Magic Online

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'''Magic Online'''('''マジック・オンライン''')は、2002年6月に稼動を開始した[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社制作のWindows用ソフトウェア。インターネットを通して通信対戦が楽しめる[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]。
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'''Magic Online'''('''マジック・オンライン''')は、[[2002年]]6月に稼動を開始した[https://www.daybreakgames.com/home Daybreak Games]製作・[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社公式のWindows用[[コンピューターゲーム]]。インターネットを通して通信対戦が楽しめる[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]。'''MO'''、'''MTGO'''と略される。
  
 
==概要==
 
==概要==
英語版のみで日本語版は存在しない。2008年4月9日にMagic Online2.5が停止し、同月、Magic Online IIIにバージョンアップした。'''MO'''と略される。
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英語版のみで日本語を含む他言語版は存在しない。[[2014年]]7月16日に、現行のMagic Online IVにバージョンアップした。
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<!--2008年4月9日にMagic Online2.5が停止し、同月、Magic Online IIIにバージョンアップした。2014年7月16日にバージョンアップした。-->
  
 
自分で[[構築]]した[[デッキ]]でインターネット上の[[認定大会]]に出場したり、[[カジュアルプレイ]]や[[ドラフト]]、[[シールド]]などを楽しむことができる。また、他の人のプレイを観戦したり、リプレイを見ることもできる。
 
自分で[[構築]]した[[デッキ]]でインターネット上の[[認定大会]]に出場したり、[[カジュアルプレイ]]や[[ドラフト]]、[[シールド]]などを楽しむことができる。また、他の人のプレイを観戦したり、リプレイを見ることもできる。
  
ゲーム内では実際のお金(クレジットカードやPaypal、ドコモ口座などの一部プリペイド式は不可)を使い、パックを購入して[[ゲーム]]をすることになる。パックの価格は実際のパックと同じだが、[[トーナメント]]や4週間にわたるシールド・[[デッキ]]リーグ等で上位に入ると賞品としてパックをもらえるため、勝ち続ければあまりお金をかけずにゲームをすることも可能である。また、Magic Online上でコンプリートしたセットは現物化ができ、実物のコンプリートセットと交換することができる(後述)。
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*現実世界の[[プレミアイベント]]とリンクしているイベントも多い。Magic Onlineにも[[プロツアー地域予選]]とは存在するし、他にも[[Magic Online Championship Series]]や[[Magic Online Champions Showcase]](MOCS)、Magic Onlineプロツアー予選を突破することでも[[プロツアー]]に出場できる。
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**実際、Magic Onlineのプロツアー予選・MOCSの勝ち上がりから[[プロツアー]]優勝まで上り詰めた例が複数ある([[彌永淳也]]など)。MOで活躍していたトップクラスのプレイヤーが現実でもトップクラスの[[プロプレイヤー]]となる例も少なくない。
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**2009年から2017年まで、公式トーナメントの最高峰である[[世界選手権]]にもMagic Onlineからの出場枠が存在する。
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*店頭で販売されている[[第8版]]と[[第9版]]のスターター・セット(英語版のみ)におまけとしてMagic Onlineが含まれたCD-ROMがついているが、それに入っているのは旧バージョンのクライアントである(アカウント作成のためのクーポンコードは使用可能)。Magic Onlineのクライアントはウィザーズ・オブ・ザ・コーストのサイトからダウンロードする必要がある。
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*オンラインゲームであることから仕方のない部分もあるが、サーバーが重い、たまに落ちるなどという不満も聞かれる。また、まれにルールが間違って処理されることがあるので、そういう時は公式に報告するとよい。こういった要素が原因で敗北した場合は報告することで大会参加費などを返還してもらえることもある。
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*実物のパックに含まれている[[トークン・カード]]や、[[豆知識カード]]、[[差し替えカード]]などは入っていない。
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**トークンは、トークンを出すカードを使用した際に自動的に作成される。
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***その際、トークンを出すカードが[[プレミアム・カード]]であればトークンもプレミアム仕様のものが出てくる。
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*[[2022年]]より、開発企業がウィザーズ・オブ・ザ・コーストから[https://www.daybreakgames.com/home Daybreak Games]に移った<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/mtg-arena/2022-magic-online-state-game-2021-12-15 2022 Magic Online State of the Game]([[Daily MTG]] [[2021年]]12月15日 [[Chris Kiritz]]著)</ref>。
  
