聖戦士/Cathar
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− | '''原野の司祭'''/''Moor | + | '''原野の司祭'''/''Moor chaplain''は治癒と防護の魔法を操る[[Wikipedia:ja:従軍牧師|従軍司祭]]である。彼らは戦地に赴く際には武装するが、通常前線に立つことはない。戦闘中の彼らの主な役割は、負傷者の間を巡り、必要な治療を提供することである。また一つの連隊に数人の司祭が加わり、力を合わせて大規模な防護魔法を唱えることもしばしばである。本部はスレイベン郊外に置かれている。 |
*[[イニストラードのその他のキャラクター#ナディラ・マース/Nadila Maas|'''ナディラ・マース'''/''Nadila Maas'']] - 原野の司祭の隊長。指揮官としての経験はまだ浅い。 | *[[イニストラードのその他のキャラクター#ナディラ・マース/Nadila Maas|'''ナディラ・マース'''/''Nadila Maas'']] - 原野の司祭の隊長。指揮官としての経験はまだ浅い。 | ||
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'''黄昏の決闘者'''/''Nightfall Duelist''は特に夜間、犯罪者や違法な死体取引を探してネファリアの港町の街路を巡邏する聖戦士である。また港町内で[[吸血鬼 (ストーリー)#イニストラード|吸血鬼]]や狼男の襲撃があった際、最初に対応に当たるのも彼らの役目である。彼らは剣術の達人として躊躇なく吸血鬼と交戦する。吸血鬼に決闘を挑まれた者を救うため、正式な決闘の作法を用いて介入することもしばしばである。 | '''黄昏の決闘者'''/''Nightfall Duelist''は特に夜間、犯罪者や違法な死体取引を探してネファリアの港町の街路を巡邏する聖戦士である。また港町内で[[吸血鬼 (ストーリー)#イニストラード|吸血鬼]]や狼男の襲撃があった際、最初に対応に当たるのも彼らの役目である。彼らは剣術の達人として躊躇なく吸血鬼と交戦する。吸血鬼に決闘を挑まれた者を救うため、正式な決闘の作法を用いて介入することもしばしばである。 | ||
− | *[[イニストラードのその他のキャラクター#ミナ/Minna|'''ミナ'''/''Minna'']] - | + | *[[イニストラードのその他のキャラクター#ミナ/Minna|'''ミナ'''/''Minna'']] - 最も有名な黄昏の決闘者の一人。実力は確かだが、名声に浮かれネファリア中で巡業公演を行っているため、仲間内での評判は良くない。 |
==その他== | ==その他== |
2016年6月16日 (木) 02:56時点における版
聖戦士/Catharはイニストラード/Innistradにおける役職名。アヴァシン教会/The Church of Avacynに所属する人間の兵士を指す。
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概要
一口に聖戦士と言っても、その役目は怪物と戦うことだけではない。聖戦士には様々な専門職があり、それぞれが隊長を有している。
聖戦士となる者はまずスレイベン/Thrabenのアヴァシン大聖堂/The Cathedral of Avacynにある神学校で教育を受け、宗教法と戦闘技能を学ぶ。聖職に就いた後、彼らはいずれか一つの専門職を選ばなければならない。選んだ道に応じて、彼らはスレイベンの大聖堂かネファリア/Nephaliaのエルゴード訓練場/The Elgaud Groundsのどちらかで更なる訓練を受け、そこからイニストラード各地に配属されてそれぞれの任務に当たる。
アヴァシン/Avacynが獄庫/The Helvaultに囚われたとき、彼女自身の不在とそれに伴う護法の弱まり、闇の勢力の隆盛は、聖戦士たちに深い影響を及ぼした。いくつかの専門職は必要に迫られて、あるいは政治的理由から変容を遂げた。隊長たちはできる限りの方法で、部下の聖戦士たちを強化する措置を取らなければならなかった。アヴァシン不在の中、各専門職の方針は隊長個人の性格に影響された部分が大きい。
専門職
ガヴォニーの騎手/Gavony Rider
