爪の群れのウルリッチ/Ulrich of the Krallenhorde
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伝説の狼男。かつての高原の狩りの達人/Huntmaster of the Fells同様、どちらの面にも変身時に誘発する誘発型能力を持つ(第1面の能力はETB能力でもある)。
第1面の能力により、戦場に出てすぐに自身のパワー分の打点を戦線に加えることができるため、擬似的な速攻持ちのような挙動を示す。純粋な速攻と違い修整であるので再変身時にも意味がある上に、戦場のクリーチャーが自身だけでも効果がある。もちろん、他の回避能力持ちクリーチャーに修整を与えることで強烈な一撃をお見舞いしても良いだろう。
第2面への変身時には、対戦相手の狼男でないクリーチャーと格闘を行うことができる。6/6というサイズを一方的に屠れるクリーチャーしかいないという状況はそう多くないため、ほぼ確定除去として考えて良いだろう。変身時の誘発型能力なので、繰り返し使えるのが強力。2度も変身すれば、第1面の性能と組み合わさって戦場を壊滅させているだろう。狼男の群れの頭目というフレイバーを重視しているためか、狼男とは格闘ができない。
[編集] 開発秘話
イニストラード・ブロックに対するユーザーの不満の中で特に大きかったものの1つが、伝説の狼男が存在しないことであった。イニストラード/Innistrad以外の次元/Planeでは狼男はほとんど扱われておらず、また印刷コストの観点から統率者戦用セットなどに両面カードを収録するのは難しいため[1]、イニストラードを覆う影ブロックはユーザーの期待に応える貴重な機会と言えた。
当初はイニストラードを覆う影での収録が予定されていたが、同じ「赤緑の神話レアの両面カード」であるアーリン・コード/Arlinn Kordとの兼ね合いから、こちらが異界月に移されることとなった。これは異界月の両面カードのテーマである「エルドラージ/Eldraziへの変身」に反していたが、上記のユーザーの反響を知るMark Rosewaterらの強い主張により、例外として収録されることが決まった[2]。
[編集] ストーリー
ウルリッチ/Ulrichはイニストラード最大の吠え群れ、爪の群れ/The Krallenhordeの頭目を務める狼男/Werewolf。人間/Humanの姿でいるときにも人の社会には戻らず、爪の群れの仲間たちとともに林野を駆け回っている。
詳細はウルリッチ/Ulrichを参照。
[編集] 脚注
- ↑ Blogatog(Mark Rosewaterブログ)
- ↑ Eldritch Perfect, Part 2/異界の完成 その2(Making Magic 2016年7月18日 Mark Rosewater著)
[編集] 参考
- The M-Files: Eldritch Moon, Part 2(Internet Archive)/Mファイル『異界月』編・パート2(Latest Developments 2016年7月29日 Sam Stoddard著)
- 爪の群れ/The Krallenhorde(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:異界月 - 神話レア
- カード個別評価:イニストラードを覆う影リマスター - レア