現実では実現できなかった「持ち時間制」を導入しているため、[[遅延行為]]は(自分の首を絞めるだけであり)まず起こらない。10分離席しただけで、参加の意思なしと見なされ強制的に大会から[[ドロップ]]させられる。しかしこれによる弊害もあり、[[無限コンボ]]を行う場合、[[ループ]]の設定ができず全てを手作業で行う必要があるため、例えば[[欠片の双子/Splinter Twin]]と[[詐欺師の総督/Deceiver Exarch]]の[[無限トークン]][[コンボ]]を行う場合、延々とこの2枚をクリックし続ける間持ち時間がガリガリと削られていく。同じように無限エンジンを搭載していた場合の[[防御プレイヤー]]側はもっと悲惨で、同じように相手の生み出した数以上の[[トークン]]を生み出してから、相手のトークン全てに[[ブロック・クリーチャー]]を指定する必要があり、さらに持ち時間が削られていく。
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===使用料===
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必須となるのはクライアント登録料だけだが、公式大会への参加にはパックの購入費や大会参加費が必要であり、それらの購入にはクレジットカードやPaypalなどで現実のお金を支払う必要がある(ただし海外への支払いに対応していないクレジットカードは使用できないので、特にプリペイド式のものは注意が必要である)。とはいえ、[[トーナメント]]<!--や4週間にわたるシールド・[[デッキ]]リーグ(リーグ戦は現在停止中)-->等で上位に入ると賞品としてパックをもらえるし、また公式大会以外のフリー対戦は無料で行えるため、腕や遊び方次第ではそれほどお金をかけずに楽しむことも十分に可能である。
  
*店頭で販売されている[[第8版]][[第9版]]のスターター・セット(英語版のみ)におまけとしてMagic Onlineが含まれたCD-ROMがついているが、それに入っているのは旧バージョンのクライアントである(アカウント作成のためのクーポンコードは使用可能)。Magic Onlineのクライアントはウィザーズ・オブ・ザ・コーストのサイトからダウンロードする必要がある。
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公式の「SHOP」では、パックの価格は実際のパックの定価と同じに設定されている。各[[エキスパンション]][[ブースターパック]]のほかにも、特殊セットや[[構築済みデッキ]]が販売されている(Magic Online限定の商品もある)。また前述の大会参加費として使用される「チケット」が1枚1ドルで販売されている。
*サーバーが重い、たまに落ちるなどという不満も聞かれる。また、まれにルールが間違って処理されることがあるので、そういう時は公式に報告するとよい。
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*実物のパックに含まれている[[トークン・カード]]や、[[豆知識カード]]は入っていない。
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ほかのプレイヤーとカードを[[トレード]]する機能もあり、カード同士のトレードのほかに前述したチケットもトレード可能であり、これを用いた擬似的な現金取引も可能。欲しいカード単品やパックをチケットとトレードすることで「購入」したり、逆に不要なカードやパックを「売却」してチケットに変えることもできる。このため、チケットは事実上ゲーム内通貨として扱われている。
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*このチケットによる単品トレードの相場は、現実の[[シングルカード]]の取引相場より低めなことが多く、このことから「MOのほうが現実のマジックより安上がりで済む」と評されることがある。ただし、例えば[[パウパー]]の存在によって強力[[コモン]]がとんでもなく高値になっていたり、あまり多く剥かれなかったセットや特殊な収録形態のセットの強力カードは現実よりも高くなっている、後述する理由により[[神話レア]]のプレミアム・カードはその強さ・使用頻度に関わらず高額で扱われる、といった例外も多いため、一概には言い切れない面もある。
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===ゲームの特徴===
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現実ではその煩雑さから実現できなかった「持ち時間制」を導入しているため、[[遅延行為]]は(自分の首を絞めるだけであり)まず起こらない。10分離席した(操作が行われなかった)だけで、「大会参加の意思なし」と見なされ強制的に大会から[[ドロップ]]させられる。またデジタルゲームゆえ必然にルールが極めて厳密に処理され、[[優先権]]の齟齬や[[誘発忘れ]]などのトラブルが発生しない。また[[切り直す|シャッフル]]や[[無作為に|ランダム化]]などが瞬時かつ確実に行われる点も現実に比べて便利な点といえるだろう。
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しかしこれによる弊害もある。[[復讐の亜神/Demigod of Revenge]]や[[東屋のエルフ/Arbor Elf]]や[[嘘か真か/Fact or Fiction]]のページに例があるように、現実ならばさほど問題にはならないであろうちょっとしたルール上のトラブルや操作ミスに対しても融通が利かない。また[[無限コンボ]]を行う場合、[[ループ]]の設定ができず全てを手作業で行う必要があるため、前述した「持ち時間制」が逆に仇となって、コンボを決めたにもかかわらず操作が間に合わずに時間切れ負けになることもある。
  
