巧みな回避/Artful Dodge
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Artful Dodge / 巧みな回避 (青)
ソーサリー
ソーサリー
クリーチャー1体を対象とする。このターン、それはブロックされない。
フラッシュバック(青)(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)
クリーチャーをブロックされなくする呪文。1マナと軽く、フラッシュバックつき。
この手の呪文は、地味ながらハマれば強力。しかも2回使えるので、そこそこのサイズのクリーチャーに適当な装備品をつけただけでも勝負を決める決定打になる。プレイヤーに戦闘ダメージを与えることが重要なカードとのコンボも良好。
また、(青)(青)の2マナで狼男の変身を解けるのも重要なポイント。2回とも同じ対象に対して唱えることができるし、また極端な話、対戦相手のクリーチャーに使ってもソーサリーなので特に損害は出ない。対象がなくて唱えられないということはないだろう。
- 続くアヴァシンの帰還で類似カードの幽体化/Ghostformが作られた。そちらは2マナで最大2体までを対象とするがフラッシュバックはなく、やや自由度がこちらより低い。
- 2回使えるクリーチャー1体をブロックされなくする呪文には以前にひずみの一撃/Distortion Strikeが存在した。そちらはパワーへの修整もあるが2回目の使用タイミングが不自由。
開発秘話
このカードの着想は狼男属する赤緑の対抗色である青に、微妙だが対狼男に優れた武器を与えたいとMark Rosewaterが考えたことから始まる。
Markがその武器に選んだのはマナ・コスト、フラッシュバック・コストともに1マナで使えるコモンのインスタントで、「Jump Twice」という名前の飛行を与える呪文であった。しかし、反重力/Defy Gravityという全く同じカードが存在していたため、反重力に変更することになった。
反重力の再録は大きなセールスポイントには感じられず、このセットの雰囲気にも合わないことから名前は変更された。その後、デベロップ段階でインスタントからソーサリーへと変更され、反重力の下位互換にならないよう、飛行と効果が近く、インスタントである意味が薄い「ブロックされない」へと変更された。
参考
- Dark Shadows, Part 1/暗き影 その1 (WotC、英語/日本公式サイトによる和訳)
- カード個別評価:闇の隆盛 - コモン