タシグル/Tasigur

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サルカンがウギンの命を助けてから数年後、龍の嵐/Dragon tempestsは激しさを増し、かつてないペースで新たな龍が生まれていた。氏族と龍のパワーバランスは崩れた。
 
サルカンがウギンの命を助けてから数年後、龍の嵐/Dragon tempestsは激しさを増し、かつてないペースで新たな龍が生まれていた。氏族と龍のパワーバランスは崩れた。
  
[[ジェスカイ道/The Jeskai Way]]のカン、[[シュー・ユン/Shu Yun]]はこの事態を受け、以前までのタルキールでは到底実現し得なかったこと――5氏族のカンによる頂上会談を主催した。彼の呼びかけに応じ、レイハン/Reyhan、[[アリーシャ/Alesha]]、[[ヤソヴァ/Yasova]]、そしてタシグルが[[ジェスカイ道/The Jeskai Way#要塞|ディルガー要塞/Dirgur Stronghold]]に集まった。しかしその会談の最中に、[[ジェスカイ道/The Jeskai Way#1280年前のジェスカイ|龍の襲来を告げる鐘]]が鳴らされた。
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[[ジェスカイ道/The Jeskai Way]]のカン、[[シュー・ユン/Shu Yun]]はこの事態を受け、以前までのタルキールでは到底実現し得なかったこと――5氏族のカンによる頂上会談を主催した。彼の呼びかけに応じ、レイハン/Reyhan、[[アリーシャ/Alesha]]、[[ヤソヴァ/Yasova]]、そしてタシグルが[[ジェスカイ道/The Jeskai Way#要塞|ディルガー要塞/Dirgur Stronghold]]に集まった。しかしその会談の最中に、[[ジェスカイ道/The Jeskai Way#1280年前|龍の襲来を告げる鐘]]が鳴らされた。
  
 
[[シルムガル/Silumgar]]率いる龍たちが[[オジュタイ/Ojutai]]の群れと合流し、こちらへ向かってきていた。龍は通常他の種の龍と共闘することはないが、カンを一網打尽にできるというなら話は別だ。タシグルはいつの間にかその場から姿を消していた――彼はシルムガルと取引を行い、龍にこの会談の情報を漏らしていたのだ。カンと龍との戦いが終わると、シルムガルの群れはオジュタイの群れに追い払われ、飛び去った。そのうちの1体は、その手にタシグルを掴んでいた。
 
[[シルムガル/Silumgar]]率いる龍たちが[[オジュタイ/Ojutai]]の群れと合流し、こちらへ向かってきていた。龍は通常他の種の龍と共闘することはないが、カンを一網打尽にできるというなら話は別だ。タシグルはいつの間にかその場から姿を消していた――彼はシルムガルと取引を行い、龍にこの会談の情報を漏らしていたのだ。カンと龍との戦いが終わると、シルムガルの群れはオジュタイの群れに追い払われ、飛び去った。そのうちの1体は、その手にタシグルを掴んでいた。

2015年2月24日 (火) 21:37時点における版

タシグル/Tasigurタルキール覇王譚ブロックのキャラクター。カードとしては運命再編黄金牙、タシグル/Tasigur, the Golden Fangが初出。

目次

解説

タルキール/Tarkir氏族/Clanスゥルタイ群/The Sultai Broodの運命再編の時代におけるカン/Khan人間の男性(イラスト)。

スゥルタイの富を受け継ぐ、甘やかされて育てられた若者[注釈 1]黄金牙/The Golden Fangの二つ名を持つ。残忍な歓楽に耽る快楽主義者であり、スゥルタイの領土の統治には一切の関心を持っていない。彼は通常、アンデッドが担ぐ豪華な輿に乗って宮殿内を移動する。彼は敵対者の血族をアンデッドに変え、その者のもとへ送り込むことを特に好んでいる。

外見は色白・痩身で、精巧な黄金の装飾を全身に纏っている。彼は先端に鋭利な刃を取り付けた長い鞭を持ち歩いており、機嫌を損ねたとき、もしくは単純に退屈したときにそれを他者に振るう。

タシグルは指先を他者の頭部に沈めることによって、その者の思考や記憶を読み取ることができる。この際、彼の手は紫色の光を帯びる(イラスト)。

経歴

黄金牙の破滅/The Doom of the Golden Fang

ある日、タシグルは殺しの英雄、ヤーラ/Yalaの報告を受けていたが、彼は長話にすっかり退屈しており、それを隠そうともしなかった。話が終わると、彼はヤーラに形ばかりの感謝の言葉を捧げ、彼女を退出させた。

その翌朝、タシグルの朝食を毒味していた召使いが、黒い泡を吹いて倒れた。何者かが彼の食事に毒を盛ったのだ。怒り狂った彼はナーガの側近、シディーキ/Shidiqiに命じてラクシャーサ/Rakshasaのクーダル/Khudalを呪文で呼び出させ、犯人の名を尋ねた。クーダルは犯人の名を教える代わりに、その者の命を奪わず、自分に魂を食らわせるよう要求した。たったそれだけのことかという軽い気持ちで、タシグルはそれを承諾した。クーダルは裏切り者、ヤーラの名を告げた。

