セルヴァラ/Selvala
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| − | [[フィオーラ/Fiora]]に住む[[エルフ# | + | [[フィオーラ/Fiora]]に住む[[エルフ/Elf#フィオーラ|エルフ/Elf]]の探検家。女性（{{Gatherer|id=561207}}）。 |
親友[[ブレイゴ/Brago]]とともに高層都市[[フィオーラ/Fiora#パリアノ/Paliano|パリアノ/Paliano]]を興した人物。元は宮廷で高位に就いていたが、やがて[[フィオーラ/Fiora#下層地/The Lowlands|下層地/The Lowlands]]の原野を探検し、パリアノに珍しい動植物を持ち帰るようになった。今は[[ムッツィオ/Muzzio]]の作る自然を真似た機械よりも、本物の自然を好んでいる。 | 親友[[ブレイゴ/Brago]]とともに高層都市[[フィオーラ/Fiora#パリアノ/Paliano|パリアノ/Paliano]]を興した人物。元は宮廷で高位に就いていたが、やがて[[フィオーラ/Fiora#下層地/The Lowlands|下層地/The Lowlands]]の原野を探検し、パリアノに珍しい動植物を持ち帰るようになった。今は[[ムッツィオ/Muzzio]]の作る自然を真似た機械よりも、本物の自然を好んでいる。 | ||
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若き日のセルヴァラは、ブレイゴと同じビジョンを抱いていた。彼女はあらゆる共同体と少数民族の内情に通じ、移民の権利のために戦い、民衆を苦しめる古い貴族の特権を返上させ、ブレイゴとともに憲章を起草した。しかし王となったブレイゴが不治の病に罹患したことで、二人は大きな岐路に立たされる。新たな王の早すぎる死が今まで築き上げてきたものを無に帰すことを恐れた二人は、悩んだ末、司祭たちの提案を受け入れた。それは、ブレイゴの肉体を魔法的に保存するというものだった。 | 若き日のセルヴァラは、ブレイゴと同じビジョンを抱いていた。彼女はあらゆる共同体と少数民族の内情に通じ、移民の権利のために戦い、民衆を苦しめる古い貴族の特権を返上させ、ブレイゴとともに憲章を起草した。しかし王となったブレイゴが不治の病に罹患したことで、二人は大きな岐路に立たされる。新たな王の早すぎる死が今まで築き上げてきたものを無に帰すことを恐れた二人は、悩んだ末、司祭たちの提案を受け入れた。それは、ブレイゴの肉体を魔法的に保存するというものだった。 | ||
| − | それから約70年後、城を訪れた彼女はブレイゴを責めた。その生は自然に反することであり、今のブレイゴは民よりも自分の人生を大事にしていると。これに対し、まだまだ都市のためにやらねばならぬことは多く、自らの健康にそれを邪魔されるわけにはいかなかったというのがブレイゴの主張であった。そして彼は付け加えた。「治療」は行きすぎてしまった、もはや自分は自然に死ぬことはできず、食べることも、眠ることも、痛みを感じることもできないと。セルヴァラは彼の意を汲み、かつての友を刺し殺した――しかし、それはブレイゴの策略であった。彼は肉体という檻から解き放たれ、[[スピリット|幽霊]]となって再び王座に君臨した。 | + | それから約70年後、城を訪れた彼女はブレイゴを責めた。その生は自然に反することであり、今のブレイゴは民よりも自分の人生を大事にしていると。これに対し、まだまだ都市のためにやらねばならぬことは多く、自らの健康にそれを邪魔されるわけにはいかなかったというのがブレイゴの主張であった。そして彼は付け加えた。「治療」は行きすぎてしまった、もはや自分は自然に死ぬことはできず、食べることも、眠ることも、痛みを感じることもできないと。セルヴァラは彼の意を汲み、かつての友を刺し殺した――しかし、それはブレイゴの策略であった。彼は肉体という檻から解き放たれ、[[スピリット/Spirit#フィオーラ|幽霊]]となって再び王座に君臨した。 |
===血には血を/Blood Will Have Blood=== | ===血には血を/Blood Will Have Blood=== | ||
| − | ブレイゴ殺害のかどで地下牢に投獄されたセルヴァラは脱獄の機会を窺っていたが、牢番の[[ゴブリン# | + | ブレイゴ殺害のかどで地下牢に投獄されたセルヴァラは脱獄の機会を窺っていたが、牢番の[[ゴブリン/Goblin#フィオーラ|ゴブリン/Goblin]]、[[グレンゾ/Grenzo]]は彼女の独房の鍵をあまりにもあっさりと開けた。無償で逃してくれたばかりか、欲しいものは何でも与えようと言うグレンゾに対し、その真意を測りかねた彼女は自分は何を求められているのかと尋ねる。グレンゾは笑い、彼女をムッツィオの書庫へと案内した。 |
