Shahrazad

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'''Shahrazad'''とは、[[アラビアンナイト]]の登場人物の一人にして、物語の語り部である女性の名前。アラビアンナイトのすべての物語は、{{Gatherer|id=980|'''Shahrazad'''のイラストに描かれているこの女性}}によって語られる「作中作」の形式をとっている(※詳細は下記)。そのためこのカードも、作中作ならぬ「ゲーム中ゲーム」を作る効果となっている。
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[[アラビアンナイト]]の語り部である女性のカード化。アラビアンナイトの「作中作」というスタイルに倣い、「ゲーム中ゲーム('''[[サブゲーム]]''')」を作る効果となっている。
  
これを使うと時間切れが続出するとか。[[サブゲーム]]中にまたこれを使う事もでき、もはや意味が分からなくなる。
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これを[[唱える|唱えた]]場合、1[[ゲーム]]あたりの必要時間が最大で倍に伸張される。さらにサブゲーム中に再びこれを唱えた場合、「サブ-サブゲーム」が開始されることになる。公式大会等、時間制限のあるゲームでは時間切れが頻発しかねない。そのため、実際にこのカードを唱えたとしても、[[ルール]]の煩雑さや時間の問題から即座にサブゲームを[[投了]]されてしまい、まともにサブゲームをプレイできない可能性が高い。もっとも、これをポジティブに解釈した場合、「対戦相手はライフの半分(端数切り上げ)を失う」と書かれた2[[マナ]]の[[ソーサリー]]ととらえることも出来る(実際、[[レガシー]]ではこれを狙いとして使われた)。
 
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だが実際にこのカードを使っても、直ちにサブゲームを[[投了]]されてしまうことが多い。凝った使い方をしようにも、結局は投了されても有効な[[バーン]][[ウィニー]]でなければ難しい。しかし裏を返せば「対戦相手はライフの半分(端数切り上げ)を失う」と書かれた2[[マナ]]の[[ソーサリー]]としてのポテンシャルを秘めている。
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[[サブゲーム]]用のルールが1項目存在する。詳しい解説は[[サブゲーム]]の項を参照。
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*[[フェッチランド]]の跋扈する環境なら、自分がフェッチランドを入れないだけでサブゲームをそこそこ有利に進められる。
 
*[[フェッチランド]]の跋扈する環境なら、自分がフェッチランドを入れないだけでサブゲームをそこそこ有利に進められる。
*よく見ると[[多人数戦]]に対応したテキストとなっている。
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*よく読むと[[多人数戦]]に対応した[[ルール文章]]となっている。
*長い間サブゲームはこのカード専用のルールだったが、冗談セットである[[アンヒンジド]]でサブゲームを行う2枚目のカード[[Enter the Dungeon]]が収録された。
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*{{Gatherer|id=980|初出時のルール文章}}ではサブゲームに[[アンティ]]を用いないと明記していた。現在は特に言及がない。
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*また初出時のルール文章では、ライフの半分を失うのは「サブゲームでの敗者」となっているのに対し、[[オラクル]]では「サブゲームに勝利できなかったプレイヤー」となっている。このため、サブゲームが[[引き分け]]になった場合は引き分けになった全プレイヤーがライフの半分を失う。
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*長い間サブゲームを行うカードはこれのみだったが、[[アン・セット]]で新カードが登場している(→[[#関連カード]])。
 
**また[[新たなるファイレクシア]]では、サブゲームでなく新たにゲームを開始する[[解放された者、カーン/Karn Liberated]]が登場した。
 
**また[[新たなるファイレクシア]]では、サブゲームでなく新たにゲームを開始する[[解放された者、カーン/Karn Liberated]]が登場した。
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*余談だが、[[ルール文章]]では[[マジック:ザ・ギャザリング]](このカードの場合、「''MAGIC''」)に言及している[[黒枠]]カードのはこのカードのみ。([https://magic.wizards.com/en/articles/archive/news/dominaria-oracle-changes-2018-04-13 参考])
  
