禁止カード

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(トーナメントの遅延がルールに基づく行為の結果(=不正行為ではない)
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*禁止カードは[[フォーマット]]ごとに定められている。あるフォーマットで禁止でも、別のフォーマットでは問題なく4枚使えたりする。その完全なリストは各フォーマットの項を参照のこと。
 
*禁止カードは[[フォーマット]]ごとに定められている。あるフォーマットで禁止でも、別のフォーマットでは問題なく4枚使えたりする。その完全なリストは各フォーマットの項を参照のこと。
 
*[[リミテッド]]では、禁止カードそのものが存在しない。[[ウルザ・ブロック]]の[[リミテッド]]では、禁止カード発効後も[[手札]]を使い切った瞬間に[[意外な授かり物/Windfall]]などという[[プレイング|プレイ]]がしばしば見られた。禁止カードと[[制限カード]]は[[構築]]の用語と考えてもいいだろう。
 
*[[リミテッド]]では、禁止カードそのものが存在しない。[[ウルザ・ブロック]]の[[リミテッド]]では、禁止カード発効後も[[手札]]を使い切った瞬間に[[意外な授かり物/Windfall]]などという[[プレイング|プレイ]]がしばしば見られた。禁止カードと[[制限カード]]は[[構築]]の用語と考えてもいいだろう。
*[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]([[エクステンデッド]]・[[モダン]])、[[第二の日の出/Second Sunrise]]([[モダン]])、[[Shahrazad]]([[エターナル]])のような[[トーナメント]]の進行を遅延させる可能性の高いカード、[[Chaos Orb]]や[[アンティ]]関係のような現在のマジックのゲーム性からかけ離れていると判断されたカード、[[策略]]カードのように通常のトーナメントで用いることを想定していないカードなど、強さ以外の理由でも禁止カードに指定される場合もある。
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*[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]([[エクステンデッド]]・[[モダン]])、[[第二の日の出/Second Sunrise]]([[モダン]])、[[Shahrazad]]([[エターナル]])のような、適正なプレイを行っていても[[トーナメント]]の進行を遅延させる可能性の高いカード、[[Chaos Orb]]や[[アンティ]]関係のような現在のマジックのゲーム性からかけ離れていると判断されたカード、[[策略]]カードのように通常のトーナメントで用いることを想定していないカードなど、強さ以外の理由でも禁止カードに指定される場合もある。
 
*日本産のカードゲームの中には併用禁止といった種別の禁止方法もあるがマジックの禁止カードはデッキ、サイドボードに入れてはいけない、という単純な禁止のみである。
 
*日本産のカードゲームの中には併用禁止といった種別の禁止方法もあるがマジックの禁止カードはデッキ、サイドボードに入れてはいけない、という単純な禁止のみである。
  

2014年8月13日 (水) 13:38時点における版

禁止カードBanned Card)は、デッキにも、サイドボードにも、1枚も入れてはいけないカードのこと。

目次

解説

禁止カードは大抵、あまりに強力なものや使い勝手の良すぎるものに対して指定される。それらの横行によりデッキの幅を狭め、ゲームをつまらなくしてしまうからだ。実際強いカードを使ったたった1種類のデッキが大きな大会での上位を半数以上占めることも何回もあり、そうなったときも含めてDCIが危険だと思われるものを押さえていくのである。

また、強さとは関係なしに、どんなデッキにも入るカードというのも禁止される理由の1つになる。どのカードを使おうかと頭を悩ませてデッキを練り上げるのもマジックの一部なので、考えるまでも無くデッキに入ってしまうカードがあっては困るのだ。あくまで皆に楽しんでもらうためにしていることなので、あっけらかんに決められてはいないということを忘れてはいけない。

ウィザーズ社の対応・スタンス

  • 禁止カードを出すのは、いったん発売した商品に欠陥があったと認めることになると開発部は考えており、あまり出したいものではないらしい。
  • 禁止カードを連発してしまったウルザ・ブロックの件で、R&Dの開発スタッフが社長室に呼ばれて怒られたという逸話がある[1]
  • アメリカ国内ではスタンダードの禁止カードを引いた場合、そのカードをウィザーズ社に郵送することでパック1つと交換してもらえるサービスが実施されていたことがある[2]。「使えないカードを引いても仕方が無い。パック代を返せ」という合理主義の国民らしいクレームに応えた形である。
  • 非常に強力なカードが台頭すると、禁止カード入りを阻止するためか、露骨な対策カードが作られる場合もある。リシャーダの港に対するテフェリーの反応/Teferi's Responseサーボの網/Tsabo's Webがその一例。
  • コンボに対する基準として、モダンでは3ターン以内で、レガシーでは2ターン以内で勝利を決めてしまうデッキを弱体化するため禁止カードに指定している。

禁止カードに纏わる話

  • 最初に日本語版が発売された第4版には非常に多くの禁止カードが含まれていた。これらは反則的なほど強いが、トーナメントで使えないので本当に紙くず扱いだった。当時のカードショップやデュエルスペースの「カード捨て箱」(初心者などにいらないカードを提供する目的で設置されていた)にはチャネル/Channel黒の万力/Black Viseが山の様に捨ててあったものである。
  • 誰もがウルザ・ブロックの時代までは「まさかスタンダードで禁止カードは出ないだろう」とたかをくくっていたが、最終的には10枚もの禁止カードが追加された。中には波動機/Fluctuatorの様に「そんなに強いか?」というカードまで禁止されたために、「スタンダード環境でも、いつどんなカードが禁止になるのかわからない」という疑心暗鬼が広がった。これによってトレードなどで「このカードはもうすぐ禁止になるらしいよ」などと言って価値を暴落させて有利に駆け引きをしようとするシャークが後を絶たなかった。
  • ウルザ・ブロック以降しばらくスタンダードの禁止カードは出なかったが、ミラディン・ブロックによって親和デッキが横行し、5年ぶりに多くの禁止カードが出された。そしてその6年3ヶ月後のミラディンの傷跡ブロック期、精神を刻む者、ジェイス/Jace, the Mind Sculptor石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mysticがスタンダードでの禁止カードに書き加えられた。

脚注

  1. Eighteen YearsDaily MTG、Make Magic、英語)
  2. DCI Banned and Restricted List Announcement邦訳) (WotC、1999年3月1日告知、同年4月1日発行の禁止・制限リスト改定告知)

参考

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