剣を鍬に/Swords to Plowshares

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[[マジック]]最強クラスの[[クリーチャー]][[除去]][[呪文]]。たった1[[マナ]]で無条件にクリーチャーを[[ゲームから取り除く]]のに、その反動が相手に幾らかの[[ライフ]]を与えるだけ。黎明期には[[ライフ]][[ゲイン]]が不当に重視されていたことをよく示している[[カード]]である。
  
[[マジック]]最強クラスの[[クリーチャー]][[除去]][[呪文]]
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使用可能な[[フォーマット]]では[[]][[コントロール#deck|コントロールデッキ]]に確実に採用されるだけでなく、この[[カード]]を入れるために白を[[タッチ]]することもあるほど。特に[[エターナル]]ではその傾向が強く、単体[[除去]]の代名詞的存在となっている。
たった1[[マナ]]で無条件にクリーチャーを[[ゲームから取り除く]]のに、その反動が相手に幾らかの[[ライフ]]を与えるだけ。
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黎明期には[[ライフ]][[ゲイン]]が不当に重視されていたことをよく示している[[カード]]である。
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使用可能な[[フォーマット]]では[[白]]系[[コントロール#deck|コントロールデッキ]]に確実に採用されるだけでなく、この[[カード]]を入れるために白を[[タッチ]]することもあるほど。
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*[[除去]]のイメージとしては、「殺す」のではなく「戦いをやめさせる」という感じである。したがって、[[墓地]]には行かず、[[ゲームから取り除く|ゲームから取り除かれる]]のである。
特に[[エターナル]]ではその傾向が強く、単体[[除去]]の代名詞的存在となっている。
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*まれに自分の[[クリーチャー]]に向かって打つことがある。何がしたいのかといえば、絶体絶命の状況における[[ライフ]]の回復である。実際、[[プロツアーシカゴ99]]の決勝戦では、このプレイによって即死級の[[生命吸収/Drain Life]]からギリギリで生き残り、勝利を得たマッチがあった。
<!-- [[エターナル]]では、[[白]]という色を入れる最大の理由となる。
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全く断言できない。白にもデッキの中心となる様々な優良カードがある。
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1[[マナ]]の無条件[[除去]]がマジック全体でこのカードしか存在しない為、無理やりにでも[[白]]がタッチされる程。
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そんな構築は極めて少なく、クリーチャーへの対処はアーティファクトを使ってされることが多い。
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使用頻度が相当高いことは間違いないためこの程度は書いてもよいのでは? -->
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*[[除去]]のイメージとしては、「殺す」のではなく「戦いをやめさせる」という感じである。従って、[[墓地]]には行かず、[[ゲームから取り除く|ゲームから取り除かれる]]のである。
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*稀に自分の[[クリーチャー]]に向かって打つ事がある。何がしたいのかと言えば、絶体絶命の状況における[[ライフ]]の回復である。実際、[[プロツアーシカゴ99]]の決勝戦では、このプレイによって即死級の[[生命吸収/Drain Life]]からギリギリで生き残り、勝利を得たマッチがあった。
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*2001年6月の[[フライデー・ナイト・マジック]]で、[[プロモーション・カード]]になった。[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]に続き、FNMプロモでは初めて古典作品の[[フレイバー・テキスト]]をあてがわれた。
 
*2001年6月の[[フライデー・ナイト・マジック]]で、[[プロモーション・カード]]になった。[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]に続き、FNMプロモでは初めて古典作品の[[フレイバー・テキスト]]をあてがわれた。
 
*当時はまだ[[ゲームから取り除く]]効果が珍しかったこともあり、これで取り除いたカードを離れた場所に置いておいた結果、ゲーム終了後に戻し忘れてしまう[[プレイヤー]]が多かった。マジック日本語版発売開始直後だったこともあり、日本では初心者が多かったのも一因。
 
*当時はまだ[[ゲームから取り除く]]効果が珍しかったこともあり、これで取り除いたカードを離れた場所に置いておいた結果、ゲーム終了後に戻し忘れてしまう[[プレイヤー]]が多かった。マジック日本語版発売開始直後だったこともあり、日本では初心者が多かったのも一因。
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「けんすき」の略称から「''けん''を''すき''に」と読みそうだが、公式訳は「''つるぎ''を''すき''に」。「鍬」は普通「くわ」と読むことが多いが「すき」とも読む。
 
