カスレア
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カスレア(Bad Rare)とは、非常に弱い(とされている)レアカードの総称。クズレア・クソレア・ダメレア・紙レア(Reject Rare/Junk Rare/Cheap Rare/Scrub Rare)など、日英問わず同義の言葉はいろいろある。→参考
クリーチャー — エレメンタル(Elemental)
Wood Elementalが戦場に出るに際し、好きな数のアンタップ状態の森(Forest)を生け贄に捧げる。
Wood Elementalのパワーとタフネスはそれぞれ、それが戦場に出るに際し生け贄に捧げられた森の数に等しい。
インスタント
ターン終了時まで、プレイヤーがマナを引き出す目的で基本でない土地をタップした場合、それは他のいかなるタイプのマナの代わりに無色のマナを生み出す。
対義語はトップレア。
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概要
主なカスレアの代名詞として下記のカードが有名である。
- 純粋の色/Purelaceをはじめとする色(lace)サイクル
- 蒼ざめた月/Pale Moon
- 冬月台地/Wintermoon Mesa
- 泥穴/Mudhole
- 墓火/Tombfire
- ファイティング・チャンス/Fighting Chance
- 歪んだ秘宝/Warp Artifact
- まやかしの記憶/False Memories
- サファイアのヒル/Sapphire Leechをはじめとしたインベイジョンのヒルサイクルのいくつか
- 土地の防御ルーン/Rune of Protection: Lands
- 逆上/Amok
- 忘却/Forget
カスレアに該当するカードは、主に構築でもリミテッドでも全く使われないほど貧弱で、コレクション的な要素のないレアカードである。構築では使いようが無くても、暴動/Insurrectionや空飛ぶ絨毯/Flying Carpetのようにリミテッドでは強力なカードはカスレアとはあまり呼ばない。また、構築、リミテッド共に使いようが無くても、絵やフレイバー、インパクトなどのおかげでコレクション向けの人気が高くなることから、カスレアから除外されるというパターンもたまにある(例:運命の逆転/Reversal of Fortune)。
もっとも、カスレアから大化けするカードもあるので油断は禁物。詳しくは#カスレアから化けたカードを参照。
- あまり良いことではないが、カードの取引価格がカスレアかそうでないかの判断基準になることも多い。使われない・使いづらいカードは、どうしても安く取引されがちであるため。ただし、この判断方法は主従が逆転していることは理解しておこう。カードは「使われない(弱い)から安い」のであって「安いから使われない」ということはありえない。また、「現時点で」使われていなくても「化ける」要素を含んでいる可能性が十分あることも下記の通りである。やはり、きちんとカードの内容を理解して判断するのが正道だ。
- どうでもいいことだが、プロフェシーなどのようにエキスパンションそのものがパッとしない場合よりも、強力カードがひしめく人気エキスパンションの方が、カスレアを引いた時の落胆が余計に大きいのでカス度合いが引き立つ(例えばネメシスの蒼ざめた月)。また、そういうエキスパンションはよく売れるので、その分そのどうしようも無いカードがそこいら中に溢れることにもなる。
- ただし上記の知識はカスレアコレクターには結構重要だったりする。「不人気エキスパンションのカスレア」よりも「人気エキスパンションのカスレア」の方がトレードなどで集めやすい、ということであり、前者に手を出すと集めるのに結構苦労するのである。
- カスレアはカジュアルプレイで寄付/Donateするなり、タワーマジックのタワーにまわしたりして楽しむと良いだろう。
カスレアから化けたカード
カスレアから化けるものは、今のところ3つの種類に分けることができる。
実は強かったカード
1つ目は「効果が弱そうに見えたりリソースの消耗が激しかったりなどの理由により、上級者も使用をためらったカード」である。大抵はそのまま終わってしまうものの、誰かが試しに使ってみたら実は強かった、とかデメリットを無視する方法が見つかったときに化ける可能性がある。
代表的なカードとして下記のものが挙げられる。
- オークの司書/Orcish Librarian
- ネクロポーテンス/Necropotence
- マスティコア/Masticore
- すき込み/Plow Under
- リシャーダの港/Rishadan Port
- からみつく鉄線/Tangle Wire
- 激動/Upheaval
- 死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lord
コンボ・シナジーの発見
2つ目は「そのカードの効果自体は弱いが、他のカードとの組み合わせや専用の特殊なデッキによって絶大な威力を発揮するカード」である。新しいカードセットの登場や、新しいコンボやシナジーの発見(これも、カード・プールの増加によるところが大きいが)によって、「使えない」とされた前提条件が崩れた場合などがよくあるケース。
両方に言えることだが、専用のデッキや特定のカードとの組み合わせで使わないとまったく使えない場合も多い。
また、ローテーション落ちにより天敵となるデッキが衰退し、相対的に強化されたため「使えない」とされた前提条件が崩れた場合もまれにある。
代表的なカードとして下記のものが挙げられる。
- 寄付/DonateとIllusions of Grandeur(2枚が手を組んでのドネイト)
- 自然の均衡/Natural Balance(資源の浪費/Squandered Resourcesと組んでのプロスブルーム)
- ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought(伏魔殿/Pandemoniumと組んでのパンデモノート、Illusionary Maskと組んでのマスク・ドレッド、もみ消し/Stifleと組んでのスタイフルノート)
- ライオンの瞳のダイアモンド/Lion's Eye Diamond(ロング・デック、IGGy-POP)
- オーラトグ/Auratog(怨恨/Rancorと組んでのオーランカー)
- マナ切り離し/Mana Severance(ゴブリンの放火砲/Goblin Charbelcherと組んでのマナベルチャー)
- マナ結合/Manabond(土地単)
- 刻印/Brand(ブランドオークション、ハンテッド・ブランド)
- 魂のカーニバル/Carnival of Souls(コボルド、頭蓋骨絞め/Skullclampと手を組んでのコボルドクランプ)
- 食物連鎖/Food Chain(ゴブヴァンテージのマナ加速としての食物連鎖ゴブリン、明神と組んでのターボ明神)
- 機知の戦い/Battle of Wits(バベル)
- 認識を食うもの/Cognivore(ドルイドの誓い/Oath of Druidsと組んでのスーサイドオース)
- 隔離するタイタン/Sundering Titan(12postやウルザトロン)
- 歯と爪/Tooth and Nail(12postやウルザトロン、エルフ&ネイル)
- ドラゴンの嵐/Dragonstorm(ドラゴンストーム)
- 不朽の理想/Enduring Ideal(不朽の理想)
- 霊気魔道士の接触/AEthermage's Touch(ブリンク)
- 風景の変容/Scapeshift(ヴァラクート)
特定のデッキに対して有効な対策
3つ目は、「普通に使っては効果が弱いが、特定のデッキに対しては有効な対策となるカード」が、そのデッキの流行によってサイドボード(場合によってはメインデッキ)に採用されるケース。
こちらの場合は、他により良い対策法が見つかったり、対策したデッキが廃ったりすることで再びカスレアと化することもある。
代表的なカードとして下記のものが挙げられる。
- 政略/Political Trickery(対カウンターポスト、5CG用サイドボード)
- 偽りの治療/False Cure(対ループ・ジャンクション、セファリッド・ライフ用サイドボード)
- 空虚自身/One with Nothing(対ハウリング・オウル用サイドボード)
参考
- クソカード道(Braingeyser)
- "Reject Rare Draft 3" (「カスレアドラフトのススメ 3」 by MaGo)
- 紙
- 用語集