大会常連、スパイク/Spike, Tournament Grinder

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大会常連、スパイク/Spike, Tournament Grinder (2)(黒/Φ)(黒/Φ)
伝説のクリーチャー ― 人間(Human) ゲーマー(Gamer)

((黒/Φ)は(黒)でも2点のライフでも支払うことができる。)
(黒/Φ)(黒/Φ)(黒/Φ)(黒/Φ):ゲームの外部から、あなたが所有していて構築フォーマットで禁止または制限されたことのあるカード1枚を選び、それを公開し、それをあなたの手札に加える。

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アーティスト:Zoltan Boros


パワー大好きティミー(Timmy)コンボ大好きジョニー(Johnny)の登場からおよそ13年、満を持してついに姿を表した大会ガチ勢「スパイク(Spike)」

マナ総量起動型能力コストは他の伝説のゲーマーと同じく4マナであるが、彼女だけは色マナファイレクシア・マナ支払うことができる。すべてをライフで支払うことにすればライフ12点という非常にスーサイドな代償となるものの、わずか不特定マナ2点で即召喚起動できるため、非常に早い段階から行動を起こすことができる。

そして能力も強烈であり、なんと禁止カード制限カードに指定されたことのある好きなカード願いのようにシルバーバレットできるというもの。修繕/Tinker頭蓋骨絞め/Skullclampのようなパワーカードはもちろん、あなたの資産が許すならパワー9だろうがMishra's Workshopだろうが選り取りみどりである。起動回数などの制限はないが、ライフの余裕がないときは色拘束が強く起動することが難しくなるので、状況に応じてできるだけ強力なカードを持ってきたい。

またShahrazadChaos Orbといった現在のマジックではあり得ない効果を持つカード、オークの軍旗/Orcish Oriflammeのようにとんでもない理由で制限されていたカードも選べるという側面もあり、あえてスパイクらしくなくネタとして使うのも一興か。

今後も(あまり喜ばしいことではないが)禁止・制限されるカードが増えていくであろうことを考えれば、まさに無限の可能性を秘めたカードといえるだろう。

  • Unstableでは唯一のファイレクシア・マナを用いるカード。
    • その強力さからトーナメントで活躍して議論を呼び、特に青絡みで2枚も禁止カードを生んだメカニズムであるファイレクシア・マナを大会常連である彼女が使うのは、フレイバー的にもぴったりといえる。

[編集] ルール

[編集] 禁止カード

[編集] ゲームの外部

  • ゲームの外部からカードを持ってくることに関する基本的なルールは願いを参照。
  • 認定大会のルールを適用するなら、ゲームの外部はサイドボードに限定される。その際、禁止カードはサイドボードにも入れられないので、厳密に解釈するならば「他のフォーマットで禁止・制限を経験しているが現在遊んでいるフォーマットでは問題なく使えるカード」限定の能力ということになる。
    • もっとも、そもそもアン・ゲームにそこまでの厳密性を求めても仕方がないので、よりカジュアルに「デッキに入っていないカード全般」と解釈するのが普通だろう。
      • 極端に緩く考えれば、「現在遊んでいるフォーマットでは使用できないカード」や「既にデッキに上限数(通常4枚、制限カードハイランダールールであれば1枚)を使っているカード」を持ってくることも許される、と解釈できなくもない。この辺りは例によって当事者間でうまく処理したい。
  • 統率者戦においては、「ゲームの外部から、他のカードを参照する能力は(プレイヤー間の事前の合意がないかぎり)機能しない」というルールを無断で破ることはできない。
    • 逆に言えば、合意さえあれば使用できるということである。初期ライフが高いこともあり、様々なマナ加速とファイレクシア・マナをフル活用すれば1ターンキルの手段には事欠かないだろう。
    • その場合であっても、統率者固有色と合致しない固有色のカードをゲームに加えることはできない。

[編集] モチーフ

[編集] 大会常連/Tournament Grinder

グラインダー/Grinderとは、原義の「研磨職人」から転じて「コツコツと地道に努力する人」を意味するスラング。マジックにおいては、「プロツアープロプレイヤーズ・クラブの上位レベルを目指して、主にDCI認定のプレミアイベントに足繁く通う人」を指す。いわゆるグレイビー・トレインに乗り込んでいる人は大会巡りをする必要がないので、その前の段階にいる人を指す言葉と言える。大雑把に言い換えると「プロ志望のアマチュア」ないし「専業まではいかないセミプロ」と言ったところか。

  • 競技マジックに取り組んで間もない人からプロツアー上位入賞経験のある人まで様々なプレイヤーがいる層であり、マジックの高レベルな競技性を維持している層とも言える。世のプロ・プレイヤーも(渡辺雄也のような特殊な経歴の持ち主を除き)ほとんどはこのグラインダーからキャリアがスタートしており、未来のプロ・プレイヤーが生まれ来る層でもある。
  • 日本語仮訳では「大会常連」と、「地元の草の根イベントや店舗大会などにしょっちゅう顔を出す常連」というアクティブなカジュアルプレイヤーにもとれるような訳になっているが、グラインダーはそういったニュアンスでは使われない。

[編集] フレイバー・テキスト

"Just wait—I have a response."
「ちょっと待って ― それにスタックで

対戦相手に「待ってくれ」と頼んでいる点は他2名のゲーマーと同様であるが、こちらはニュアンスがまったく異なり、いかにも大会中でよくあるやり取りになっている。あるいは、他2名のゲーマーがやっと持ってきたカードに対する残酷な回答なのかもしれない。

[編集] イラスト

イラストは女性である。トーナメントプレイヤーの一般像に合わないように見えるかもしれないが、Spikeというあだ名そのものは男女問わずに使えること、潜在的なものも含めれば女性にも相当数のSpikeがいるだろうこと、またTimmyとJohnnyのイラストがいずれも男性だったため、バランスを取る目的で女性のイラストが使われている。[2]

  • 彼女が使うカードのスリーブに描かれているのは睡蓮の花/Lotus Bloom。実際にUltra Pro社から発売されていたスリーブで、現在では入手困難な一品。残念(?)ながらこのカードは禁止・制限を経験していないので持ってくることはできない。
  • 彼女が着ている「NOPE」シャツは、実際に市販されている公式ライセンス品である[3]マナ・シンボル打ち消し呪文のことを暗示しているのだろう。
    • なおnopeとはnoの俗な表現で、理性(否定)より感情(拒絶・嫌悪)が先に来ているような言い方である。

[編集] サイクル

「アン」シリーズに収録されている伝説のゲーマーのメガサイクル。ヴォーソス以外はいずれもマナ・コストが(2)(M)(M)、1/1で、4マナ起動できる起動型能力を持つ。

その能力にはそれぞれTimmy, Johnny, and Spikeの嗜好が反映されている。

[編集] 参考

  1. Mark RosewaterのBlog
  2. Mark Rosewaterのブログ
  3. MTG Pro Shop
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