迷える黒魔道士、ビビ/Vivi Ornitier
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伝説のクリーチャー — ウィザード(Wizard)
(0):(青)や(赤)合わせてX点のマナを加える。Xは、迷える黒魔道士、ビビのパワーに等しい。あなたのターンの間にのみ、毎ターン1回しか起動できない。
あなたがクリーチャーでない呪文1つを唱えるたび、迷える黒魔道士、ビビの上に+1/+1カウンター1個を置き、これは各対戦相手にそれぞれ1点のダメージを与える。
自ターンだけ使える、タップ不要のマナ能力を持った伝説のウィザード。同セットの黒魔道士(ウィザード・トークン)と同様のダメージ効果を持つが、さらに+1/+1カウンターもついてくる。
素の段階ではマナを生み出せないが、自身の能力で強化されマナ生産量を伸ばせるというデザイン。特に軽いドロー呪文と相性がよく、何度も軽量ドローを唱えてビビを強化しつつダメージを稼ぎ、生み出した大量のマナでさらなる連鎖とダメージを狙える。また、強化呪文も実質的なマナ加速カードのように扱えるようになる。
(回数とタイミングの制限はあるものの)マナ能力でありながら起動コストが存在しない点も特徴的で、パワーさえあれば召喚酔いに影響されず即座にマナを生み出すことができる。この性質は他のカードの起動型能力を得るカードと組み合わせた際の相性も良く、特にアガサの魂の大釜/Agatha's Soul Cauldronで複数のクリーチャーにビビの能力を共有させれば莫大なマナを得られ、+1/+1カウンターを伴って戦場に出るクリーチャーも絡めればチェイン・コンボじみた挙動もできる。スタンダード範囲では、誘発の条件も噛み合っている肉大工、ゲラルフ/Geralf, the Fleshwrightが相方候補で、これに謎めいた外套/Cryptic Coatを組み合わせることで無限偽装も実現可能。
こうしたコンボ特化のデッキなら、スタンダードでも3マナながらにして除去されずに次のターンが回ってくれば即勝利ものの動きが可能。単純な運用でもテンポ・ライフの両面で多量のアドバンテージを稼ぎ、放っておくとすぐに手がつけられないサイズと出力になるためマストカウンターと言って差し支えないだろう。
団結のドミナリア〜FINAL FANTASY期のスタンダードにおいては、イゼット果敢に採用される。大量のドローソースや巨怪の怒り/Monstrous Rageが基本パーツであるため上記の動きを自然に狙える。プロツアー『FINAL FANTASY』ではFINAL FANTASYからの登用カードとして1位の374枚採用(331デッキ中)となり、文句なしにFINAL FANTASYのトップレア[1]。巨怪の怒りなどの禁止でイゼット果敢が弱体化した後も、依然として彼を主軸としたイゼット・ビビが環境で存在感を示している。また、アガサの魂の大釜とのシナジーを重視したイゼット大釜も禁止改訂後に頭角を現した。
続く2025年〜2026年期でもイゼット大釜の中核として非常に高いシェア率を発揮し、ついには予定されていた禁止改訂の前倒しが告知され、「《迷える黒魔道士、ビビ》はスタンダード環境を歪めており、おそらくは退いてもらう必要があるでしょう。」と明言されるに至った[2]。
- 好奇心/Curiosityと相性が良く、非クリーチャー呪文を唱えるたびにドローできるようになるので、ビビで稼いだマナの消費先を用意できる。
- 登場時のスタンダードでも、勇気の徳目/Virtue of Courageと組み合わせることで似たようなことが可能。
- 「毎ターン1回しか起動できない。」とは、そのオブジェクトのその能力のみに掛けられた制限である。ビビが1回戦場を離れて戻ってきたなら、それは新しいオブジェクトになるため+1/+1カウンターは消えてしまうがマナ能力をもう1回起動できるようになる。
- 「ビビの起動型能力を得る」か「ビビのコピーになる」ことを1ターンに何度でも行えるカードと組み合わせることで無限マナを生み出せる。先述の通りビビの能力の制限はその能力のみにかけられているので、新しく取得した能力はまだ起動権が残っているからである[3]。
- 例えば水銀の精霊/Quicksilver Elementalはパワー3なので下準備なしでもビビと並べるだけでコンボ成立。スタンダード範囲では、崇められし擬態の原形質/Mimeoplasm, Revered Oneでビビ1枚を追放するだけでも可能なほか、ビビのコピーになった似姿の物あさり/Likeness Looterをパワー3以上にすることでも実現可能。
[編集] 禁止指定
2025年11月10日、スタンダードで禁止カードに指定された。アガサの魂の大釜との組み合わせが非常に強力であり、ビビを残すと将来的にスタンダードに問題を残しかねないため。なお、開発部は大釜との相互作用を見落としたことで、ビビ自体のカードパワー設定ミスが途方もなく大きな影響を与えるようになってしまったと述べている[4]。
[編集] 再調整
MTGアリーナ専用カード
Vivi Ornitier / 迷える黒魔道士、ビビ (1)(青)(赤)伝説のクリーチャー — ウィザード(Wizard)
(T):(青)や(赤)合わせてX点のマナを加える。Xは、迷える黒魔道士、ビビのパワーに等しい。