 
==現物化==
 
==現物化==
あるカードセットに収録された全カードを、[[基本土地]]を含めてすべて1枚ずつ収集(コンプリート)している場合、実物の英語版コンプリートセットと交換することができる。各[[基本セット]]および各[[エキスパンション]]が交換対象となる。
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直近の[[スタンダード]][[セット]][[ブースターパック]]に収録された全カードを、[[基本土地]]を含めてすべて1枚ずつ収集(コンプリート)している場合、同セットの実物の英語版コンプリートセットと交換することができる。収集対象の例外カード、交換手数料や送料、交換期限などが存在するが、それらの詳細はクライアント上で確認のこと。
*同一カードセットでも、[[プレミアム・カード]]と非プレミアム・カードはそれぞれ別セット扱いとされる。
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*同一カードセットでも、プレミアム・カードと非プレミアム・カードはそれぞれ別セット扱いとされる。非プレミアム・カードのコンプリートセットが欲しい場合には全て非プレミアム・カードで収集する必要がある。
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**当然プレミアム・カードのコンプリートセットが欲しい場合には全てプレミアム・カードで収集する必要がある。このため、非常に出にくい神話レアのプレミアム・カードは[[カスレア]]であっても高額で取引されることが多い。
 
*あくまで交換であり、現物化後はゲーム内の該当のカードが無くなる。
 
*あくまで交換であり、現物化後はゲーム内の該当のカードが無くなる。
*交換手数料や送料を別途支払う必要がある他、各カードセットごとに交換期限が存在する。詳細はクライアント上で確認できる。
 
*登場時点は既に[[スタンダード]][[落ちる|落ち]]のカードセット([[ミラージュ]]など)、特殊セット、Magic Online限定セット([[マスターズ・エディション シリーズ]]など)は、現物化することができない。
 
  
==最低動作環境==
+
==動作環境==
*対応OS:Windows2000以降 (.NET Framework必須)
+
[https://www.mtgo.com/en/mtgo 公式サイト]を参照。
*CPU:Pentium3 700MHz以上 (1GHz以上を推奨)
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*メモリ:256MB 以上 (512MB以上を推奨)
+
*ビデオ:DirectX9対応、1024x768以上 (VRAM 128MB以上を推奨)
+
*通信環境:56kモデム以上 (ADSLなどのブロードバンド推奨)
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==サポートしている構築ルール==
 
==サポートしている構築ルール==
===サポートしているフォーマット(2014/6/13現在)===
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正式にサポートされていないフォーマットも、フリーフォームなどの「広い」フォーマットを用いたうえで[[対戦相手]]と事前に示し合わせることでプレイはできる。ただしあくまで代用であるため、ユーザー側で注意深くルールを順守する必要がある。
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*例えば[[ミラディン・ブロック構築]]を[[レガシー]]で代用した場合、[[アーティファクト・土地]]などのミラディン・ブロック構築のみで禁止されているカードが問題なく使えてしまうし、逆に[[師範の占い独楽/Sensei's Divining Top]]などのブロック構築では禁止されていないカードが引っかかってしまう。またうっかり勘違いして[[ミラディンの傷跡]]収録のカードを入れてしまっても、クライアント上でエラーは出ない。
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 +
===サポートしているフォーマット===
 
