意志の力/Force of Will

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ただし2対1交換になるため[[カード・アドバンテージ]]を失ってしまう点には留意が必要である。上記のように対コンボデッキとして優秀であるため[[メインデッキ]]に多く採用されるものの、特定の[[キーカード]]を持たないデッキに対しては[[サイドボード|サイドアウト]]されることも多い。[[精神的つまづき/Mental Misstep]]によって対コンボデッキに他の選択肢が存在した[[グランプリプロビデンス11]]では、定番のForce of Willが採用されていない[[バントアグロ|No-Force Bant]]が優勝を飾った。
 
ただし2対1交換になるため[[カード・アドバンテージ]]を失ってしまう点には留意が必要である。上記のように対コンボデッキとして優秀であるため[[メインデッキ]]に多く採用されるものの、特定の[[キーカード]]を持たないデッキに対しては[[サイドボード|サイドアウト]]されることも多い。[[精神的つまづき/Mental Misstep]]によって対コンボデッキに他の選択肢が存在した[[グランプリプロビデンス11]]では、定番のForce of Willが採用されていない[[バントアグロ|No-Force Bant]]が優勝を飾った。
  
それ以外で難点を挙げるとしたら、あくまでも「打ち消し」のみしかできないこと。[[打ち消されない]]効果のカードには手も足も出せない。そして青を絡めたデッキでしか使用できないことか。ただカウンターでこれらの欠点を克服している方がむしろ例外であり、難点として挙げるべきかは怪しいところ。逆にいえば、それくらいこじつけないと難点が挙がらないことが、このカードの強さを証明している。
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それ以外で難点を挙げるとしたら、あくまでも「打ち消し」のみしかできないこと。[[打ち消されない]]効果のカードには手も足も出せない。そして青を絡めたデッキでしか使用できないことくらい。しかしカウンターでこれらの欠点を克服している方がむしろ例外であり、難点として挙げるべきかは怪しいところ。逆にいえば、それくらいこじつけないと難点が挙がらないことが、このカードの強さを証明している。
  
 
*中盤以降、[[魔力の乱れ/Force Spike]]や[[マナ漏出/Mana Leak]]をエサにして撃つとちょうどよい。また、メインから特定の対策カード([[基本に帰れ/Back to Basics]]など)を入れてそれが[[腐る|腐って]]しまった場合にも。また、[[マナ]]が余り始めた時には普通に5マナ[[支払う]]事も多い。
 
*中盤以降、[[魔力の乱れ/Force Spike]]や[[マナ漏出/Mana Leak]]をエサにして撃つとちょうどよい。また、メインから特定の対策カード([[基本に帰れ/Back to Basics]]など)を入れてそれが[[腐る|腐って]]しまった場合にも。また、[[マナ]]が余り始めた時には普通に5マナ[[支払う]]事も多い。
*1点の[[ライフロス]]はデメリットとして些細すぎてほとんどデメリットとして扱われることがない。些細すぎて使い始めの内はライフロスを忘れないように注意すべき位である。
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*1点の[[ライフロス]]は些細なデメリットであり問題視されることはほとんどない。むしろ些細すぎてライフを支払い忘れることが非常に多く、そちらの方が問題になるくらいである。使い始めの内は特に特に注意しよう。
 
**サイクルの中ではこのカードと(このカードほどではないが)当時のトーナメントで活躍した[[Contagion]]のみライフの支払いを追加要求している。この点をみるに、このカードの代替コストが青のカード1枚では強すぎることは[[WotC]]も認識していたのだろう。問題は追加のライフロスがほとんどデメリットとして機能していない点であり、[[アイスエイジ・ブロック|同ブロック]]に収録されている[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]、[[ネクロポーテンス/Necropotence]]と共に、黎明期において[[ライフ・アドバンテージ]]が過大評価されていたことを象徴する一枚といえる。
 
**サイクルの中ではこのカードと(このカードほどではないが)当時のトーナメントで活躍した[[Contagion]]のみライフの支払いを追加要求している。この点をみるに、このカードの代替コストが青のカード1枚では強すぎることは[[WotC]]も認識していたのだろう。問題は追加のライフロスがほとんどデメリットとして機能していない点であり、[[アイスエイジ・ブロック|同ブロック]]に収録されている[[剣を鍬に/Swords to Plowshares]]、[[ネクロポーテンス/Necropotence]]と共に、黎明期において[[ライフ・アドバンテージ]]が過大評価されていたことを象徴する一枚といえる。
 