「けんすき」の略称から「''けん''を''すき''に」と読みそうだが、公式訳は「''つるぎ''を''すき''に」。「鍬」は普通「くわ」と読むことが多いが「すき」とも読む。
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*{{日本語画像|Swords to Plowshares~4ED}}に描かれた農具は、持ち手の特徴から除草機能があることが知れる。「鍬(hoe)」はその機能はなく、本来は「鋤」を充てるのが妥当。意味上は『剣を鍬に』ではなく、『剣を鋤に』が正しい。
 
*{{日本語画像|Swords to Plowshares~4ED}}に描かれた農具は、持ち手の特徴から除草機能があることが知れる。「鍬(hoe)」はその機能はなく、本来は「鋤」を充てるのが妥当。意味上は『剣を鍬に』ではなく、『剣を鋤に』が正しい。
 
*「剣を鋤に」は聖書「イザヤ書」の一節(2章4節)が出典。また、ミカ書4章3節にもある。''「剣を鋤に、槍を刈り取り鎌に」"their swords into plowshares and their spears into pruning hooks"''
 
*「剣を鋤に」は聖書「イザヤ書」の一節(2章4節)が出典。また、ミカ書4章3節にもある。''「剣を鋤に、槍を刈り取り鎌に」"their swords into plowshares and their spears into pruning hooks"''
 
*本来はplowだけで「鋤」を表し、 plowshareは「鋤の刃」の意。語呂の良さもあり引用元の聖書の多くの和訳と同様、[[カード名]]でも「刃」は省略。慣例に従った意訳といえる。ちなみに何故鋤の”刃”かというと、一般的に鋤の柄は木製なので金属製の剣を鋳直しても刃の部分にしかならないから。
 
*本来はplowだけで「鋤」を表し、 plowshareは「鋤の刃」の意。語呂の良さもあり引用元の聖書の多くの和訳と同様、[[カード名]]でも「刃」は省略。慣例に従った意訳といえる。ちなみに何故鋤の”刃”かというと、一般的に鋤の柄は木製なので金属製の剣を鋳直しても刃の部分にしかならないから。
  
==主な亜種==
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==関連カード==
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===主な亜種===
 
さすがに強すぎたということで、以後作られた亜種はそれなりに弱められている。
 
さすがに強すぎたということで、以後作られた亜種はそれなりに弱められている。
  
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==参考==
 
==参考==
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*[[誤訳/名訳]]
 
*[[農場送り]]
 
*[[農場送り]]
*[[カード個別評価:アイスエイジブロック]] - [[アンコモン]]
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*[[カード個別評価:アイスエイジ]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第4版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:第4版]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:リバイズド]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:リバイズド]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:アンリミテッド]] - [[アンコモン]]
 
*[[カード個別評価:アンリミテッド]] - [[アンコモン]]
<!-- -[[誤訳/名訳#n2281ef2|誤訳/名訳]] -->
 

2008年4月22日 (火) 09:55時点における版


マジック最強クラスのクリーチャー除去呪文。たった1マナで無条件にクリーチャーをゲームから取り除くのに、その反動が相手に幾らかのライフを与えるだけ。黎明期にはライフゲインが不当に重視されていたことをよく示しているカードである。

使用可能なフォーマットではコントロールデッキに確実に採用されるだけでなく、このカードを入れるために白をタッチすることもあるほど。特にエターナルではその傾向が強く、単体除去の代名詞的存在となっている。

訳語・読み方

俗称は「ソープロ」、または「けんすき」。また、英語の頭文字からStP,StoPなどとも呼ばれる。→カードの俗称

「けんすき」の略称から「けんすきに」と読みそうだが、公式訳は「つるぎすきに」。「鍬」は普通「くわ」と読むことが多いが「すき」とも読む。

  • イラストに描かれた農具は、持ち手の特徴から除草機能があることが知れる。「鍬(hoe)」はその機能はなく、本来は「鋤」を充てるのが妥当。意味上は『剣を鍬に』ではなく、『剣を鋤に』が正しい。
  • 「剣を鋤に」は聖書「イザヤ書」の一節(2章4節)が出典。また、ミカ書4章3節にもある。「剣を鋤に、槍を刈り取り鎌に」"their swords into plowshares and their spears into pruning hooks"
  • 本来はplowだけで「鋤」を表し、 plowshareは「鋤の刃」の意。語呂の良さもあり引用元の聖書の多くの和訳と同様、カード名でも「刃」は省略。慣例に従った意訳といえる。ちなみに何故鋤の”刃”かというと、一般的に鋤の柄は木製なので金属製の剣を鋳直しても刃の部分にしかならないから。

関連カード

主な亜種

さすがに強すぎたということで、以後作られた亜種はそれなりに弱められている。

参考

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