ガヴォニーの騎手/Gavony Riderはイニストラードの精鋭の騎兵である。彼らは馬術全般の訓練を受けており、特に馬上での剣術と、槍などの第二の武器の訓練を積んでいる。彼らの大多数はガヴォニー/Gavony州ムーアランド/The Moorland教区、マーワルド丘陵/Merwald Downsの村近くにある壁に囲まれた駐屯地、乗り手の門/Rider's Lockに駐留している。
- エイノルフ・ブラント/Einolf Brandt - ガヴォニーの騎手の隊長。忠義に篤く有能な指揮官である。
- オドリック/Odric - 「ガヴォニーの騎手達の指揮官/Commander of the Gavony Riders」の肩書きを持つ聖戦士。
原野の司祭/Moor chaplain
原野の司祭/Moor chaplainは治癒と防護の魔法を操る従軍司祭である。彼らは戦地に赴く際には武装するが、通常前線に立つことはない。戦闘中の彼らの主な役割は、負傷者の間を巡り、必要な治療を提供することである。また一つの連隊に数人の司祭が加わり、力を合わせて大規模な防護魔法を唱えることもしばしばである。本部はスレイベン郊外に置かれている。
- ナディラ・マース/Nadila Maas - 原野の司祭の隊長。指揮官としての経験はまだ浅い。
霊廟の護衛/Mausoleum Guard
霊廟の護衛/Mausoleum Guardと呼ばれる聖戦士の最も一般的な職務は、その名の通り各地の霊廟を護衛することである。一部の者はスレイベンの城壁や重要拠点――大聖堂、法廷、商館など――の防衛に当たる。霊廟の護衛は特殊な魔法を必要としないため、最大の人数を抱える専門職となっている。
- ルーエンハート/Lewenheart - 霊廟の護衛の隊長。厳格で機知に富む。
- パルター/Palter - 悪魔オーメンダール/Ormendahlが封じられた霊廟を護衛していた聖戦士。
薄光の番人/Keeper of the Pale
薄光の番人/Keeper of the Pale、もしくは単に薄光/The Paleと呼ばれる聖戦士は、祝福された眠り/The Blessed Sleepと霊/Geistに関する物事を専門としている。彼らは全員がスレイベンの大聖堂内に居住しているが、最後の数ヶ月――時に数年――は、長く孤独な巡礼の旅の中で過ごすことになっている。薄光の番人は最も秘密主義的な専門職であり、彼らの秘術の儀式と隠密的な性格は、他の聖戦士の間で疑惑の源となっている。
- ドーヴィッド/Dovid - 天使舎/The Loftsに入ることを許された唯一の人間。かつては薄光の番人であった。
月鍛冶/Lunar-smith
祝福された武器はアヴァシン教の魔法における重要な部分を占めている。月鍛冶/Lunar-smithは、そのような武器を製作する訓練を受けた聖戦士である。特定の怪物に対して魔法的効力を発揮する武器を作るには、鋳造の過程において、正確な祝福の言葉を正確な回数だけ唱える必要がある。銀に強力な魔法、特に対狼男の魔法を吹き込むことの難しさから、銀鍛冶は彼らの中でもとりわけ敬われている。この専門職はスレイベンとエルゴードの両方に配備されている。
- フリマー/Frimar - 月鍛冶の隊長。ネファリアの商人たちとの強い繋がりを持つ。
審問官/Inquisitor
審問官/Inquisitorと呼ばれる聖戦士は、歴史的には犯罪を捜査する警察官のような者たちであった。平凡な犯罪と超自然的な犯罪のどちらも彼らの領分であり、説明の付かない殺人事件に見舞われた僻遠の教区へ赴くこともあった。
近年、彼らは人間社会の中で正体を隠して生きようとする狼男を見つけ出す任務を課せられるようになった。そしてアヴァシン不在の間、ケッシグ/Kessigとガヴォニーの荒れ地で行われた一連の審問の際に、その仕事はより恐ろしいものへと転じた。彼らは狼男であると証明されていない者たちを処刑しただけでなく、人々に教会の法を「遵守」させ、天使の証人が立ち会わない非公式の裁判によって異端者を罰するようになった。
さらにアヴァシンと天使たちが狂気に堕ち、人間を粛清し始めると、審問官は彼女たちの意志に従って月皇の審問/The Lunarch Inquisitionを行い、幼い子供たちを含む「罪人」をエルゴードにて火刑に処すようになった。
- ウルマック/Ulmach - 審問官の隊長。権力を濫用し、月皇の審問を主導した。