1994年1月25日より、[[Type1]](現[[ヴィンテージ]])および[[Type1.5]]で[[禁止カード]]に指定されていたが、1999年10月1日に解除。その後、Type1.5から移行した[[レガシー]]でも使用可能であったが、2007年9月20日よりヴィンテージ、レガシーの両フォーマットで再度禁止カードに指定された。
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[[1994年]]1月25日より、[[タイプ1]](現[[ヴィンテージ]])および[[タイプ1.5]]で[[禁止カード]]に指定されていたが、[[1999年]]10月1日に解除。その後、タイプ1.5から移行した[[レガシー]]でも使用可能であったが、[[2007年]]9月20日よりヴィンテージ、レガシーの両フォーマットで再度禁止カードに指定された。
  
[[統率者戦]]においては、開始当初は特例として使用を許可されていたが、2011年9月20日よりこの特例は撤廃されているため使用できない。
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[[統率者戦]]においては、開始当初は特例として使用を許可されていたが、[[2011年]]9月20日よりこの特例は撤廃され禁止カードとなっている。
  
===アラビアンナイト(千夜一夜物語)の語り部とその終始===
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==ルール==
昔々、シャハリヤール/Shahryarという王様がいた。シャハリヤール王が自分の宮殿を留守にしている間、シャハリヤール王の弟は、シャハリヤール王の妃が夫の留守をいいことに、奴隷と痴態の限りを尽くしていたのを目撃する。宮殿に戻ったシャハリヤール王は、弟からその話を聞いた後、妃の首を刎ねさせた。妻の不貞で女性不審となったシャハリヤールは、大臣に毎晩一人の処女を連れて来るよう命じ、その処女と寝ては翌朝になると殺すようになった。やがて三年もすると都から若い娘は姿を消してしまったが、それでもシャハリヤール王は大臣に処女を連れて来るよう命じた。この大臣の娘シャハラザード(シェハラザード)/Shahrazadは、恐怖と悩みにやつれた父を見て、自分をシャハリヤール王に娶合わせるよう父に言った。シャハリヤール王のもとに参上したシャハラザードは、妹のドニアザードを呼び寄せた。シャハラザードとドニアザードの姉妹は「これまでの処女たちのように、殺されるかもしれない」という命の危険と恐怖を感じていた。が、2人はそういった気持ちを押し殺し、あらかじめ用意しておいた策を講じることにした。シャハリヤール王とシャハラザードの床入りが済んだ後、妹のドニアザードは姉と約束したとおり、姉に物語をねだった。姉のシャハラザードは古今東西の様々な物語に通じており、それらの物語をドニアザードとシャハリヤール王の2人に夜通し語りかけた。
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ルールに関する詳細は[[サブゲーム]]の項を参照のこと。
  
とある物語を語り終えようというところ、シャハラザードが語るのを止めた。シャハリヤール王は物語の続きを話すようシャハラザードに命じたが、シャハラザードは焦らすような態度で続きはまた明晩話すと言った。物語の続きが気になったシャハリヤール王は、シャハラザードとドニアザードの2人を殺さぬことにした。2人の姉妹は約束通り明晩またシャハリヤール王の下に参上し、シャハラザードは物語の続きを語り始めた。シャハラザードの語る様々な物語は、シャハリヤール王にとって、とても魅力的なものばかりであった。その夜以降、シャハリヤール王は毎夜毎夜、新しい処女ではなく、シャハラザードを床入りさせ、彼女に物語をねがった。一方でシャハラザードも毎晩毎晩、夜通し様々な物語を語った。こうしてシャハリヤールとドニアザード、自らの命を賭けた語らいの夜は続いていった。2人は毎夜毎夜シャハリヤール王に物語を語りかけることで、王の気を紛らわさせた。
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==関連カード==
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[[サブゲーム#サブゲームを行うカード一覧]]を参照。
  