グレンゾは言った、幽霊の王と機械の獣たちが作る未来には血が通っておらず、それを変えるためにはセルヴァラが行動を起こすしかないと。自分がムッツィオの暗殺を求められていると気づいたセルヴァラは一瞬の間の後、グレンゾに骨の刃を突きつけた――ムッツィオは好きではないが、パリアノをグレンゾの思い通りにさせるつもりもなかった。だがそのとき、巨大な護衛の機械が目を覚まし、2人は書庫を脱出せざるを得なくなった。彼女は地下道にムッツィオの本をばら撒き、ムッツィオの機械たちとグレンゾの部下のゴブリンたちが衝突している間に、できるだけ遠くへと逃げた。 | グレンゾは言った、幽霊の王と機械の獣たちが作る未来には血が通っておらず、それを変えるためにはセルヴァラが行動を起こすしかないと。自分がムッツィオの暗殺を求められていると気づいたセルヴァラは一瞬の間の後、グレンゾに骨の刃を突きつけた――ムッツィオは好きではないが、パリアノをグレンゾの思い通りにさせるつもりもなかった。だがそのとき、巨大な護衛の機械が目を覚まし、2人は書庫を脱出せざるを得なくなった。彼女は地下道にムッツィオの本をばら撒き、ムッツィオの機械たちとグレンゾの部下のゴブリンたちが衝突している間に、できるだけ遠くへと逃げた。 | ||
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===登場作品・登場記事=== | ===登場作品・登場記事=== | ||
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| − | *[ | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/blood-will-have-blood-2014-06-04 Blood Will Have Blood]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0010766/ 血には血を]（Uncharted Realms 2014年6月4日 [[Shawn Main]]著） |
| − | *[ | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/tyrants-2016-08-10 Tyrants]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0017337/ 圧政者たち]（Magic Story [[2016年]]8月10日 [[Alison Luhrs]]著） |
| − | *[ | + | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/leovolds-dossiers-2016-08-24 Leovold's Dossiers]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/0017385/ レオヴォルド調書]（Magic Story 2016年8月24日 Nik Davidson著） |
==参考== | ==参考== | ||
*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] | ||
2022年5月31日 (火) 12:44時点における版
セルヴァラ/Selvalaはコンスピラシーおよびコンスピラシー：王位争奪のキャラクター。カードとしてはコンスピラシーの帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returnedが初出。
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解説
フィオーラ/Fioraに住むエルフ/Elfの探検家。女性（イラスト）。
親友ブレイゴ/Bragoとともに高層都市パリアノ/Palianoを興した人物。元は宮廷で高位に就いていたが、やがて下層地/The Lowlandsの原野を探検し、パリアノに珍しい動植物を持ち帰るようになった。今はムッツィオ/Muzzioの作る自然を真似た機械よりも、本物の自然を好んでいる。
ブレイゴの言葉によれば、見た目の年齢は70年ほど前からほとんど変わっていないという。同じ種族のエドリック/Edricが4世紀前から活動している事からすると、フィオーラのエルフは人間よりはるかに老化が遅いようだ。