*[[構築]]
 
*[[構築]]
 
**[[スタンダード]]
 
**[[スタンダード]]
 +
**[[パイオニア]]
 
**[[モダン]]
 
**[[モダン]]
**[[ブロック構築]]([[テーロス・ブロック構築]]のみ)
 
 
*[[エターナル]]
 
*[[エターナル]]
 
**[[レガシー]]
 
**[[レガシー]]
 
**[[ヴィンテージ]]
 
**[[ヴィンテージ]]
*[[リミテッド]]
+
*[[リミテッド]](※)
**[[シールド]]([[基本セット2014]]、[[テーロス・ブロック]]、[[ラヴニカへの回帰ブロック]])
+
**[[シールド]]
**[[ブースタードラフト]][[基本セット2014]][[テーロス・ブロック]][[ラヴニカへの回帰ブロック]]
+
**[[ブースタードラフト]]
 +
**[[4パックシールド]]
 +
*他公式フォーマット
 +
**[[ブロール]](多人数戦のタイプもあり)
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**[[パウパー]]
 
*[[多人数戦]]
 
*[[多人数戦]]
 
**[[無差別戦]]
 
**[[無差別戦]]
45行: 63行:
 
**[[皇帝戦]]
 
**[[皇帝戦]]
 
**[[チーム戦]]
 
**[[チーム戦]]
**[[統率者戦]]
 
**[[プレインチェイス戦]]
 
 
**[[統率者戦]](旧[[司令官戦]])
 
**[[統率者戦]](旧[[司令官戦]])
 +
**[[プレインチェイス戦]]
 +
**[[ブロール]]
 
*Magic Online専用フォーマット
 
*Magic Online専用フォーマット
 
**[[モミール・ベーシック]]
 
**[[モミール・ベーシック]]
**[[Pauper]]
 
**[[クラシック]]
 
 
**[[フリーフォーム]]
 
**[[フリーフォーム]]
 
**[[プリズマティック]]
 
**[[プリズマティック]]
**[[シングルトン]](100Card/スタンダード)
+
**[[トライバル・ウォーズ]]
**[[トライバル・ウォーズ]](クラシック/スタンダード)
+
**[[シングルトン (Magic Online)|シングルトン]](100Card)
**[[キューブドラフト]](不定期開催)
+
**[[プレインズウォーカー (Magic Onlineフォーマット)|プレインズウォーカー]]
**[[テーマデッキ]]対戦(ワイド版は無料トライアル限定要素を変更)
+
**[[キューブ・ドラフト]](不定期開催)
 +
**[[テーマデッキ]]対戦
 +
**[[デュエルコマンダー|1v1 Commander]]
 +
 
 +
※リミテッドは原則として通常は最新のセットを用いて行われるが、不定期開催イベントでは過去のセットや特殊セットを用いる例もある。
  
 
===かつてサポートしていたフォーマット===
 
===かつてサポートしていたフォーマット===
 
*[[エクステンデッド]]
 
*[[エクステンデッド]]
 +
*[[ブロック構築]]
 
*[[基本セット構築]]
 
*[[基本セット構築]]
 
+
*[[カレイドスコープ]]
また、[[クラシック]][[フリーフォーム]]の各[[フォーマット]][[Magic Online Vanguard]]を1枚使ったゲームをプレイできる。
+
*[[クラシック]]
 
+
*[[トライバル・ウォーズ]](レガシー以外)
フォーマットとしてはサポートされていない[[ブロック構築]]もプレイはできる。例えば[[ミラディン・ブロック構築]]をプレイする際にはモダンかクラシック、またはフリーフォームを選べばよいが、[[禁止カード]]もそのフォーマットに依存してしまい、[[アーティファクト・土地]]などのミラディン・ブロック構築のみで禁止されているカードが問題なく使えてしまう。古いブロック構築のゲームを公正にプレイするには、[[対戦相手]]と事前に確認する必要がある。
+
*[[シングルトン]](スタンダード)
 +
*[[Magic Online Vanguard]]を用いて行われたフォーマット
  
