フリースペル
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フリースペル(Free Spell)とは、呪文の解決時に土地をアンタップする効果が含まれた呪文の俗称。 事実上無料(フリー)でプレイできるためこう呼ばれる。
ソーサリー
時のらせんを追放する。各プレイヤーは、自分の手札と墓地を自分のライブラリーに加えて切り直し、その後カードを7枚引く。あなたは土地を最大6つまでアンタップする。
クリーチャー — イリュージョン(Illusion)
飛行
パリンクロンが戦場に出たとき、土地を最大7つまでアンタップする。
(2)(青)(青):パリンクロンをオーナーの手札に戻す。
ウルザズ・サーガで登場し、パリンクロン/Palinchronや時のらせん/Time Spiral、大あわての捜索/Frantic Search等がその代表。 存在する9枚全てが何らかの形でトーナメントを駆け抜けたという恐るべきスペックを持つ。 2008年3月現在のところすべて青の呪文である(しかし、今後新たなフリースペルは登場しないだろう)。
もとの着想はキャントリップだったそうである。 カードで損をしないキャントリップは優秀なメカニズムだったが、マナで損をしないフリースペルは悪用されやすく、そういった次元を超えてしまった。 サファイアの大メダル/Sapphire Medallionなどのコストを減らすものや、繁茂/Wild Growthなど1枚の土地から複数のマナを生成するカードと相性がよく、これらのせいで、多くの場合無料どころか呪文を使うとマナが増えるという不可解な現象を引き起こした。 それゆえ、のちのちまで数々の凶悪なコンボデッキにおいて悪用されることになる。MoMa、ハイタイド、デザイアなどはその代表格である。
時のらせん/Time SpiralがオリジナルのTimetwisterを超える要因になったメカニズムであると言える。 なんだかんだ言われてはいるが、やっぱりマジック最悪のメカニズムの1つだろう。
- これらのカードが作られた当時、リアニメイト系呪文との組み合わせにより爆発的にマナを増やすコンボデッキが作られたことがある(フリー・ホエリイ、ダンシング・ドレイクなど)。その危険性から、パーマネントになる呪文はすべて『手札からプレイしたときのみ』効果があるように訂正されていた。
- エラッタから約8年後、2006年7月15日付でこの制限は削除され、カードの記述通りに戻されている。同時期にエラッタが出ていた以下3枚も同様に修正。
- マナを支払わずにプレイできる呪文はピッチスペルといい、フリースペルとは区別される。
- 実は対戦相手の土地もアンタップできる。多人数戦なら味方の土地を起こすことも。
- ギックスの僧侶/Priest of Gixや解体/Deconstructもこのカテゴリーと言えないことはない。広義ではこれらもフリースペルと呼ぶ。
- Jon Finkelはインビテーショナルカードとして、フリースペル版神の怒り/Wrath of Godを提案したが却下された。影魔道士の浸透者/Shadowmage Infiltratorを参照。
フリースペル一覧
- フェアリーの大群/Cloud of Faeries
- 大あわての捜索/Frantic Search
- 巨大鯨/Great Whale
- パリンクロン/Palinchron
- 流浪のドレイク/Peregrine Drake
- 巻き直し/Rewind
- 断絶/Snap
- 時のらせん/Time Spiral
- 不実/Treachery
参考
- ミスなんてもってのほか その3(米Wizards社)
- M:tGやっちまった小咄集(Braingeyser、上の記事の和訳)
- カードの俗称