==逸話==
 
==逸話==
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*このカードのおかげで[[レガシー]]・[[ヴィンテージ]]では「青のカードである」ことが(このカードのエサにできるという)一つのメリットとして成立している。あるカードの実質[[下位互換]]が青のカードであることを理由に使われたり、上記の魔力の乱れ、基本に帰れのような、特定のタイミングやデッキには有効だがそれ以外では腐りやすいカードも青であれば重大なデメリットでないなどという評価が真面目にされたりする。
 
*このカードのおかげで[[レガシー]]・[[ヴィンテージ]]では「青のカードである」ことが(このカードのエサにできるという)一つのメリットとして成立している。あるカードの実質[[下位互換]]が青のカードであることを理由に使われたり、上記の魔力の乱れ、基本に帰れのような、特定のタイミングやデッキには有効だがそれ以外では腐りやすいカードも青であれば重大なデメリットでないなどという評価が真面目にされたりする。
**いわゆる[[カスレア]]の認定でも「このカードは青い分マシ」などということが(こちらは冗談半分ではあるが)言われたりする。
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**いわゆる最弱カードの議論でも青のカードの場合「青い時点で最弱じゃない」などという反論が(こちらは冗談半分ではあるが)言われたりする。
 
*[[レガシー]]・[[ヴィンテージ]]においては、他のカウンター系カードはこれを温存するためにあるとすら言われている。Force of Willを使わないデッキがコンボデッキと戦う助けになることを目標としていたはずの[[精神的つまづき/Mental Misstep]]も、青いデッキでForce of Will温存のために使われて青いデッキを強化してしまい、レガシーで禁止になってしまった。([http://mtg-jp.com/reading/kuroda/002256/ 参考])
 
*[[レガシー]]・[[ヴィンテージ]]においては、他のカウンター系カードはこれを温存するためにあるとすら言われている。Force of Willを使わないデッキがコンボデッキと戦う助けになることを目標としていたはずの[[精神的つまづき/Mental Misstep]]も、青いデッキでForce of Will温存のために使われて青いデッキを強化してしまい、レガシーで禁止になってしまった。([http://mtg-jp.com/reading/kuroda/002256/ 参考])
 
*旧[[エクステンデッド]]で青いデッキを作る場合にはまず4枚積みされるカードであり、その汎用性から「監視カードリスト」に常駐しており、「いつ[[禁止カード|禁止]]になるか」という話題には事欠かなかったが、[[エクステンデッド]]の[[ローテーション]]制度が導入されたため、無事ローテーション[[落ちる|落ち]]。
 
*旧[[エクステンデッド]]で青いデッキを作る場合にはまず4枚積みされるカードであり、その汎用性から「監視カードリスト」に常駐しており、「いつ[[禁止カード|禁止]]になるか」という話題には事欠かなかったが、[[エクステンデッド]]の[[ローテーション]]制度が導入されたため、無事ローテーション[[落ちる|落ち]]。

2013年6月26日 (水) 19:49時点における版


Force of Will / 意志の力 (3)(青)(青)
インスタント

あなたは、この呪文のマナ・コストを支払うのではなく、1点のライフを支払うとともにあなたの手札にある青のカードを1枚、追放することを選んでもよい。
呪文1つを対象とし、それを打ち消す。


アライアンスを代表するメカニズム、ピッチスペルの1つ。マジック史上最強クラスのカウンター呪文であり、ピッチスペルの代表的存在。マナ・コストだけで見れば重い対抗呪文/Counterspellだが、1点のライフカード1枚という代替コストを持つ。

目次

解説

0マナでカウンターを撃てるというのはこの上なく強力である。まず、ブラフとして非常に強い意味を持つ。また、タイム・アドバンテージテンポ・アドバンテージの観点では極めて優秀であり、隙を作らない、展開を阻害しないという強い長所から、パーミッションだけでなくコンボデッキビートダウンでも大いに使われる。まさに当時の青を最強のたらしめたカードである。

また、後攻の場合に1ターンキルされるのを防ぐ手段の一つとして重宝され、Type1(現ヴィンテージ)などの速い環境絡みのデッキではほぼ必須となる。このカードのためにわざわざ青をタッチするデッキも多いくらいである。

ただし2対1交換になるためカード・アドバンテージを失ってしまう点には留意が必要である。上記のように対コンボデッキとして優秀であるためメインデッキに多く採用されるものの、特定のキーカードを持たないデッキに対してはサイドアウトされることも多い。精神的つまづき/Mental Misstepによって対コンボデッキに他の選択肢が存在したグランプリプロビデンス11では、定番のForce of Willが採用されていないNo-Force Bantが優勝を飾った。

それ以外で難点を挙げるとしたら、あくまでも「打ち消し」のみしかできないこと。打ち消されない効果のカードには手も足も出せない。そして青を絡めたデッキでしか使用できないことくらい。しかしカウンターでこれらの欠点を克服している方がむしろ例外であり、難点として挙げるべきかは怪しいところ。逆にいえば、それくらいこじつけないと難点が挙がらないことが、このカードの強さを証明している。