 
==サポートしているカードセット==
 
==サポートしているカードセット==
*[[第7版]]以降に発売された[[基本セット]]、及び該当する[[テーマデッキ]]
+
サポートしているカードセットはクライアントおよび公式ページを参照。
**[[第7版]]、[[第8版]]、[[第9版]]、[[第10版]]、[[基本セット2010]]、[[基本セット2011]]、[[基本セット2012]]、[[基本セット2013]]、[[基本セット2014]]
+
*既に販売期間が終了しているカードセットもある。現在販売されているカードセットはクライアント上で確認できる。また、販売されていない一部のテーマデッキ・イベントデッキは存在する(例:[[消耗戦/War of Attrition]]
*[[ミラージュ・ブロック]]以降に発売された[[エキスパンション]]、及び該当する[[テーマデッキ]]
+
*電子媒体であるMagic Onlineではウィザーズ社の再版ポリシーは適用されないため、[[再録禁止カード]]であっても収録される。
**[[ミラージュ・ブロック]][[テンペスト・ブロック]]、[[ウルザ・ブロック]]、[[マスクス・ブロック]]、[[インベイジョン・ブロック]]、[[オデッセイ・ブロック]]、[[オンスロート・ブロック]]、[[ミラディン・ブロック]]、[[神河ブロック]]、[[ラヴニカ・ブロック]]、[[コールドスナップ]]、[[時のらせんブロック]]、[[ローウィン=シャドウムーア・ブロック]]、[[アラーラの断片ブロック]]、[[ゼンディカー・ブロック]]、[[ミラディンの傷跡ブロック]]、[[イニストラード・ブロック]]、[[ラヴニカへの回帰ブロック]]、[[テーロス・ブロック]]
+
*[[統率者戦用セット]](特に[[ユニバースビヨンド]])など、一部の[[サプリメント・セット]]は紙よりも大幅に実装が遅れたり、限られたカードしか実装されないことがある。
*下記の特殊セット
+
**このため、特に[[エターナル]]においては紙とMagic Onlineの[[環境]]に差異が生じることがある。
**[[エルフvsゴブリン]][[ジェイスvsチャンドラ]]、[[ディヴァインvsデモニック]]、[[ガラクvsリリアナ]]、[[ファイレクシアvsドミナリア連合]]、[[エルズペスvsテゼレット]]、[[ナイツvsドラゴンズ]]、[[アジャニvsニコル・ボーラス]]、[[ヴェンセールvsコス]]、[[イゼットvsゴルガリ]]、[[ソリンvsティボルト]]、[[英雄vs怪物]]、[[From the Vault:Dragons]]、[[From the Vault:Exiled]]、[[From the Vault:Relics]]、[[From the Vault:Legends]]、[[From the Vault:Realms]]、[[From the Vault:Twenty]]、[[統率者 (カードセット)|統率者]]、[[統率者2013]]、[[プレインチェイス2012]]、[[Modern Masters]]
+
**Magic Onlineでメカニズムが実装困難なため、能力の一部が変更されたカードもある(例:[[___ゴブリン/___ Goblin]][[___ゴブリン/___ Goblin#Magic Online|"Name Sticker" Goblin]])。
*Magic Online専用カードセット
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**2015年以降にリリースされたサプリメント・セットの一部新録カードは、[[Treasure Chest]]などイベント賞品として収録される場合もある。
**[[Magic Online Promotional]]、[[Masters Edition]]、[[Masters Edition 2]]、[[Masters Edition 3]]、[[Masters Edition 4]]、[[Magic Online Deck Series]]、[[Magic Online Vanguard]]
+
==脚注==
 
+
<references />
 
==参考==
 
==参考==
*[http://www.wizards.com/default.asp?x=magic/magiconline 公式サイト] (英語)
+
*[https://www.mtgo.com/en/mtgo 公式サイト] (英語)
 
*[[Magic Onlineフォーマットの変遷]]
 