タシグルはヤーラを呼び出し、彼女に昨日の非礼を詫び、その英雄的行為に報いる贈り物を与えると言った――アンデッドと化した彼女の夫を。タシグルは彼女を鞭で打ちながらその罪を責めたが、彼女は誤解だと主張するばかりであった。タシグルはヤーラの記憶を読み、彼女の言う通り、彼女が毒を盛った事実などないことを知った。彼は怒りに任せてヤーラを殺した。その瞬間、部屋は完全な闇に包まれ、クーダルが現れた。

タシグルはクーダルの嘘を糾弾した。クーダルはそれをあっさり認め、真犯人が自分であることを告げた。悪魔のクーダルにとっては、自分が毒を盛ったことも、嘘を教えたことも問題ではなかった。ヤーラの魂を与えるという約束をタシグルが反故にした、そのことが問題なのだ。彼は人間がスゥルタイを統べているのは単にラクシャーサとナーガがそうさせているからに過ぎないのに、タシグルのせいでそれも終わると言った。クーダルとシディーキは去った、間もなくスゥルタイは滅びるという、同じ言葉を残して。

その日からタシグルの生活は一変した。ナーガの屍術なしでは、アンデッドの召使いたちを制御することはできなかった。宮殿の兵士の半数はアブザン家/The Abzan Housesの侵攻で、あるいはタシグルの怒りを恐れて自らの意志で、いなくなってしまった。彼は満足な食事を得ることもできなかった。そんな中、宮殿が龍の襲撃を受けた。彼は奥の部屋に逃げ込んだが、それも一時凌ぎに過ぎなかった。

タシグルはマラング川/The Marang Riverの浅瀬に立ち、シルムガル/Silumgarに貢物を捧げた。彼がいよいよもって諦めねばならなくなった、翡翠の玉座を。シルムガルが彼に襲い掛かってくるのがわかった。彼は惨めに跪き、死を覚悟した。

カンの落日/Khanfall

サルカンがウギンの命を助けてから数年後、龍の嵐/Dragon tempestsは激しさを増し、かつてないペースで新たな龍が生まれていた。氏族と龍のパワーバランスは崩れた。

ジェスカイ道/The Jeskai Wayのカン、シュー・ユン/Shu Yunはこの事態を受け、以前までのタルキールでは到底実現し得なかったこと――5氏族のカンによる頂上会談を主催した。彼の呼びかけに応じ、レイハン/Reyhan、アリーシャ/Aleshaヤソヴァ/Yasova、そしてタシグルがディルガー要塞/Dirgur Strongholdに集まった。しかしその会談の最中に、龍の襲来を告げる鐘が鳴らされた。

シルムガル/Silumgar率いる龍たちがオジュタイ/Ojutaiの群れと合流し、こちらへ向かってきていた。龍は通常他の種の龍と共闘することはないが、カンを一網打尽にできるというなら話は別だ。タシグルはいつの間にかその場から姿を消していた――彼はシルムガルと取引を行い、龍にこの会談の情報を漏らしていたのだ。カンと龍との戦いが終わると、シルムガルの群れはオジュタイの群れに追い払われ、飛び去った。そのうちの1体は、その手にタシグルを掴んでいた。

帰還したシルムガルは壁を突き破って宮殿の中に入り、タシグルから捧げられた玉座を囲むように身体を丸めて眠りについた。シルムガルの酸の涎が、玉座の美しい装飾を溶かした。タシグルは怒りに震えていた――ディルガー要塞からの空の旅に対する怒りに、そして自分の玉座が汚されていることに対する怒りに。彼は今やシルムガルの側近となったシディーキに、シルムガルを起こすよう叫んだ。目を覚ましたシルムガルはシディーキによる龍詞/Draconicの通訳を介し、タシグルに伝えた。すまなかった、確かにお前は「最高の地位」を約束された者であったと。シディーキの明らかに楽しそうな態度に嫌な予感を覚えたタシグルは逃げ出そうとしたが、ただちにアンデッドの召使いに拘束され、その首に黄金を散りばめた首輪をはめられた。首輪に繋がれた鎖のもう一方の端はシルムガルの手に握られた。シルムガルはタシグルに保証した、これこそが「最高の地位」であると。

登場

登場カード

カード名に登場

運命再編
タシグルの残虐/Tasigur's Cruelty

フレイバー・テキストに登場

運命再編
薄暗がりへの消失/Douse in Gloomシブシグの徒党/Sibsig Hostチフス鼠/Typhoid Rats漂う死、シルムガル/Silumgar, the Drifting Death

イラストに登場

運命再編
タシグルの残虐/Tasigur's Cruelty

登場作品・登場記事

脚注

注釈

  1. 黄金牙、タシグルのイラストは15~16歳という設定で描かれている。

出典

  1. A Voice for VorthosDoug Beyerブログ)

参考

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