ハルマゲドン/Armageddon

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Armageddon / ハルマゲドン (3)(白)
ソーサリー

すべての土地を破壊する。


かつて神の怒り/Wrath of Godと双璧をなしていたリセットボタンの代表格。第6版を最後に基本セットから姿を消した。通称・略称は「ゲドン」。英語表記に倣い、アルマゲドン、アーマゲドンと発音する人もいる。

戦場土地を一気に消し、お互いの手札及びマナが必要な能力を封じるため、ボード・アドバンテージを固定化しそのまま勝利に直結させる働きがある。

白のウィニークリーチャーを立て並べ、土地を一掃して序盤の優位を維持したり、大型クリーチャーを高速で展開し、そのまま土地を一掃して殴りきると言ったデッキ構築され、特に後者はメインとなるクリーチャーの名前を冠し「○○ゲドン」と呼ばれる(→ハルマゲドン)。古くはクロニクルアーナム・ジン/Erhnam Djinnをメインに据えた白緑デッキ(アーニーゲドン)が源流。

他方、ホワイトトラッシュでは逆に守りのカードとして活躍する。マナ・アーティファクトを展開してからのこのカードは対戦相手のマナを一方的に縛り、更なるボードコントロールを築く時間を与えてくれるのである。

白のレアを代表するカードで、これを中心に据えたデッキも多かったため、基本セットからの脱落を惜しむ声も多かった。だが、この一枚のために環境に存在を許されないデッキが非常に多く、多彩なデッキの存在を許さない原因となっていたのは確かであるため「基本セット落ち」は仕方が無い選択だったかも知れない。例えばウルザトロンなどはこのカードが環境に存在したらあそこまで隆盛を極めることは無かったであろう。

  • ポータル・セカンドエイジの白単構築済みデッキである厳戒令/Martial Lawにハルマゲドンが入っており、それだけ高値が付いた話は有名。
  • ポータル版ではJohn Avonが旱魃(かんばつ)に見舞われた荒地を描く秀麗なイラストと、ジョン・ミルトン(John Milton)の「失楽園」(Paradise Lost)のテキストああ、幸福は見るかげもない!これはこの新たな楽園の終末なのか……?」が合わさった、コレクター人気必至のカードであり、多くのコレクターの予想通り値段が跳ね上がった。更に日本語版では(印刷数が少なく)付加価値がついてきて、その価値を余計に煽る羽目になった。このたび、同版のものがめでたくGPシカゴのジャッジ褒賞としてプロモーション・カードの仲間入りを果たした。
  • Armageddonとは、ヘブライ語の「メギド(Megiddos)の丘」をギリシア語に音写したHarmagedonに由来する単語。メギドの丘は戦略上重要な地であり、古代からたびたび戦場となった。それが転じて「終末の決戦の場、またはその戦そのもの」を意味するようになったと言われる。新約聖書、ヨハネの黙示録においても悪魔の軍勢が結集する場所として象徴的に使われている。なおこのメギドの丘は、現在のイスラエルに実在する。
    • マジックにはMegheddon Defile(メギド峡谷)という非常に似た名前を持ち、しかも戦地となった場所がある。もしかするとこれはアトランティスとエトラン・シースの様に、ハルマゲドンをマジックの世界観に位置づけるために付けられた名前なのかもしれない。
  • 日本にマジックが普及し始めてきた頃、ドイツ語版リバイズドの「ハルマゲドン」の表記が「ラグナロク」であるという都市伝説が一部に流布していた。コレクターは目の色を変えてドイツ語版ハルマゲドンを探していたものである。残念ながらこの噂はデマであった。
    • ドイツ語版ハルマゲドンである"Götterdämmerung"は、ワーグナーの歌劇で有名なように"神々の黄昏"のことであり、日本ではこれをラグナロクと呼ぶために生じたデマだとも言われている。
  • 神の怒り/Wrath of Godと同様、ポータル以外ではフレイバー・テキストの入らない大きな余白が、単純明快にして強大なこのカードの効果を強調している。第4版以降の英語版ではテキストがわずか3語という短さで1行に収まるため、この部分での視覚的なインパクトは神の怒りを上回る。

参考

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