*[[Magic Onlineフォーマットの変遷]]
 
*[[チャット略語]]
 
*[[チャット略語]]

2024年4月1日 (月) 20:38時点における最新版

Magic Onlineマジック・オンライン)は、2002年6月に稼動を開始したDaybreak Games製作・ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社公式のWindows用コンピューターゲーム。インターネットを通して通信対戦が楽しめるマジックMOMTGOと略される。

目次

[編集] 概要

英語版のみで日本語を含む他言語版は存在しない。2014年7月16日に、現行のMagic Online IVにバージョンアップした。

自分で構築したデッキでインターネット上の認定大会に出場したり、カジュアルプレイドラフトシールドなどを楽しむことができる。また、他の人のプレイを観戦したり、リプレイを見ることもできる。

  • 現実世界のプレミアイベントとリンクしているイベントも多い。Magic Onlineにもプロツアー地域予選とは存在するし、他にもMagic Online Championship SeriesMagic Online Champions Showcase(MOCS)、Magic Onlineプロツアー予選を突破することでもプロツアーに出場できる。
    • 実際、Magic Onlineのプロツアー予選・MOCSの勝ち上がりからプロツアー優勝まで上り詰めた例が複数ある(彌永淳也など)。MOで活躍していたトップクラスのプレイヤーが現実でもトップクラスのプロプレイヤーとなる例も少なくない。
    • 2009年から2017年まで、公式トーナメントの最高峰である世界選手権にもMagic Onlineからの出場枠が存在する。
  • 店頭で販売されている第8版第9版のスターター・セット(英語版のみ)におまけとしてMagic Onlineが含まれたCD-ROMがついているが、それに入っているのは旧バージョンのクライアントである(アカウント作成のためのクーポンコードは使用可能)。Magic Onlineのクライアントはウィザーズ・オブ・ザ・コーストのサイトからダウンロードする必要がある。
  • オンラインゲームであることから仕方のない部分もあるが、サーバーが重い、たまに落ちるなどという不満も聞かれる。また、まれにルールが間違って処理されることがあるので、そういう時は公式に報告するとよい。こういった要素が原因で敗北した場合は報告することで大会参加費などを返還してもらえることもある。
  • 実物のパックに含まれているトークン・カードや、豆知識カード差し替えカードなどは入っていない。
    • トークンは、トークンを出すカードを使用した際に自動的に作成される。
      • その際、トークンを出すカードがプレミアム・カードであればトークンもプレミアム仕様のものが出てくる。
  • 2022年より、開発企業がウィザーズ・オブ・ザ・コーストからDaybreak Gamesに移った[1]

[編集] 使用料

必須となるのはクライアント登録料だけだが、公式大会への参加にはパックの購入費や大会参加費が必要であり、それらの購入にはクレジットカードやPaypalなどで現実のお金を支払う必要がある(ただし海外への支払いに対応していないクレジットカードは使用できないので、特にプリペイド式のものは注意が必要である)。とはいえ、トーナメント等で上位に入ると賞品としてパックをもらえるし、また公式大会以外のフリー対戦は無料で行えるため、腕や遊び方次第ではそれほどお金をかけずに楽しむことも十分に可能である。

公式の「SHOP」では、パックの価格は実際のパックの定価と同じに設定されている。各エキスパンションブースターパックのほかにも、特殊セットや構築済みデッキが販売されている(Magic Online限定の商品もある)。また前述の大会参加費として使用される「チケット」が1枚1ドルで販売されている。

ほかのプレイヤーとカードをトレードする機能もあり、カード同士のトレードのほかに前述したチケットもトレード可能であり、これを用いた擬似的な現金取引も可能。欲しいカード単品やパックをチケットとトレードすることで「購入」したり、逆に不要なカードやパックを「売却」してチケットに変えることもできる。このため、チケットは事実上ゲーム内通貨として扱われている。