そして、千と一夜目に物語を語り終わったシャハラザードは、ドニアザードに子供たちを連れてくるよう頼んだ。連れてこられた子供たちのことを。シャハリヤール王は知らなかった。が、シェハラザードは、この子供たちが”自分とシャハリヤール王の子供”であることをシャハリヤール王に告白した。喜びに震えるシャハリヤール王は、シェハラザードとドニアザードを殺さないこと、また、彼女を新たな妃とすることを誓った。シャハラザードとの結婚を済ませたシャハリヤール王は、国中から優秀な年代記編者と書記を集めた。そして、自分とシェハラザードとの間に起きた全てのことを書き記すよう彼らに命じた。シャハリヤール王は、書き記された金字の原本を王室の文庫に治め、その写本を王が治める全領土の隅々にまで配った。
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==ストーリー==
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''シャハラザード''(シェハラザード)/'''Shahrazad'''は、[[Wikipedia:ja:千夜一夜物語|アラビアンナイト(千夜一夜物語)]]に登場する女性。妻の不貞で人間不信となり、毎晩若い処女を殺すようになったシャハリヤール/Shahryarという王がいた。シャハラザードは自ら志願して王に嫁ぎ、世界中の面白い話を語って歓心を引き、千と一夜を経てついに王を改心させた。その数々の話をまとめたものが、現在伝わるアラビアンナイトの書物であるという。
  
こうして起きた一連の出来事、千一夜に渡りシャハラザードによって語られた物語の全てをまとめたもの、それが『アラビアンナイト(千夜一夜物語)』である。
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マジックの[[アラビアンナイト]]は、上記の話を元にした[[ラバイア/Rabiah]]の物語とされている({{Gatherer|id=980}})。ラバイアのシャハラザードの詳細は不明である。
 
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==関連カード==
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*[[Enter the Dungeon]]
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==参考==
 
==参考==
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*[[サブゲーム]]
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*[[Wikipedia:ja:千夜一夜物語]]
 
*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]])
 
*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]])
 
*[[カード個別評価:アラビアンナイト]] - [[アンコモン]]2
 
*[[カード個別評価:アラビアンナイト]] - [[アンコモン]]2
  
 
[[Category:アラビアンナイトの再録禁止カード]]
 
[[Category:アラビアンナイトの再録禁止カード]]
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2022年12月23日 (金) 19:11時点における最新版


Shahrazad (白)(白)
ソーサリー

プレイヤーは、それぞれのライブラリーを自分のデッキとしてマジックのサブゲームをプレイする。そのサブゲームに勝利できなかったプレイヤーはそれぞれ、自分のライフの端数を切り上げた半分を失う。


アラビアンナイトの語り部である女性のカード化。アラビアンナイトの「作中作」というスタイルに倣い、「ゲーム中ゲーム(サブゲーム)」を作る効果となっている。

これを唱えた場合、1ゲームあたりの必要時間が最大で倍に伸張される。さらにサブゲーム中に再びこれを唱えた場合、「サブ-サブゲーム」が開始されることになる。公式大会等、時間制限のあるゲームでは時間切れが頻発しかねない。そのため、実際にこのカードを唱えたとしても、ルールの煩雑さや時間の問題から即座にサブゲームを投了されてしまい、まともにサブゲームをプレイできない可能性が高い。もっとも、これをポジティブに解釈した場合、「対戦相手はライフの半分(端数切り上げ)を失う」と書かれた2マナソーサリーととらえることも出来る(実際、レガシーではこれを狙いとして使われた)。

1994年1月25日より、タイプ1(現ヴィンテージ)およびタイプ1.5禁止カードに指定されていたが、1999年10月1日に解除。その後、タイプ1.5から移行したレガシーでも使用可能であったが、2007年9月20日よりヴィンテージ、レガシーの両フォーマットで再度禁止カードに指定された。

統率者戦においては、開始当初は特例として使用を許可されていたが、2011年9月20日よりこの特例は撤廃され禁止カードとなっている。

[編集] ルール

ルールに関する詳細はサブゲームの項を参照のこと。

[編集] 関連カード

サブゲーム#サブゲームを行うカード一覧を参照。

[編集] ストーリー

シャハラザード(シェハラザード)/Shahrazadは、アラビアンナイト(千夜一夜物語)に登場する女性。妻の不貞で人間不信となり、毎晩若い処女を殺すようになったシャハリヤール/Shahryarという王がいた。シャハラザードは自ら志願して王に嫁ぎ、世界中の面白い話を語って歓心を引き、千と一夜を経てついに王を改心させた。その数々の話をまとめたものが、現在伝わるアラビアンナイトの書物であるという。

マジックのアラビアンナイトは、上記の話を元にしたラバイア/Rabiahの物語とされている(イラスト)。ラバイアのシャハラザードの詳細は不明である。

[編集] 参考

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