壊れ

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壊れ(Broken)とは、カードパワーが過剰なまでに強力なこと、あるいはそのカードメカニズム自体を表す俗語。「このカードは壊れている」「壊れたカード」など(日本公式サイトを「壊れ」で検索)。

  • マジック以外でも、TCGに限らず広くゲーム界隈で使われる言葉となっている(「壊れ性能」「壊れキャラ」「壊れ技」「壊れアイテム」など)。

解説

しばしば禁止カード級やそれに近いものを指す(パワー9など)。あまりに多いようなら、それらを収録したカード・セット自体が壊れていると評される(ウルザズ・サーガなど)。

メカニズムなら、その再録可能性を評価したストーム値は最も望み薄である10に近い値となるだろう(発掘など)。

まれにリミテッドにおける支配的なボムレアを指すことも。

  • ウルザズ・サーガ時代の開発部内では「壊れ/Broken」を更に強調したBah-roken(ぶっ壊れ)という表現も生まれ、これも一般に使われるようになっていった[1][2]。ただこちらは2016年時点で開発部内でもあまり使われなくなっており[3]2022年の記事では「今も使われている単語」の一覧から完全に姿を消した[4]
  • 黎明期には「ゲームを台無しにする」ことからスポイラー(Spoiler)と呼ばれていたが、全く意味の異なるスポイラーリストの略称としての用法のほうが圧倒的に増えて定着したことで使われなくなった。
  • 壊れているカードは需要も高い反面、禁止カードに指定される可能性も高いため、プレイヤーたちはシングルカードの売買に注意を払う。禁止カード#その他も参照。
  • 破壊/Destroyとはあまり関係がない。「壊す」や「自壊する」などの言い方はあるが、破壊されることは「壊される」と言うほうが多いだろう。割るも参照。
  • 壊し/Breakという、より近い表現で別の意味の用語もある(→折れ)。

参考

  1. A Few Words From R&DMaking Magic 2005年1月24日 Mark Rosewater著)
  2. 開発部語辞典・増補版Making Magic 2013年6月19日 Mark Rosewater著)
  3. A Few More Words from R&D/開発部語辞典2016Making Magic 2016年11月7日 Mark Rosewater著)
  4. Even More Words with R&D/開発部語辞典2022Making Magic 2022年1月11日 Mark Rosewater著)
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