あなたがクリーチャーでない呪文1つを唱えるたび、迷える黒魔道士、ビビの上に+1/+1カウンター1個を置き、これは各対戦相手にそれぞれ1点のダメージを与える。
2025年10月28日、MTGアリーナのアルケミーおよびヒストリックで使用可能なカードに再調整が行われた。
速槍の教え/Swiftspear's Teachingsとの組み合わせによる奇襲的な大ダメージを阻止するため、マナ能力が一般的なタップ能力の形式になった。青赤系のデッキを弱体化することで、スタンダードとアルケミーの差別化を図るという狙いもある[5]。
- 公式記事からは弱体化の意図をもって調整されたことが読み取れるが、相手ターンでもマナを生み出せる、アンタップ手段との組み合わせでマナ能力を再利用できるなどの強化点もある。実際、ミュータント タートルズ参入後は監視亀ラ/Sewer-veillance Camという強力な相方を手に入れ、激しき乗りこなし/Wild Rideで隙をカバーしたデッキが活躍し、監視亀ラを禁止カードにするまでに至った。禁止指定直後にもビビを確定サーチできる学際的な研究/Interdisciplinary Studiesも獲得しており、再調整を受けながらにして活躍し続けている。
- 眠り呪いのフェアリー/Sleep-Cursed Faerie等の起動型能力でアンタップ可能なクリーチャーにアガサの魂の大釜/Agatha's Soul Cauldronで能力を与えれば無限マナが狙える。そのほか、誘発条件の合致したジェスカイの隆盛/Jeskai Ascendancyとも相性が良い。
- アルケミー範囲でも、要求値は厳しいものの響鳴の神撃/Ringing Strike Masteryで無限マナが成立可能。
[編集] ストーリー
ビビ・オルニティア/Vivi Ornitierは『FFIX』 の登場人物。パーティーメンバーの1人。(イラスト)
ク族のクワン/Quanに拾われた黒魔道士の少年。アレクサンドリアで公演される芝居を見にきたがチケットが偽物だったために入場できず、通りすがりのネズミ族の少年に誘われて盗み見していたところを飛空艇の暴走に巻き込まれる。幼いながら多彩な黒魔法を操り、飛空艇が墜落した魔の森からの脱出に貢献。その後も流れでジタン/Zidaneと行動を共にしているうちに、黒のワルツ/Black Waltz等の兵器として生まれた他の黒魔道士達との出会いや、彼らとは異なる自身の出自を知り、自分のアイデンティティや人生についての答えを探していく。
ゲーム的には見た目通りの魔法アタッカーであり、固有アビリティの『ためる』で魔力を強化することが可能で、字面の印象とは裏腹に上がった魔力は戦闘終了まで下がらない。まずは溜められるだけ溜めてから、一気に魔法を連打していくのが得意戦術。スタイナー/Steinerと同時に戦闘メンバーとなっている場合、彼が固有アビリティ『魔法剣』を使用可能になる。
- 同セット内に多数存在する、日本語名と英語名が明確に対訳になっていないカードのうちのひとつ(FINAL FANTASY#日本語版カード名)。このカードの英語名はフルネームとなっているが、日本語版では名前+肩書きで訳出されている。
- 前述のようにアガサの魂の大釜とかなりのシナジーがあるが、FFIXの作中ではクジャ/Kujaがビビの前で黒魔道士の製造過程を煮込み料理に喩えて嘲笑する発言があり、またビビは「同族が戦争の道具として作られるくらいなら、同族を作らせるのを止める」という考えを示しているため、フレイバー的には皮肉めいたコンボになってしまっている。挙句の果てにビビがスタンダードで禁止カードになってしまい、嫌な原作再現が成立してしまった。
[編集] 脚注
- ↑ Magic: The Gathering®—FINAL FANTASY™ Standard Metagame Breakdown(Magic.gg 2025年6月20日)
- ↑ On Standard and Moving the Banned and Restricted Announcement to November 10/現在のスタンダードと、次回禁止制限告知の11月10日への変更について(Daily MTG 2025年9月9日 Carmen Klomparens著)
- ↑ If Volrath copies a creature with an ability that can be activated only once each turn (such as Chainer, Nightmare Adept), you can activate that ability once. If Volrath then becomes a copy of that same creature, you can activate that ability another time, and so on.(姿奪い、ヴォルラス/Volrath, the ShapestealerのGatherer裁定より引用)
- ↑ Banned and Restricted Announcement – November 10, 2025/2025年11月10日 禁止制限告知(Daily MTG 2025年11月10日)
- ↑ MTG Arena Announcements – October 27, 2025(Daily MTG 2025年10月27日)

