズムとして[[イニストラード]]にも採用された<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003995/ 来いよイニストラード その2](Making Magic 2011年9月12日)</ref>。 | **「虐殺/Carnage」は、「死テーマ」のメカニズムとして[[イニストラード]]にも採用された<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003995/ 来いよイニストラード その2](Making Magic 2011年9月12日)</ref>。 | ||
− | *プレイテスト時、「蘇生」は[[死者の夜明け/Dawn of the Dead|Dawn of the Dead]]を略して「DoD」または「DotD」と呼ばれた<ref>[ | + | *プレイテスト時、「蘇生」は[[死者の夜明け/Dawn of the Dead|Dawn of the Dead]]を略して「DoD」または「DotD」と呼ばれた<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/conflux-design-feature-article-2009-02-09-0 Conflux Design Feature Article](Feature 2009年2月9日)</ref>。 |
===その他=== | ===その他=== | ||
− | * | + | *死者がアンデッドとなって蘇るイメージから、蘇生を持つ、または得ることができるのは[[クリーチャー]]・カードのみである。 |
+ | *自分の墓地の全クリーチャー・カードに蘇生を与えるカードとして、[[裏切り者の王、セドリス/Sedris, the Traitor King]]が存在する。 | ||
*[[アラーラ再誕]]では、蘇生に加えて隣接する[[エスパー/Esper]]や[[ジャンド/Jund]]のメカニズムを併せ持ったカードが登場している(前者は[[エーテリウムの嫌悪者/Etherium Abomination]]、後者は[[カターリの爆撃兵/Kathari Bomber]])。多断片のメカニズムやフレイバーの共有はアラーラ再誕に共通するデザインテーマの1つである。 | *[[アラーラ再誕]]では、蘇生に加えて隣接する[[エスパー/Esper]]や[[ジャンド/Jund]]のメカニズムを併せ持ったカードが登場している(前者は[[エーテリウムの嫌悪者/Etherium Abomination]]、後者は[[カターリの爆撃兵/Kathari Bomber]])。多断片のメカニズムやフレイバーの共有はアラーラ再誕に共通するデザインテーマの1つである。 | ||
*同じ名前を持つカードが日本語名と英語名でそれぞれ存在する([[蘇生/Resurrection]]と[[発掘/Unearth]])。Unearthの日本語訳である「[[発掘]]」は別のキーワード能力の名前にもなっており、ややこしい。 | *同じ名前を持つカードが日本語名と英語名でそれぞれ存在する([[蘇生/Resurrection]]と[[発掘/Unearth]])。Unearthの日本語訳である「[[発掘]]」は別のキーワード能力の名前にもなっており、ややこしい。 | ||
*「Unearth」とは「発掘する、掘り出す」こと。本来「蘇生」の意味は持たないが、上記の通り別のキーワード能力との重複を避けた翻訳であろう。 | *「Unearth」とは「発掘する、掘り出す」こと。本来「蘇生」の意味は持たないが、上記の通り別のキーワード能力との重複を避けた翻訳であろう。 | ||
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*墓地から再利用するという点は[[フラッシュバック]]に似ているが、蘇生は起動型能力であり、[[呪文]]として唱えているわけではない点に注意。 | *墓地から再利用するという点は[[フラッシュバック]]に似ているが、蘇生は起動型能力であり、[[呪文]]として唱えているわけではない点に注意。 | ||
− | **通常の呪文に対する[[打ち消す|打ち消し]]では防げず、[[もみ消し/Stifle]] | + | **通常の呪文に対する[[打ち消す|打ち消し]]では防げず、[[もみ消し/Stifle]]などが必要。また、[[灰の盲信者/Ash Zealot]]などが持つ「[[墓地]]から呪文を[[唱える]]たびに誘発する[[誘発型能力]]」は誘発しない。 |
− | + | *ゴシックホラーがテーマである[[イニストラード・ブロック]]で[[再録]]が検討されたが、[[イニストラード]]時点で[[部族 (俗称)|部族]]・[[死亡誘発]]・[[陰鬱]]、[[闇の隆盛]]以降も[[不死]]・[[明滅]]と、クリーチャーに関連するメカニズムが多かったため、フラッシュバックが優先された<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/unanswered-questions-innistrad-2011-10-10 Unanswered Questions: Innistrad ]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0004003/ 未回答問題:イニストラード](Making Magic 2011年10月10日)</ref>。 | |
− | *ゴシックホラーがテーマである[[イニストラード・ブロック]]で[[再録]]が検討されたが、[[イニストラード]]時点で[[部族 (俗称)|部族]]・[[死亡誘発]]・[[陰鬱]]、[[闇の隆盛]]以降も[[不死]]・[[明滅]]と、クリーチャーに関連するメカニズムが多かったため、フラッシュバックが優先された<ref>[ | + | |
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