割り振る

提供:MTG Wiki

移動: 案内, 検索

割り振る/Dividedistributeとは、何か(主にダメージやダメージの軽減カウンターなど)を複数のオブジェクトプレイヤーに分けて割り当てることである。


Pyrotechnics / 発火 (4)(赤)
ソーサリー

望む数のクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。発火はそれらに、4点のダメージをあなたが望むように割り振って与える。



Remedy / 治療 (1)(白)
インスタント

好きな数のクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。このターン、それらに与えられる次のダメージを5点、望むように割り振って軽減する。



Elven Rite / エルフの儀式 (1)(緑)
ソーサリー

1体か2体のクリーチャーを対象とする。それらの上に、+1/+1カウンターを2個、望むように割り振って置く。


目次

[編集] 解説

呪文能力によって、1つ以上の対象のオブジェクトやプレイヤーに何かを割り振る場合、いずれのオブジェクトやプレイヤーにも最低1つは割り振らなくてはならない(CR:601.2d)。対象の数を0個にした場合は割り振ることはない。割り振る場合、示された数すべてを割り振らなければならない。

  • 例:発火/Pyrotechnicsは、「望む数のクリーチャーとプレインズウォーカーとプレイヤーの組み合わせを対象とする。発火はそれらに、4点のダメージをあなたが望むように割り振って与える。」という効果の呪文である。
    • 無意味だが対象の数を0個とすることで、ダメージを割り振らないことを選んでも良い。
    • 対象を1つ以上選んだ場合はそれぞれに1点以上のダメージを割り振らなくてはならないため、実際に選べる対象の最大の数は4つである。
    • 対象を1つ以上選んだなら、4点すべてをそれらに割り振ることになる。1から3点だけ割り振るということはできない。
  • アン・ゲームでは1/2ダメージを割り振ってよいので、上記の発火ならば最大8つの対象まで選べる。

呪文や能力が対象に何かを割り振る場合、それぞれの対象にどのように割り振るのかの宣言は、呪文を唱えたり、起動型能力起動したり、誘発型能力スタックに置いたりする際、対象を指定した後に行われる。解決時ではない。詳細は唱える対象の項も参照。

呪文や能力が解決される時に割り振った一部の対象が不正な対象になっていたなら、適正な対象に対してのみ宣言した値のダメージやカウンターが割り振られる。不正な対象へ割り振っていた分をもう一度振り直すということはない。

[編集] その他

以前は、呪文や能力が対象に取っていないものに対して割り振る場合でも、上記のルールが適用されていた。「対象に取っていないものに割り振りを行う」唯一のカードとして液状の火/Liquid Fireがあったが、2009年4月24日に液状の火のオラクルが変更されたことでそのようなカードはなくなり、現在のルールに改められた。

その後、「対象に取っていないものに割り振りを行う」カードとして新たに野生の狩りの達人/Master of the Wild Huntが作られたが、そちらは現在のルールを前提にデザインされている。

訳語が一定しないルール用語でもある。古い日本語版では振り分けるが主流だったが、マスクス・ブロックオデッセイ・ブロックでは分割すると訳した。オンスロートから「割り振る」と訳すようになったものの、近年にも「分割する」がみられる。いずれも機能的な違いはない。

2019年7月の総合ルール更新までは、「望む数/any number」のプレイヤーやオブジェクトにダメージやカウンターが分配されたり割り振られたりする場合、可能ならば0より多い数のプレイヤーやオブジェクトを選ばなければならなかった。例えばマグマの核/Magmatic Coreでは対象の数は0にすることはできず、戦場に自分のクリーチャーしかいない場合それにダメージを与えなければならなかった。

[編集] 参考

引用:総合ルール 20231117.0

QR Code.gif