アーナム・ジン/Erhnam Djinn
クリーチャー — ジン(Djinn)
あなたのアップキープの開始時に、対戦相手1人がコントロールする壁(Wall)でないクリーチャー1体を対象とする。それはあなたの次のアップキープまで、森渡りを得る。(それは、防御プレイヤーが森(Forest)をコントロールしているかぎりブロックされない。)
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シングルシンボル4マナ4/5とコスト・パフォーマンスが良いが、対戦相手のクリーチャーに森渡りを与えてしまう緑のジン。かつては緑のエースクリーチャーであり、「緑はジン4枚から」と言わしめるほどの高いポテンシャルを持っていた。
概要
[編集]「本体のマナレシオが優れる代わり相手のクリーチャーに回避能力を与えてしまうため、必ずしもダメージレースで有利にならない」というデザイン。しかし、森渡りを与えるクリーチャーはこちらが選べるため、実際はペナルティ能力としてあまり機能しない。システムクリーチャーやチャンプブロック要員など攻撃を通しても問題ないクリーチャー・元々回避能力を持っているクリーチャーに与えても影響が無いうえ、相手にクリーチャーがいない場合も当然無意味。相手が回避能力の無い大型クリーチャーだけを出している状態でもなければ、ペナルティとして機能しないのである(具体的なシチュエーションとしては、長期戦に縺れ込んだ時のルアゴイフ/Lhurgoyfや、相手がヘイトレッドでシャドークリーチャーがいない時など)。色拘束が緩く多色デッキでも運用しやすいので、「森をコントロールしていなければペナルティが発生しない」という点も悪用の余地がある。
あくまで「良くてバニラの4マナ4/5」であり、他のカードとシナジーを形成する余地も少ないので、カードパワーのインフレに伴い存在感は希薄になっていた。後述の通りジャッジメントで再録された際のスタンダードでも目立った活躍を見せないままローテーションを迎えている。
- いかに序盤に唱えるかが当時のプレイヤーのステータスだった。第1ターンに唱える手段としては沼/Swampから暗黒の儀式/Dark Ritual+エルフの指導霊/Elvish Spirit Guideなど複数の方法がある。第2ターンともなると更にたくさんある。
- RPGマガジンをはじめとして多くのプレイヤーに「兄貴」と呼ばれ親しまれた。
- のちの第10版を選ぼうに出場した際はトロールの苦行者/Troll Ascetic・貪欲なるベイロス/Ravenous Balothと対戦し敗北。(ジャッジメントでの不憫な扱いにより)第10版公式ハンドブックの筆者である真木孝一郎氏はトロールの苦行者の項目において「この対決は事実上タイマンだった」などと記載しており、完全に戦力外通告されてしまっていた。
- さらにホビットではペナルティ能力を持たないバニラである上位互換、かつコモンのふつうの熊/Ordinary Bearが登場。時代の流れを感じさせる。
- 実用上の上位互換としてはシングルシンボル4マナ6/6相当のまどろみのトラッジ/Slumbering Trudgeがこれ以前に登場していた。もっとも、リクルートやリアニメイトの際の挙動が異なるため、厳密な上位互換ではない。
- 名前はRichard Garfield博士の義弟Hermanのアナグラムに由来する。
利用
[編集]アラビアンナイトでの初出時はセレンディブのイフリート/Serendib EfreetやJuzám Djinnといった同期に比べるとやや肩身が狭かったようだが、世界選手権94ではCyrille de Foucaudが使用したZooにピン挿しされているのが確認できる[1]。他にもTropical Skyなどで採用された。
クロニクル再録時のスタンダードでは、ステロイド(通称"アーニー・バーン")や、ハルマゲドン/Armageddonと組み合わさった白緑ビートダウン・アーニーゲドンが一世を風靡した。ちょうど香港型黒ウィニーなどで対象を取る能力に弱い卑屈な幽霊/Skulking Ghostが採用されており、森渡りを付与するペナルティ能力がむしろ除去として機能することすらあった。プロツアーニューヨーク96でもアーニーゲドンが上位に入賞しているほか、Eric Tamのセラ&バーンやGeorge Baxterの苦痛の館2では森を1枚も採用せずにこのカードを4枚積んでおり、シングルシンボルの利を十全に活かした活躍を見せた。
ジャッジメントで再録されたときは幻影のケンタウロス/Phantom Centaurの陰に隠れ、全く使われないままローテーションを迎えた。その後の構築でも、「良くてバニラの4マナ4/5」を積極的に採用する理由が見当たらないのが実情である。
エクステンデッドでは、アーニーゲドンやレギオン・ランド・ロスで使われた他、色拘束の薄さを利用してプリズンのサイドボードに潜みプロツアーシカゴ97でJon Finkelの上位入賞に貢献した。
オールドスクールやミドルスクール・プレモダンといったフォーマットでもしばしば採用が認められる。