部族 (俗称)

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部族/Tribeとは、クリーチャー・タイプをいう俗称。もしくはクリーチャー・タイプを重視したデッキやメカニズムのこと。後者の場合は「部族デッキ」「部族メカニズム」と言う場合が多い。

開発部内でも使用されていた用語だが、今日での「部族」という単語が持つイメージなどの理由から廃語となり、タイプ的/Typalという呼称に置き換えられている。[1][2]


Elvish Champion / エルフのチャンピオン (1)(緑)(緑)
クリーチャー — エルフ(Elf)

他のエルフ(Elf)・クリーチャーは+1/+1の修整を受けるとともに、森渡りを持つ。(それらは、防御プレイヤーが森(Forest)をコントロールしているかぎりブロックされない。)

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Cruel Revival / 残酷な蘇生 (4)(黒)
インスタント

ゾンビ(Zombie)でないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。それは再生できない。あなたの墓地にあるゾンビ・カードを最大1枚まで対象とし、それをあなたの手札に戻す。


部族メカニズムを初めて各に体系立てて採用したエキスパンションフォールン・エンパイアである。その後、ホームランドオンスロート・ブロック神河ブロックローウィン・ブロックイニストラード・ブロックイニストラードを覆う影ブロックイクサラン・ブロックなどで推奨されている。特にオンスロート・ブロックとローウィン・ブロックは部族デッキを組むように強調してデザインされたブロックである。

もっとも、リミテッド・エディション時代からいくつかのロードゴブリンの王/Goblin Kingなど)を筆頭にした部族デッキはあったし、ことゴブリンについてはザ・ダークで関連カードが多く作られている。長い歴史を持つ、由緒正しいメカニズムといえる。

[編集] エキスパンションごとの特色

オンスロート・ブロック
オンスロート・ブロックでは兵士ウィザードゾンビゴブリンエルフなどに強力な部族カードが多数収録された。当時、開発部は多様な部族ウィニーやウィザード・コントロールが大活躍すると思っていたらしいが、その予定はサイクリングバーンの誕生で大きく狂ってしまった。とはいえ完全に失敗したというわけでは無く、リミテッドではある程度狙い通りに部族間対立を作ることに成功した。また構築でも、ほぼ全ての環境で大活躍しているゴブリンデッキを筆頭に、エルフデッキゾンビデッキクレリックデッキなどを生み出し、戦果を残している。
神河ブロックエルドレインの王権イコリア:巨獣の棲処
神河ブロックでは、スピリット(神/Kami)とそれ以外の部族との二極対立がテーマになり、スピリットを利用する、または逆に対抗するというカードが多く作られ、これによって種族がスピリットか否かということが非常に大きな意味を持つことになった。これは後のエルドレインの王権イコリア:巨獣の棲処における、種族が人間か否かの部族対立構造セット・デザインへと継承されていく。
ローウィン・ブロック
ローウィンでは種族キスキンフェアリーマーフォークゴブリンエルフ巨人ツリーフォークエレメンタル)に、モーニングタイドでは職業ならず者シャーマン兵士戦士ウィザード)に、それぞれ焦点があてられた。そのデザインの徹底ぶりは、種族間の関係性を優先して、従来のの関係性(友好色/対抗色、5色のバランスなど)を一部で崩した上、全てのクリーチャー・タイプを内包する多相というキーワード能力を誕生させたほどである。
イニストラード・ブロックイニストラードを覆う影ブロックイニストラード:真夜中の狩りイニストラード:真紅の契り

イニストラード/Innistradを舞台とした歴代セットでは、大テーマである「ゴシック・ホラー」を表現するためのサブテーマとして用いられ、夜の怪物の代表格である吸血鬼狼男ゾンビスピリットと、それらの犠牲となる人間の5つが取り上げられた。特に人間を部族として強調するのは初の試みであった。

イクサラン・ブロック
イクサラン・ブロックでは海賊恐竜吸血鬼マーフォークの4部族の対立に焦点が当てられている。従来の部族推奨セットと比べて種族数が絞られており、しかもそれぞれが2~3色に跨って存在しているのが特徴。そのため、特にリミテッドで特定の部族デッキを成立させるのが容易になっている。
ゼンディカーの夜明け

ゼンディカー・ブロックおよび戦乱のゼンディカー・ブロックでは部族要素はさほど大きなウェイトを占めていなかったものの、同盟者エルドラージの戦いを描く要素として用いられていた。ゼンディカーの夜明けに入ると、その同盟者要素は戦士ウィザードクレリックならず者の4職業タイプを包括するパーティーという大概念を形成する、独特の部族テーマへと発展した。天使デーモンなどの、通常は職業タイプを持たないクリーチャーにも職業タイプが割り振られている事が多いセットである事も特徴。

[編集] 参考

  1. Lessons Learned, Part 4/得られた教訓 その4Making Magic 2023年6月19日 Mark Rosewater著)
  2. @maro254Mark RosewaterのTwitter 2023年6月25日)
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