集団的蛮行/Collective Brutality
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黒の「集団的」ソーサリー。モードは、インスタントまたはソーサリー限定の手札破壊、クリーチャーへのマイナス修整、2点のドレイン。
マナ・コスト自体が軽いうえに、増呪コストに追加のマナが不要であるため、早いターンから増呪付きで唱えることができる。一方で、手札とクリーチャーに直接触れるモードを持ちながら、増呪コストの関係上カード・アドバンテージは取りづらい。打ち消しも天敵である。カード全体で見た汎用性は高いものの、モード単位で見るとそれぞれ尖っていて得手不得手がはっきり分かれるため、デッキ構成や唱える場面などはやや工夫が必要か。特に除去が刺さらない相手の場合はより軽く手札破壊としての質が良い思考囲い/Thoughtseizeなどのようなカードとサイドボードから入れ替えても問題が無いケースが少なくない。
例によって、手札を捨てることを利益に変えればより強力。スタンダードでもマッドネスや昂揚などとの相性がよく、カードプールが広がればより悪用の幅が広がる。ただしマッドネスに関しては狙いすぎると、この呪文自身の軽さという魅力が半減する点に注意が必要。
モダンではバーンデッキへの対策カードとして幅広い黒系デッキで採用される。バーンデッキの命たる直接火力を手札から落とし、速攻戦略をサポートするクリーチャーに対処しつつ、ドレインモードできっちりとライフも射程外に逃がすと八面六臂の大活躍。コストにはバーン相手に腐りやすい重いカードをあてれば良いので、柔軟な運用が可能。
レガシーではリアニメイトなどの墓地利用デッキ全般で使われる。死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanや変身した秘密を掘り下げる者/Delver of Secretsなどの危険なクリーチャーを除去しつつカウンターを落とした上で、手札のお目当てのクリーチャーを墓地に落とせると一石三鳥の役割を果たす。
- 1番目と3番目のモードで同一の対戦相手を対象に取った場合でも、単一の対象を持つ呪文としては扱われない(CR:114.8a)。
- トレストの使者、レオヴォルド/Leovold, Emissary of Trestをコントロールしている同一のプレイヤーを1番目と3番目のモードで対象に取ったとき、呪文を唱える手順中に1番目のモードで対象に取ったときと3番目のモードで対象に取ったときの両方でレオヴォルドの能力が誘発する。
関連カード
サイクル
異界月の「集団的/Collective」ソーサリーサイクル。増呪を持ち3つのモードから選択する。白・黒・赤のレアに1枚ずつ存在する。
- 集団的努力/Collective Effort
- 集団的蛮行/Collective Brutality
- 集団的抵抗/Collective Defiance