アイゼン/Aysen

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アイゼン/Aysen

ウルグローサ/Ulgrothaの本土、平地地帯人間の都市国家。 アイゼンの東にはThe Great Wood(大森林)を間に挟んでKoskun Mountains(コスカン山脈)がある。アイゼンとKoskun Keep(コスカン砦)は隊商路で結ばれていて、その中間地点にはアン=ハヴァ/An-Havvaの町がある。アイゼン国境門(Border Gates of Aysen)とDark Barony(闇の男爵領)の位置関係から見た場合も、中間地点はアン=ハヴァとなる。 国土内には、都市Onella(オネラ)や港町Kerselin(カーセリン)を始めとして、複数の街が築かれている。アイゼン人は、打ち捨てられたAliban's Tower(アリバンの塔)の石材を再利用して道を敷いた。Aysen Highway(アイゼン街道)が知られている。

プレインズウォーカーセラ/Serraが守護者・後見人。 第12世代期、ウルグローサに移住したセラが、平地の遊牧民同士に平和的関係を奨励したことで、都市国家アイゼンの建国へと至る。守護者セラの助言と指導の下にアイゼンは発展していき、いつしか人々はセラを女神と崇めるようになった。 そういった経緯から、アイゼンではセラ信仰が非常に盛んであり、第20世代期にはオネラにAysen Abbey(アイゼン修道院)が建てられる。修道院は信仰の中心であるだけでなく、修道院長にはアイゼン社会の精神的・哲学的指導者としての役割が期待される。

アイゼンでは秩序が重んじられ、官吏が定めた法に則って政治が行われている。 手練手管に長けた官吏たちにはセンギア男爵/Baron Sengirすら舌を巻くほどで、アイゼン社会でも官僚政治が抱える弊害からは逃れられないようだ。だが、官吏の政治力をもってしても死者の代弁者/Death Speakersの奔放な発言を止めさせることは出来ない。

アイゼンには様々な宗教や思想の団体が活動している。

対外関係

Castle Sengir(センギア城)吸血鬼の首魁、センギア男爵はアイゼンの敵であり、人々に憎悪されると同時に恐れられている存在である。 男爵の従者によってオネラからカーセリンまで、様々な種類のアイゼン人が男爵領にさらわれ、沼地の領民にされている。 その上、第17世代期から何世代にも亘って地方の国土と農地は、男爵が送り込む吸血鬼や不浄の創造物によって害を与えられてきた。幸いなことに、送り込まれる吸血鬼の数は決して多くはなく、アイゼンの一地域を実質的に支配するには足りないので、大抵は吸血鬼の退散あるいは破壊に成功している。アイゼンの人々はこの強大な吸血鬼の恐怖に決して屈服することなく、男爵をアイゼン社会共通の敵として立ち向かっている。 第29世代期、セラの聖騎士イーサン/Ihsanはアイゼンを裏切り男爵の配下に加わる。この前代未聞の不名誉な事件以降、何故か男爵の散発的なアイゼン攻撃は終止する。男爵の恐怖から解放された筈が、今度はアイゼン人の各派閥同士が反目を始めてしまった。

コスカン砦のゴブリンの王/Goblin Kingエロン/Eronとは貿易協定を結んでいる。 休戦を条件に砦への食料輸出を確約する公平とは言いがたい協定だが、アイゼンにとってコスカンのゴブリンオークの混沌の兵力は無視できるものではないのだ。

アン=ハヴァの起源はアイゼンの移民である。 堅苦しい都市生活を疎んだ者やアイゼンに暮らせぬ訳ありの者、社会を追われた罪人などアン=ハヴァに住む理由は多種多様である。 現在は交易の中継地点としての役割も担っている。

セラの不在

フェロッズ/Ferozの死を境にセラはアイゼンに姿を現さなくなっている。以前にも5年から10年の間、姿を見せなかったことはあったものの20年は異例の長さである。高齢の修道院長Hazduhr(ハズドゥア)の後任指名もされておらず、修道院の教母/Abbey Matronはセラへの不信心な言動を取締るのに躍起である。 センギア男爵という社会共通の敵を失ってからは、それに代わって死者の代弁者が槍玉に挙げられるようになった。死者の言葉を聞き取り、スケルトンゾンビを操ると噂される代弁者への非難の声は高まっている。 第31世代期現在、拠り所を失ったアイゼン社会は思想的に分裂し、崩壊の危機に瀕している。

参考

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