サマーマジック

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'''サマーマジック'''(''Summer Magic,Edgar'')は、1994年夏に発売されるはずだった[[リバイズド]]のエラー修正版。
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'''サマーマジック'''(''Summer Magic'')とは、すべて廃棄される予定であった[[リバイズド・エディション]]のエラー修正版([[コードネーム]]『Edgar』)が誤って出荷された事件のことである。転じて、この事件により出荷された[[カード・セット]]のことを指すようになった。
しかし、かえってエラーが増えてしまい、発売されることなくすべて廃棄された…はずだったのだが、手違いで2カートン(数量諸説あり)だけ出荷されてしまい日の目を見ることに。
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いってしまえば存在そのものがエラー。
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なお流出した地域は、イギリスであると言う説が有力であるが、スウェーデンなど他の地域であると言う説などいくつかあるようだ。
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「サマーマジック」とは、本来この事件のことを言う。
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==概要==
セットの名称は、開発コード名であった「[[エドガー]]/Edgar」とするべきであるが、「サマーマジック」が定着してしまった。
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リバイズド・エディションで確認されたいくつかのエラーや[[絵|イラスト]]の修正版として『Edgar』というコードネームのセット(正式名称なし)が[[1994年]]夏に発売される予定であった。しかしこのセットはリバイズド・エディション以上にエラーが多かったため、すべて廃棄される予定となっていた。ところが、手違いにより2カートン(数量には諸説あり)だけ誤って出荷されてしまったため、少数が一般に流出することとなった。流出した地域はイギリスであるとする説が有力であるが、スウェーデンなど他の地域であるとする説など、諸説ある。
  
サマーマジックには以下のような3種類のエラーと1種類の珍しいカードがある。
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この事件を「サマーマジック」と呼ぶが、転じて出荷された『Edgar』自体が『サマーマジック』と呼ばれるようになった。現在では「サマーマジック」といった場合、事件そのものよりも出荷されたセットを指すことが多い。
*内枠が青の [[ハリケーン/Hurricane]] → [[ブルーハリケーン]]([http://www.magiclibrary.net/rarities/summer-hurricane.jpg 画像])
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*イラストは訂正されたが、イラストレーター名が訂正されず「Jesper Myrfors」のままの [[Serendib Efreet]]
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==収録されたカードの特徴==
*[[リバイズド]]でイラストが差し替えられたが、相変わらずイラストレーター名が訂正されていない[[Plateau]]
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『サマーマジック』のカードは、収録された[[カード]]の種類や枚数、[[レアリティ]]、デザインなど、一部を除いてリバイズド・エディションとまったく同じであるが、印刷の色調がやや濃く、カードの下部の製造年表記が「1994」と記されているため、リバイズド・エディションとの区別は容易である。
*額の魔法陣が消えている [[Demonic Tutor]][http://www.magiclibrary.net/rarities/summer-demonic-tutor.jpg 画像]
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*これらの差異は[[アラビアンナイト]]から[[フォールン・エンパイア]]までのカードレイアウトの変更の流れを汲んだ形となっており、[[ザ・ダーク]]とフォールン・エンパイアの間に位置する唯一のレイアウトとなっている。
  
[[第4版]]からは、宗教的な理由により[[邪悪なる力/Unholy Strength]]の魔法陣が消されているが、実はこの変更はサマーマジックから行われている。
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[[ブースターパック]]のデザインもリバイズド・エディションと同じであるが、[[カード]]の表裏が逆転してパックに封入されているため、透かして見ればパックを開封せずに判別することもできる(当時のパックは中身がわずかに透けて見えた)。
このとき、他のカードに描かれている魔法陣も併せて取り除くことになったが、当時、カードイラストに魔法陣が描かれていたカードは邪悪なる力とDemonic Tutorの2種類であった。
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そして、第4版にDemonic Tutorは収録されなかったため、「魔法陣の消えているDemonic Tutor」が存在するのはサマーマジック版だけとなっている(他言語版のリバイズドでも魔法陣は残ったままである)。
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[[ブルーハリケーン]]はあまりにも有名だが、リバイズドに収録されているカードすべてにサマーマジック版は存在する。それぞれのレアリティも同じである。
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==エラー==
また、このセットのカードはカードの下部に「1994」とあるので、リバイズドと容易に見分けがつく(見分けをする機会があるかはともかく)。
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*[[ハリケーン/Hurricane]]:内枠が[[青]]のものになっている。[[ブルーハリケーン]]の通称で広く知られている。
*パックは開封することなくリバイズドと見分けることができる。パックその物はリバイズドと同じだが、当時のパックはわずかだが中を透かし見ることが可能であり、サマーマジックと通常のリバイズドでは封入されたカードの裏表が逆になっているためである。
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*[[セレンディブのイフリート/Serendib Efreet]]:[[絵|イラスト]]が修正されたが、[[アーティスト]]名が変更されていない。
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*[[Plateau]]:[[アーティスト]]名が変更されていない。
  
[[アンコモン]]は、存在数が一種類につき20〜30枚程度で、[[レア]]ともなると、10枚程度といわれている。
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==イラストの修正==
そのため、[[レア]][[アンコモン]]には、時にとんでもない値段がつく。
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宗教的な理由から[[邪悪なる力/Unholy Strength]][[悪魔の教示者/Demonic Tutor]]の2種に描かれていた魔法陣が消去されている。同じ[[絵|イラスト]]を持つ邪悪なる力は[[第4版]]に収録されたが、悪魔の教示者は以降のセットには収録されていないため、額の魔法陣が無い悪魔の教示者は『サマーマジック』のもののみ(他言語版のリバイズド・エディションでも修正されていない)となる。
  