- レム・カロラス/Rem Karolus - 愛馬とともにイニストラード中を放浪する審問官。
- サリア/Thalia - 「スレイベンの守護者/The Guardian of Thraben」の肩書きを持つ聖戦士。かつては審問官であった。
- ヴロノス/Vronos - イニストラード出身のプレインズウォーカー/Planeswalker。かつては審問官であった。
教区刃/Parish-blade
教区刃(きょうくやいば)/Parish-bladeは各地の教区に駐留し、街路を行き交う人々の護衛として働く聖戦士である。スレイベンで大聖堂の防衛に当たる者もいる。教区刃は教会に任命された軍隊であり、聖職者は必要ならいつでも彼らを召集することができる。
ケッシグの矢筒/The Quiver of Kessig
ケッシグの矢筒/The Quiver of Kessigは教区刃の比較的新しい分派であり、弓術と遠距離防衛を専門とする。彼らは防壁、教会、その他空からの攻撃に対する防御を必要とするあらゆる場所で護衛の任に就く。
アヴァシンの不在中に、隊長ラフ・ギエル/Raf Gyelは矢筒たちの多くを空翔ける白鷺/The Flight of Heronsとともにガツタフの岩屋/The Gatstaf Grottoに移動させた。今や彼らは白鷺の天使たちの斥候およびレインジャーとして機能しており、スレイベン大聖堂とアヴァシン教会の支配から事実上独立している。
ルーン唱え/Runechanter
ルーン唱え/Runechanterは、武器を含む有形物に祝福を刻み込むことを専門とする聖戦士である。イニストラードでは剣や斧から子供のおもちゃに至るまで、あらゆる物にその所有者を保護するための言葉が刻まれている。最も優れたルーン唱えは、狭い隙間に何百もの祝福を詰め込めるほどに文字を小さく書くことができる。
悪魔主義者/Diabolist
アヴァシンの失踪後、小悪魔の発生数は劇的に増加し、彼らの悪ふざけもますます破壊的で残忍なものになった。この事態を重く見たはぐれ決闘者の一団は、隊長との関係を絶ち、自分たちの手で小悪魔を追い詰めるべく旅立った。彼らは悪魔主義者/Diabolistと呼ばれる。
- ロリクス/Roricus - 悪魔主義者の隊長。小悪魔に村を焼かれ、家族を失った過去を持つ。
黄昏の決闘者/Nightfall Duelist
黄昏の決闘者/Nightfall Duelistは特に夜間、犯罪者や違法な死体取引を探してネファリアの港町の街路を巡邏する聖戦士である。また港町内で吸血鬼や狼男の襲撃があった際、最初に対応に当たるのも彼らの役目である。彼らは剣術の達人として躊躇なく吸血鬼と交戦する。吸血鬼に決闘を挑まれた者を救うため、正式な決闘の作法を用いて介入することもしばしばである。
- ミナ/Minna - 最も有名な黄昏の決闘者の一人。実力は確かだが、名声に浮かれネファリア中で巡業公演を行っているため、仲間内での評判は良くない。
その他
- catharとは中世ヨーロッパに存在したキリスト教異端派、カタリ派のこと。ギリシャ語で「清浄なもの」を意味するκαθαροίに由来する。
- inquisitorは「厳しい尋問・質問を行う者」の意味だが、元々はカトリックの異端審問官を指す言葉である(後者の用法の場合は語頭を大文字で表記する)。過激化した審問官のモチーフはこの異端審問、および魔女狩りだろう。
- ザルファーの聖戦士/Zhalfirin Crusaderとサルタリーの聖戦士/Soltari CrusaderではCrusaderを「聖戦士」と訳しているが、どちらもイニストラードの聖戦士/Catharとは無関係。なおCrusaderの定訳は後に「十字軍」に変更されている。
参考
- A Planeswalker's Guide to Innistrad: Gavony and Humans/プレインズウォーカーのためのイニストラード案内 ガヴォニーと人間(Savor the Flavor 2011年9月28日 Magic Creative Team)
- Planeswalker's Guide to Avacyn Restored: Part 2/プレインズウォーカーのためのアヴァシンの帰還案内 その2(Feature Article 2012年4月18日 Magic Creative Team著)
- アヴァシン教会/The Church of Avacyn
- 背景世界/ストーリー用語