パラメキア皇帝/The Emperor of Palamecia
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伝説のクリーチャー — 人間(Human) 貴族(Noble) ウィザード(Wizard)
(Ｔ)：(青)か(赤)を加える。このマナは、クリーチャーでない呪文を唱えるためにしか支払えない。
あなたがクリーチャーでない呪文１つを唱えるたび、それを唱えるために４点以上のマナが支払われていた場合、パラメキア皇帝の上に+1/+1カウンター１個を置く。その後、これの上に３個以上の+1/+1カウンターがあるなら、これを変身させる。
The Lord Master of Hell / 地獄の魔物を率いる者
〔青/赤〕 伝説のクリーチャー — デーモン(Demon) 貴族(Noble) ウィザード(Wizard)
いんせき ― 地獄の魔物を率いる者が攻撃するたび、これは各対戦相手にそれぞれＸ点のダメージを与える。Ｘは、あなたの墓地にありクリーチャーでも土地でもないカードの枚数に等しい。
3/3クリーチャーでない呪文専用のマナ・クリーチャーである伝説の人間・貴族・ウィザード。第2面は攻撃誘発型能力で墓地のクリーチャーでも土地でもないカードの数に応じた火力を飛ばす伝説のデーモン・貴族・ウィザード。
自身のマナ加速のお陰で、強化および変身の条件である「4点以上のマナを支払ってクリーチャーでない呪文を唱える」を行いやすいのが特長。さらに唱えた呪文がソーサリーやインスタントなどの即座に墓地に行くカードだった場合、変身後の「いんせき」で与えられるダメージも大きくなる。そのため変身後は一度の攻撃で合計10点以上の打点を出すこともあり、元が2マナのクリーチャーとしては破格の攻撃性能。このように変身前、変身後ともに能力の方向性が全体的に嚙み合っており、FINAL FANTASYの青赤に割り振られている「4マナ以上のクリーチャーでない呪文」を中心にした戦略の主力を担うことができるカード。
リミテッドでは赤青の主役をこなす1枚。前述の段階を持つ呪文やフラッシュバック・コストが4マナ以上の呪文など、相性の良いカードも多い。青赤を選ぶ動機になる優秀なアンコモン。リミテッドのゲーム速度なら変身の達成も現実的だろう。
一方構築戦では、そもそも「4点以上のマナを支払ってクリーチャーでない呪文を唱える」行動自体に隙が大きく、そう高い頻度で行えるものではない。4マナ以上の非クリーチャー呪文をデッキに入れすぎると事故の元にもなる。したがって基本はマナ・クリーチャーとしての役割に期待し、マナ・コストは軽いが4点以上のマナを支払って唱える選択肢のあるキッカーや段階などを持つ呪文を活用して変身の機会をうかがう運用がよいだろう。
- クリーチャーでない呪文による強化とマナ加速能力を併せ持つという点で同セットの迷える黒魔道士、ビビ/Vivi Ornitierとコンセプトが被っている。初動こそパラメキア皇帝の方が早いものの、ビビは強化の条件が緩くマナ加速にも爆発力があるため、全体的なカードパワーで見るとビビに大きく水をあけられていると言える。ただしスタンダードでは、ビビが2025年11月10日に禁止カードに指定されたため、両者が競合することはなくなった。
[編集] 関連カード
- パラメキア皇帝/The Emperor of Palamecia - 地獄の魔物を率いる者/The Lord Master of Hell
- 世界を支配せんとする者、皇帝/The Emperor, Hell Tyrant（スランの医師、ヨーグモス/Yawgmoth, Thran Physician）
[編集] サイクル
FINAL FANTASYのアンコモンの2色伝説のクリーチャーサイクル。色の組み合わせごとのリミテッド・アーキタイプに対応した指針アンコモンである。
- ロック・コール/Locke Cole
- 未来の魔女、アルティミシア/Ultimecia, Time Sorceress - 時間圧縮を果たす者、アルティミシア/Ultimecia, Omnipotent
- パラメキア皇帝/The Emperor of Palamecia
- 過激な淑女、シャントット/Shantotto, Tactician Magician
- 黒のワルツ３号/Black Waltz No. 3
- コーネリアの騎士、ガーランド/Garland, Knight of Cornelia - 時を超えしカオス/Chaos, the Endless
- 暗闇の雲/Cloud of Darkness
- 「無」の暗黒魔道士、エクスデス/Exdeath, Void Warlock - すべてを「無」に帰すもの、ネオエクスデス/Neo Exdeath, Dimension's End
[編集] ストーリー
パラメキア皇帝/The Emperor of Palameciaは『FFII』の登場人物。プレイヤーからは基本的に皇帝、あるいはFC版のひらがな表記に従って「こうてい」と呼ばれる。（イラスト・イラスト)
その名の通りパラメキア帝国の君主であり、世界の支配を目的に侵略戦争を仕掛ける。魔界からモンスターを召喚して戦力としているが、本人も強力な魔法使いであり要塞の周囲に竜巻を呼び出して侵入者を防ぎ、戦闘においても多彩な魔法を使用する。ただし戦闘能力そのものは（立場を考えればその必要も無いが）高くなく、竜巻を突破してきたフリオニール/Firion一行に倒されて、人間としてはここで死亡する。
その後、地獄で究極のパワーを身につけて現世に復活。同時に野望が世界の破壊にすり替わり、地獄の城・パンデモニウムを拠点として世界を恐怖に陥れる。しかし、パンデモニウムを突破して再び対峙したフリオニールたちにまたしても倒され、今度こそ完全に消滅する。第2面の姿はこちらの形態の再現。
- 再戦時の断末魔「ウボァー」が非常に有名。当時は技術的に文字以上の表現が難しかったとはいえ、強大な敵の最後の叫び声が感嘆符すら無い僅か4文字というシンプルさがシュールで、多くのプレイヤーに強烈な印象を残した。
- ちなみにこの断末魔は後のファイナルファンタジーシリーズの派生作品『ディシディア ファイナルファンタジー』(DFF)で再現されている。ハードの進歩に伴いフルボイス、声優の演技も渾身の「ウボァー」は必聴。
- Magic: The Gathering ArenaではFINAL FANTASYと同時発売で購入できるエモートの「フレーズ・セット」に含まれており、プレイヤーも「ウボァー」できる。
- 英語に設定すると「uraaahhh!!」。ピクセルリマスター版(2021年)を踏襲しているようだ。プレイステーション版(2003年)では「Rrrraaaaagh!」、ゲームボーイアドバンス版(2004年)およびプレイステーションポータブル版(2007年)では「Ungaahhhh!」と、何気にバリエーションが豊富。
- 作中では本名は明かされていないが、小説版でマティウス/Mateusと名付けられている。以降の作品でも皇帝をモチーフにしたキャラクターや幻獣に同様の名前が関わってくることが多いので、恐らく公式設定として採用されている。