経歴
裏切り/Betrayal
若き日のセルヴァラは、ブレイゴと同じビジョンを抱いていた。彼女はあらゆる共同体と少数民族の内情に通じ、移民の権利のために戦い、民衆を苦しめる古い貴族の特権を返上させ、ブレイゴとともに憲章を起草した。しかし王となったブレイゴが不治の病に罹患したことで、二人は大きな岐路に立たされる。新たな王の早すぎる死が今まで築き上げてきたものを無に帰すことを恐れた二人は、悩んだ末、司祭たちの提案を受け入れた。それは、ブレイゴの肉体を魔法的に保存するというものだった。
それから約70年後、城を訪れた彼女はブレイゴを責めた。その生は自然に反することであり、今のブレイゴは民よりも自分の人生を大事にしていると。これに対し、まだまだ都市のためにやらねばならぬことは多く、自らの健康にそれを邪魔されるわけにはいかなかったというのがブレイゴの主張であった。そして彼は付け加えた。「治療」は行きすぎてしまった、もはや自分は自然に死ぬことはできず、食べることも、眠ることも、痛みを感じることもできないと。セルヴァラは彼の意を汲み、かつての友を刺し殺した――しかし、それはブレイゴの策略であった。彼は肉体という檻から解き放たれ、幽霊となって再び王座に君臨した。
血には血を/Blood Will Have Blood
ブレイゴ殺害のかどで地下牢に投獄されたセルヴァラは脱獄の機会を窺っていたが、牢番のゴブリン/Goblin、グレンゾ/Grenzoは彼女の独房の鍵をあまりにもあっさりと開けた。無償で逃してくれたばかりか、欲しいものは何でも与えようと言うグレンゾに対し、その真意を測りかねた彼女は自分は何を求められているのかと尋ねる。グレンゾは笑い、彼女をムッツィオの書庫へと案内した。
グレンゾは言った、幽霊の王と機械の獣たちが作る未来には血が通っておらず、それを変えるためにはセルヴァラが行動を起こすしかないと。自分がムッツィオの暗殺を求められていると気づいたセルヴァラは一瞬の間の後、グレンゾに骨の刃を突きつけた――ムッツィオは好きではないが、パリアノをグレンゾの思い通りにさせるつもりもなかった。だがそのとき、巨大な護衛の機械が目を覚まし、2人は書庫を脱出せざるを得なくなった。彼女は地下道にムッツィオの本をばら撒き、ムッツィオの機械たちとグレンゾの部下のゴブリンたちが衝突している間に、できるだけ遠くへと逃げた。
圧政者たち/Tyrants
ブレイゴが暗殺され、マルチェッサ/Marchesa女王が即位してから3ヶ月後、パリアノの護衛隊長アドリアナ・ヴァローレ/Adriana Valloreがセルヴァラの家を訪ねてきた。暴力で玉座が奪われるパリアノの君主制は不安定だというアドリアナの言葉に、セルヴァラは同意を示したが、続く言葉は彼女を驚かせた――「貴女は私が考え得る最良の議員候補です。パリアノ共和国の建国に力を貸していただけますか？」
登場
登場カード
カード名に登場
- コンスピラシー
- セルヴァラの突撃/Selvala's Charge、セルヴァラの処罰者/Selvala's Enforcer
- コンスピラシー：王位争奪
- セルヴァラの暴走/Selvala's Stampede
フレイバー・テキストに登場
- コンスピラシー
- 捕食者の雄叫び/Predator's Howl、セルヴァラの突撃/Selvala's Charge、帰還した探検者、セルヴァラ/Selvala, Explorer Returned
- コンスピラシー：王位争奪
- 野生の賛歌/Hymn of the Wilds
イラストに登場
- コンスピラシー
- 楽園の秘密/Secrets of Paradise、世界編み/Worldknit、セルヴァラの突撃/Selvala's Charge
- コンスピラシー：王位争奪
- 野生の賛歌/Hymn of the Wilds、召喚者の絆/Summoner's Bond、セルヴァラの暴走/Selvala's Stampede
登場作品・登場記事
- FIORA - PLANES/フィオーラ - 次元（公式サイト）
- Betrayal/裏切り（Uncharted Realms 2014年5月14日 Nik Davidson著）
- Blood Will Have Blood/血には血を（Uncharted Realms 2014年6月4日 Shawn Main著）
- Tyrants/圧政者たち（Magic Story 2016年8月10日 Alison Luhrs著）
- Leovold's Dossiers/レオヴォルド調書（Magic Story 2016年8月24日 Nik Davidson著）
