大量破壊の網/Decimator Web

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[[対戦相手]]の[[敗北条件]]を3つ同時に狙う、なんとも[[オーバーキル]]な[[アーティファクト]]。
 
[[対戦相手]]の[[敗北条件]]を3つ同時に狙う、なんとも[[オーバーキル]]な[[アーティファクト]]。
  
一般的な[[構築]]二人戦では[[ライフ]]が20点、[[ライブラリー]]が60枚、[[毒カウンター]]閾値が10個であるから、一回の[[起動]]で1/10ずつ削っていく計算になる。このカード単独で勝利を狙うなら[[ライブラリー破壊]]がもっとも早く達成できるだろう。もちろんこれだけでは遅すぎるので他の手段と併用しつつ、狙った条件を目指すサポートとして使うことになるだろうか。
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一般的な[[構築]][[2人対戦]]では[[ライフ]]が20点、[[ライブラリー]]が60枚、[[毒カウンター]]閾値が10個であるから、一回の[[起動]]で1/10ずつ削っていく計算になる。このカード単独で勝利を狙うなら[[ライブラリー破壊]]がもっとも早く達成できるだろう。もちろんこれだけでは遅すぎるので他の手段と併用しつつ、狙った条件を目指すサポートとして使うことになるだろうか。
  
[[ライブラリー破壊]]は、[[タワーデッキ]]が相手の場合や[[伝説の]][[エルドラージ]]のようなライブラリー修復手段の入ったデッキには効果が薄いし、[[ライフロス]]も[[回復]]手段を用意しているデッキには効果的ではない。そういう意味では、多角的な勝ち手段になっているこの[[効果]]は悪くないだろう。
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[[ライブラリー破壊]]は、[[タワーデッキ]]が相手の場合や[[引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn]]のようなライブラリー修復手段の入ったデッキには効果が薄いし、[[ライフロス]]も[[回復]]手段を用意しているデッキには効果的ではない。そういう意味では、多角的な勝ち手段になっているこの[[効果]]は悪くないだろう。
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しかし、普通[[デッキ]]を作るにあたり、これらの勝利条件全てを満たすような作られ方はされず、どれか一つ、多くても(保険の意味を含めた)二つの勝利条件にいち早く到達する事を目標に作られる。その点で言えば、多角的な能力であってしまう為、ダメージを与えるにもライブラリーを削るにも毒カウンターを与えるにも、このカードより割りの良い効果を持つ[[カード]]が存在してしまう。器用貧乏と言われてしまうカードだろう。
  
 
[[リミテッド]]のライブラリーは40枚が標準なので、おおむね4[[ターン]]前後でライブラリーを削りきってくれる。もちろん、[[戦場]]に直接的な影響を与えられないので過信は禁物。
 
[[リミテッド]]のライブラリーは40枚が標準なので、おおむね4[[ターン]]前後でライブラリーを削りきってくれる。もちろん、[[戦場]]に直接的な影響を与えられないので過信は禁物。
  
*「Decimator」は、ラテン語で「十分の一」を表す「decimus」に由来する単語で、元々は「(反ローマ軍勢力の)10人に1人を殺害する」という意味であった。1/10ずつ削る効果はこの意味にちなんでいる。近年では、[[カード名]]で訳されているように「大部分を破壊・殺害・除外する」という意味合いで使われることが多い。(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/128 A Linguistic Look at Besieged](邦訳:[http://mtg-jp.com/reading/translated/001124/ 言語学から見るミラディン包囲戦])参照)
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*「Decimator」は、ラテン語で「十分の一」を表す「decimus」に由来する単語で、元々は「(反ローマ軍勢力の)10人に1人を殺害する」という意味であった。1/10ずつ削る効果はこの意味にちなんでいる。近年では、[[カード名]]で訳されているように「大部分を破壊・殺害・除外する」という意味合いで使われることが多い。(→[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/savor-flavor/linguistic-look-besieged-2011-02-01 A Linguistic Look at Besieged]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003935/ 言語学から見るミラディン包囲戦]
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[カード個別評価:ミラディン包囲戦]] / ファイレクシア陣営 - [[レア]]
 
*[[カード個別評価:ミラディン包囲戦]] / ファイレクシア陣営 - [[レア]]

2018年4月5日 (木) 04:11時点における最新版


Decimator Web / 大量破壊の網 (4)
アーティファクト

(4),(T):対戦相手1人を対象とする。そのプレイヤーは2点のライフを失い、毒(poison)カウンターを1個得て、その後、カードを6枚切削する。


対戦相手敗北条件を3つ同時に狙う、なんともオーバーキルアーティファクト

一般的な構築2人対戦ではライフが20点、ライブラリーが60枚、毒カウンター閾値が10個であるから、一回の起動で1/10ずつ削っていく計算になる。このカード単独で勝利を狙うならライブラリー破壊がもっとも早く達成できるだろう。もちろんこれだけでは遅すぎるので他の手段と併用しつつ、狙った条件を目指すサポートとして使うことになるだろうか。

ライブラリー破壊は、タワーデッキが相手の場合や引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Tornのようなライブラリー修復手段の入ったデッキには効果が薄いし、ライフロス回復手段を用意しているデッキには効果的ではない。そういう意味では、多角的な勝ち手段になっているこの効果は悪くないだろう。

しかし、普通デッキを作るにあたり、これらの勝利条件全てを満たすような作られ方はされず、どれか一つ、多くても(保険の意味を含めた)二つの勝利条件にいち早く到達する事を目標に作られる。その点で言えば、多角的な能力であってしまう為、ダメージを与えるにもライブラリーを削るにも毒カウンターを与えるにも、このカードより割りの良い効果を持つカードが存在してしまう。器用貧乏と言われてしまうカードだろう。

リミテッドのライブラリーは40枚が標準なので、おおむね4ターン前後でライブラリーを削りきってくれる。もちろん、戦場に直接的な影響を与えられないので過信は禁物。

  • 「Decimator」は、ラテン語で「十分の一」を表す「decimus」に由来する単語で、元々は「(反ローマ軍勢力の)10人に1人を殺害する」という意味であった。1/10ずつ削る効果はこの意味にちなんでいる。近年では、カード名で訳されているように「大部分を破壊・殺害・除外する」という意味合いで使われることが多い。(→A Linguistic Look at Besieged/言語学から見るミラディン包囲戦

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