クラークの親指/Krark's Thumb

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[[コイン投げ]][[デッキ]]必携の[[伝説のアーティファクト]]。[[ミラディン・ブロック]]らしく、「コイン投げの勝率は50%」というルールを破壊する。
 
[[コイン投げ]][[デッキ]]必携の[[伝説のアーティファクト]]。[[ミラディン・ブロック]]らしく、「コイン投げの勝率は50%」というルールを破壊する。
2[[軽い|マナ]]と[[軽く]]、しかるべくつくられたデッキではとても強い。
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2[[マナ]]と[[軽い|軽く]]、しかるべくつくられたデッキではとても強い。
  
 
ただし、実用的なコイン投げデッキなんかそもそもないとかいうのは公然の秘密だ。
 
ただし、実用的なコイン投げデッキなんかそもそもないとかいうのは公然の秘密だ。
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*[[魔力激突/Mana Clash]]で[[1ターンキル]]する確率は、(3/4)^30オーダーである。("^"は累乗記号)
 
*[[魔力激突/Mana Clash]]で[[1ターンキル]]する確率は、(3/4)^30オーダーである。("^"は累乗記号)
 
*同時期に出た[[焦熱の計画/Fiery Gambit]]をはじめ、[[Mana Crypt]]、[[カープルーザンのミノタウルス/Karplusan Minotaur]]など、強力なお供は結構存在する。
 
*同時期に出た[[焦熱の計画/Fiery Gambit]]をはじめ、[[Mana Crypt]]、[[カープルーザンのミノタウルス/Karplusan Minotaur]]など、強力なお供は結構存在する。
*開発部はこれが2個場[[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb90]]に出たときにはコインを3枚投げ2枚を無視するようにしたかったらしいが、書式がかなりややこしくなってしまう。別に4枚投げてもかまわないような気もするが、感覚の問題だろう。→[[ミラディン開発秘話ダイジェスト]](Wizards社;英語)
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*開発部はこれが2個[[場]]に出たときにはコインを3枚投げ2枚を無視するようにしたかったらしいが、書式がかなりややこしくなってしまう。別に4枚投げてもかまわないような気もするが、感覚の問題だろう。→[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/rb90 ミラディン開発秘話ダイジェスト](Wizards社;英語)
 
**もしこれが2つ場にあるならば、コインを4枚投げて3枚を無視する。3つ以上の場合も同様である(1つ増えると投げる数が2倍になるので、n個場に有れば、コインを2のn乗枚だけ投げる)。
 
**もしこれが2つ場にあるならば、コインを4枚投げて3枚を無視する。3つ以上の場合も同様である(1つ増えると投げる数が2倍になるので、n個場に有れば、コインを2のn乗枚だけ投げる)。
 
**あなたがこれをn個[[コントロール]]するなら、あなたの指定しなかった方の面だけが出る確率は1/2^(2^n)である。
 
**あなたがこれをn個[[コントロール]]するなら、あなたの指定しなかった方の面だけが出る確率は1/2^(2^n)である。

2008年3月5日 (水) 18:15時点における版


Krark's Thumb / クラークの親指 (2)
伝説のアーティファクト

あなたがコインを1枚投げる場合、代わりにコインを2枚投げ一方を無視する。


コイン投げデッキ必携の伝説のアーティファクトミラディン・ブロックらしく、「コイン投げの勝率は50%」というルールを破壊する。 2マナ軽く、しかるべくつくられたデッキではとても強い。

ただし、実用的なコイン投げデッキなんかそもそもないとかいうのは公然の秘密だ。

  • 魔力激突/Mana Clash1ターンキルする確率は、(3/4)^30オーダーである。("^"は累乗記号)
  • 同時期に出た焦熱の計画/Fiery Gambitをはじめ、Mana Cryptカープルーザンのミノタウルス/Karplusan Minotaurなど、強力なお供は結構存在する。
  • 開発部はこれが2個に出たときにはコインを3枚投げ2枚を無視するようにしたかったらしいが、書式がかなりややこしくなってしまう。別に4枚投げてもかまわないような気もするが、感覚の問題だろう。→ミラディン開発秘話ダイジェスト(Wizards社;英語)
    • もしこれが2つ場にあるならば、コインを4枚投げて3枚を無視する。3つ以上の場合も同様である(1つ増えると投げる数が2倍になるので、n個場に有れば、コインを2のn乗枚だけ投げる)。
    • あなたがこれをn個コントロールするなら、あなたの指定しなかった方の面だけが出る確率は1/2^(2^n)である。

つまり、2つあれば1/16(6.25%)、3つあれば1/256(≒0.4%)、4つならなんと1/65536(≒0.0015%)の確率でしかフリップに負けないことになる。

ただ、これを並べてまでコイン投げに勝ちたい、という機会もあまり無いのではないだろうか。 ・・・スクイーの仕返し/Squee's Revenge


ここまで来たらせっかくなので、12個場に出してみよう。

10^x = y 両辺の常用対数をとる log(10^x) = log(y) x = log(y)

log(2^(2^12)) = 2^12 * log(2) = 4096 * log(2) = 1233.018... ゆえに 10^1234 > 2^(2^12) > 10^1233

というわけで、12個あると、フリップに負ける確率は天文学的確率どころの話ではない(組み合わせ爆発的と呼ばれることがある)。 全人類(10^10人)が1秒に3回(年10^8回)コイン投げをし続けても、10^1215年かかることになる。 さらに、2枚投げる効果は強制であるため(1回につき4096枚投げる事になるので)無限ループでも無いのにゲームが止まる。

よくわからない人は、これだけ覚えておこう。やたらに出すな、と。


参考

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