  • 中盤以降、魔力の乱れ/Force Spikeマナ漏出/Mana Leakをエサにして撃つとちょうどよい。また、メインから特定の対策カード(基本に帰れ/Back to Basicsなど)を入れてそれが腐ってしまった場合にも。また、マナが余り始めた時には普通に5マナ支払う事も多い。
  • 1点のライフロスは些細なデメリットであり問題視されることはほとんどない。むしろ些細すぎてライフを支払い忘れることが非常に多く、そちらの方が問題になるくらいである。使い始めの内は特に特に注意しよう。
    • サイクルの中ではこのカードと(このカードほどではないが)当時のトーナメントで活躍したContagionのみライフの支払いを追加要求している。この点をみるに、このカードの代替コストが青のカード1枚では強すぎることはWotCも認識していたのだろう。問題は追加のライフロスがほとんどデメリットとして機能していない点であり、同ブロックに収録されている剣を鍬に/Swords to Plowsharesネクロポーテンス/Necropotenceと共に、黎明期においてライフ・アドバンテージが過大評価されていたことを象徴する一枚といえる。

逸話

非常に強力なカードであり、様々な逸話があげられる。

  • このカードのおかげでレガシーヴィンテージでは「青のカードである」ことが(このカードのエサにできるという)一つのメリットとして成立している。あるカードの実質下位互換が青のカードであることを理由に使われたり、上記の魔力の乱れ、基本に帰れのような、特定のタイミングやデッキには有効だがそれ以外では腐りやすいカードも青であれば重大なデメリットでないなどという評価が真面目にされたりする。
    • いわゆる最弱カードの議論でも青のカードの場合「青い時点で最弱じゃない」などという反論が(こちらは冗談半分ではあるが)言われたりする。
  • レガシーヴィンテージにおいては、他のカウンター系カードはこれを温存するためにあるとすら言われている。Force of Willを使わないデッキがコンボデッキと戦う助けになることを目標としていたはずの精神的つまづき/Mental Misstepも、青いデッキでForce of Will温存のために使われて青いデッキを強化してしまい、レガシーで禁止になってしまった。(参考
  • エクステンデッドで青いデッキを作る場合にはまず4枚積みされるカードであり、その汎用性から「監視カードリスト」に常駐しており、「いつ禁止になるか」という話題には事欠かなかったが、エクステンデッドローテーション制度が導入されたため、無事ローテーション落ち
  • 値段の高騰については古参プレイヤーにとって衆知のとおり。一部エラーカードを除き、アンコモンの中ではMana Drainともどもトップクラスの価格。(現在の)これ一枚の値段でそれなりのデッキがまかなえるほど。アライアンスのパックの値段が高いのは、これがアンコモンだからという説まである。

その他

  • カードには「1点のライフを支払う~」の代替コストの記述の後に「このライフ喪失は軽減することも移し変えることもできない」と丁寧に書かれている。現在ならば、代替コストの支払い方として「1点のライフを支払う」と書けば済むところである。このカードが登場した頃には「コストとしてライフを支払う」という概念が登場し始めた時期であったのだろう。またマナ・バーンダメージ反転/Reverse Damageでライフ回復に変えるような「悪用」テクニックを最初から封じようとして、こういうテキストになったと考えられる。この手の記述はネクロポーテンス/Necropotenceあたりにも見られる。
  • サイクル中、唯一クリーチャー対象に取らない。
  • イラストのカードのような激しさを持っている。カード名が「意志の力」なので、気合でカウンターしているというところだろうか。
    • イラストレーターのTerese Nielsenは、このイラストを「Stop Spell」という名前の赤の呪文を想定して描いたと述べている(R&Dは「Stop Spell」はずっと青の呪文を想定しており、他の部門が色を間違えて伝えたと考えている)。→参考
  • 俗称は頭文字をとってFoW。または単にウィル、英語名の聞き間違いから高層ビルとも呼ばれる。
  • 再録禁止カードリストに載っていないため、再録される可能性がある。(Magic Onlineはリストの影響を受けないものの)Masters Editionにて再録され、数ある再録カードの中で、WotCによるプレビューでトップを飾った。
  • このカードの金枠カードがDuelistの付録になったことがある。
  • 2013年4月27日~28日に開催された『ニコニコ超会議2』において、1996年を代表するカードとして展示された。(参考

関連カード

サイクル

アライアンスピッチスペル手札から同じカード追放することで、マナ・コストを支払わずに唱えることができる(意志の力/Force of WillContagionは1点のライフも要求する)。

参考

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