前述のレアカードである[[Serendib Efreet]]を筆頭に、[[ブルーハリケーン]]や[[Demonic Tutor]]といったいわくつきのカードは格別、
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==取引価格==
各種[[デュアルランド]]、[[極楽鳥/Birds of Paradise]]、[[セラの天使/Serra Angel]]、[[シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]、[[神の怒り/Wrath of God]]などは、[[ベータ]]の状態のよい[[Black Lotus]]に匹敵する、あるいはそれ以上の値がつく([[シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]は、海外では人気があるようだ)。
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『サマーマジック』の[[カード]]の絶対数は1種類につき[[レア]]で10枚程度、[[アンコモン]]で20~30枚程度と目されており、収録されたカードは非常に高額で取り引きされている。
  
それ以外でも、人気のある[[レア]]は10万円を軽く越してしまう。
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先述の[[エラーカード]][[セレンディブのイフリート/Serendib Efreet]]、ブルーハリケーン)や[[悪魔の教示者/Demonic Tutor]]の価値は特に高く、各種[[デュアルランド]][[極楽鳥/Birds of Paradise]]、[[セラの天使/Serra Angel]]、[[シヴ山のドラゴン/Shivan Dragon]]、[[神の怒り/Wrath of God]]などの人気の高い[[カード]]は、[[アルファ]]や[[ベータ]]の状態のよい[[ブラック・ロータス/Black Lotus]]と同等、あるいはそれ以上の値が付く(シヴ山のドラゴンは、海外では人気が高い)。
あまり人気のない[[レア]]ですら5万円以上の値段がつく。
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[[アンコモン]]でも前述の物のほかにも[[レア]]に匹敵する高値で取引されているものもある。
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また、[[基本土地]]ですら5000円近い値段になる。
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究極の[[コレクター]]アイテムと言ってよい。
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上記以外でも強力・人気カードについてはレアはもちろんのことアンコモンや[[コモン]]でも数十万円程度、あまり人気のないカードや[[基本土地]]であっても数万円程度での取引が一般的である。
ただし、前述の4種類のカード以外には、カードの下部の表示と、印刷が濃い目であること以外に際立った特徴があるわけではなく、カード自体のインパクトはそれほどでもない。
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むしろ、その歴史的背景が希少性とあいまって値段を吊り上げたといっても良いだろう。
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==参考==
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== 参考 ==
*[http://www.magiclibrary.net/rarities-summer.html サマーマジック画像集](Magic Rarities)
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*[[リバイズド・エディション]]
*[[ブルーハリケーン]]
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*[[エラーカード]]
 
*[[エラーカード]]
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*[[ブルーハリケーン]]
 
*[[カードセット一覧]]
 
*[[カードセット一覧]]

2024年1月14日 (日) 21:10時点における最新版

サマーマジック(Summer Magic)とは、すべて廃棄される予定であったリバイズド・エディションのエラー修正版(コードネーム『Edgar』)が誤って出荷された事件のことである。転じて、この事件により出荷されたカード・セットのことを指すようになった。

目次

[編集] 概要

リバイズド・エディションで確認されたいくつかのエラーやイラストの修正版として『Edgar』というコードネームのセット(正式名称なし)が1994年夏に発売される予定であった。しかしこのセットはリバイズド・エディション以上にエラーが多かったため、すべて廃棄される予定となっていた。ところが、手違いにより2カートン(数量には諸説あり)だけ誤って出荷されてしまったため、少数が一般に流出することとなった。流出した地域はイギリスであるとする説が有力であるが、スウェーデンなど他の地域であるとする説など、諸説ある。

この事件を「サマーマジック」と呼ぶが、転じて出荷された『Edgar』自体が『サマーマジック』と呼ばれるようになった。現在では「サマーマジック」といった場合、事件そのものよりも出荷されたセットを指すことが多い。

[編集] 収録されたカードの特徴

『サマーマジック』のカードは、収録されたカードの種類や枚数、レアリティ、デザインなど、一部を除いてリバイズド・エディションとまったく同じであるが、印刷の色調がやや濃く、カードの下部の製造年表記が「1994」と記されているため、リバイズド・エディションとの区別は容易である。

ブースターパックのデザインもリバイズド・エディションと同じであるが、カードの表裏が逆転してパックに封入されているため、透かして見ればパックを開封せずに判別することもできる(当時のパックは中身がわずかに透けて見えた)。

[編集] エラー

[編集] イラストの修正

宗教的な理由から邪悪なる力/Unholy Strength悪魔の教示者/Demonic Tutorの2種に描かれていた魔法陣が消去されている。同じイラストを持つ邪悪なる力は第4版に収録されたが、悪魔の教示者は以降のセットには収録されていないため、額の魔法陣が無い悪魔の教示者は『サマーマジック』のもののみ(他言語版のリバイズド・エディションでも修正されていない)となる。

[編集] 取引価格

『サマーマジック』のカードの絶対数は1種類につきレアで10枚程度、アンコモンで20~30枚程度と目されており、収録されたカードは非常に高額で取り引きされている。

先述のエラーカードセレンディブのイフリート/Serendib Efreet、ブルーハリケーン)や悪魔の教示者/Demonic Tutorの価値は特に高く、各種デュアルランド極楽鳥/Birds of Paradiseセラの天使/Serra Angelシヴ山のドラゴン/Shivan Dragon神の怒り/Wrath of Godなどの人気の高いカードは、アルファベータの状態のよいブラック・ロータス/Black Lotusと同等、あるいはそれ以上の値が付く(シヴ山のドラゴンは、海外では人気が高い)。

上記以外でも強力・人気カードについてはレアはもちろんのことアンコモンやコモンでも数十万円程度、あまり人気のないカードや基本土地であっても数万円程度での取引が一般的である。

[編集] 参考

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