  • このチケットによる単品トレードの相場は、現実のシングルカードの取引相場より低めなことが多く、このことから「MOのほうが現実のマジックより安上がりで済む」と評されることがある。ただし、例えばパウパーの存在によって強力コモンがとんでもなく高値になっていたり、あまり多く剥かれなかったセットや特殊な収録形態のセットの強力カードは現実よりも高くなっている、後述する理由により神話レアのプレミアム・カードはその強さ・使用頻度に関わらず高額で扱われる、といった例外も多いため、一概には言い切れない面もある。

[編集] ゲームの特徴

現実ではその煩雑さから実現できなかった「持ち時間制」を導入しているため、遅延行為は(自分の首を絞めるだけであり)まず起こらない。10分離席した(操作が行われなかった)だけで、「大会参加の意思なし」と見なされ強制的に大会からドロップさせられる。またデジタルゲームゆえ必然にルールが極めて厳密に処理され、優先権の齟齬や誘発忘れなどのトラブルが発生しない。またシャッフルランダム化などが瞬時かつ確実に行われる点も現実に比べて便利な点といえるだろう。

しかしこれによる弊害もある。復讐の亜神/Demigod of Revenge東屋のエルフ/Arbor Elf嘘か真か/Fact or Fictionのページに例があるように、現実ならばさほど問題にはならないであろうちょっとしたルール上のトラブルや操作ミスに対しても融通が利かない。また無限コンボを行う場合、ループの設定ができず全てを手作業で行う必要があるため、前述した「持ち時間制」が逆に仇となって、コンボを決めたにもかかわらず操作が間に合わずに時間切れ負けになることもある。

[編集] 現物化

直近のスタンダードセットブースターパックに収録された全カードを、基本土地を含めてすべて1枚ずつ収集(コンプリート)している場合、同セットの実物の英語版コンプリートセットと交換することができる。収集対象の例外カード、交換手数料や送料、交換期限などが存在するが、それらの詳細はクライアント上で確認のこと。

  • 同一カードセットでも、プレミアム・カードと非プレミアム・カードはそれぞれ別セット扱いとされる。非プレミアム・カードのコンプリートセットが欲しい場合には全て非プレミアム・カードで収集する必要がある。
    • 当然プレミアム・カードのコンプリートセットが欲しい場合には全てプレミアム・カードで収集する必要がある。このため、非常に出にくい神話レアのプレミアム・カードはカスレアであっても高額で取引されることが多い。
  • あくまで交換であり、現物化後はゲーム内の該当のカードが無くなる。

[編集] 動作環境

公式サイトを参照。

[編集] サポートしている構築ルール

正式にサポートされていないフォーマットも、フリーフォームなどの「広い」フォーマットを用いたうえで対戦相手と事前に示し合わせることでプレイはできる。ただしあくまで代用であるため、ユーザー側で注意深くルールを順守する必要がある。

[編集] サポートしているフォーマット

※リミテッドは原則として通常は最新のセットを用いて行われるが、不定期開催イベントでは過去のセットや特殊セットを用いる例もある。

[編集] かつてサポートしていたフォーマット

[編集] サポートしているカードセット

サポートしているカードセットはクライアントおよび公式ページを参照。

  • 既に販売期間が終了しているカードセットもある。現在販売されているカードセットはクライアント上で確認できる。また、販売されていない一部のテーマデッキ・イベントデッキは存在する(例:消耗戦/War of Attrition
  • 電子媒体であるMagic Onlineではウィザーズ社の再版ポリシーは適用されないため、再録禁止カードであっても収録される。
  • 統率者戦用セット(特にユニバースビヨンド)など、一部のサプリメント・セットは紙よりも大幅に実装が遅れたり、限られたカードしか実装されないことがある。
    • このため、特にエターナルにおいては紙とMagic Onlineの環境に差異が生じることがある。
    • Magic Onlineでメカニズムが実装困難なため、能力の一部が変更されたカードもある(例:___ゴブリン/___ Goblin"Name Sticker" Goblin)。
    • 2015年以降にリリースされたサプリメント・セットの一部新録カードは、Treasure Chestなどイベント賞品として収録される場合もある。

[編集] 脚注

  1. 2022 Magic Online State of the GameDaily MTG 2021年12月15日 Chris Kiritz著)

[編集] 参考

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