孤立的

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孤立的/Parasiticは、カードメカニズムの性質を表す用語の一つ。あるカードメカニズムが、自身の存在するカード・セットあるいはブロック特有のものを参照し、それと組み合わせなければうまく機能しない場合、それは「孤立的」であるという。


Evermind / 常在精神
〔青〕 インスタント — 秘儀(Arcane)

(存在しないマナ・コストは支払えない。)
カードを1枚引く。
連繋(秘儀(Arcane))(1)(青)(あなたが秘儀呪文を唱えるに際し、あなたはこのカードを手札から公開して連繋コストを支払ってもよい。そうした場合、このカードの効果をその呪文に追加する。)



Indebted Samurai / 恩義ある侍 (3)(白)
クリーチャー — 人間(Human) 侍(Samurai)

武士道1(このクリーチャーがブロックするかブロックされた状態になるたび、それはターン終了時まで+1/+1の修整を受ける。)
あなたがコントロールする侍(Samurai)が死亡するたび、恩義ある侍の上に+1/+1カウンターを1個置いてもよい。

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目次

[編集] 解説

孤立的なものはそのセットへの注目を促すため、いくらかは必要であるが[1]、一方で問題を引き起こすこともある。例としてエネルギー・カウンターは当時のスタンダード環境を席巻し、複数の禁止カードを生み出したが、それはこのメカニズムが孤立的であることが一因とされる[2][3][4]

  • 対になる概念として、既存のカードとうまく噛み合うものは「後方互換性が高い」と呼ばれる[5]

[編集] 孤立的の例

  • 連繋秘儀[6] - 同じ神河ブロックの秘儀と組み合わせなければ機能しない。これの後方互換性を上げた改良版が「連繋(インスタントソーサリー)」である。
  • 部族カード[5] - 同じ神河ブロックの侍と組み合わせなければ機能しない。
  • 毒カウンター感染[7] - 通常のライフを削る戦略と両立しないため、毒を与えるカードを複数デッキに入れなければうまく機能しない。
  • エネルギー・カウンター - エネルギーを生み出す、あるいは使うカードをデッキに大量に入れなければ最大限機能しない。
    • エネルギー・カウンターを用いるカードの多くは過去の反省からか、単体でもある程度機能するようになっている。しかし、最大限機能させるためにはやはりそれらのカード同士で組み合わせなければならない。
  • 氷雪マナ・シンボル - 氷雪マナを生み出す手段がなければ使えない。

[編集] 脚注

  1. Nuts & Bolts: Evaluation/基本根本:評価(Making Magic 2017年2月20日 Mark Rosewater著)
  2. Standard Retrospective: HOU Edition/スタンダード総括『破滅の刻』版(Play Design 2017年9月1日 Melissa DeTora著)
  3. Block Monsters and How We Avoid Them/ブロックの怪物とその避け方(Play Design 2018年1月5日 Melissa DeTora著)
  4. Storm Scale: Kaladesh and Amonkhet/ストーム値:『カラデシュ』と『アモンケット』(Making Magic 2019年3月25日 Mark Rosewater著)
  5. 5.0 5.1 A Few More Words from R&D/開発部語辞典2016Making Magic 2016年11月7日 Mark Rosewater著)
  6. Guild to Order, Part 1/支配するギルド その1(Making Magic 2018年9月10日 Mark Rosewater著)
  7. Storm Scale: Mirrodin and Scars of Mirrodin Blocks/ストーム値:『ミラディン』『ミラディンの傷跡』ブロック(Making Magic 2018年6月11日 Mark Rosewater著)

[編集] 参考

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